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2026年10月28日水曜日

今治市SDGsまちづくりプロジェクトに参加(10月18日)

 10月18日(日曜)午前中、今治市内の高校生がSDGsの知見を生かしながら地域探究に取り組む第2回「今治市SDGsまちづくりプロジェクト」が、今治市中心市街地をフィールドに開催されました。昨年度との違いは、実際に現地へ訪ねて関係者からの聴き取りを行うことで、多様な見方・考え方を培うねらいがあります。自分たちがふだん手がける地域探究のテーマではないとしても、何かヒントが得られるという経験値への期待もありました。このフィールドワークのガイド役を務めたのが本学の地域未来創生コース長の大成経凡先生で、今治西・今治東・FC今治里山など14名の高校生の参加がありました(1名は、今夏の本学オープンキャンパスに参加)。

 一行は9時20分に「はーばりー」を出発。早速、その建物が有名な建築家・原広司氏の設計であることに触れ、建築に光を当てるだけでも、丹下健三・伊東豊雄・隈研吾氏ら著名な建築家が手がけた建物が市内にはたくさんあり、特に中心市街地は丹下建築の宝庫である点を学びました。同所そばのふれあいマリン広場にある「徳冨蘆花歌碑」のモニュメントも、実は丹下健三が手がけたものなんです。


はーばりー

 つづいて、中心市街地の街路の基礎が、藤堂高虎の城下町建設に始まり、近代になると大正9(1920)年に市制施行した今治市によって近代都市計画が進められ、今治空襲で市街地が焦土と化した後は戦災復興都市計画で改変が進み…と、その変遷の歴史を学びました。駅と港を結ぶ幹線道路の広小路は近代都市計画のシンボルであり、その18㍍幅の広小路が戦災復興都市計画では現在の36㍍に拡幅され、その街路のもとで昭和33(1958)年に今治市庁舎・公会堂が丹下健三によって設計されます。この広小路では11月に社会実験が予定されており、交通量の減った広小路の中央部を緑地化し、交通の流れを検証する中で新たな活用法を提案していくこととなります。高校生たちにも、そのことに関心をもって、未来の自分たちのまちを魅力的なものに創造して欲しいと思います。

 今回は、そんな中心市街地の本町通りで商売を営む「あわびや餅店」(近藤さん)と「日吉屋呉服店」(田窪さん)に聴き取りを実施。旧城下町には老舗の専門店が今も営業をしていて、「餅は餅屋」ということわざを高校生たちには思い返して欲しいですね。あわびやでは、20歳代の店主後継者が、若い視点で和菓子を時代に合わせてアレンジすることでお店を盛り立てている気概に触れることができました。バター餅をアレンジしたモッフルが、高校生の味覚を刺激していました。日吉屋では、絹地の反物から仕立てていく着物の作り方を学び、手のこんだ反物にうっとりさせられました。今でも茶道や華道を嗜む人には着物が必需品のようです。一般人では、夏に1着2,000円ほどの浴衣(綿素材)がよく売れたようで、浴衣はお土産として外国人にも人気のようです。着物は奥が深く、10分や15分の聴き取りでは到底時間が足りず、今治城で予定されていた観光客への聴き取りはキャンセルしました。

あわや餅店

日吉屋呉服店

 今治城も訪ねましたが、海水を導いた三重のお堀が実感できるよう、そこは大成先生が外堀から内堀に向かって攻め込む敵兵の気持ちになってガイドをしました。今治城という城郭単品を見るのではなく、外堀より内側の侍屋敷、外側の城下町、その城下町外れの鬼門にあたる北端の寺町も意識し、すべてまとめて今治城および今治城下町という見方ができるよう指南しました。


今治城

 最後に生徒数名が感想を述べましたが、やはり関心をもって見るのとそうでないのとでは感じ方が違い、参加者の多くがこれまで中心市街地に魅力を感じとっていない様子でした。様々な切り口でモノのとらえ方も変わり、フィールドワークもうまく活用しながら、地域探究を深めて欲しいと思います。本学の地域未来創生コースは、まさにそうした手法で学生個々の視野を広げ、プレゼンテーション能力の向上につなげて参りたいと思います。


2026年10月14日水曜日

南海放送PAL協定の集いに参加(10月8日)

 10月8日(木曜)午後、南海放送本町会館で開催された「PAL協定の集い」に、本学から大成経凡地域連携センター長が参加しました。本学と南海放送は令和5(2023)年9月に「南海放送ラジオを活用した大学情報等の発信に関する協定書」を締結し、以来、本学の広報活動において連携・交流を深めているところです。今回の会合は、愛媛県に20にある市町で、唯一未締結だった東温市が今年協定を交わしたことで実現しました。そもそもPALには仲間という意味があり、自治体や各種団体で広報にたずさわる仲間どうしが顔を合わせる機会はとても貴重です。例えば本学の場合、在学生の中には西条市や新居浜市など東予地区出身者が一定数いて、彼ら彼女らが地元就職を考える場合、その窓口担当者との意思疎通や交流はとても大切になってきます。今回の会合では、名刺交換の時間をとっていただき、今後の関係性構築において参加者それぞれが実りある機会になったように思います。

PAL協定のお仲間一覧

会合では、今年新たに代表取締役に就任した山内孝雄社長からご挨拶があり、つづいて新たに仲間となった東温市の自己紹介のプレゼンもありました。さらに夕方の報道番組でもお馴染み・松岡宏忠アナ(報道部部長)から広報講座があり、取材されやすいプレスリリースのコツをご教示いただきました。制作サイドの立ち位置やとらえ方を知ることで、それを逆手にとった巧みな仕掛けが我々にも必要と感じたしだいです。また、災害時の情報提供のお願いもありました。

