2023年10月31日火曜日

上島町のフォーラムに参加(10月21日)

フォーラム登壇者(右から3人目/大成先生)
 10月21日午後(土曜)、越智郡上島町弓削島の「せとうち交流館」で、えひめ地域づくり研究会議主催の2023年地域フォーラム(東予)『上島町の地域史を紐解き島の未来を創造する』が開催されました((公社)えひめ地域活力創造センター後援)。基調講演を本学地域連携センター長の大成経凡先生が務め、「上島町の地域史を紐解く~かみじまを彩る白の物語~」と題して、塩・灯台・綿花・石灰・先哲など上島町の地域史の魅力を大いに語りました。会場には町内外から約60名の参加者があり、今治市はもとより、遠く大洲市内から駆けつけたまちづくり関係者もいました。

 同町では、令和3(2021)年10月に塩の荘園で有名な「弓削島荘遺跡」が国史跡に指定されるなど、ユネスコ世界記憶遺産の「東寺百合文書」に記された中世の荘園の推移や塩の歴史が有名です。昭和56(1981)年7月、今上天皇が学習院の卒業論文で瀬戸内海の水運史をご研究された際(当時は浩宮様)、弓削島をご訪問されています。しかし、中世以後の塩の歴史はあまり同町では語られることはありません。そこで、近世・近現代の同地域におけるソルトヒストリーを簡潔にまとめ、弓削島で現在も塩づくりに励む「しまの会社」社長の村上律子さんらの取り組みも紹介しました。


浩宮様来島記念碑(町総合庁舎前)

 また、塩の〝白〟を切り口に、弓削島沖にある無人島の百貫島の灯台に着目。白亜の百貫島灯台(1894年5月15日初点灯)がつくられた歴史背景に産業界の要請があり、わが国初のインドと神戸を結ぶ国際定期航路(1893年11月開航)の積み荷がインド産綿花であったことを紹介。しかも、かつて岩城島では綿花栽培が盛んで、その名残として岩城島祥雲寺の綿地蔵があることなど、個々の歴史遺産がリンクするよう、地域史の醍醐味を伝えました。ちなみに百貫島灯台は、同時に初点灯した芸予海域の姉妹灯台が8つもあり、布刈瀬戸8灯台や三原水道9灯台とも呼ばれています。今治市の大下島灯台もその一つです。百貫島灯台は昭和37(1962)年に無人化されますが、灯台職員がいなくなった後も同島には郵便番号(弓削百貫/794-2503)が存在しているから驚きです。

後半のパネルディスカッションでは、弓削高校2年生の3名が登壇し、同校の現況をスライド発表した後、島崎義弘氏(えひめ地域づくり研究会議)の司会で高校生たちに質問が投げかけられ、これに村上律子さんや大成先生がアドバイザーとして意見を述べました。昨年度、弓削高校生(現、3年生)が町内各島の特産(塩・海苔・レモン・キクイモ・ヒジキ・クルマエビ)を使って考案した「ふりかけ」の話題提供もあり、同校では総合学習の探究授業で生徒たちがテーマを決めて地域づくりにかかわっております。律子さんの会社では、来春卒業予定の弓削高校生を1名採用予定で、島の産業振興に地元出身の若者がかかわることになります。高校生たちが今の島暮らしをどう見つめているのか、大人とは違う感性を知りうる良い機会ともなりました。


弓削高生の発表

弓削高のPRタイム

本番前の作戦会議

この日の模様は、愛媛新聞10月25日付の紙面に掲載されました。








2023年10月30日月曜日

授業紹介「観光と地域経済」 学内、まちなかのバリアフリー調査

「観光と地域経済」ではバリアフリーと観光について学んでいます。国際観光ビジネスコースの2年生7人が、10月16日と23日に学内と今治駅周辺でバリアフリーの実態調査をしました。

16日は本学内で障がい者対応トイレやエレベーター、案内板などのバリアフリー設備の状況を調査しました。23日は今治駅周辺や市役所、中心商店街周辺でのトイレや展示誘導ブロック、スロープ、案内板などの整備状況を調査しました。外国人留学生の参加者も多く、外国人目線から本学や今治のバリアフリーの実態や課題について学びました。今後の授業で誰にでも利用しやすい地域づくり、観光地づくりについて考えていきます。







