2025年4月24日木曜日

介護福祉コース 島四国でお接待ボランティア(4月19日)

  4月19日(土曜)、介護福祉コース19名の学生と教職員4名が、〝島四国〟のお接待ボランティアに参加しました。同行事は、今治市大島を四国八十八ヶ所霊場に見立てた写し霊場で、200年以上の歴史を持ちます。今年は19~21日に開催され、本学は初日だけの参加となりましたが、吉海地域5か所の札所で島四国霊場会&矢野都林氏と連携してお接待のボランティアをさせていただきました(21日にFC今治高校明徳校の生徒が歩き遍路を体験)。

近年は矢野氏のご協力で歩き遍路を行って参りましたが、お接待の活動を通じてお遍路さんとのコミュニケーションを図ることを目的に、活動内容を一部改めることにしました。2年生は昨年歩き遍路を体験しましたので、今年はお接待を体験して、両方の立場から島四国と向き合うことができました。この活動に先立って、島四国の普及活動を推進する矢野氏からは、「人間関係Ⅰ」の授業で島四国の成り立ちやお接待の心についてレクチャーをいただきました。

当日の19名の学生の配置ですが、矢野氏が管理するバラ公園近くの71番札所(塩田跡地)では、留学生を中心とする11名の学生(インドネシア6・中国3・日本2)が豚汁と持参した裸麦茶のお接待をさせていただきました。

豚汁と裸麦茶のお接待(71番札所)

本庄集落の52番・53番札所には、日本&インドネシアのペアをそれぞれ配置し、裸麦茶のお接待と御朱印のお手伝いなどをさせていただきました。

53番札所(日本人とインドネシア人の学生ペア)


島内には、住職のいるお寺が4か寺あり、このうち2か寺の法南寺(椋名地区)と福蔵寺(福田地区)には日本人の学生4名をペアで配置させ、裸麦茶のお接待をさせていただきました。法南寺では、愛媛新聞の記者から取材を受け、2年生の後藤光美さんのコメント「お遍路さんに札所を楽しく回ってもらえるよう笑顔で接したい」が翌20日付の同紙に掲載されました。

日本人学生のお接待(法南寺)

実際、県外から参加のお遍路さんと会話したところ、巡回する時間よりもお接待を通じて会話する時間の方が長く、そのことに心地よさを感じるという感想が聞かれました。



お接待をするインドネシア人留学生(71番札所)


一方、国際観光ビジネスコースのミャンマー人留学生5名も同行し、こちらは島四国文化を観光の視点から体験してもらいました。高龍寺(名地区)などを参拝し、お接待のお菓子をいただき、大島の自然や歴史の魅力に感動した様子でした。お接待ボランティアに参加したインドネシア人留学生の感想は、「ボランティアそのものが初めての経験で、とても幸せな気分にひたることができた」とのことでした。

お接待されるミャンマー人留学生(71番札所)

来年は、コロナ禍前まで取り組んでいた福蔵寺での足浴(マッサージ)を復活させることを検討中です。歩き遍路・お接待の両方で島四国の良さを体感し、介護福祉の現場で必要な心のありようについて学びたいと思います。

高龍寺を参拝するミャンマー人留学生

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