松岡アナの広報講座

サプライズだったのは、南海放送所属のシンガーソングライター〝エヒメ・ケン〟さんの出演があったことで、歌とトークで場内のボルテージは上がりました。ケンさんは、20市町のご当地グルメに関係する歌を制作中で、アイウエオ順で愛南町から随時進められており、ほぼ半分を消化したとのことでした。実際に、愛南町・久万高原町などのサビの部分を披露下さり、最後は一番盛り上がる曲として今治市の「焼豚玉子飯」の曲を披露。これまで、ケンさんは県内各所のイベントでもステージを経験済みで、未就学の子供たちが特に盛り上がるとのことでした。


ケンさんのスペシャルステージ


ケンさんは、まさに愛媛主義を掲げる南海放送を象徴するかのような、彗星のごとく伊予に舞い降りたご当地ミュージシャンといえます!今後の活躍を期待させるスペシャルステージでした。ぜひ、本学のイベントにもご出演いただきたいもので、コラボの機会をうかがいたいと思います。


2026年10月6日火曜日

長井健司さんの命日に墓参(9月27日)

 本学では、昨年12月の「地域交流演習」と今年7月の「日本を学ぶⅠ」の授業に、ゲスト講師で小川典子さん(今治市在住)をお迎えしました。典子さんにご登壇いただいたのは、両科目の履修生にミャンマー人が多かったことに関係します。典子さんの兄は、2007年にミャンマーであった軍事政権に対する反政府デモを取材中に銃弾にたおれた映像ジャーナリスト・長井健司さんです(当時50歳)。今治市出身のジャーナリストが、死をもってミャンマーの惨状を世界に訴えたことは、あれから19年の歳月がたった今でも記憶にとどめている方も多いと思います。しかし授業をやってみて分かったことは、長井さんのことを知るミャンマー人留学生は一人もおらず、初めてその事実を知って驚きに満ちた表情を見せたことが強く印象に残っています。


 典子さんとの2度の交流機会をへて、今年はようやく健司さんの命日にあたる9月27日(日曜)に留学生3名が墓参を果たすことがかないました。墓所は今治市最大の霊園・大谷墓地(山方町)の一角にあり、祖父の長井兼太郎翁が大島石中興の祖と呼ばれるだけあって、大島石の立派な墓所でした。取材用カメラをかたどったモニュメントもあり、そこに刻まれた文字【敬愛する長井さんへ 「誰も行かなければ、誰かが行かなくてはならない…」あなたのその熱い思いには、報道に携わる者としての強い使命感と責任が込められていました。そして、徹底した現場主義に基づく取材は、世の中に多くの真実を伝え、時に多くの命を救ったのです。あなたは真のジャーナリストでした。私たちは必ずやあなたの遺志を継ぎ、真実の報道に努めたいと思います。それがどんなに険しく困難であっても。どうか安らかにお眠り下さい、また会う日まで。 APF通信社一同】がとても印象に残りました。



 19年という歳月はとても長いように感じられますが、現地を訪ねると報道陣(テレビ局3社・新聞社2社・研究者1名)が多く詰めかけていました。早速、当日・翌日には、学生が典子さんと一緒に手を合わせる姿が報道されました。3名を代表して男子学生が、「長井さんのお陰で、母国のことが広く世界に知れ渡ったことに感謝している」とコメントしました。

 今後、本学のミャンマー人留学生の多くは、進学や就職で日本での生活を続けていくことになりますが、両国の平和の架け橋となれるような人財に育ってくれることを願っております。




2026年10月5日月曜日

ふるさとキャリア教育で講演(9月25日)

  9月25日(金曜)午後、今治市立北郷中学校で開催された1学年対象のふるさと学習で、本学地域未来創生コースの大成経凡先生が講演をしました。この学習会は、今治市教育委員会のふるさとキャリア教育に沿った北郷中学校独自の取り組みで、座学で校区の地域史の魅力を学んだ後、後日は班に分かれて自転車で校区の名所・旧跡めぐりを行うというものです。大成先生は、この学習会に10数年連続で講師に招かれ、数年前からふるさと巡りのガイドを波止浜地区の龍神社でも行っています。北郷中学校は、波方小学校と波止浜小学校の卒業生が通う学校で、大成先生は波方小学校卒業生で、現在は波止浜地区に住んでいます。

 今回、学習会に参加した生徒は80名余りで、波止浜小卒業生は4年生時にも大成先生から郷土の歴史を学んでいます。あとで感想文を見ると、江戸時代の入浜塩田開発で波止浜が誕生し、周辺地域を巻き込んで大きな変化があったことに生徒たちは興味をもったようです。ふだん、何気なく通っている場所が塩田跡であり、塩田の影響で海運業や造船業が発展していったグローカルな展開にも関心を寄せていました。また、郷土が生んだ偉大な先輩として、同校卒業生の洋画家・智内兄助画伯(波方小→北郷中→今治西高)の活躍を紹介し、村上海賊の来島城主・村上通康や近代に海運業で財をなした八木亀三郎ら、校区を代表する偉人にも想いをめぐらせました。


