2016年3月8日火曜日

介護福祉コース 介護研究集会を開催しました





 2月24日(水)、2年生による『平成27年度 今治明徳短期大学 介護研究集会』が開催されました。
  実習やボランティア、そして学校での学びなど2年間の様々な体験を通して、事例や課題から各自がテーマを持ち研究したことを発表する介護研究集会。明短介護福祉コースの2年生の、卒業前最期の大事な行事です。
 今年の介護研究集会は三部構成で開催され、第一部は地(知)の拠点事業のボランティア講座として、愛知学院大学 心身科学部健康科学科講師で博士(歯学)の牧野日和(ひより)先生が『最期まで口から食べる』と題し、ご講演くださいました。

  牧野先生は、歯学博士・言語聴覚士・認定心理士の3つの視点で「食べる」と「生きる」を研究されており、『お食い締め』を実践している専門家です。生後100日前後の赤ちゃんに「一生涯、食べることに困らないように」との願いをこめて食事をする真似をさせる儀式を『お食い初め』というのに対し、『お食い締め』は牧野先生がつくられた言葉です。

  人間誰しも食べる事は大きな楽しみです。終末期、ターミナル期になった時、単なる栄養補給としての食事ではなく最期まで口から食べたい、食べさせたい、という気持ちにどれだけ寄り添いアプローチ出来るのか、根拠ある理論とアセスメントに基づき、段階的に食べる事を支えるケアについて、ご自身のお父様の『お食い締め』など多くの事例を紹介しながらお話してくださいました。


終末期や看取り期など、普段考えることのない死についても考えさせられるお話もありましたが、ユーモラスに楽しくお話してくださったので、学生達も楽しく聞くことができたようです。







第二部からがいよいよ学生による発表です。 

第二部は事例報告として、大澤ゆかりさんは『尊厳を持ち、荘での生活を楽しむ』、小山万利亜さんは『楽しく充実した生活を送る』、安永夏希さんは『安心安全で穏やかな生活を送る』と題し発表をしました。







  続いて、第三部の研究発表も3名が発表をしました。 

河村高成さんは『介護職の言葉づかいのあり方』、久枝加奈さんは『障害者と障害者の性について』、余吾公美恵さんは『介護職員の認知症高齢者に対する感情について』です。

 今回発表した6人とも、当日まで何度も資料を精査し、切磋琢磨しながら練習を重ねてきました。普段めったに見ることのない緊張した顔で舞台に上がっていましたが、みんな堂々と発表ができていたように思います。その姿がとても頼もしく、ジンとくるものがありました。  


1年生は、そんな先輩達の発表を真剣な眼差しで聴きながら、1年後に思いを馳せているようでした。





 実習先でお世話になった皆様、保護者の皆様、卒業生の皆様、地域の皆様、教職員の皆様、たくさんの方々に温かく見守っていただき、今年も無事に介護研究集会を終えることができました。皆様、本当にありがとうございました。いよいよ、卒業です。


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