2025年7月30日水曜日

第30回水軍レース大会を終えて(7月27日)

 灼熱の太陽のもと、今年も「めいたんプロモーションクルー」(以下、プロモクルー)が水軍レース大会に出場しました。初出場から3年連続となり、そろそろ決勝進出を期待したいところです。昨年のメンバー6名が残り、新たに1年生から6名を選抜。1チーム12名で構成されますので(漕ぎ手10名、竿持ち1名、舵持ち1名)、1名の補欠を加え、13名で大会にのぞむこととなりました。同じ今治明徳学園からは、FC今治高校明徳校の柔道部3チームが初出場を果たしました。


 わがプロモクルーは、強豪ぞろいの一般の部Aではなく、決勝進出未経験や初出場のチームが多い一般の部Bにエントリー。昨年は、惜しくも1回戦2位で決勝進出を逃し、特に2年生は、「今年こそは!」の思いが強かったように思います。結果は、5チームで争う1回戦で、スタートダッシュに成功した隣レーンの船が、途中でプロモクルーの前方を横切って進路妨害。プロモクルーはいったん漕ぐのをやめて減速し、そのロスが響いて追い上げかなわず、3位でフィニッシュ。ほか2隻はコースを大きく外れて失格となりました。柔道部の3隻(A・B・女子)については、すべて1回戦敗退となり、2隻は完漕できずに棄権だったようです。


前のレースの戦況を見守る

1回戦敗退で帰還

試合を終えて記念撮影


〝完漕できただけでも大したもの!〟と、水軍レースを知り尽くす大成経凡先生からはお褒めの言葉が。大成先生の卒業論文が、「宮窪町の水軍文化を生かしたまちづくり」をテーマにしていて、村上海賊の歴史にこだわった宮窪地域の取り組みにとても詳しいようです。まず何より、大会で使用される船の動力源に注目です。和船の神事によく用いられる櫂(かい)ではなく、櫓(ろ)を用いたことがレースの魅力を引き立てています。村上海賊が用いた快速船の小早船(こばやぶね)を忠実に復原し、動力源を櫓としました。櫓は力任せに漕ぐものではなく、熟練の技が求められます。1隻に5本の櫓が備わることで、息を合わせた櫓さばきでないと船体はローリングして減速してしまうのです。まっすぐ進まず、棄権チームが続出する光景は、見ている側を楽しませてくれます。

学生たちには、地域イベントに参加して、地域住民との交流を深め、地域を好きになり、チームワークの大切さを学んで欲しいと願います。今回は、幼児教育学科から1名・調理ビジネスから3名、介護福祉から2名、国際観光ビジネスから7名(うちミャンマー人留学生4名)が参加し、学科・コースの垣根を越えてワンチームになれたような気がします。同窓会の「くすのき会」様からも、ドリンク・お菓子の差し入れ等があり、応援に駆けつけてくれたOGも2名いらっしゃいました。ご支援、本当にありがとうございました。


敗退後は、隣接する海水浴場でリフレッシュし、短大生活の夏の想い出としました。今年の悔しさは、来年晴らしてくださいね!


レース後は海水浴



2025年7月29日火曜日

授業紹介 地域活性化論  グリーン・ツーリズムを楽しもう!(7月24日)

 本科目のA班(日本・中国・ミャンマー)は、この日が前期授業の最終回となります。前回は雨の学外授業となりましたが、今回はうって変わって炎天下の猛暑。今治市は山あり、平野あり、島(海)ありとバラエティに富んでいますが、今回は山を攻めることに。地域活性化の取り組みの一つにグリーン・ツーリズムがあり、これは都会暮らしの人に農山漁村に滞在してもらい、自然・文化を満喫してもらうというものです。しまなみ海道開通(1999年)を機に、島しょ部を中心に「しまなみグリーン・ツーリズム推進協議会」が結成され、陸地部の玉川・菊間地域などでは「愛媛県グリーン・ツーリズム推進協議会」に加入する事業者もいて、今治市のグリーン・ツーリズムは推進されてきました。