大成先生のねらいとしてはシビックプライド(愛郷心)の醸成があり、身近な地域に関心を持つことの大切さを伝えたかったようです。クイズを織り交ぜて約1時間講演した後、補足説明を含めて30分余り質問に答えましたが、活発な質問にいまばり博士の大成先生も感心した様子でした。講演の中には登場しなかった太平洋戦争に関する質問もあり、平和学習に関心のある生徒もいました。クイズの景品は、1週間前に河野美術館の市展で帰郷した智内画伯に依頼し、サイン色紙を書いてもらいました。他にも、いまばり博士検定の公式ガイドブックや本学のオリジナルグッズ(クリアファイル・カラーペン)を上位者にプレゼントしました。感想文を見ると、楽しみながら学べたことで、後日(10/21)のふるさと巡りに対してモチベーションが高まったようです。ふるさと巡り当日は、地域未来創生コースの学生4名も、波止浜地区の塩田で栄えた港町を巡検予定です。



2026年9月30日水曜日

地域探究で留学生にインタビュー(9月22日)

 9月22日午前中、今治西高校2年生のNさんが本学を訪ねてくれました。彼女は、本学地域未来創生コースの大成経凡先生指導のもと、今年4月から今治西高校ZEST(地域探究)のグロカール講座を受講しています。探究のテーマは、今治市における多文化共生社会の実現で、まずは市内に住んでいる外国人との交流をはかりたいと、本学留学生にインタビューをすることになりました。


 当日は大型連休の中日ということもあり、高校生にとっては活動しやすい日程でしたが、留学生にとってはバイトに多忙な夏休み期間中ということで、何人がインタビューに応じてくれるのかは未知数なところがありました。大成先生の呼びかけに対して、2組5人(うち女性4人)のミャンマー人がめいたんホール前に駆けつけました。最初は互いの自己紹介から始まり、「好きな食べ物」や「今治でお気に入りの場所」などで打ち解け、距離を縮めていきました。ミャンマー人の多くは辛い味がお好きなようで、ナンジートゥッの話題で盛り上がりました。留学生は、日本のアニメのこともよく知っていました。また、同じ仏教国ということから、ミャンマー人にも前世や来世の観念があるようで、お化けを信じるようです。最近、短大の女子寮でお化けが出る⁉という噂は、そうしたお国事情から彼女たちの間で囁かれていることも分かりました(笑)。



本題は、「どういう交流イベントがあれば参加してみたいのか」というものでしたが、ある女子学生は日本人の少年少女を対象にした英語のサマーキャンプのイベントにボランティアで参加したようです。本学に入学してくるミャンマー人たちは、小学生の頃から英語を学んでいるため、日常会話程度の英語は身に着けています。しかし、これが日本へ留学して日本語を学ぶと、日本語能力の上達とともに英語を忘れていく傾向があるようです。また、他の女子学生は、手料理が得意なことから、食のイベント(南海放送ラジフェス)に参加して腕を振るったことがあるとか。これに対して男子学生はサッカーが好きだから、サッカーのイベント(サッカーでおむすび会)に参加したことがあるようでした。




 Nさんとしては、外国人のニーズをつかんで、自主イベントを考案することで地域課題の解決につなげたいようですが、今治市自体が昨年度に大成先生を座長とする会合で多文化共生社会推進のモデルプランをとりまとめたばかりです。試行錯誤を繰り返しながらも、これがベターだと思う取り組みを仕掛けていくことが求められています。現在の今治市には、地場産業を支える技能実習生・特定技能の外国人が多く住んでいて、国別ではフィリピン・ベトナムが多くなっています。今治市としては、どういう交流イベントを仕掛けるのがいいのでしょうか。

地域探究に取り組む高校生は、既存のイベントにボランティアで関わることで、改善策を提案するのが近道のように思います。交流イベントがあれば、参加してみたいと思う外国人は多いようです。日本語で交流することで、日本語の上達にもつながり、互いの価値観を認め合うことにもつながるのでしょう。この日のインタビューに参加した学生からは、「互いの国の文化や習慣の違いを知ることができて、とても勉強になった」という感想が聞かれました。Nさんには、今回のインタビューを足がかりに、次なる一手に期待したいと思います。


2026年9月29日火曜日

岡村島・姫子島神社の秋祭りへ(9月21日)

9月21日(月曜・祝日)、今治市関前岡村の姫子島神社で開催された秋祭りに、本学から学生・教職員10名が参加しました。岡村島は、関前地区の三つの有人島では最も多い人口を有し、かつては関前村の役場(現、関前支所)が置かれていました。平成17(2005)年1月の合併当時は関前地区全体で778名いた人口も、現在は300名弱にまで減少し、今治市に編入合併された町村では最も人口減少率が大きく、高齢化率も高くなっています。一方で、平成20(2008)年には、岡村島を含む安芸灘の島々と本州を結ぶ「とびしま海道」が開通し、関前地区は広島県呉市とのアクセスが良くなり、観光ルートとしての期待も高まりました。この日は大型連休とも重なり、往路の7:20今治港発の旅客船「とびしま」は、サイクリストら観光客の乗船が多く、定員オーバーで積み残しが発生するほどでした(市営フェリーの第二せきぜん丸が、船員不足で月曜全便運休の影響)。

 そんな中、島しょ部の生活をめぐっては、少子高齢化や若年人口の流出で大きな影響を受ける行事の一つが、地元氏神様の祭礼となります。神輿渡御に必要な担ぎ手がいなくなると、神輿が小さくなるか、渡御のコースを短縮するなど、本来あるべき姿からはかけ離れ、ついには神輿の運行そのものがなくなるのです。氏神様は、年に1回だけ例大祭の時に御神輿へ乗り、地区内を練り歩くことで氏子との交流が生まれます。姫子島神社の場合、ご祭神はコノハナサクヤヒメとなります。氏子にとっては、屋敷そばまで神輿がやって来ることはとても名誉なことで、ご利益があると信じられています。


