2023年7月27日木曜日

大学公開講座2023  7月22日 民俗学者・宮本常一がみた愛媛 ~篤農家・丸木長雄との交流~

 7月22日の大学公開講座は、大阪大学招へい研究員で元宮本常一記念館学芸員の高木泰伸氏を講師に迎え、「民俗学者・宮本常一がみた愛媛 ~篤農家・丸木長雄との交流~」をテーマにご講演をいただきました(受講生約20名)。

 内容の一部を要約しますと、宮本常一翁(1907~1981)といえば、『忘れられた日本人』(岩波文庫)などの著作でも知られる、全国をくまなく調査で歩いた偉大な民俗学者(旅する巨人)です。山口県周防大島出身の翁にとって、愛媛との関りは深く、幼い頃から一番身近な存在の都市が松山市でした。今治にも足繁く通った時期があり、それは昭和21年から24年にかけての食糧増産が叫ばれた頃、乃万村山路(現、今治市山路)の農場で画期的な甘藷栽培法で功績をあげた丸木長雄(1902~1989)を訪ねるためでした。ちなみに、宇和島市遊子(ゆす)水ヶ浦の段々畑の石垣も、この頃に甘藷を栽培するために開墾されて築かれたようです。


 丸木(松山出身)は篤農家として農家の信頼も厚く、元福岡農士学校農場長の経験を生かし、太平洋戦争中から愛媛県農会技手・技師として山路の農場を拠点に営農指導に励んでいました。彼から薫陶を受けた農家は「みつち会」と呼ばれる組織をつくり、その影響は全国各地に及んだようです。このため、没後の1990年に農場跡地付近で丸木の顕彰碑が建立されるほどでした。丸木は常一を通じて実業家・渋沢敬三(渋沢栄一の孫)との知遇を得、1949年から東京農業大学三鷹農場長に就任し、1950年に昭和天皇が四国巡幸の際は松山市でご進講の任を務めたこともありました。

 現在の白鳩保育園の場所が、山路にあった「みつち会」の農場跡地のようですが、高度経済成長以後、周辺の景観は開発等によって様変わりしていったようです。このため、丸木長雄の名は、今治の地域史において埋もれた状態にあり、戦後の地域づくりや農業史に光を当てる際は掘り起こしが求められます。


 最後に、昭和30年代に常一が撮影した今治地方の写真が紹介され、今治港に寄港する旅客船・漁船・渡海船など、そこから読み取れる情報を参加者らと共有しました。大三島の藻刈りの写真は、ご年配の参加者の中には鮮明な記憶として残っている方もいて、和やかな雰囲気で意見交換もされ、地域の民俗文化を身近に感じるよい機会となりました。

当日の講演の模様は、後日、今治CATVにて放映予定です。




7月オープンキャンパス〝オプショナルツアー〟(7月23日)

 今回も、7月オープンキャンパス(OC)終了後の13:00~16:00の時間帯で、〝今治魅力発見ツアー〟を実施いたしました。高校生3名・社会人1名・保護者2名の参加があり、その他は引率の教職員2名、在学生10名(うち中国人留学生5名)の合計18名によるツアーとなりました。

 まず、13:40に大島・下田水港の道の駅「よしうみいきいき館」へ到着すると、同館支配人の費さん(国際観光ビジネスコース/2016年度卒)からソフトクリームのサービスがあり、観潮船の乗船手続きをサポートくださいました。同館を運営する株式会社しまなみは、本学と地域連携協定を締結しており、3月のOCオプショナルツアーでもお世話いただきました。

 当日は、小潮の潮止まり(ほぼ潮の流れなし)の時間帯に急流体験をすることになりましたが、ベテランのガイドが雰囲気を盛り上げ、特別に補助ガイドとして帯同したJALのCA・榊原さんの出演もあって、大いに来島海峡のクルージングを楽しむことができました。高校生と在学生の多くが、初めての体験に興奮した様子でした。


急流体験なう

JALのCAさんによるガイド

 一方、在学生のお目当ては、15:00~15:30に大島・宮窪港の水軍レース会場にて、来る7月30日の大会出場に向けた練習を行うことでした。同レースは、和船を使った櫓漕ぎ競漕のため、櫓の操作を知らないと推進力を生み出すことができません。女子高校生2名にも少しだけ体験いただき、1名は村上海賊ミュージアムで鎧の着付け体験をしました。ちなみに、練習に参加した留学生のシン君は、海のない中国内陸部出身で、泳ぎ方を知らないとのこと。それでも、練習後には〝とても楽しかった!最高!〟と充実した様子でした。本番レースでは、中国人留学生2名と日本人10名で1チーム〝めいたんプロモーションクルー〟を編成し、とにかくゴールを目指して完漕できるよう頑張ります。会場でお見かけしましたら、ご声援のほど、どうかよろしくお願いいたします。

 次回のOCは8月27日となります。参加者の方は、オプショナルツアーにも是非ご参加下さいね。今治の魅力を一緒に楽しみましょう!

