4月17日(木曜)、「地域活性化論」(大成経凡先生)の学外授業がスタートしました。この日は、日本・中国・ミャンマー人ら40数名で編成されるA班が受講です(B班はネパール人42名)。留学生を中心に履修生が多いことから、2つの班(A・B)に分けて2025年度も〝今治が学びのフィールド〟をキャッチコピーに、今治市内の観光名所や地場産業&まちづくりの現場へ出向いて参りたいと思います。まずは現地現場へ出向いて、身近な地域を知るところから始まります。一つでも多くの〝気づき〟や〝感動〟に出会って欲しいと願います。なお、この授業は来年度開設の新コース「地域未来創生コース」の必修授業にもなっており、同コースへの進学をお考えの方は参考にしていただけたらと思います。
さて、新緑の季節です。市内の観光スポットでもツツジやフジが咲き始めました。まずは、本学最寄りの観光スポットである「のまうまハイランド」へ。同所では現在約50頭の野間馬が飼われていて、無料で見学することができます(市営施設)。野間馬は、全国に8種いる日本在来馬の一つで、その中でも体高が110㎝前後の最小馬として知られています。ポニーの一種でもあるため、愛らしくて学生たちにとても好評でした。飼育員さんの配慮で、希望者はえさやり体験をさせていただき、近い距離で馬との触れ合いを楽しむことができました。
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野間馬のえさやり体験 |
つづいて糸山公園へ。4月に入国したばかりの留学生たちの中には、海を楽しみにしているものが多く、来島海峡展望館から海峡と大橋の眺めを堪能してもらいました。そこは、観光客がたくさん訪れる、今治市を象徴する場所の一つでもあります。旅行気分にひたる留学生の姿が印象的でした。また、館内は物産場にもなっていて、今治市の地場産業や特産物を知ってもらい、希望者はソフトクリームの購入を勧めたしだいです。
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来島海峡展望館(糸山公園) |
糸山公園の後は、大角(おおすみ)海浜公園へ。今治市陸地部は、北条の高縄山からのびる高縄半島に位置しますが、その最北端にあるのが大角鼻です。ここを、波方町が平成4(1992)年に地域活性化を目的に海浜公園として整備しました。当初は海水浴場や釣り場として賑わっていましたが、コロナ禍以降はキャンプ場として人気を博し、当日もキャンパーを数組見かけました。同所は、来島海峡大橋が眺望できる白砂のビーチを備えますが、一方で干潮時に姿を現す半島先端の岩礁も見応えがあり、沖には多島美が広がっています。大三島・関前諸島に加え、広島県呉市の大崎下島も間近に見えているのです。驚いたのは、ミャンマー人留学生数名が条件反射のように靴を脱ぎ、ビーチで足だけ水浴びをしたことです。日本人学生の〝まだ4月中旬だよね?〟と不思議がる表情が印象的でした(笑)。
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大角海浜公園(岩礁) |
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大角海浜公園で水浴びする留学生 |
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大角海浜公園(ビーチ) |
最後は夕陽の鴨池海岸公園(大西町九王)に向かいましたが、黄砂で期待した光景にはありつけず。それでも、初めて訪問した学生たちには、箱庭のような海岸の景色に満足した様子でした。この日参加した学生の国別内訳は、中国4・日本8・ミャンマー29の合計41名でした。
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鴨池海岸公園 |