神輿の運行

 本学介護福祉コースの非常勤講師・島崎義弘先生が、今治市社会福祉協議会の関前支部長を務めるご縁で、本学は2年前から学生・教職員の有志連合でお祭りに参加しています(今年は3回目)。男子は担ぎ手、女子は荷物持ち&撮影係として、神輿渡御の一団として島内を練り歩きます(めいたん好きTシャツ着用)。宮出しから宮入りまで、境内の外には神輿が立ち止まる御旅所が10ヶ所近くあり、その場所ごとでおもてなしのFoodに巡り会えます。そこには、氏神様をお迎えするお供えの意味と担ぎ手への感謝の気持ちが込められているのです。A地区はシャインマスカットなどフルーツ盛りだくさん。B地区はイノシシの串揚げとタコ天。C地区は茹でたてのゆで卵。D地区はパウンドケーキとスナック菓子。E地区はヒジキの天ぷら。F地区はアイスクリン。G地区はちらし寿司と奈良漬け。そして、どの地区でも登場するのが蒲鉾(かまぼこ)。飲み物は、ビール・日本酒・清涼飲料水(炭酸飲料含む)ですが、午後の強い日差しを思えば、今年は冷たいお茶がもっとあっても良かったのかも知れません(わがまま言ってスミマセン)。


御旅所のにぎわい

宮出し前の餅まき

お祭りのいいところは、年代を超えて会話を楽しめることで、御旅所では住民との笑いが絶えませんでした。めいたん生以外にも、島外からは吹揚神社の神輿連「今壱会」の精鋭14名が参加し、一緒にお祭りを盛り上げました。地元の岡村小学校と関前中学校に通う児童・生徒は、獅子舞の披露で暴れ獅子を舞う男子、笛を吹く女子など、役割をしっかり演じている姿が印象的でした(中学1年生女子2名は巫女も演じた)。今年は大型連休と重なったことで帰省客も多く、島のにぎわいも過去3年間では最高だったように思います。帰り際(復路は17:35岡村港発)、島民の皆さんからは、「ありがとう。来年もまた来てね!」と、ねぎらいの言葉が学生たちにかけられました。来年は、地域未来創生コースの学生を中心に参加し、地域の行事を盛り上げ、地域交流をはかることで実践力を培いたいと思います。


姫子島神社


※お祭りの様子が、9月24日付の愛媛新聞に掲載されました


2026年9月28日月曜日

今治市SDGsまちづくりプロジェクト始動!(9月20日)

9月20日(日)午前中、今治市みなと交流センター「はーばりー」で、今治市内4校の高校生13名が集い、昨年度につづいて今治市SDGsまちづくりプロジェクトが始動しました。本プロジェクトは、SDGsの知見を生かして、高校生たちが今治市の地域課題と向き合い、その解決プランを提案していくというものです。昨年度は、それらの提案のいくつかが「イマバリ未来デザイン・アワード」(3/22)の最終プレゼンにも残るなど、高校生旋風を巻き起こしました。今年度のテーマは「住み続けたいまちづくり」。今治市の未来をどう描くのかは、高校生年代から関心を持って地域を見つめるところから始まります。

そして今年度も、SDGsに造詣の深い愛媛大学の小林修先生と今治の地域史に詳しい本学の大成経凡先生が監修&講師を務めることとなりました。第1回は小林先生が「SDGsの視点を生かしたまちづくり ~縮充社会をめざした新たな価値観って?〜」、大成先生が「知れば知るほど楽しい、今治の魅力探しと再生への道」という演題でミニ講義をし、どちらも予定の40分を楽々オーバー(笑)。また、主催者である今治市役所・市民が真ん中課からも、「今治市の現状と施策について理解を深めよう!」の演題で、人口推移などの概要や第3次今治市総合計画(2026-2035)の解説がありました。



今年度の参加生徒は、FC今治高校里山校・今治東中等教育学校・今治工業高校・今治西高校の1~2年生で構成され、第2回からは今治南高校も加わりそうです。今治西高校については、今年度から国際科コースが誕生し、グローカル探究部が創部したことで初参加となります。第1回は、各校生徒をシャッフルして4つの班をつくり、最後はSDGsまちづくりボードゲームをして打ち解けました。第2回(10/18)はフィールドワークをしながら、まちづくりの目利きを学びつつ、市民と交流してリアルな声を聴く予定です。最終回の第5回は来年1月23日(土曜)に開催され、最終発表会を行う予定です。大成先生によると、「今年度も、回を重ねながら成長していく高校生たちに寄り添い、プロジェクトの経験を地域未来創生コースの指導にも生かしていきたい」とのことでした。




2026年9月25日金曜日

今治南高等学校で「福祉フォーラム」が開催されました。(9月15日)

今年も愛媛県社会福祉協議会主催の福祉の魅力発見事業の一環で、「福祉フォーラム」第1回目が今治南高等学校で開催されました。 

”現場のプロが語る「福祉の仕事」の日常と魅力”のコメンテーターとして介護福祉コースの渡邉先生が参加。なんと、MCにはFM愛媛パーソナリティの中岡りょういちさんとゆめさんが来てくださいました!!  

現場のリアルを聞くことで、福祉の仕事について学びが深まり、一人でも多くの高校生が介護福祉士を目指してくれることを願っています。










2026年9月24日木曜日

いまばり博士検定に合格!

