2025年6月30日月曜日

授業紹介 地域活性化論 今治造船(株)今治工場を視察(6月26日)

 6月26日(木曜)の「地域活性化論」(大成経凡先生)は、A班の学生39名が今治市小浦の今治造船(株)本社・今治工場を訪問し、会議室で企業説明を受けた後、実際に構内の作業現場を視察しました。学生の国別内訳は日本8・中国3・ミャンマー28となります。企業説明を行った広報担当の野本友喜さんはミャンマーで仕事をした経験があり、現在は中国語を学んでいることから、留学生に親近感を抱いてくれました。参加した留学生全員が、大きな鉄鋼船をつくる現場を目の当たりにしたことはなく、造船会社の企業見学も初めての経験となりました。

今治造船グループは、日本における建造量約36.0%を占める業界最大手のリーディングカンパニーとなります。これを世界的シェアで見ると、日本は建造量の約12.9%を担っているわけですが、今治造船グループは約4.7%の実績を誇る世界的メーカーでもあるのです。しかし、これをしのぐ存在に中国や韓国があり、それらと国際競争をはかるうえでも、日本の業界は強靱化が求められています。

ドライドックと船首部分

 最初の企業説明では、同社の概要だけでなく、業界を取り巻くグローバルな話題提供もあり、地球温暖化に対応した船の開発にも同社が取り組んでいる点が紹介されました。そして当日夕方のテレビニュースや翌日朝刊の紙面で発表されましたが、今治造船が業界2位のJMU(ジャパンマリンユナイテッド)を子会社化することになり、設計や工場の効率化で連携を強化していくというのです。この再編によって、日本のシェアを20%にする目標をたて、政府としてもこれを支援し、日本の造船技術を米国との関税協議の切り札とするねらいも報じられました。


構内を移動(左はブロック、右は船体)

 さて、工場見学の話題に移りますが、人数が多いことから3班に分けて構内を巡視しました。読売新聞と毎日新聞の記者さんも同行し、なかなか一般人が潜入できない大型船のものづくりの現場を、リアリティをもって感じることができました。時に説明の声が聴き取りづらいほど作業音が鳴り響き、これぞ〝現場〟でした。ちょうど出渠間近のコンテナ船がドライドックに座っていたことで、その周辺には次の建造船のブロック(パーツのかたまり)が多く並んでいました。クレーンに吊られたブロックが頭上を移動する場面では、安全面の注意を強くうながされるなど、危険と隣り合わせの職場であるという緊張感も感じることができました。最後は出渠間近のコンテナ船の船首部分で記念撮影をしていただき、学生たちにはいい想い出にもなったことでしょう。


説明に聞き入る学生

 最後は、会議室に戻って質問&感想タイムとなりましたが、今治市出身の男子学生からは「小学生の頃にも造船工場見学をしたことはありますが、年齢を重ねてから見ると、違った感動や気づきがありました」とあり、新居浜市出身の男子学生は「住友関係の工場見学は何度も経験ありますが、造船工場は初めてだったので、船のスケールが大きくて、ただスゴイという実感だけが印象に残っています」とのことでした。他にも、どのくらいの時間をかけて今日見た船が造られるのかなどの質問もありましたが、留学生たちにとっては、シュールな体験をしつつも、日本で就職する場合、どういう職種があるのか、改めて自分に置き換えて考えるいい機会になったかと思います。貴重な場を設けていただきました今治造船(株)様、本当にありがとうございました。


質問する学生(会議室)

出渠間近の大型コンテナ船


来年度開設予定の新コース「地域未来創生」では、現地見学の前後でゼミ形式の事前学習とふり返り学習を行って、地域活性化を考えるセンスを磨きたいと思います。次週の「地域活性化論」はB班42名(全員ネパール人留学生)をともなって、再び今治造船(株)今治工場を見学予定です。



