2019年4月22日月曜日

介護福祉コース 授業レポート☆➀『生活支援技術Ⅶ』



 新しい学年が始まって1週間がたちました。今年度はじめての授業レポートは、気持ちも新たにスタートした2年生の『生活支援技術Ⅶ』です。

 今回は、白杖の使い方や介助の方法を学びました。

 白い杖を持って歩いていたり、盲導犬と一緒に歩いている目の不自由な方を、町の中で見かけたことはありませんか?盲導犬がどんな役割を持った犬なのかは、なんとなく知っている人も多いと思いますが、白い杖がどんな役割を持っているのか、みなさん知っていますか?
 視覚障がい者に対する正しい誘導の仕方や、視覚障がい者と歩きスマホの接触事故に対する注意喚起などがテレビコマーシャルでも流れているのを目にしたことがある人も多いかもしれませんね。


 目の不自由な方が持っている白い杖は、視覚障がい者が歩くために欠かせないもので、正しくは白杖(はくじょう)といいます。

 一般的な杖が主に体を支える『足』の働きを補う役目を持つのに対し、視覚障がい者が使用している白杖(はくじょう)は『目』の働きを補う役割をします。白杖には主に3つの役割があり、ひとつは自分のまわりの状態や障害物や溝、段差など路面の変化など「まわりの様子や情報を知る役割」、ふたつめは、何かにぶつかった時に衝撃を和らげたり身体を支える「安全を確保する役割」、そして自分が視覚障がい者であることをまわりの人に知らせる「シンボルとしての役割」があります。
 白杖は、視覚障がい者の方の命を守る、大切な道具です。

 今回は白杖の操作方法や歩行技術、そして介助の方法を学んだ後、アイマスクで目隠しをした人と誘導する人の2人1組となり、誘導の方法を実践しました。視覚障がい者を介助するために最も大事なことはコミュニケーション。声をかけあい、お互いの状況を共有しながら、練習を繰り返しました。



 実際にアイマスクをつけて視覚を奪って歩いてみると、毎日歩いているはずの学校内なのに階段がどこにあるのか、何段あるのかさえわかりません。当然、普段なら何気なく越えてしまうちょっとした段差にも恐怖を感じます。今回は学内だけでしたが、町には、段差だけでなく様々な障害物があります。テレビコマーシャルでも流れているように、もしかすると歩きスマホをしているあなたが障害物になるかもしれません。

 こういった疑似体験は、視覚に障がいがある方に対する理解を深めると共に、その生活を知るきっかけになります。実際に体験したことから得た気づきが、よりよい介助方法や声掛けにつながっていきます。また、両方を体験することでより学びを深め、そして、その学びをクラスメイトと共有することで更なる気づきを発見することにも繋がります。実際に体験することの大切さを実感する授業となりました。

 福祉は人を幸せにする仕事。めいたん☆かいごふくしの学生たちには、町で困っている人を見かけたら率先して手を差し伸べられる人になってほしいな♪


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