 

練習の合間に櫓漕ぎ体験

水軍レースの練習を終えてグッタリ


2023年7月26日水曜日

授業紹介 【日本を学ぶⅠ】 朝倉地域の古墳めぐり 7/21

 日本を学ぶⅠ 朝倉地域の古墳めぐり(7月21日)

 前回の授業で、古墳時代を学習しました。そこで、市内でも古墳が多く分布する朝倉地域を学外授業で訪ねることにしました。目的地の一つは、笠松山麓の野々瀬(ののせ)地区に所在する「野々瀬古墳群」で、横穴式石室をともなう20基ほどの円墳が現存しています。昭和戦前には100基余りあったようですが、食糧増産の開墾等によって失われました。お目当ては、その中で最大規模の七間塚古墳(県指定史跡)と次に大きい五間塚古墳(市指定史跡)となります。

 七間塚古墳は、直径18㍍の7世紀初めの築造とされる円墳ですが、昨年訪問した時よりも雑木や雑草が茂っていて興ざめしました。周辺の畑も耕作放棄地となっていて、昨年も参加した学生にはその荒廃ぶりが見てとれました。一方、杉林の中にある五間塚古墳は、昨年と同じ状態を保ち、石室の中に入ることもできました。肝試しで多くの学生が入室し、内部の石組みに驚いた様子でした。同墳は地元で〝王塚〟とも称され、過去の調査で玉類や鉄製品が出土し、隣接する石棺墓(陪塚)からは人骨が出土しています。直径は15~16㍍で7世紀前半の築造とされています。周囲がシダに覆われ、こちらは幻想的な雰囲気を醸し出し、学生たちにも好評でした。


五間塚古墳の外観

五間塚古墳の横穴式石室

 つづいて、場所を周越道路沿いに移し、田んぼに隣接する樹之本古墳へ。円墳の墳丘からタガヤサンなどの樹木が茂り、存在感を放っています。その場所からは遠く来島海峡大橋も見え、被葬者は朝倉地域を拠点としながらも、海を意識した人物であったと考えられ、築造時期は5世紀のようです。長径40㍍の同墳は、明治41(1908)年に発掘調査が実施され、中国製3世紀の青銅鏡(細線式獣帯鏡)も見つかりました。驚くべきは、その青銅鏡が大仙古墳(仁徳天皇陵)出土のものと酷似することで、その希少価値から現在は東京国立博物館に収蔵されています。そんな価値にひたりながら、同墳の前で集合写真を撮りました。

樹之本古墳を背景に記念撮影

 ちょうどこの日、四国地方は梅雨明け発表があったばかりで、古墳散策は酷暑との戦いでした。幸い、ヘビには遭遇しませんでしたが、一部の学生が蚊に刺されました。次回の授業では飛鳥時代を学び、〝日本の国号〟誕生の背景に迫りたいと思います。


 


2023年7月25日火曜日

こどももおとなも 今治版ネウボラ みんなの子育て応援講座 7/2


 こどももおとなも 今治版ネウボラ みんなの子育て応援講座

2023年(令和5年)7月2日(日)10:00~12:00


令和5年度 今治市より本学が今治版ネウボラ地域子育て支援基盤強化事業の委託業務を受託いたしました。

 この事業は、今治市が妊娠期から18歳までの子どもがいるすべての家庭を、切れめなくサポートし、市民や企業とのパートナーシップによりまち全体で子育てを支える「子どもが真ん中の社会」を目指すとともに、本学の幼児教育学科と連携して子育て応援講座と保育者研修の2本立てで実施していきます。



7月2日は、今治版ネウボラ地域子育て支援基盤強化事業の一環で、「こどもおとなも今治版ネウボラみんなの子育て応援講座」を基調講演とトークセッションの2部構成で実施しました。


開会にあたり、今治市長 徳永繁樹様よりご挨拶をいただきました。

   


【基調講演】10:00~10:40「こどももおとなも生き生き過ごそう!

