2017年11月27日月曜日

介護福祉コース めーたん☆かいごふくしの介護の日





   11月11日(土)は何の日だったか知っていますか?
 正解は………介護の日。

 『介護の日』は、高齢者や障害者などに対する介護についての理解と認識を深めること、そして介護に関する啓発を重点的に実施する日として厚生労働省が2008年に制定した日です。覚えやすく親しみやすい『いい日、いい日』の語呂合わせで『11月11日』になったそうですよ。



 めいたん☆かいごふくしの『介護の日』は、COC事業の一環として公開講座を開催しました。
 講師にお越しいただいたのは、一昨年、昨年に続き、株式会社大起エンゼルヘルプの理学療法士であり、一般社団法人日本介護技術協会理事の田中義行先生です。田中先生の講演は、毎年、大変好評をいただいており、めいたん☆かいごふくしの学生達もとても楽しみにしている講演です。




 今年は『潜在力を引き出す介助 “営み”の支援のためには何が必要か?』と題し、前回に続き、講演と実技の2部構成でご講演いただきました。

 特に、午後からの実技の部では、田中先生に手取り足取り指導をしていただく、とても贅沢な時間を過ごさせていただきました。また、地域の介護現場で働く皆様と一緒に参加をさせていただいたことも、これから社会に出ていく2年生にとって大きな学びになったのではないかと思います。
 実技は少人数での実施だった為、参加が叶わなかった1年生の中には「来年も絶対田中先生に来ていただいてください!!」という熱い要望を伝えてくれる学生もいました。後期になり、学外での実習が始まった1年生も、転んだり起き上がったりしながら、成長中です。




☆学生の感想☆

<1年生>
●「残存機能を活用する」や「筋力低下を防ぐ」という言葉をよく耳にするが無理なトレーニングにより「誤用・過用症候群」を起こしてしまう危険性があることが分かった。この言葉を初めて聞いたが話を聞いて納得した。間違った介助をすることで介護者が利用者さんの可能性を潰してしまってはいけないと考えさせられた。
○今まで難しいと思っていたことが、簡単なことで改善できたり、少し考え方を変えると状況を良くすることができることにすごいなと思いました。
●自分に置き換えて考える発想は脱却が必要!と言われていた通り、自分が考えて出した答えは結局は自分の考えによるものなのだと思います。利用者さん本人の心情を分かろうとする努力が必要だということ、今後、介護福祉士として働くうえで大切なことを学べたと思います。
○自分は何気なく技術を行っていたけど、意味をしっかり考えながらやっていきたいと思いました。
●初めて知ったことが多く、まだまだ知らないことがたくさんありそうだと感じました。今回は講義だけでしたが、次回は実技を受けてみたいです。
○自分自身が未熟であり、知識・技術において不足している点は多くあるが、利用者にとっての介助を早く身に着け、それを役立てる介護福祉士になりたいと思う。
●生活を“行う”と“営む”の違いについて教えて頂き、“営む”とは継続性が必要なことを知った。
○「障がい」や「高齢化」で変化した身体構造は元には戻らないと聞いた。良くなる事はあっても元には必ず戻らず、元に戻ったのであればそれは「障がい」や「高齢化」とは言わないと知った。そうやって身体構造が変化した方々に「自然な動きを引き出す」介助をしようとするのは無理があると聞き、その通りだと感じた。残存機能の活用を最大限に引き出すのではなく「適切に引き出す」ことが大切だと知った。

<2年生>
●午前中の講義内容を踏まえ、午後からの実技で実践できたので、より肌で感じ、体の使い方等大変勉強になりました。
○昨年お話を聴いた時は実習での経験も浅く、イメージがしづらい所もありましたが。しかし、今回は理解できる部分が多く、実習前に知っておきたかったなと思うことも多々ありました。一つひとつの行動・動きに対して「何でそう思ったのか?」「何でこの動きをしたのか?」など根拠を明確にすることが大切なのだと学び、理解しました。また、生活とは営むことであって、その生活を支えるために支援することを忘れてはいけないと感じました。
●午後からの実技では、現場で役立つものや、実際に介助される側の感覚を体験することができました。自分では気づかないポイントやリハビリ観点からの知識を得られることができ本当に良かったです。
○介護の基本は「必要なところに必要最低限の支援をする」こと。各動作を行うための最低条件が分かっていないと出来ないと思いました。実際に実習中に困っていたことについても学ぶことができ良かったです。
●今回は昨年に比べると、実習で学んだことや経験なども踏まえながら聴くことができました。実技では、自分がしんどい介助をしていると、相手もしんどい、痛いと思っていることが体験を通して分かりました。
○なぜ介護を必要としているのかを深く考えながらすることが大切であると改めて分かりました。今の医学では治らないものも多いため、その人への優しい声掛けや不安を少しでも取り除くことが可能な対応をしていきたいと思いました。また、利用者のことだけでなく、自分自身の体のことも考えながら実践していきたいと思いました。
●介護職側も利用者の両面から安全・安楽なトランスファーを学んだ。特に利用者主体にたったより良い体位変換も体験とロールプレイを通し、納得できるよう学ぶことができました。
○元に戻るのなら「障がい」や「高齢化」とは言わないのでは?という言葉にとても共感した。健常者や年をとらず若くいれるなら誰しもそれを望むと思う。完全に元に戻るという概念は違うなと考えを変えることができました。また、動画で動作の改善前、改善後を見せていただきましたが、ほんの少しの工夫でできなかったことが、利用者さん自身でできるようになっていたりして、気づき、工夫、日数って大切だと思いました。継続するにあたっても、良いことを継続するのと悪い方法で継続するのでは全然違うなと感じました。
●午前中に講義で仰っていたことを実際に体験できて良かった。普段意識ない動作はたくさんあるが、それは私たちが健常者だからであって、障害のある方や高齢者、身体になんらかの課題がある方には工夫して誤用・過用しすぎない適切な支援が必要だと思いました。






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