今回訪ねることになった「森のともだち農園」は、玉川ダム上流の国道317号沿いの今治市玉川町龍岡上にあります。本学からは車で約25分の距離で、平野部の市街よりも標高は高いのですが、暑さは変わりません。そこに、〝媛ベリー〟のブランドで売り出し中のブルーベリーが収穫の時期を迎えていて、果物狩りを楽しむことができます。接客対応してくれた森譲寛さんによると、今年は畑の下草をあえて残し、地熱を下げるなどの工夫で猛暑の対策としているとか。JR下灘駅に停車する特別列車〝伊予灘ものがたり〟の食事にも、同園のブルーベリーは使用されているようです。過去に百貨店取扱いで産地直送販売をしたところ、あまりの甘さに反響の電話があるほど、すっぱいブルーベリーのイメージを変えてくれます。学生たちには、自分の目利きで完熟果実を摘み取り、20分前後、体力のつづく限り楽しんでもらいました。ブルーベリー狩りが初めての参加者も多く、いい経験&想い出になったことでしょう。

ブルーベリー狩り

森のともだち農園

つづいて、避暑を目的とした園内キャンプ場へ移動します。果樹園のそばには小川が流れていて、木陰も多く、そこが夏休みの親子連れキャンパーに大人気です。緩やかな渓流のため、安心して川遊びを楽しめ、オプションでBBQ・ピザ窯・素麺流しなどを楽しむことができます。今回は、BBQと竹パンを楽しむこととし、火起こしに時間がかかるので、その間は水遊びで涼をとってもらうことにしました。ミャンマー人留学生にとっての驚きは、水が澄んでいることでした。雨季には、濁った川で水遊びすることが当たり前のようで、緑に囲まれた自然の中で透明な水と戯れることは、癒やしの時間に感じられたことでしょう。

川遊び!

はしゃいで疲れた後は、竹を割った棒にパンの生地を巻き、こんがりキツネ色に焼けたら完成。お腹をふくらませて肉を食べる量を減らすのがねらいでしたが、竹パンは調理ビジネスコースの学生にも好評の味でした。竹パンの後は、いよいよ肉(豚・鶏)を投入です。肉の争奪戦はカオスの状態となります。BBQコンロは2台しかないため、東アジアチーム(日本・中国)と東南アジアチーム(ミャンマー)に分け、何とか秩序が保たれました(笑)。今回は、割り箸や紙皿などをきちんとゴミ箱に捨てることを徹底し、楽しむ中にも公共マナーを感じとってもらいました。

竹パン焼き

竹パン食べる!

肉食べる!


次週は、B班42名(ネパール)が、同じコースでグリーン・ツーリズムを学ぶ最終回となります。


2025年7月23日水曜日

授業紹介 地域活性化論 村上海賊ミュージアムで着付け体験(7月17日)

 7月17日(木曜)の「地域活性化論」(大成経凡先生)は、A班の学生40名を引率し、今治市村上海賊ミュージアムを見学しました。あいにくの雨で、予定していた島でのんびり多島美の景観を楽しむことはかないませんでした。学外授業を実施する際、〝雨の場合はどうするのか?〟という課題がいつも付きまといます。前期は梅雨の期間を含むため、スケジュール調整が難しいところです。

この日は、7月27日(日曜)に控えた第30回水軍レース大会に向けて、本学出場チームの練習日でもありました。2年生メンバーと現地で合流するも、一部が集合時間に遅れて漕ぎ手が足りず、本授業の履修生から7名が櫓漕ぎ体験をすることに。本降りの中、気の毒ではありましたが、齋藤タオル提供の今治タオルを頭に巻き、練習後も乾いたタオルで濡れた身体を拭くなど、大いに助けられました。結局、この日の履修生から6名が本番にエントリーすることとなり、活躍に期待したいと思います。


雨中の櫓漕ぎ体験
能島城跡をバックに練習


多くの学生は館内見学となりましたが、村上海賊の歴史を理解できたでしょうか? 館内にはミュージアムショップもあって、Tシャツ等のオリジナルグッズやどら焼きなどのお土産が充実しています。軽食喫茶のコーナーもあって、アイスクリームや唐揚げ、フライドポテトなど、歴史の勉強以外に楽しむ要素を備えています。真っ先に、唐揚げに飛びついた肉食系女子学生もいましたが、まずは博物館の滞在時間を楽しむことが大切で、歴史以外の地域活性化のヒントをそこから学んで欲しいと思います。