               ~こどもの〝食べる〝、‶寝る‶、〝遊ぶ‶を考える~」

 講師:国立成育医療研究センター  総合診療科 医師 堀川美和子先生


国立成育医療研究センター 堀川美和子先生をお招きし、子育て中の保護者や子育て支援機関関係者に向けた講話をしていただきました。


子どもが健やかに育つには、〝食べる‶ 、‶寝る‶、‶遊ぶ‶を確立させることが大切である。

【食べる】

脳には、エネルギーとなるブドウ糖が必要で、朝にしっかりごはんを食べないと、脳のエネルギーが不足し、 集中力や記憶力も低下してしまいます。朝ごはんをしっかり食べることで、学力や体力もついてきます。


【寝る】

私たちの脳では、膨大な数の神経細胞が働き、様々な情報の処理や思考を行っています。

睡眠は、単に体の疲れをとるためだけでなく、脳、特に大脳を休ませるという積極的な意味があります。

睡眠中には、体の調節や成長に必要な各種ホルモンがさかんに分泌されることや、睡眠が免疫力を高めることが知られています

 良い睡眠をとるためには

・朝日を浴びる

・起きる時間、寝る時間、入浴、食事の時間などを一定にする

・日中に適度な活動を行う


【遊ぶ】

主体的で楽しんでいることが大切です。子どもは、遊びから五感の発達、体力作り、コミュニケーション能力、探求心、判断力、ルールを覚えるなどを覚えていきます。

また、1日2時間以上の外遊びをすることにより、体力・運動能力の向上、近視の発症予防、骨の健康な発育、自律神経機能の強化、ストレスの軽減・うつ状態の改善、危険を回避する力がつく体力が身につくとされています。

    ・ぐっすり寝てすっきり起きる⇒朝ごはんをしっかり食べる⇒日中の活動度が上がる


を繰り返していく。毎日・毎回を完璧にやるのは大変なので、1週間くらいの単位で考えてみましょう!





【トークセッション】10:50~12:00

 今治市長のよる今治市版ネウボラの概要説明や今後の事業展開及び、子育て支援についてパネラーによるトークセッションが行われました。

パネラー

 ・国立成育医療研究センター  総合診療科 医師 堀川美和子先生

 ・FMラヂオバリバリ 山内奈々さま

 ・今治市長 徳永繁樹さま

 ・今治明徳短期大学 学長 泉 浩徳

  

   


【託児】10:00~12:00今回は、子育て中の保護者の方々が、基調講演・トークセッションを気軽に参加しやすいように、託児コーナーを設けました。今治市鳥生保育所の職員の皆様のご協力により実施できました。託児コーナーでは、本学の学生も参加し、現役の保育士さんから多くのことを学ぶことができました。子どもたちもお父さんやお母さんがいなくても、保育士さんや学生たちと楽しく時間を過ごしていました。



今治市保育幼稚園課・ネウボラ政策課の皆様をはじめ、関係各所の皆様ありがとうございました。


2023年7月24日月曜日

今治版ネウボラ地域子育て支援基盤強化事業 若手リーダー保育者研修 6/20

令和5年度 今治市より本学が今治版ネウボラ地域子育て支援基盤強化事業の委託業務を受託いたしました。

 本学の幼児教育学科と連携して、保育者研修と子育て応援講座の2本立てで実施していきます。


第1回 若手リーダー保育者研修の開催

開催日時:令和5年6月20日(火)10:00~16:00

市内の保育園・幼稚園の保育者を対象に、今治市保育幼稚園課のご協力のもと、「自然を通した教育」をテーマに2部構成で、若手リーダー研修を実施しました。


【午前の部】 10:00~12:00 

<幼少期における自然教育の重要性>

  講師:むぎの穂保育園 出原大 先生

保育士受講者18名 学生17名、保育幼稚園課・ネウボラ政策課職員4名 39名


 長年、幼稚園の園長や大学教員を歴任し、東温市で麦の穂保育園を運営されている保育園長の出原大先生を講師に迎えて、若手リーダー研修を実施しました。

 今年の5月に開演した麦の穂保育園では、これまでの保育経験から、ふれあい、深い愛情で寄り添い、幼少期での自然体験での学びが必要であると実感し、緑豊かな庭に様々な植物や果物の植樹や手づくりのすべり台などを設置した幼稚園を開園した。

自然豊かな環境で愛されて育った子どもたちは、主体性をもち、人のことも大切に考えられる人に成長する。これからも自然教育を通した教育を実践していかれるとのことでした。