2025年6月25日水曜日

授業紹介 『エンジョイ・日本文化』

『エンジョイ・日本文化』は留学生を対象とした科目です。

この日は食文化について学びました。

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6月3日(火)雨模様

今日は調理第Ⅱ実習室を使っての授業。

お箸の持ち方を習い、豆運びレースで盛り上がった後、

裸麦を使ったおにぎり、お味噌汁、出し巻き卵を試食しました。



出し巻き卵に2名がチャレンジ☆







2025年6月24日火曜日

食物栄養コース  栄養College Life Vol.7 バリウォーターの見学



◆ 学生の感想

・初めて施設に行ってみて、たくさんの学びがありました。まず、一つ一つの機械の大きさに驚きました。特に「着水井」の水が出てきている所は、覗き込むと口が大きく吸い込まれそうに感じました。また、水を綺麗にするまでにこれほど多くの工程を経ているとは思っていませんでした。膜ろ過という装置を使って思っていた以上に細かなゴミや原虫まで取り除かれており、水道水に対する抵抗がなくなりました。膜ろ過装置の実験で水の透明度が全く違っており、とても重要な装置と言うことが分かりました。「壊れたらどうするのだろう・・・」ともっていましたが、陶器でできていて、半永久的に使用できると知り先のことまで考えられているのだなと思いました。バリウォーターは、99.9%資源を無駄にせず、環境のことを考えており、私たちも節水や資源の大切さを考え直す良い機会となりました。


・日頃何気なく使っている水が、どのような工程を経て私たちに届いているのか、環境にどう配慮しているのかを学ぶことができました。私たちも実習で水道水を使用する時は残留塩素濃度を測定しますが、異物混入や色、臭いなどのチェックをしようと思いました。水道水は、ミネラルウォーターに比べて抵抗がありましたが、検査項目が多いため安全でこれからは抵抗なく飲めそうです。実際、浄水場で飲んだ水はおいしかったです。小学生の頃、違う浄水場に行った時は、説明されても何も分かりませんでしたが、公衆衛生学で学んでから見学に行くと内容が分かり、予習の大切さが分かりました。


・水が流れている所はとてもひんやりしており、夏はこもっていたいなぁ・・・と思いました。


・もし、断水したときでも水を出せる場所があったり、災害時に備えて24万ℓの水を浄化できる浄水車があることが分かった。浄水車は今治だけあることも知りました。


・今までは、本当に水道水が綺麗か不安で飲むことができませんでしたが、施設を見学したことにより、仕組みが分かり、家に届くまでその綺麗さが保たれていることを知ることができよかったです。これからの水の使い方について、無駄のないように改めていきたいと思います。


2025年6月23日月曜日

授業紹介「日本を学ぶⅠ」今治城を歩く(6月16日)

 学生からの要望もあって、6月16日(月曜)の「日本を学ぶⅠ」(大成経凡先生)は、2コマ連続の学外授業を実施しました。しかし本授業でネックとなっているのが、月曜日に市内の博物館は休館日が多いこと。また、履修生が46名のため、学園バス1台では定員オーバー。同行教員を一人増やして、もう1台車を出動させる必要があるのです。そんな中、年中無休の博物館がありました。今治城天守です!今治城の模擬天守は、市制60周年を記念して昭和55(1980)年に建てられた鉄筋コンクリート造の博物館となります。6階建ての最上階は展望所の役目も担っていて、今春入学した留学生たちは、そこから初めて眺める市街や港の景観を楽しむことができたようです。


今治城天守6階

 今回は、展示物についてもじっくり鑑賞する時間を与えました。同館の資料は、今治城を築かせた藤堂高虎関係のものよりも、藤堂家が伊賀・伊勢国(現、三重県)へ移封された後に入部した久松松平家に関係する資料の方が多く見られます。今治藩主が徳川幕府から領地支配を認められた書状や今治城の江戸時代の絵図など、歴史通にはたまらない資料がいくつも展示されています。留学生の履修生が多いことで、それら一つ一つの価値を解説することはできませんが、日本の歴史博物館がどのようなものかを、今回の見学で感じとってもらえたなら幸いです。この日は45名の学生が参観し、国別内訳は日本5・中国12・スリランカ2・インドネシア3・ミャンマー23というものでした。

 正面入口の大手門にあたる鉄御門(くろがねごもん)の中も見学しました。クランクした枡形虎口(ますがたこぐち)の仕組みを、内観・外観それぞれから感じとってもらいました。大手門の石垣パーツによく見られる大石(鏡石)にも注目し、示威的な意味を持たせていることを知ってもらいました。今治城では、その大石を〝勘兵衛石〟(かんべえいし)と称し、築城奉行の渡辺勘兵衛の名から付けたようです。