軽食喫茶コーナー


残念だったのは、館内利用のルールが変わっていて、団体客は1団体につき4名しか着付け体験ができないとのこと。昨年は、館のご配慮もあって、希望者全員が鎧・着物の着付け体験をすることができました。館内展示に興味のない観光客にとっては、楽しむ要素の多様化が求められます。インバウンドを取り込む際は、着付け体験は〝おもてなし文化〟の要素も含まれ、かかわるスタッフにはご負担ではありますが、善処いただきたい感想を抱きました。コスプレとしても楽しめ、そこから村上海賊に興味を持つきっかけにもなり、何より留学生たちにとっては、今治に滞在したことの想い出となるのです。今回は、それでも6名の学生が着付け体験をさせていただき、感謝いたしております。

着付け体験なう

同館は、平成大合併前に宮窪町立村上水軍博物館として、平成16(2004)年秋に開館しました(途中、館名改称)。今日まで、しまなみ海道沿線を代表する観光施設になり得たのは、宮窪町が推進した〝水軍文化〟にこだわったまちづくりがあったからです。そこには、町民がつくりあげた水軍レース大会や能島潮流体験などの観光資源がベースとなっていて、村上海賊の歴史研究(文献史学・考古学)もこれと並行して進められてきました。能島城跡(国指定史跡)の保存整備も進み、村上海賊のストーリーが日本遺産にもなりました。日本遺産になったということは、インバウンドを視野に多言語による解説やサービスも充実させる必要が生じます。大成先生は、卒業論文で〝宮窪町の水軍文化を生かしたまちづくり〟をテーマに取り上げ、約30年かけてこの町の取り組みを見続けてきました。


海賊大将とお姫様に変身⁉

間もなく前期試験となりますが、A班・B班ともに「森のともだち農園」の学外授業を残すのみとなりました。猛暑が予想されますが、グリーンツーリズムを楽しみながら学んで欲しいと思います。



2025年7月21日月曜日

幼児教育学科  保育者入門セミナーの授業紹介~先輩保育者から学ぶ~ 

幼児教育学科1年生からの授業報告です。

保育者入門セミナーの授業では「先輩保育者から学ぶ」ことをテーマの一つとしています。

6月30日、今治市公立保育所の保育士さん2名に講話をしていただきました。この授業の目的は、保育者としての楽しさや保育内容について現場の声を直接聞くことで保育者に向けた意欲を高めることです。

お二人の方からそれぞれ、保育所での一日、年間行事、仕事内容、保育者としての楽しさや魅力、やりがいなどを話していただきました。また、事前にお伝えしていた学生から保育者の方への質問については丁寧に回答してくださいました。

途中、手あそびなどの保育実技もあり、先生方の動きに合わせて学生たちも楽しそうに手を動かしました。

実際に現場で仕事をされている保育者の方から臨場感のある話を聞くことで、学生たちは保育者の魅力ややりがいを強く感じることができました。そして、保育者として働くことの意欲を一層高めることができたとのことです。

お忙しい中、学生のために準備をしてくださり、また、講話をしていただきました越智あかり先生、芥川寧々先生、日高保育所の先生方、本当にありがとうございました!!


 授業を受けての学生の感想を抜粋します。


保育者としてのやりがいや魅力を強く感じることができました!