2023年10月26日木曜日

授業紹介「地域交流演習」「地域社会論」(10月19日) BEMACみらい工場へ

 10月19日(木)の「地域交流演習」「地域社会論」は、海事都市・今治市を代表する舶用機器メーカーのBEMAC株式会社の本社・みらい工場を36名の学生が視察しました。館内撮影は禁止のため、その様子を文章でお伝えすると、まずVTRで同社の企業概要を学びました。同社は本学からバスで5分の距離にありながら、学生たちはどんなものづくりをしている企業かを知りません。船舶関係と分かっていても、具体的に電気機器の配電盤とまでは分かりません。近年は、舶用電気の技術を応用してEV事業を展開中で、フィリピンで電気三輪自動車を開発し、同国の排ガスによる大気汚染の抑制に貢献しています。そうしたグローバルな事業展開に、アジアからの留学生26名(中国・ネパール・スリランカ・インドネシア)は関心を示している様子でした。食堂やミュージアムも見学し、最後は実際に配電盤をつくっている工場を間近で視察することができました。

BEMAC みらい工場

BEMAC社の企業VTRを視聴

 つづいて、FC今治の里山スタジアムの近くにあるBEMAC社の独身寮「驀進(ばくしん)ベース」へ移動し、館内を見学させていただきました(本学学生の見学は初めて)。社員以外でも、同社と提携を結ぶ企業であれば居室を利用できるそうで、FC今治の選手数人が居住しているそうです。また、レンタルルームもあり、今治市役所が一室借りて数人の職員が仕事をしていました。居室も見せていただきましたが、〝ここに住んでみたい〟と憧れを抱く学生もいました。会議室・調理室・図書室・トレーニング室など、居住者がリラックスできる環境が整えられていて、外の眺めにも癒やされました。こちらも館内撮影禁止のため、その感動を写真でお伝えできないのが残念です。


里山スタジアムを背景に記念撮影(ネパール人留学生)

 その後、里山スタジアム周辺を散歩した後、イオンモール今治新都市で開催中の「イマバリ カラーショー2023」を見学し、高品質の今治タオルを下支えする愛媛県繊維染色工業組合の取り組みについて学びました。



イマバリカラーショー2023



2023年10月25日水曜日

今治市立北郷中学校「ふるさと学習」で講演・ガイド(10/17~18)

 10月17日(火曜)午後、今治市立北郷中学校(今治市中堀)で同校1学年87名を対象にした「ふるさと学習」があり、同校の卒業生でもある本学地域連携センター長の大成経凡先生が講師を務めました。北郷地区(波方・波止浜)といえば、海運業・造船業などの海事産業が盛んで、村上海賊ゆかりの来島城跡や日露戦争を仮想して築かれた要塞の小島など、史跡観光資源にも恵まれています。

塩竃神社を解説
 しかし、生徒が小学校の学習内容を忘れていたり、校区外のことは詳しく知らないであろうことを想定し、いまばり博士クイズを織り交ぜて楽しく学べるよう工夫しました(高得点の5名には、めいたんグッズをプレゼント)。まず、要点として、「波止浜」(はしはま)・「波方」(なみかた)の地名の由来に塩田開発が大きく関係していることを確認し、郷土の偉人である実業家・八木亀三郎翁(1863~1938)や同校卒業生の洋画家・智内兄助氏(1948~)の話題を提供しました。亀三郎翁は、わが国の母船式蟹漁業(蟹工船)の先駆者で知られる今治経済界の重鎮で、智内氏はヨーロッパ屈指の美術コレクター・ロスチャイルド家が関心を寄せる国際的画家になります。生徒たちは、翌日に自転車に乗って校区内の史跡めぐりを予定していることもあり、関心を持って講演に聴き入っている様子でした。


 翌18日(水曜)午前中、大成先生は波止浜龍神社で、生徒5班に対して30分×5本のガイドを実施しました。同神社は、1683(天和3)年の塩田開発に際して、塩浜と港町の繁栄を願って近江勢田(現、滋賀県)の八大龍王を勧請したものです。また、境内にある塩竃神社と神明神社の解説や境内脇を流れる塩田水路(入り川)の役割など、学外授業でしか学べないライブ感覚を楽しんでもらいました。


龍神社の絵馬を解説

 今治市教育委員会では、ふるさとキャリア教育の一環で、今年度から新事業として「今治ふるさと魅力体験プログラム」をスタートさせました。北郷中学校の「ふるさと学習」の講演会を、大成先生は10年近く続けており、今後は小学校6年生を対象にした同事業にも積極的にかかわっていく予定です。