 今年で第17回を迎えた今治市ご当地検定「いまばり博士」(今治商工会議所主催)ですが、同検定を監修する大成経凡先生によると、初めて本学から合格者が誕生したとのことです。おめでとうございます! 合格者には、9月初旬に主催者から合格証・認定証・ピンバッチが自宅または職場に贈られてきたようです。



 今年度から本学には新たに地域未来創生コースが誕生しましたが、同コース必修科目として「いまばり博士検定対策」(前期/1単位)が開設されました。本科目は、オープン科目にもなっていますので、幼児教育学科やライフデザイン学科の他コースの学生も受講することができます。来年度は、科目等履修として市民の方々にも受講していただければ、学生たちの刺激になろうかと思います。

 本学で8月に開催した同検定の対策講座では、これまでで最も多い44名の参加があり、そのことが検定全体の合格率を押し上げたように思います。今年の第17回はジュニア・初級・中級・上級・プレミアムの全コースに58人が受験し、45人が合格しました(合格率81.8%)。上級編にいたっては11名全員が合格したようで、シビックプライド(愛郷心)の醸成にもつながっています。


 初級編に合格した本学2名の学生に訊くと、「過去問を解いて傾向をつかんでいたので手応えがあった」や「来年は中級編以上に挑戦したい」との感想が返ってきました。令和9年度学生募集要項では、卒業までに上級編以上に合格すると、キャリア形成奨励制度で1万円の奨励金が支給されることになっております(新・助成制度)。不合格だった学生には来年のリベンジに期待し、地域を知ることの積み重ねが、人間力の形成にもつながることを感じとって欲しいと思います。地域づくりや地域探究の基本は、まず地域に関心を持ち、知ることからです。

各編の合格バッチ(今治商工会議所HPより)



2026年8月18日火曜日

大学公開講座 いまばり博士検定対策講座(8月11日)

 8月11日(祝日)午前中に本学3号館(333教室)で大学公開講座を開催したところ、44名の受講者(ほか教職員5名)がありました。例年、「いまばり博士検定」(今治商工会議所主催)が近づくお盆前の「山の日」頃に対策講座を開催しておりますが、これまでで最高人数の参加者があり、驚いております。この日、講師は同検定の監修者である大成経凡先生が務めました。

 受講者にリピーターが多いのは、何度も検定に挑戦し、これを生涯学習と位置づける高齢者たちの存在があります。初級編・中級編・上級編・プレミアム編とステップアップを目指す中で愛郷心も育まれていきます。広く浅く、広域的な今治市の歴史・産業・お祭り・行事・人物、しまなみ海道の知識を把握することで、ボランティアガイドの力量も培われます。今年で検定は第17回を迎えますが、久しぶりにジュニア編で小学生2名の受検があるようです。そのうちの一人が、お父さんと一緒に講座に参加してくれました。県外出身者が6名もいましたが、このうち半分は帰省客で、縁もゆかりもなく近畿地方からご当地検定ハンターとして参加された方も2名いました。そのハンター曰く、「近年、ご当地検定は下火となり、やっていてもWEB受検といった具合で、いまばり博士検定のような会場形式のスタイルはなくなってきている」とのことでした。全編の問題を作成している大成先生としては、〝継続は力なり〟が実感できたようです。

 ちょうど今年度から、本学では地域未来創生コースの創設にともない、その必修科目として前期8コマ授業の「いまばり博士検定対策」が誕生しました。その履修者6名は8月23日に全員が初級編への受検を予定しており、この日はそのうち5名が検定対策として参加しました。FC今治高校里山校の教員・生徒も1名ずつの参加がありました。特にプレミアム編の受検を予定している方は、この講座で公式ガイドブックには載っていない時事問題の把握に努めます。今治市では、毎年のように新たな施設やイベントの誕生があり、出題ネタには事欠きません。愛媛新聞や広報いまばり、フリーペーパー「まいたうん」などから情報収集に励むことが求められますが、その1年間に起きた出来事の要点をこの講座では紹介してくれるのです。

例えば、FC今治に新たなマスコットが誕生しましたが、その名は「セイルン」。また、イオンモール今治新都市に「しまなみ木のおもちゃ美術館」もオープンしました。今治を舞台にした凪良ゆうさんの小説『汝、星のごとく』を原作とする映画が今秋10月9日に公開されますが、主演俳優の広瀬すずさんが高校生役で着用する制服は今治西高校女子生徒用…といった具合に、見逃してならない情報が盛りだくさんでした。学校法人今治明徳学園が創立120周年(ルーツは今治技芸女学校)ですが、これに関する出題もあるのでしょうか(笑)。過去に、本学から初級編を受験した学生が何名かいたようですが、大成先生によるとまだ誰も合格していないようです。今年は傾向と対策をしっかりこなしたことで、数名の合格者が誕生することを願っております。


過去問を解く参加者

講座の様子


2026年8月7日金曜日

授業紹介 「日本を学ぶⅠ」大三島を視察(8月3日)

 8月3日(月曜)午後、共通教育科目「日本を学ぶⅠ」(大成経凡先生)は前期最後の授業となり、2コマの補講(14:30~17:40)を使って今治市北端の大三島へ学外授業に出かけました。本科目は時間割では16:10開始のため、これまで実施した学外授業は1コマで行くことができる市内陸地部に限定されました。2コマあれば市内島嶼部にもアクセスでき、しまなみ海道有数の観光地・大山祇神社を訪ねることができるのです。日本人の精神文化を考えるとき、神道や仏教の影響は大きく、かつて〝日本総鎮守〟の格式を誇った大山祇神社は学びの教材が多いと考えました。