・保育者の魅力はやはり、子どもの成長を見守ることができ、子どもと一緒に喜ぶことができることだと思いました。

・子どもたちの笑顔、成長を身近に感じることができるすばらしい職業だと改めて感じることができてよかったです。

・大変な仕事だと思いますが、それ以上にやりがいがあって楽しそうに働いている姿がステキだと思いました。

・保育の魅力について実際に働いている方に聞くとやっぱり保育ってステキだと感じることができました。

・保育者の方から保育の仕事の魅力を伝えていただき、それぞれの年代で仕事に対するやりがいや達成感などがあるのだと思い、保育の奥深さを改めて実感しました。

・子どもの命を預かる仕事でありながらも、自身も子どもとの関わりのなかで成長していける仕事だと思いました。


保育者のお話で気付いたこと、印象に残ったこと、感じたこと

・今日のお話を聞いて年間スケジュールや日々の保育がある中で、子ども一人ひとりと向き合い、子どもの話に耳を傾けていることがわかりました。

・「思い通りにならないのが保育」で子どもを思い通りにさせるほうがまちがっているというのが印象に残りました。

・子どもたちの笑顔だけでなく、保護者の方からの言葉も励みにできるような保育者になりたいです。

・実際に保育者の方からやりがいや魅力などを聞くことができて、より保育士になりたいという気持ちが強くなりました。

・日々、反省や試行錯誤しながら子どもたちにとって何が最善かを考えることが大切だと思いました。

・「思い通りにならないのが保育」「保育に正解はない」という言葉が響きました。完璧にやろうとすると落ち込んだりすると思いますが、カバーできるように経験、知識を身に付けたいと思いました。






2025年7月18日金曜日

食物栄養コース  栄養College Life Vol.9 食品衛生学実験 「自分の手は本当に清潔?」



 ◆ 学生の感想 ◆

この結果を見るまでは、手洗い前にしか菌はおらず、手洗い後はきれいだろうと思っていました。しかし、実際は予想と全く違っており、驚きました。いつも以上にハンドソープで念入りに洗ったはずなのに、手洗い後のほうが菌が倍以上に増加していて、ショックでした。ですが、菌について調べてみると、常在菌と書かれており、悪玉菌が増殖するのを防ぐ善玉菌であることを知り、安心しました。いい菌もいるのだと思いましたが、たくさん確認しすぎると、食中毒になってしまうので、正しい手洗いの方法できちんとアルコールを使用しようと思いました。大腸菌群も思った以上に確認でき、トイレの後や汚れたものに触れたときには、今日よりも念入りに手を洗おうと思いました。「手を洗っても菌はいる」「人は菌を完全に除去できない」。私たちが普段手にしているスマホやドアノブには、数えきれないほどの菌がいると思うのでこれから注意するようにします。


2025年7月17日木曜日

幼児教育学科  今治市地域子育て支援拠点事業所(子育てひろば)での見学と実践

幼児教育学科1年生、「地域と子育て支援」の授業報告です。

6月24日、今治市内にある「子育てひろば」10か所に学生たちがそれぞれ分かれて訪問し、利用されている親子の方々とのふれあい、絵本の読み聞かせの実践を行いました。今年度ご協力いただいた施設は「ばりっこ広場」「ハルモニア広場」「山路白鳩つどいの広場」「にこにこ広場おぉきくなぁれ」「輪い和い親子広場」「志々満おひさまセンター」「とらっこくらぶ」「たまっこらんど」「子育て広場あそぼーの」「子育てひろばハピ」です。

1年生は入学後6月までに、めいたん広場の見学、おでかけ児童館での実践を経験し、また、先日は今治市職員から今治市の子育て支援制度について学んできました。今回は地域での具体的な子育て支援の場での学びであり、また、実際に親子の前で読み聞かせを実践させていただく機会となります。

学生たちはそれぞれの「子育てひろば」での穏やかでゆったりとした環境の中、スタッフの方々の細やかで行き届いた配慮を感じながら、施設を利用されている親子と遊びやコミュニケーションを通して様々なことを学ぶことができました。

そして、自ら選んだ乳幼児向けの絵本や手あそびを実践してみることで、こどもや保護者の方と一緒に楽しむための工夫や準備の必要性を実感することができたようです。

学生とともに過ごしていただいた親子の皆様、子育てひろばスタッフの皆様、今治市職員の皆様、おかげさまで充実した学びができました。本当にありがとうございました。


~実践後の振り返りから、学生の言葉を抜粋します~

子育てひろばの見学は最初、緊張していましたが…

・最初は緊張してしまい、なかなか話しかけることができず、こどもたちの様子を見守っていましたが、「一緒に遊んでもいい?」などと話しかけてみると「いいよ」と言ってくれたのがとても嬉しかったです。