鉄御門と勘兵衛石

なお、この日は、西条市内の観測所が全国一の暑さ36.5度を記録し、強い日射しとエアコンのない模擬天守の暑さ等で、軽い熱中症にかかる女子学生もいました。今年の夏も、酷暑が予想される中、本授業は学外授業をあと2回実施予定です。学生たちの体調にも配慮しながら、モチベーションの維持にも努めて参りたいと思います。


藤堂高虎像と今治城模擬天守


2025年6月21日土曜日

幼児教育学科 6月 おでかけ児童館

6月10日、今年度2回目となる本学での「おでかけ児童館」が開催されました。

この日は梅雨らしく雨のお天気でしたが、8組の親子(保護者8人、子ども11人)にご参加いただきました。

今治市本町児童館職員による「おでかけ児童館」に幼児教育学科1年生が初めて、運営補助に入りました。


この日のテーマは「風船あそび」、プログラムは次のとおりです。

~プログラム~

・手あそび「はじまるよ」

・始まりのあいさつ、おへんじ「たかいたかい」

・手あそび

 「あたま かた ひざ ぽん」

 「グーチョキパーでなにつくろう」

 「さかながはねて」

・読み聞かせ 絵本「きんぎょが にげた」

・工作「おさかな ふうせん」

・自由あそび

 「ボールプール」+風船

 「風船マット」

 「風船たたき」+傘袋

 「さかなつり コーナー」

・パラバルーン 「エビカニクス」

・終わりのあいさつ







学生たちは、初めての参加にとても緊張していたそうですが、安全で安心できる環境作り、参加していただいた親子との触れ合いから多くのことを学ぶことができました。また、児童館職員の方々が、常に笑顔で子どもたちや保護者の方に接し、親しみやすい雰囲気をつくったり、全体を見て安全面に配慮したり、遊びを促したりする姿に気付くことができました。


学生のレポートから、おでかけ児童館を通しての気付きや感想の一部を抜粋します。

嬉しかったこと

・子どもたちが楽しそうに遊んでくれる姿を見ると、私まで楽しく過ごすことができました。

・ずっと一緒にいた子が、始め私に興味を示してくれなかったのですが、慣れてくるとおもちゃを私に「あげる」と言ってくれたり、満面の笑みを見せてくれたりして嬉しかったです。

・初めてのおでかけ児童館で、最初は緊張していたけれど、子どもたちがすぐになついてくれたり、手をつないでくれたり、ひざに座ってくれたりして、嬉しかったです。

・雰囲気づくりは状況やメンバーによっても変わるので、梅雨という少し重い状況で楽しくできたのがすごく嬉しかったです。


初めてのおでかけ児童館でよかったこと

・初めてのおでかけ児童館でしたが、安心、安全な環境作りから全員で協力して出来たと思います。

・最初は緊張して、うまくできなかったけれど、途中からは子どもたちと楽しく過ごすことができてよかったです。

・初めてで緊張と不安でいっぱいだったけれど、クラスの皆と協力し合いながら、意見を出したり、準備を通して、子どもたちにどう楽しく過ごしてもらえるかを考えたりしながら取り組めたと思います。

・皆で協力して準備できました。安全な環境を作るために、会場の危険な箇所について意見を出し、どう改善するべきかを皆で考えることができました。


今後に向けて

・ボールプールや風船マットなどで子どもたちが一緒に遊ぶので安全に遊ぶための支援の仕方などを確認することが大切だと思いました。

・子どもとのかかわりは、泣いてしまったり、うまくいかなかったりすることもあるけれど、最後は楽しかったと思ってもらえるように頑張りたいです。

・子どもとだけ、関わるのではなく、保護者の方とコミュニケーションを取りたいと思いました。

・私も緊張していたけど、お母さんや子どもも慣れていない場所に来て緊張したり、少し不安に思ったりしていることがわかり、安心して過ごしてもらえるように声掛けしたり、関わったりすることによって信頼してもらえるような関係づくりをしていきたいと思いました。


ご参加いただいた子どもさん、保護者の皆様、そして、児童館職員の皆様、ありがとうございました!