講演する大成先生



2023年10月21日土曜日

丹原高校で出張講義(10月16日)

 丹原高校で出張講義(10月16日)

 10月16日(月曜)に丹原高校(西条市)へ出向き、今年度2度目の同校での出張講義を行いました(前回10月2日)。今回は、幼児教育学科の教員2名が43名の同校生徒に対して、「自然との関わりを通して」(濱田栄子先生)と「赤ちゃんは無力で有能?-ヒトとのコミュニケーション力のすごさに気づく-」(寺川夫央先生)」というテーマで2教室に分かれて講義をさせていただきました。対象は主に1・2年生の男女で、濱田先生の授業に16名、寺川先生の授業に27名の受講がありました。

 当日は、本学の取り組みについて某テレビ局の取材もあり、濱田先生の授業では自然や動物をテーマにしたネイチャーゲームで生き生きとした高校生の学びの表情が見られました。生き物当てクイズは、背中に昆虫や哺乳類の生き物の絵を取り付け、ヒントを他の人にもらって正解を当てるというものです。本来は幼児が楽しむものですが、自然体験が少なくなった今日では、高校生も苦戦していました。それでも、講義後に回収したアンケートを見ると、楽しみながら学べて、自然体験の大切さに気づくことができたという感想が多く見られました。

 後日、同校では食物栄養コースの本学教員による出張講義も予定されております。


寺川先生の授業

濱田先生の授業

生き物当てクイズ


2023年10月20日金曜日

授業紹介 「日本を学ぶⅡ」 今治市内の文化財巡りと鎌倉仏教史の学び

 乃万地域の石塔めぐり

 10月13日(金曜)の「日本を学ぶⅡ」は、今治市内の文化財巡りと鎌倉仏教史の学びを目的に、本学からバスで10分ほどの距離にある野間地区の中世石塔(五輪塔・宝篋印塔)を訪ねました。ちょうど稲刈りのシーズンということもあり、車窓からは稲刈りの光景が楽しめました。参加した学生は20名で、日本人4名に対して、留学生16名(中国9・ネパール5・インドネシア1・スリランカ1)という国別構成となりました。

 前回の授業では、文化財指定のランクについて学びました。世界遺産を筆頭に、国内では国宝や国指定重要文化財(以下、重文)が〝文化財の王様〟ということを知って、早速、身近な地域にある重文4か所を訪ねました。まずは、野間地区の覚庵(かくあん)五輪塔です。鎌倉時代後期に造立された石造りの五輪塔で、死者をまつる供養塔(お墓)になります。高さが2㍍を優に越え、荘厳な造形美から石造美術(ストーン・アート)としても楽しむことができます。2基が仲良く並んでいることから〝夫婦墓〟と考えられ、同時期の全国の作例からしても特異な造立形態として注目されています。石材は、瀬戸内海沿岸地域に多く見られる花崗岩(かこうがん)と呼ばれる岩石で、硬いことから造立後700年たっても風化が見られず、優れた石工の技が偲ばれます。いま、当時と同じ手仕事でこれを造ろうものなら、2000~3000万円の費用を要するとのことで、住宅1軒の新築経費とそう変わりません。


覚庵五輪塔

 つづいて、そこから農道を歩いて5分ほどの距離にある長円寺跡宝篋印塔へ。途中、稲刈り作業のコンバインやキンモクセイの香りに秋を感じました。長円寺跡宝篋印塔は供養塔ではないのですが、刻まれた銘文には、死者のあの世での安寧の願い(弥勒菩薩信仰)が込められていて、亡き夫を慕う妻の愛が偲ばれます。こちらは3㍍を優に越え、造立年が正中2(1325)年であることが銘文から分かっています。いま、手仕事で造ろうものなら6000万円とか。怪物級の大きさでありながら造形美に優れ、全国的に有名な中世石塔の一つとして知られています。


長円寺跡宝篋印塔


 ここから5分ほど歩くと、今度は馬場五輪塔です。こちらも銘文が刻まれ、嘉暦元(1326)年に〝亡き妻・紀氏女(きしむすめ)のため〟に造立したことが分かります。解体整備作業で見つかった遺灰をDNA鑑定したところ、20歳前後の若い女性と分かり、銘文の内容と一致したようです。意匠や大きさから、覚庵五輪塔と手がけた石工は同じだろうと推察されます。1320年代半ばに、この野間地区で集中的に造立されたのでしょう。ちなみに紀氏は、今治平野に当時あった伊予国府の有力者(在庁官人)と考えられ、亡き妻のために夫が造立したことになります。