・初めての出先での活動で、すごく緊張したけれど、時間が経つにつれてこどもも少しずつ心を開き始めてくれて、すごく嬉しかったです。

・初めてで緊張したけれど、赤ちゃんが多くて、とても癒されました。

・初めての訪問実践でしたが、子育てひろばのスタッフの方が気さくで、楽しく実習ができました。


スタッフの方、保護者の方から学んだことは…

・スタッフの方がさりげなく声をかけたり、遊びをサポートしたりすることで、安心して過ごせているのだと感じました。

・保護者の方、職員の方、おでかけ児童館で来てくださった子育て支援コーディネーターの方といろいろなことを話せてよかったです。

・スタッフの方と親御さんの話を聞いて思ったことは、本当にこどもによって遊び方が違っており、じっくり見ていくことが大事だと思いました。


子育てひろばはこどもだけでなく、保護者など大人の居場所でもある…

・子育てひろばの環境は落ち着きがあって、こどもも大人も安心しやすく、くつろげる場所でした。スタッフの方が落ち着きのある雰囲気があって、一緒にいる私も安心してリラックスできました。

・今回の子育てひろばでの見学・実践をとおして、こどもと保護者が安心して過ごせる居場所の大切さを実感しました。

・子育てひろばは、こどもだけでなく、お母さんの交流の場なのだと感じました。こどもとのかかわり方も大事ですが、保護者とのかかわりも大事にしたいです。


読み聞かせや手あそび等の実践を振り返って…

・絵本や手あそびはうまくいって、こどもたちも一緒に楽しむ様子が見られたのでよかったです。

・リハーサルの時は不安だらけだったけど、行く前に練習して自信がついた状況で本番を迎えることができました。ゆっくりはっきり発音すること、聞いている方に目配りすること、ゆっくりめくることなど、緊張しつつだったけど、やるべきことができました。

・「はじまるよ」の手あそびをしたとき、1のとき、2のときでそれぞれ「できるかな」と問いかけをしたところ、保護者の方と一緒にしてくれたこどもや一人でできるこどももいて、嬉しかったです。

・こどもたちが興味をもてるように、絵本や手あそびは、ゆっくり読む、こどもたち一人一人の目線に立つなど、いろいろな工夫をしていきたいと思いました。




2025年7月15日火曜日

国際観光ビジネスコース 授業紹介 マーケティング論「商店街見学&今治の産業についての講演会」

マーケティング論の授業では、今治の産業や地域の課題について理解を深めるため6月8日に中心商店街見学、6月16日には市役所商工振興課の芥川先生をお招きして講演会を行いました。

今治市中心部のドンドビ交差点~今治港の商店街を視察し、現状や課題について学びました。留学生の中には中心市街地は初めてという方もいましたが、あまりの人の少なさに驚いた学生もいました。一方、今治港ではイベントをしていたため、賑わっていました。商店街に人を呼び込むのは、なかなか難しいようです。





市役所商工振興課の講演会では今治の産業や地域活性化について講演をしていただきました。タオルや造船などの産業、しまなみ海道などの観光地について知ることができました。



すばらしい産業や観光がある一方、商店街の現状を見ると今治の活性化にはまだまだ課題がありそうです。今日学んだことを活かして、今治のマーケティングについて考えていきましょう。








2025年7月8日火曜日

食物栄養コース  栄養College Life Vol.8 食品衛生学実験 「空中落下微生物」

 


◆ 学生の感想

・トイレに菌がいっぱい発生していると思っていましたが、私の検体は変化がありませんでした。逆に、菌は少ないだろうと思っていた部屋に5日後菌が増えていてびっくりしました。菌の種類も様々で色や大きさ、見た目が違っていて、色とりどりでした。ポテトデキストロース培地は、標準寒天培地と発生の仕方が違い、ほこりのような見た目をしていました。普段きれいだと思っていた場所も汚れていることが分かりショックでしたが、掃除をして清潔に保つことを心がけたいと思います。

・菌の色によって種類が違っており、私はピンクの菌が多かったです。他の人の培地には、黄色ブドウ球菌(黄色)が発見され、目に見える形だったのは感動しました。身近に普通にいると分かり、食中毒にならないように念入りに手を洗おうと思いました。

・人によって寒天培地上の菌の発生スピードが違っていて不思議に思いました。また、同じ色の菌でも発生スピードが違っていることに気づきました。ポテト培地の方では、カビらしきものが出てしまったので、驚きました。みんなの結果もそれぞれで学びがありました。


2025年7月7日月曜日

幼児教育学科  今治市の子育て支援について学びました! 