7月1日には本学にて「めいたん広場」が開催されます。幼児教育学科2年生とライフデザイン学科調理ビジネスコースのコラボ企画です。ぜひ、遊びに来てくださいね。

7月「めいたん広場」についてはこちらから


2025年6月20日金曜日

6月オープンキャンパス開催(6月15日)

 6月15日(日曜)、来学型オープンキャンパスを開催したところ、14名の高校生・社会人などの参加がありました。このうち高校3年生は11名ということで、保護者も同行し、秋の専願入試を視野に入れたマインドを強く感じました。

 この日は、めいたんオープンキャンパス恒例となっている〝ゆるキャラ〟のゲスト出演がありました。今回は、本学と包括連携協定を結ぶ日本食研ホールディングス(株)のマスコットキャラクター〝バンコ〟ちゃんの登場です。同社は食用タレの生産日本一を誇る、今治に本社をおく食品メーカーです。バンコは、焼き肉のタレ〝晩餐館〟の晩からとった牛のキャラクターで、本当は餐のサンコと館のカンコもいましたが、今は1頭で企業PRに努めています。そのバンコちゃんが、協賛品を持参し、会場を盛り上げてくれました。 


ラジオ収録「めいたんへ行こう!」


 本学では、地域連携の取り組みに力を入れておりますが、協定を結ばない企業・団体の中にも、協賛品の提供(伯方塩業(株))や工場見学の受け入れ(今治造船(株)ほか)などのサポートをいただいております。バンコちゃんの出演は、その一つの取り組みともいえます。来春開設予定の地域未来創生コースは、その強みを生かして、今治を学びのフィールドとして地域活性化に必要とされる人財を育みたいと考えております。

 さて、オープンキャンパスの内容ですが、冒頭は、今春からFMラヂオバリバリの新番組に採用された本学めいたんプロモーションクルーの番組「めいたんへ行こう!」(第2月曜7:25~7:30)のタイトルコースからスタート!同局スタッフが、オープンキャンパスに密着し、YouTube動画も撮影してくれました。


カフェタイム

 学校説明は、地域連携センター長の大成経凡先生が行い、キャンパスツアーを実施した後に各教室へ移動し、約50分の体験授業となりました。今回の各学科コースの体験授業のテーマは以下の通りとなります。ライフデザイン学科の介護福祉コース「上手に福祉用具を使ってみましょう」(藤田英樹先生・井沼一先生)・調理ビジネスコース「絶品☆親子丼」(竹田貴好先生・大西望先生)・国際観光ビジネスコース「中国語で挨拶しましょう」(韋敏先生・角田泰啓先生)・地域未来創生コース「Youもいまばり博士になろう」(大成経凡先生)、幼児教育学科「お面をつくろう」(吉井ゆだね先生・十河治幸先生)というものでした。授業中に、バンコちゃんが突撃インタビューで各教室を訪問する一幕もありました。


調理ビジネスコース


 体験授業後のカフェタイムでは、参加者はめいたんホール(食堂)へ移動し、軽食をとりながら、教職員や在学生たちとの交流を楽しみました。保護者の中には、入試制度や奨学金制度の質問をする方たちもいました。そして希望者は、13:00から地域未来創生コースの体験授業を兼ねた今治ツアーへ出かけました。南予の高校から参加の女子生徒2名が、プロモクルーの学生と一緒に、伯方塩業(株)大三島工場・多々羅しまなみ公園・来島海峡サービスエリアを探訪しました。


伯方塩業(株)大三島工場


次回の来学型オープンキャンパスは7月26日(土曜)開催で、総合型選抜マッチング方式の対象にもなっています。たくさんの方々のご参加をお待ちいたしております。


2025年6月16日月曜日

出張講義 今治西高校2年生ZEST (6/11)

 6月11日、今治西高校2年生のZEST「グローカル講座」で、本学地域連携センター長の大成経凡先生が出張講義の講師を務めました。グローカルとは、「グローバル」×「ローカル」の造語で、身近な地域の素材を使って国際的な視座を培うというものです。わざわざ海外旅行をしなくても、世界を知ることができるのです。今治の中に世界があり、今治を学びのフィールドとすることで、世界を知ることができます。来年度、本学で開設予定の地域未来創生コースが、まさにそうした視点に立った人財育成を目指そうとしています。

前回のZESTは4月23日にありました。5つの班(4人×5)のテーマ設定に対して、大成先生は意見や助言を述べました。その後、各班はテーマや中身を修正・進化させ、今回は今後の研究の進め方について発表しました。各班のテーマは以下の通りです。