馬場五輪塔


 以上、3カ所を視察して気づくことは、当時の今治地方は夫婦仲が良かったということです。全国的に見ると、そういう造立の形態は確認できないようで、造形美にも今治オリジナルの意匠が確認できるとのこと。最後は駆け足で神宮地区の野間神社を訪ね、境内にある重文の宝篋印塔を見てこの授業を終えることにしました。重文の中世石塔を短時間で見られるのは、本学の所在する乃万地域の〝地の利〟かも知れません。


野間神社宝篋印塔






2023年10月17日火曜日

授業紹介「地域交流演習」「地域社会論」 のまうまハイランド お供馬

 10月12日の「地域交流演習」「地域社会論」は、今治市野間の「のまうまハイランド」(市営)を訪ね、全国で8種しかいない在来馬の一つ・野間馬を視察しました。野間馬は今治市指定天然記念物にもなっていて、現在は同所で約50頭が飼われています。入場無料で、地元小学校の遠足コースにもなっています。分散飼育の関係で、とべ動物園や上野動物園にもいて、在来馬最小で愛らしいことから、子供たちの人気者です。

 体高は110~120㎝と小さく、学名はポニーに属します。競馬で見慣れた外来馬のサラブレッドにもなると、体高は160~170㎝にも達しますので、初めて野間馬を見る学生はさぞ驚いたことでしょう。この日は、新たに留学生4名(中国3・スリランカ1)が秋入学で加わり、履修生以外の学生1名も加えて32名の大所帯での学外授業となりました。


のまうまハイランド

のまうまハイランド

 のまうまハイランドの隣には、畜産農家の新開さんが経営する牛舎があります。今回は特別に新開さんの許可をもらって、同所で肥育されている黒毛和牛(愛媛あかね和牛)も見学させていただきました。新開さんにうかがったところでは、同所では沖縄県の離島で若い牛を買い入れて、愛媛で育てて伊予牛として出荷しているとか。一方、同所で産まれる仔牛もいて、いまがベビーラッシュの時期でした。参加した食物栄養コースと調理ビジネスコースの学生たちには、肉牛に対する理解の助けとなったでしょうか。

和牛の親子
新開さんの牛舎

 野間馬と伊予牛に別れを告げ、次に向かったのが今治市菊間町浜の加茂神社です。週末(14・15日)にお祭りを控え、参道に馬場が設営されていました。ここでは、県指定無形民俗文化財の〝お供馬の走り込み〟が15日午前中に催されます。走る馬は、高知競馬などの競走馬を引退したサラブレッドたちです。そのセカンドキャリアは、菊間町の農家で組織される愛馬会に飼われ、1年に1度のお祭りで少年騎士(乗り子)を乗せて参道を駆け抜けるのです。今年は10頭が出走予定で、乗り子は小・中学生の男子が務めます。

 学生たちが到着した午後4時頃から、走り込みの練習が始まりました。多くの学生が熱視線を送り、スマホでその様子を撮影していました。1時間近く現地に滞在しましたが、愛馬会のご厚意で馬と触れ合う機会も得ることができました。午歳(うまどし)の学生は、こぼれるような笑顔で馬をなでていました。本学の学生有志で構成される「めいたんプロモーションクルー」では、昨年秋のお供馬の走り込みを動画撮影し、愛媛朝日放送の〝ふるさとCM大賞えひめ’23〟で伊予銀行賞を受賞することができました。そのCM(30秒)は、まだ同局で流れておりますので(年間50回)、ご覧いただけると幸いです。

サラブレッドと戯れる
走り込みに熱視線




2023年10月16日月曜日

国際観光ビジネスコース 就職ガイダンス

  10月2日国際観光ビジネスコースでは1、2年生合同で就職ガイダンスを受けました。テーマは「履歴書、エントリーシート等応募書類の書き方」です。グループワークでは、自己紹介の方法を学び合うことができました。

 また、指導していただいたジョブカフェ愛workでは、就職だけでなく進学する学生にもキャリア支援をしておられます。就職進学を成功させるためには、様々な人からアドバイスをもらうことが必要となります。学生には積極的に利用してほしいものです。





2023年10月13日金曜日

幼児教育学科 第3回 おでかけ児童館 10月3日(火)

10月3日、今年度3回目となる「おでかけ児童館」を本学にて開催しました。

18組の親子の方々(保護者19人、子ども21人)にご参加いただきました。

この日のテーマは「運動会ごっこ」。

本町児童館職員のプランによる次の内容で実施されました。


・手あそび「はじまるよ」

・おなまえ、おへんじ「たかいたかい」

・ふれあい遊び「バスにのって」

・準備運動「おとなこうえん」

・玉入れ「よーいどん!」

・ロックンオムレツ

・はたらくくるまでGOGO!