幼児教育学科1年生からの授業報告です。

 6月16日、「地域と子育て支援Ⅰ」の授業の一環で「今治市の子育て支援」について学びました。

講師は今治市の子ども未来課こども政策係の福壽絢人先生です。

まず、今治市の子育て支援について講話がありました。令和4年度からスタートした「今治版ネウボラ」は、妊娠期から18歳までの子どもがいるすべての家庭を切れ目なくサポートできるように組織されているとのことでした。なお、「ネウボラ」とは、フィンランド語で「相談の場所、アドバイスの場所」という意味だそうです。

 次に、「今治版ネウボラ」の子育て支援の動画を見せていただきました。令和6年度から開設したこども家庭センター、専門職による伴走型相談支援、今治市独自の取り組み、今治版ネウボラ拠点施設整備、木育の推進などについてわかりやすく説明されていました。こちらの動画作成は、福壽さんが担当されたそうで、YouTubeで配信されています。

 その後、今治市の「2025年度版子育て応援ガイドブック」をもとに、3つの事例から、使える子育て支援を探すワークショップが行われました。学生たちは、3グループに分かれて、それぞれ、ガイドブックを参照しながらワークに取り組みました。事例をもとに検討することで、今治市の子育て支援について、具体的に学ぶことができました。

福壽先生、ご講義いただき、ありがとうございました!

 今治市は「住みたい田舎ベストランキング」(*)で3年連続4部門(**)すべて1位を獲得しています。このように、子育て世代を含む全世代に魅力のある今治市で、よりよい保育者になれるよう私たちも日々、学んでいきたいと思います。

(*宝島社『田舎暮らしの本』2月号「2025年版 第13回 住みたい田舎ベストランキング」より。

**「人口10万人以上20万人未満のまち」では愛媛県今治市が、3年連続で【若者世代・単身者部門】【子育て世代部門】【シニア世代部門】【総合部門】全4部門すべて1位を獲得。)


 最後に、この授業の学生たちの感想を抜粋します。


「ネウボラ」を初めて知りました!

・ネウボラという言葉を初めて聞きましたが、不安や悩みを相談できる大切な場所だと思いました。

・ネウボラ課では、妊娠期から18歳まで支援されていて、子育て相談もできることを初めて知りました。

・初めてネウボラという言葉を知りましたが、すごくよい取り組みだと思いました。


今治市子育て応援ガイドブック・母子モはすごく便利です!

・子育て応援ガイドブックを見ると、いろいろな情報が1冊に載っていてとても便利な冊子だと思いました。

・子育てをするうえで不安だったり、地元ではなかったりすると知らないこともあり、ガイドブックを見たり、母子モを登録することでわからないことが解決するきっかけになると思いました。

・母子手帳がデジタル化し、母子モに発展しているのが機能的でとてもよいと思いました。保護者にとってもすごく便利だと思います。


今治市の手厚い子育て支援に驚きました!

・第1子誕生で20万円分の商品券を支給されることに驚きました。

・今治市で子どもを産むと20万円分の商品券をもらえることに、そんなにもらえるとは思っていなかったので驚きました。

・「しまなみの子どもを育む交通費支援事業」については、今治市特有でとてもよい手当だと感じました。

・今治市には、私が思っているよりも様々な制度や支援、遊び場があることを知りました。

・今治市には、他の市と比べても地域子育て支援拠点事業所の数が多いことがわかりました。

・今治市が住みたい田舎ランキングでなぜ1位なのかと思っていましたが、これほどサポートが手厚いなら、1位になることも理解できました。


今後、今治市の子育て支援制度を利用したり、周りに勧めたりしていきたいです!

