2018年12月26日水曜日

介護福祉コース ”気づき” 発見の日




 12月8日(土)、COC事業の一環として、公開講座が開講され、たくさんの“気づき”を発見するよい1日を過ごしました。
 講師にお越しいただいたのは、株式会社大起エンゼルヘルプの理学療法士であり、一般社団法人日本介護技術協会理事の田中義行先生です。本学では今年で4年連続ご講演いただき、毎年、大変好評をいただいており、めいたん☆かいごふくしの学生達もとても楽しみにしている講演です。
 田中先生は、理学療法士として勤務する傍ら、介護技術の開発や、介助の困難事例の対応方法など、更なる技術や知識の向上の研究をされています。その知識と技術を、介護現場で活躍されている方々と共有することでより良い介護を目指し、全国で研修やセミナーを行っておられます。


 今年は『二次障害を起こさせない介護技術の基本』と題し、講演と実技の2部構成でご講演いただきました。


 特に、午後からの実技の部では、午前中の講演でお話していただいたことや動画で見せていただいたことを、田中先生にご指導いただきながら実践でき、大きな学びになった様子でした。




 たくさんの気づきがあった今回の講演は、間もなく社会に出ていく2年生にとっては特に、貴重な機会になりました。学校や実習先で学んだ知識や技術だけはなく、これからは利用者さんに教えられることもきっと増えていくはずです。社会に出ても、前向きに学ぶ姿勢を持ち続けられる介護福祉士であってほしいです。


☆学生の感想☆
●間違えた介護を行わない為、今授業で学んでいる基本動作は徹底的に身につけておくことが必須であり、基本がある上で応用ができるのだという事が理解できた。「理念を持っての介護」利用者さんの利益を守るために、私達は多くの知識を持つ事が重要なのだと考えた。
○はじめて聞くこともありましたが、すごく勉強になりました。二次障害や疾病のことをよく理解し、これからの勉強に生かしていきたいと思いました。
●その人の状態に応じた介護をしていくことが二次障害を起こさせないということを学んだ。
○介護を受けることになった原因・理由(一次障害)を理解しないまま介護をすると二次障害へ繋がってしまうと学びました。一つ一つのケアに意味があるということを理解して支援しないと誤った方法で介助してしまうことになると思いました。
●介護者側が、楽な方法、介助と思ってやっているつもりが利用者側にはキツイことをやっていたことを、体験を通じて学びました。実習中、自分が「よかれ」と思った介助で、逆に利用者さんを悪化させてしまったのではないかと心配になった点もありました。利用者さんはどんな介護を必要としているのかを考えることができるようになりたいです。
○自分だったらこうされたいと考えるのではなく、疾病や障害に応じた介護が重要なのだと理解できました。例えば福祉用具を使用する際でも、適切に使用しなければ、利用者さんと介護者に負担をかけることになることも分かり、介護のすべてにおいて基本が重要になることを改めて学ぶことができました。
●2年生になり、多くの介護現場で実習をさせていただいたことでより深く理解ができたと思います。これからの成長のために日々努力していこうと考える機会になりました。
○実技では、実際に利用者さんと同じ体勢になってみる事で見ているだけではわからないしんどさや辛さを自分も体験することができ、介助者が利用者さんのためと思い整えた体位も、利用者さんからするととても辛い体勢だったことを知ることができました。体験して学ぶことも大切だと思いました。
●実習では、利用者さん一人ひとりに合った介助をしてきましたが、実技で利用者役として体験した時、これが利用者さんが感じている気持ちなんだと理解することができた反面、今まで実習で行ってきたことが果たして利用者さんにとって安楽な姿勢であったのかと考えさせられました。
○利用者さんの病気や障害の状態を十分に理解して、利用者さんの状態を見極めることが大切なのだと知りました。病気や障害の特性をしっかり理解する為にも、今まで学んできた事をもう一度復習して学びを深めていきたいです。
●健常者にとって楽な移乗が障害者にとっても楽な移乗ではないということを知り、きちんと知識がある事が大切だと思いました。講演で話を聞くだけではなく、実技を行う事で実際に体験することができ、驚きとともに分かりやすく理解することができました。利用者さんの障害や病気の状態をきちんと理解したうえで、その方にあった介助を行える介護福祉士になりたいと思います。



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