・みんなでバルーン「アンパンマンマーチ」

・記念メダル授与









 幼児教育学科1年生が「おでかけ児童館」の運営補助に入らせていただくのは2回目でした。学生の振り返りレポートから、記述の一部を抜粋します。


前回からの成長

・だんだん慣れてきて、子どもたちと積極的に取り組めるようになりました。

・前回より、積極的に行動できて、臨機応変に動けたと思いました。

・前回よりも、皆、声がたくさん出せていてよかったと思いました。


児童館スタッフから学んだこと

・いつでも声が透きとおって、はきはきしており、笑顔でいろいろな人に話しかけていました。

・子ども、保護者、環境をしっかり見て、安全の確保をし、しっかりと声かけをされていました。

・全体の状況を見て、人員が足りないところや子どもの補助が必要な場面で動いており、見習いたいと思いました。


今後の目標

・メリハリをつけて行動して、楽しめる場をつくりたいです。

・安全への配慮や危険なものがないかを確認したいと思います。

・自分の作業だけに集中するのではなく、全体を見るように意識したいです。

・きょうだいで来られている方もゆっくりと過ごせるように配慮したいと思います。


活動の感想

・最後のメダルをあげたときに「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えられて、嬉しかったです。

・今日の明徳のカラーが明るくて、すごくよいと思ったので次回のおでかけ児童館や実習でもそう思ってもらえるようにがんばりたいと思います。

・保護者の前で話すのは、今でも緊張しますが、活動を重ねるごとにどんどん上手になっていくと思います。


 児童館職員のご指導のもと、今回の「おでかけ児童館」ではさらなる学びができました。今後もよりよい子育て支援が実践できる保育者になるという目標に向けて、意識を高めて学んでいきます。

 参加していただいた保護者の皆様、子どもたち、本当にありがとうございました。また、児童館職員の方々や関係の皆様に心より感謝いたします。

 今後ともどうぞよろしくお願いいたします!


 本学での「おでかけ児童館」は次回、1月16日(火)に開催予定です。

 また、12月5日(火)・12日(火)は、幼児教育学科2年生と健康推進課による「めいたん広場+子育て講座」が開催されます。ぜひご参加ください!!


これまでの「おでかけ児童館」の様子:

(4月)https://meitan-webnews.blogspot.com/2023/05/418.html

(6月)https://meitan-webnews.blogspot.com/2023/06/6.html


2023年10月12日木曜日

授業紹介「地域交流演習・地域社会論」  映日果農園でクロイチジク狩り

 映日果農園でクロイチジク狩り


 昨年に続き、今年も共通教育科目「地域交流演習」「地域社会論」の授業で、NPO法人「能島の里」が運営する今治市大島(宮窪町宮窪)の〝映日果(えいじつか)農園〟でクロイチジク狩りを行いました。同農園は、同法人が6次産業化の試みとして2019年に整備し、昨年秋からクロイチジクが収穫できるようになりました。


映日果農園に到着(大成先生の説明)


 このクロイチジクは、一般のイチジクと比べて糖度が高く、市場にあまり出回らないことで〝幻のイチジク〟とも称されています。昨年は収穫した後に瓶詰めのジャムにして出荷し、今後はそのジャムを使ったスイーツの考案も視野に入れております。そこに、本学調理ビジネスコースがコラボできないかと思い、同コース全学生も同日の授業に加わることになりました。このため、学生36名・教職員3名、計39名の大所帯の学外授業となり、学園バスは補助席が大活躍でした(うち留学生17名)。また、秋入学のネパール人留学生5名には、初めてのしまなみ海道観光となり、海峡大橋や島々の景観に癒やされた様子でした。