・自分も子どもが生まれたら、制度とか施設を利用していきたいです。

・どんな困った状況でも何らかのサポートがあったりするので安心して今治で子育てできると思いました。これらの支援を本当に困ってしまう前に知ることや事前登録しておくことの大切さを知ることができました。

・子育てをしている親の皆さんにたくさんの制度を知ってもらうために、学生の自分たちが何か発信できる機会があればよいと思いました。

・いつ、どんなサービス・支援が受けられるか、どんな施設があるかをしっかりと理解し、保護者の方に提案できるようにしたいです。




2025年7月3日木曜日

授業紹介 日本を学ぶⅠ  和船の櫓漕ぎ体験に挑戦(6月30日)

 6月30日(月曜)の「日本を学ぶⅠ」(大成経凡先生)は、この時季の恒例となっている和船の櫓漕ぎ体験です。2年前に、本学は初めて水軍レース大会にチームを派遣し、今年も〝一般の部B〟で出場予定です。〝女子の部〟出場も視野に入れていましたが、こちらは人数が4人しか集まらず断念。メンバー12名がそろって漕ぐ機会がないため、学外授業を利用して練習の機会を設け、出場しない学生にも和船文化に親しんでもらうことにしました。


小早船と村上海賊ミュージアムをバックに

 前回の授業で、村上海賊の歴史を簡単にレクチャー。かつて宮窪町(現、今治市)が地域活性化の目的で、水軍が機動力とした小早船(こばやぶね)を復原したことを伝えました。大会は今年で30回を迎え、四半世紀以上も地域で愛され根づいています。宮窪港内に設けられた直線200mの特設会場で、4~5隻の小早船が同時に速さを競い、トーナメント1回戦1位のチームだけが決勝に進むことができます。この小早船は、時代考証をもとに船大工が手がけた木造の和船となります。動力源は櫂(かい)ではなく〝櫓(ろ)〟で、カッターやカヤックとは勝手が違います。搭載された5本の櫓を10人で漕ぐことになりますが(ほか2人は舵取り&竿持ち)、息がぴったり合わないと船体がローリングして減速し、まっすぐ進みません。昨年の大会で明短チーム「めいたんプロモーションクルー」は、前半100mでトップに立つも、後半100mで失速して、決勝進出を辛くも逃しました。その悔しさを知るメンバーが今年は半分残り、暑い夏にもかかわらず熱く燃えています。


 この日は、本番レースにエントリーしている学生は男子2人のみ。そこで、希望する学生は全員乗船してもらい、来年の出場も視野に、櫓漕ぎを体験してもらいました。練習時間は1時間しかなく、宮窪漁協職員のサポートでメンバーを入れ替えて30分ずつ漕がせてもらいました。向き不向きや熱中症の関係もありますので、全員に強要はせず、チャレンジ精神を尊重。泳げないながらも、勇気をふりしぼって乗船した学生もいました。熱中症対策で水とタオルを持たせて乗船させ、漕がない学生も岸壁から声援を送っていました。漕いだ学生に感想を訊くと、疲れたけど楽しかったという声が多かったです。


漕ぎ終えてグッタリ

 その後、村上海賊の能島村上氏が拠点とした能島城跡を海岸道路から眺め、川のように流れる急潮流に学生は驚いていました。一方、クラゲに関心を示す留学生もいて、引率した大成先生としては潮流に目が行って欲しかったようです(笑)。そして最後は、早川港に停泊中の災害医療支援船「Power of Change」(3,453総㌧/全長68m)を岸壁から視察。本船は、民間のNPOピースウィンズ・ジャパンが管理運用しています。大規模災害が起きた際は海と空から支援に対応できるよう、船内には医療処置設備があり、船外にはヘリコプターが離着陸可能なヘリパッドも備えています。本船はこの早川港を母港とし、要請があれば緊急災害時は被災地へ向かうようで、南海トラフ大地震が起きた際は頼もしい存在となることでしょう。

対岸から沖の能島城跡を眺める


災害医療支援船Power of Change

 水軍レース2回目の練習および櫓漕ぎ体験は、7月17日(木曜)の「地域活性化論」の学外授業で実施予定です。


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