 参加した学生は45名で、このうち39名が留学生(ミャンマー38・インドネシア1)でした。今春入学した1年生は、大三島を訪ねるのが初めてのため、広島県境に位置する同所はプチ旅行といえなくもありません。しかし彼ら彼女らを待っていたのは、大三島で観測史上最高気温38.5度という、酷暑に一歩手前の猛暑だったのです。境内では、なるべく木陰を移動するよう心がけましたが、予想以上の暑さに学生もタジタジ。斎田(さいでん)そばの絵馬堂で、大成先生から最初の解説がありました。すでに境内にいるため、他の参詣者(観光客)に迷惑をかけないよう、団体行動のマナーを守るよう忠告。荘厳な雰囲気を台無しにしないよう、大声の私語を慎むよう伝えました。参道での食べ歩きやスマホもダメ。その理由として、神道の神様は目に見えない存在であることを理解してもらいました。


御神木の大楠


二の鳥居と「大楠の老木」前で記念撮影をしました。これも団体行動の訓練の一環で、すみやかな行動を心がけました。その大楠に綱が巻かれ、依り代という白い紙が付いているのは、大山祇神社のご祭神〝大山積神(オオヤマヅミノカミ)の分け御霊〟が宿っていることを意味します。さらに、国指定天然記念物でもあるため、幹はもちろん枝葉を許可なくさわってはいけないのです。また、大山積神は〝山の神〟や〝田の神〟でもあるため、境内には斎田という田んぼがあり、そこで収穫した酒米は醸造されて「白鷺」(しらさぎ)というお神酒へと変わります。日本では古来、山の神は春になると麓へ降りてきて田の神となり、秋の収穫を終えると山へ戻っていくという思想があります。それを体現したのが、同社の御田植祭と抜穂祭であり、稲の精霊と人間の力士が相撲3番勝負をとる「一人角力」(県指定無形民俗文化財)は有名です。学生たちには、神道のナニコレを少しアカデミックな観点から理解してもらいました。


大山祇神社 二の鳥居


拝殿では、希望者のみが参拝をしました。神道の作法である〝二礼二拍手一礼〟を知ることも授業の一環でした。恥ずかしいと感じる学生は、他の学生がおみくじを引いたり、陰で涼んでいる隙に少人数で参拝をしていました。おみくじは、今回もまた凶を引き当てた学生がいて、いい戒めとなりました(笑)。おまけ付きのおみくじが女子留学生には人気でした。そして神社観光の目玉の一つ、〝生樹の御門〟(いききのごもん/県指定天然記念物)を目指しましたが、拝殿前からわずか数百㍍の道中が暑さのピークだったような気がします。それでも、老楠の根上がりアーチの下が参道という珍景には目を奪われた様子でした。


生樹の御門

生樹の御門が散策の折り返し地点となりました。二の鳥居近くのコンビニ駐車場にバスは待機していましたが、学生たちにとってはまさにオアシスへの民族大移動でした(笑)。せっかくなので、帰途に多々羅しまなみ公園でも少し休憩をとりましたが、16:30を過ぎても暑さは半端なく、体感をもって日本の夏を学ぶ、猛暑の印象が強く残る学外授業となりました(それも日本!)。大三島再訪があるとすれば、後期の「日本を学ぶⅡ」or「地域交流演習」で涼しいor寒い時期をねらいたいと思います。

2026年8月4日火曜日

水軍レースの結果はどうなった⁉(7月26日)

7月26日(日曜)、今年も灼熱の太陽のもと、しまなみ海道の夏の風物詩の一つ〝水軍レース大会〟が開催され、本学からは女子チームが参加しました。会場は、村上海賊の能島城跡を望む今治市大島の宮窪港。第31回の今大会は、一般の部Aに14チーム、同Bに30チーム、女子の部に10チームの参加がありました。それぞれの優勝賞金は、Aが50万円に対して、Bと女子は20万円。本学の「めいたんプロモーションクルー」は、決して優勝(お金)が目標ではなく、友との絆を深め、たとえ遅くともゴールすることにあります。

短大を出発したのが7:30で、帰校したのが16:30頃。12名の出場選手(吉井ゆだね監督含む)以外に、応援部隊の学生&教職員ら約10名とボランティアスタッフの介護福祉コース・地域未来創生コースの学生も7名が参加。帰校時間が遅くなったのは、初めて2試合を戦うことができたからです。今大会から、1回戦負けで早々に会場を後にするチームをなくそう(?)と、2位・3位のチームもタイムで救われて2回戦へ進出できるという新ルールが採用されました。もちろん、各組1位は決勝で待っており、1回戦を2位だった我らが女子チームは、2回戦(敗者復活戦)で好成績を残せば、決勝の舞台へ進むことができたのです。


1回戦スタートの様子

 しかし、世の中そんなに甘くはありません。この日は風が強く、コースを外れて失格するチームが続出。わが女子チームも、2回戦で落車ならぬ落船が発生して失格となり、船は制御を失ってゴールとは反対方向へ漂流(海難事故?)。足がすべって選手が一人海に落ち込みましたが、すぐに救護されて大事には至らず。後で振り返れば、これもいい想い出となるのでしょう(笑)。メンバー構成は、日本人7名・ミャンマー人2名・ネパール人2名・インドネシア人1名で、留学生の助っ人に助けられました。応援部隊の中には男子学生もいて、来年は一般の部Bで出場したいと意欲を見せるものもいました。来年は女子チームと一般の部Bの2チームを派遣しましょうかね。経験者の卒業生にも、助っ人参戦を期待しております。来年こそ、勝ちに行くぞ!