1班「今治サイクリングの未来」

2班「多文化共生でよりよい今治市にしよう」

3班「今治と世界を紡ぐwith今治タオル」

4班「今治の姉妹都市パナマを知る旅に出よう」

5班「今治の食を世界に」

パワポのスライドを使って各班は発表しましたが、まだ材料不足・調査不足もあって、抽象的な事柄の説明が多かったように思います。例えば、しまなみ海道とサイクリングについて紹介するのであれば、しまなみ海道がどのエリアを指すのかという地理的な解説が必要です。パナマについても同様で、発表する自分たちは所在地を分かっていても、聴き手がどこにあるのか分からなければ、理解度は低いものとなります。パナマは中南米の国で、パナマといえば何と言ってもパナマ運河でしょう。聴き手の立場になった表現方法について、もう少し工夫するよう大成先生は促していました。



 また、パナマの首都パナマシティがどうして今治市の姉妹都市になったのかは、今治船主の便宜置籍船(べんぎちせきせん)という、ビジネス上の理由が背景にあることも大成先生は解説しました。今治船主の特徴は、外国航路を運航する外航船主が多いことです。しかし、それらの多くの船籍は日本にあらず。これは、日本よりもパナマやシンガポールに船籍を置いた方が、格段に税金が安いという利点があるからです。いわゆる〝TAX HAVEN(タックス・ヘイブン)〟です。パナマでは、外航船主に対して税制優遇措置をとることで税収の確保を図っており、それが国の振興につながっているのです。今治船主の船にはパナマ船籍が多く、これに配慮してパナマ海事庁の事務所が今治市内に開設されています。今後は、そういう材料集めに努めるよう、生徒たちにアドバイスしていました


 3班の内容には、大成先生も特に関心を示していました。高品質の今治タオルですが、国内でこそ無双の存在感を放つも、世界シェアではどうでしょう。そもそもタオルに世界シェアはあるのか? そんな問答で発表者に詰め寄ります。この班の良かった点は、硬水・軟水の問題に着目し、硬水の地域で今治タオルは売れないのでは?という仮説を立てたことです。では、どうすれば海外の販路開拓につながるのか。そこには、地場産業の振興に貢献したいという高校生なりの愛郷心が感じられました。業界がその問題にどう対処しているのかを知るだけでも、探究の成果としてとらえることができます。



今後どの班も、アンケートやヒアリングを計画中で、夏休み期間中にそうした動きが出てくるものと思われます。学業と部活の合間で大変だとは思いますが、準備過程で大成先生は問い合わせに応じるようです。グローカル班の20名のみなさん、頑張ってください。





2025年6月13日金曜日

食物栄養コース  栄養College Life Vol.6 栄養指導論実習Ⅰ 園児との交流会

 栄養指導論実習Ⅰの授業で『食育体験交流会』として、白鳩保育園の園児たちが本学に来てくださいました。 

 今回は野菜をテーマに「季節ごとに食材を分けるゲーム」や「野菜の成長ならべゲーム」 など学生が考えた企画で交流しました。初めての園児との交流で緊張していましたがすぐに距離も近づき、にぎやかで楽しそうな会場となっていました。

 






2025年6月12日木曜日

幼児教育学科 令和7年度 第1回めいたん広場

 2年生が初めて企画・運営した『第一回めいたん広場』でした。3名の学生がリーダーとなり、全員が役割分担して進行。10組の親子と学生達の笑い声でにぎわいました。






2025年6月10日火曜日

国際観光ビジネスコース 高知研修に行きました

国際観光ビジネスコースの学生は、高知研修に桂浜とひろめ市場に行きました。170人あまりの学生が在籍しているため三十数名ずつに分かれて、5月10日~25日の5日間に分かれて行きました。

4月に来日したばかりの留学生にとっては、県外に出るのは初めての学生もいて、今治とは違う地域を知ることができました。桂浜では海辺から太平洋の眺めながら散策したり、水族館に行く人もいました。今治の海とは異なり広い海をみて感動していました。海のない地域からの留学生にとっては貴重な経験になったと思います。ひろめ市場では高知の食べ物を食べたり、商店街で買い物をしたりして楽しみました。






2025年6月9日月曜日

授業紹介 「地域活性化論」伯方塩業㈱大三島工場を視察(6月5日)