クロイチジク

イチジク狩りを楽しむネパール人留学生


バスは満員御礼

 一方、猛暑の影響か、今年はクロイチジクの熟れ具合が遅れているようです。今年は訪問日が10月5日で昨年は10月6日でしたが、昨年はほぼ収穫を終えて、余り物の多くを食べ尽くした印象があります。今年は熟れている果実を探すのが逆に楽しく、学生たちは瞬く間に園内へ散っていきました。普通のイチジクも栽培されていて、そちらは収穫が終盤を迎えるなか、摘み取りをさせていただきました。

クロイチジクを摘み取る中国人留学生

 意外だったのは、イチジクそのものを初めて食べるという学生がいたことです。そのため、剥き方を知らないと…。また、見た目から食べず嫌いという学生もいましたが、食べる機会のなかった学生には、普通のイチジクとの食べ比べもできて勉強になったようです。イチジクが大好物の学生2名は、ひたすら笑顔で食べ続けていました。


クロイチジク食べるよ~!

 イチジク狩りを終えると、宮窪地域の観光名所の一つであるカレイ山展望公園へ向かいました。同所は「能島の里」が今治市から指定管理を受けている公園で、展望台からの眺めは絶景であります。同じ大島でも、展望所といえば吉海地域の亀老山展望台が有名ですが、〝船折瀬戸と多島美の眺めが美しい〟カレイ山展望台のファンも多いようです。近年は、星空の美しさと、燧灘の朝日を眺めるキャンプ場の穴場としてマニアの間で人気を集めております。同法人では、同所で「遠見茶屋」というカフェを運営しており、かつては”カレイ山で食べるカレー”で全国放送のテレビ取材が多くありました。同店のご馳走の一つが〝店内からの眺望〟で、窓のない構造に中国人留学生たちが感心していました。また、同所でクリ拾いに励む学生もいて、地域づくりや観光資源の視察以外に、秋を探し求める学外授業となりました。


カフェ「遠見茶屋」からの眺め

カレイ山展望公園でクリ拾い

カレイ山展望公園


2023年10月11日水曜日

北条高校で出張講義(10月3日)

 本学では、高大連携の一環で、本学教員による高校への出張講義を行っております。あらかじめ、講義の内容を記したプログラムをご用意いたしておりますが、ご要望によって教員や内容を変更・調整することも可能です。

 10月3日(火曜)は、愛媛県立北条高校(松山市)で出張講義を実施しました。同校では秋の文化祭を控え、3年生がグループごとに分かれてプレゼンテーションを行うとのことで、それに先立つ事前学習をお願いしたいとのことでした。本学の出張講義プログラムにはプレゼンテーションについてのメニューはありませんが、要望に合わせて本学地域連携センター長の大成経凡講師が「プレゼンテーション(講演)で私が大切にしていること」と題して50分の授業を実施し、3年生55名と教員10名弱が受講しました。

 講演依頼の多い大成講師ですが、その経験を生かして聴衆の立場にたったトークを心がけるよう生徒に指南しました。そして、副題を「チコちゃんに叱られる!北条なぞときヒストリー」とし、生徒にとって身近な北条地域の歴史や観光資源を深掘り。北条辻のクランクする道路(伊予銀行北条支店前)の謎と、その背景にある鹿島城主・来島氏の歴史など、知っているようで知らない北条の身近な話題を、NHK人気番組「チコちゃんに叱られる!」調で盛り上げ、生徒との交流も楽しみました。



講義の様子➀


講義の様子②

 ちなみに、北条辻クランクの謎解きは、〝鹿島城主・来島康親が関ヶ原の戦いで西軍に味方したから〟というもの。来島氏は領地を没収され、伊予の東軍大名・藤堂氏と加藤氏が鹿島城下町を折半して分けた名残となります(明星川が北条村・辻村の境界)。それでも来島氏はお家再興運動に成功して豊後森藩(大分県玖珠町・別府市など)の大名として幕末まで存続。藩主の後裔・久留島武彦(1874~1960)は、わが国の青少年文化の礎を築き、「こどもの日」の提唱者としても知られています。晩年は、先祖の故郷・北条の来島家菩提寺・大通寺の越智住職と交流し、同寺の慈童保育園開園や難波女塾開塾など、北条地域の振興に尽力しました…と。

 各校区それぞれに魅力ある歴史文化・産業・観光資源などがあり、地域活性化の観点からそうした気づきの機会を出張講義の中で行うことも大切ですね。

北条辻のクランク道路のなぞ?



鹿島城主・来島氏の後裔・久留島武彦


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