鬼教官(?)による戦略会議

一方、ボランティアスタッフは、NPO法人 能島の里と連携し、最も過酷とされる選手整列・誘導係に配属(日陰がない)。この道20年の大成経凡先生の指示を受けながら、学生たちは熱中症に気を配りながら仕事の手順を覚えていきました。11:00頃から危険な暑さに変わっていきました。ともにボランティアを単位とする授業の一環ではありましたが、今治の魅力を知り、地域イベントを縁の下の力持ちとして支え、やりがいを感じることができたはずです。全員が1年生のため、来年も頑張って欲しいと思います。


決勝戦を見守るボランティア学生



2026年7月28日火曜日

大学公開講座 防災をテーマに開催(7月17日)

 7月17日(金)午前中、防災をテーマにした大学公開講座を本学3号館大講義室で開催したところ、57名の参加者がありました(一般16・学生37・教職員4)。演題は「災害を知り、災害に備える ~自分の命は自分で守る~」で、昨年につづいて今治市防災危機管理課の福田一弘参事補が講師を務めました。本講座は介護福祉コースの授業も兼ねていたことで、同コースの全学生27名が参加するとともに、地域づくりの観点から地域未来創生コースの全学生4名、今治市に住む外国人の目線から日本語上級クラスのミャンマー人6名も参加しました。

まず、どんな種類の災害を想定しておかなければならないのかの説明があり、南海トラフ大地震だけでなく、過去に今治市を襲った土砂災害・洪水・高潮の危険性にも触れました。また、災害がいつ起きても大丈夫なように、これを最小限に食い止められるよう〝減災〟の意識を持つよう説明がありました。




具体的な安全対策として、災害が起きたときに家族で避難場所・経路・手段の確認をしておくことや防災セットを準備しておくことなどのアドバイスもあり、木造家屋の耐震改修や家具転倒防止用具設置費用等の助成を今治市がおこなっている紹介もありました。ちょうどこの7月からは、緊急時生活快適性向上支援や災害時持出品整備支援の新たな防災対策支援が今治市で始まりました。防災用品の購入費用の一部が補助されるようになり、申請や問い合わせの連絡が同課で増えているとのことでした。防災情報の入手も大切で、今治市防災情報ポータルの活用や今治市緊急告知ラジオの紹介がありました。このラジオは各支所などで、2,200円で購入ができます。また、福田参事補がパーソナリティを務めるFMラヂオバリバリ(78.9MHz)の防災情報番組「守るぞ☆IMABARI☆」(木曜17:00~17:15、再放送土曜11:00~11:15)の紹介もありました。




最後に、介護福祉士を目指す学生たちへのアドバイスとして、「災害時には災害弱者や要配慮者と直接向き合うことになり、自らの判断で目の前の人の命を守る必要がでてくる。まずは、自分の命を守ってください。要配慮者等のために何をしなければならないか、その時の状況に応じて判断し、行動して欲しい」とのことでした。まさに、防災に関する知識を深めることが大切で、今治市が実施している防災士養成講座の案内もありました。令和8年3月末現在、愛媛県には28,318名(今治市は1,342名)が防災士の資格を取得しており、その数は東京都に次ぐ全国2位とのことでした。

講演会終了後、参加者は陳列された防災グッズにも興味を示していました。身につけるものだけでなく、非常食もありました。また、FMラヂオバリバリの情報番組の収録もあり、インタビューに答える留学生もいました。1年生は、来年も受講する機会がありますので、防災への意識を高めて欲しいと思います。


防災グッズをチェック


2026年7月21日火曜日

授業紹介「地域活性化論」櫓漕ぎ体験と着付け体験(7月16日)

 7月16日の「地域活性化論」(大成経凡先生)は、31名の学生を引率し、今治市大島・宮窪町の村上海賊ミュージアムを訪ねました。学生の国別内訳はミャンマー22・日本8・中国1で、引率教員は3でした。旧宮窪町は、村上水軍のまちづくりで成功した自治体で、水軍ふるさと会(現、NPO法人 能島の里)という伝説のまちおこしグループが、今日の水軍レース大会や村上海賊ミュージアム(旧村上水軍博物館)の礎を築く際に大きな力を発揮しました。もともと漁業と大島石の採石業がまちの基幹産業でありましたが、これに日本遺産の村上海賊ヒストリーの観光業が加わることで、少子高齢化の島しょ部の中で異彩を放っています。

 今年で水軍レース大会は第31回を迎えますが、「めいたんプロモーションクルー」は4年連続の出場となります。過去3大会は〈一般の部B〉に出場し、前大会は決勝進出まであと一歩というところでした。今大会は、初めて〈女子の部〉にチームを送り出します。〈女子の部〉は参加チームが少ないことで、決勝に進出する可能性が高いのです。1位20万円・2位5万円・3位3万円という賞金にも目がくらみますが、地域イベントへ参加することで〝めいたんここにあり!〟を示すことこそ大事と考えております。毎回、同窓会のくすのき会様より差し入れがあり、大いに励みとなっております。