 6月5日(木曜)午後の「地域活性化論」(大成経凡先生)は、テレビCM〝は・か・た・の・し・お♪〟のサウンドでもお馴染みの伯方塩業㈱の大三島工場を視察しました。同工場は開設から今年で25周年を迎え、先月17日に開設25周年記念イベントがあったばかりです。工場見学の展示もリニューアルされ、ショップの品ぞろえも充実したものに進化しています。この日は聴講生を含め42名の学生の参加がありました(日本9・中国4・ミャンマー29)。

 同社工場は、発祥の地・伯方島にもあり、そちらで全体の1割、主力となる大三島工場で9割の商品が製造されています。入場者には、その中から粗塩・焼塩など3種類のサンプルの塩がプレゼントされ、これらはメキシコの天日海塩を原料とし、瀬戸内海の海水で溶解して煎熬(せんごう)したものとなります。一方、工場裏の屋外では枝条架流下式塩田が復元されていて、こちらは100%地元の海水から採鹹(さいかん)・煎熬(せんごう)したものです。多くの観光客は屋外製塩場を見学しませんが、見学者には同塩田で製造された〝されど塩〟のサンプルがプレゼントされます。〝されど塩〟については、大三島工場だけでしか販売されておらず、これに付加価値をつけたのが、一般のスーパーでも販売されている〝されど藻塩〟となります。


伯方塩業(株)大三島工場


 同社は誕生してから52年を迎えようとしていますが、大成先生と同年齢になります。そんなご縁もあって、大成先生は瀬戸内海塩業史に詳しく、同社とも親交があるようです。本学オープンキャンパスに対して、同社から塩のサンプルをご提供いただいております。同社は、昭和46(1971)年に国策で廃止が決まった塩田をめぐり、消費者運動によって誕生した会社となります。その運動は愛媛県で起こり、瞬く間に全国に波及しました。当時、塩は専売制をとっていましたので、生産・流通・販売は国によって管理されていました。誰でも自由に塩を作って売ることのできる時代ではなかったのです。国の方針としては、塩田を廃止して、イオン交換膜製塩場で食塩すべてを供給する体制となるはずでした。が、消費者運動によって、特例として海外の天日海塩を輸入し、これをもとに食塩をつくることが認められたのです。その第1号が伯方塩業でした。商標の〝伯方の塩〟には、伯方島でつくられた塩という意味ではなく、「伯方島の塩田塩を残して欲しい」という願いが込められているのです。


枝条架流下式塩田


 そうした塩田の歴史については、6月2日の「日本を学ぶⅠ」(大成経凡先生)で学習し、この日の学外授業にのぞみました。わが国の塩専売制は平成9(1997)年に廃止されたことで、現在では塩田塩から食塩をつくって販売することは届け出制で行うことができます。伯方塩業の念願は塩田塩を残すことでしたので、創業時の思いを叶えるため、枝条架流下式塩田を平成22(2010)年に復元しました。かつて大成先生が、丸本執正社長(故人)から訊いた話では、同社が大三島工場を開設した背景には、大山祇神社を参拝する観光客をとりこむという産業観光の視点と、雇用の確保という地域振興の視点があったようです。大山祇神社がなければ、同島に工場はつくらなかっただろうとのことでした。同社の視察には、地域活性化の視点が多く含まれていて、専売制の塩に対抗して自社の塩を売るために〝は・か・た・の・し・お♪〟のサウンドは誕生したのです。わが国の製塩メーカーで、最初にテレビCMを使ったのが伯方塩業であることを、発祥の地の今治市民や愛媛県民には知っておいて欲しいですね。

リニューアルされた館内展示




2025年6月5日木曜日

国際観光ビジネスコース  5月19日 留学生の交通安全・防犯教室を開催

 国際観光ビジネスコースでは、中国やミャンマー、ネパール、スリランカから新たに49人の留学生を迎え、在校生と合わせると170人余りの留学生が一緒に学んでいます。多くの外国人留学生が日本に来て、困惑することのひとつが「交通ルール」です。

 今年も今治警察署交通課と警備課の警察官の方に来ていただき、交通安全や防犯についてお話していただきました。

 日本は治安のいい国ですが、それでも事件や事故は毎日のように発生しています。交通ルールや万一事故等に巻き込まれた場合の通報のしかたなどについて学びました。留学生のみなさん、今日学んだことをしっかり理解してくれぐれも事故に遭わないように十分に注意して楽しい学生生活を送ってくださいね。







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