 参加チームには、本番まで2回の練習が認められることで、いつも本授業を通じて1回目の練習を行っております。ただ、この日はレース出場予定者が3名しかいなかったことで、希望者には和船の櫓漕ぎ体験を楽しんでもらうことにしました。乗船する小早船(こばやぶね)は、村上海賊が戦国時代に使用した快速船を復元したもので、5本の櫓を10人で漕ぎ、ほか2人は竿持ちと舵取りとなります。櫓漕ぎは簡単ではありませんが、宮窪漁協の職員が指導してくれるため、筋のいい学生は30分も漕げばコツをつかめます。炎天下のなか、約20人が宮窪港内で海賊気分にひたることができました。


櫓漕ぎ体験


 櫓漕ぎ体験をしない学生は、博物館で甲胄と小袖の着付け体験に挑戦。博物館職員のご厚意で、本来なら1団体4人までのところを、多文化共生や教育的配慮から時間の許す限り対応いただけました。本当にありがとうございました。展示の見学もしましたが、多くの学生がミュージアムショップの虜となりました。村上海賊の書籍やグッズも魅力的でしたが、アイス・ソーダーなどの飲食で至福の時を過ごす学生の姿が印象的でした。ミュージアムショップの充実は、博物館運営では大切な要素で、収益をあげる工夫が感じとれました。

着付け体験


 炎天下の学外授業ではありましたが、熱中症で体調を崩す学生はいませんでした。漕ぐ学生にはタオルと水を用意し、時間調整はエアコンのきいた博物館ロビーやミュージアムショップで過ごしてもらうことにしました。今月26日の水軍レース本番では、ボランティアスタッフで参加する学生が7名もいます。競技を楽しむ側、大会運営を支える側の双方で、今治市の夏の海の祭典を盛り上げたいと思います。






2026年7月4日土曜日

第2回サッカーでお結び会に参加(6月28日)

 6月28日(日)、今治市大西町九王の新来島どっく総合グラウンドで、大西地域の多文化共生推進を目的とする「第2回サッカーでお結び会」(大西きずな推進会主催)が開催されました。同地域は、新来島大西どっくを中心に造船業・舶用機工業が盛んで、そこで暮らす人々の中には技能実習生のフィリピン人が多いことで知られています。少子高齢化が進む地方にあって、コミュニティの維持が難しくなる中、今治市でも外国人居住者の数が増える地区が見られるようになりました。同地域以外では、波止浜地区・吉海地域・伯方地域などで外国人労働者をよく見かけます。いま、今治市で最も多い外国人はフィリピン人で、つづいてタオル産業で働くベトナム人が多いようです。

熱戦の様子(フィリピン対ネパール)

そこで昨年度、大西地域では試験的に同イベントを開催し、地元の高齢者・小学生らと造船関連会社で働くフィリピン人らがウォーキングサッカーを通して交流をしました。お互いを知らない関係では偏見も生まれ、交通マナーやゴミ出しなど生活習慣の違う外国人との間で軋轢も生まれます。ひとたび甚災が起きれば、共助の関係がないと危機を乗り越えることもできません。昨年度、吉海地域では防災運動会を開催することで、こちらも試験的に外国人と地元住民の交流をはかりました。本学の大成経凡先生(今治市多文化共生推進プラン検討懇話会座長)が両イベントの責任者に訊いたところでは、やる前は実効性に半信半疑だったようですが、やってみて良かったというのが率直的な感想だったようです。


小学生チームと対戦

そこで、同地域の第2回大会にサッカーが大好きな本学ミャンマー・ネパールの男子留学生に声かけをしたところ、20名余りが参加に意欲を示しました。このサッカーは特別ルールが設定され、高齢者も小学生も参加できるように6人制の小さなコートで、4号ボールを使って行います。走ることやアグレッシブなボディタッチは避け、ウォーキングサッカーの10分間で勝敗を決めます。最初は全18チーム(約210名)が4つのリーグに分かれて総当たりの予選リーグを戦い、各1位が決勝トーナメントに進むというものです。本学からは4チームが参加し、ミャンマーA・B、ネパールA・Bのチーム構成となりました(ミャンマー13名・ネパール11名)。小林裕一郎先生とクリス先生が引率し、地域未来創生コースの齋藤友亮さんはボランティアでスムーズな運営を支えました。また、試合の勝敗以外にも、キックターゲットの得点で賞品を獲得する催しもありました。




 一方、同日に本学では来学型の6月オープンキャンパスが開催され、地域未来創生と国際観光ビジネスの両コースが学園バスに乗って、体験授業の一環で留学生たちの勇姿を見学に訪れました。それこそ、多文化共生社会をテーマにした授業であり、本学に留学生が多いことを知ってもらえたかと思います。見学に訪れた時、本学の留学生はキックターゲットの最中でしたが、巧みな足技に参加者は驚いた様子でした。


キックターゲット


 大会の最終結果は、なんと優勝がめいたんミャンマーAで、準優勝がめいたんネパールBとなり、決勝戦は同門対決となりました。両チームには楯と賞状が、そして優勝チームにはワールドカップを模したトロフィーが贈られました。このトロフィーは、地元の小学生が欲しがったのでプレゼントしたようで、そりゃ〝メッシみたいっ〟て声かけされたら気分よく応じることでしょう。試合の後は近くの九王集会所に場所を移して、地元の婦人会が用意した枝豆とトウモロコシが入った「おむすび」を召し上がることに。キックターゲットの景品で野菜やお米などをいただいたりもしました。留学生たちにとっては、仲間との親睦を深めるとともに、地域住民との交流を通じて多文化共生の良さを体感することができたように思います。


おむすびタイム


優勝したミャンマーAチーム



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