【午後の部】 13:00~16:00 

<保育者と自然の関わり方について~自然を感じられるような保育の展開~>

  講師:今治明徳短期大学 濱田栄子 先生

保育士受講者18名、保育幼稚園課2名 計20名


 自然や身近な事象へ好奇心や探求心をもって関わる中で、自然への愛情や畏敬の念を持つようになる。幼少期からたくさんの自然に触れておくこと。それが今後の科学教育や生命に関する教育の大事な基盤となる。様々な自然との出会いを工夫し、そこで遊ぶことを通して自然に親しみ、大切にする心を育てていきたい。



  

自然体験と遊びを深めるネイチャーゲーム。

ネイチャーゲームの特徴

①五感で体験する。・・五感を通した体験から様々な「感情」を生みだす

②主体的な学びができる。・・子ども一人一人が五感と感性を通して得る「気づき」「学び」

③シェアすることができる。・・自分が自然の中で経験し、気づいたことや発見したこと

を友達と「シェアする(わかちあう)」経験を大切にする。

 保育者には、自然の案内人になってほしい。


ネイチャーゲームの実践を楽しむ


「カモフラージュ:はらぺこあおむしをさがそう!」

「フィールドビンゴ:太陽と風」





2023年7月20日木曜日

授業紹介『地域活性化論』学外授業 7月13日 〝グリーン・ツーリズム〟を学ぼう

今治市玉川町山間地域の〝グリーン・ツーリズム〟を学ぼうと、玉川ダム湖よりも標高の高い場所にある「森のともだち農園」を訪ねました。本学からは、学園バスに乗ってちょうど30分の距離で、履修生16名が参加しました。今年で4回目となる同園のブルーベリー狩りですが、梅雨明け前に実施したのは今回が初めてです。露地栽培の同園では、出荷時期がハウス栽培の農家よりも遅いようです。

それでも、生育状況の方は、16名が摘み取って、口にほおばる分には余りあるほど実っていました。30分の制限時間内に、持ち帰り用パックに詰めながら、ひたすら食べ続けている姿が印象的でした(体験料1,500円のもとをとるぞ!)。同園のブルーベリーは〝媛ベリー〟のブランドで知られ、甘さが特長です。JR予讃線の観光列車「伊予灘ものがたり」のデザートにジャムが使用されており、近年はアイスクリームやスムージーに加工して好評を博しているところです。

森さんから摘み取り方を教わる


いざ体験!


欲を言えば、30分以上食べ続けたかったのですが、1時間半の授業で実施しているため、帰る時間に追われました(しかも暑かった!)。学生の多くは、ブルーベリー狩りそのものが初めての体験で、各自いい糧になったことと思います。終了後、園主の森譲寛さんから、学生全員にブルーベリーアイスがプレゼントされました。


ブルーベリーアイスに舌鼓を打つ

次回の本授業は、いよいよ前期テストとなります。学外授業で得た知見をもとに、地域活性化について考えをまとめてもらおうと思います。

終了後の記念撮影

2023年7月18日火曜日

幼児教育学科 今治市 地域の「子育てひろば」の見学と保育実践~1年生

 7月11日、幼児教育学科1年生が今治市内の「子育てひろば」(地域子育て支援拠点事業所)を訪問しました。

先日、今治市職員から今治市の子育て支援制度について学んだ学生にとっては具体的な子育て支援の場を知るとともに乳幼児の行動から発達の様子や親子のかかわりを学んだり、よりよいかかわり考えたりする絶好の機会です。

学生たちは数名ずつに分かれ、7か所の子育てひろばでスタッフの方々に見守られ、親子とかかわりながら素敵な時間を過ごすことができました。そして、自分たちが選んだ乳幼児向けの絵本や手あそび等を実践することで親子と楽しく交流させていただきました。

この日はそれぞれのひろばで、夏まつり遊び、水遊び、助産師さんとの交流、お歌の会などのイベントもあり、学生たちは、多様な子育てひろばの活動を実感できたようです。

今回は「ばりっこ広場」「ハルモニア」「山路白鳩つどいの広場」「にこにこ広場おおきくなあれ」「輪い和い親子広場」「志々満おひさまセンター」「たまっこらんど」にご協力いただきました。一緒に過ごしていただいた親子の皆様、ひろばスタッフの皆様、今治市職員の皆様、おかげさまでとてもよい学びができました。本当にありがとうございました!


~実践後の学生の振り返り~

子育てひろばの環境についての気づき・学び

・部屋の壁にラミネートしたキャラクターやポスターを貼っていて安心感や楽しい雰囲気がありました。

・子どもたちが使うおもちゃの中にも手作りのものがあり、おままごとで使用するレンジや収納ケースなども段ボールを使って作製されており、子どもたちが使いやすい工夫がされていました。

・水遊びの水は、ぬるくしてあり、冷たすぎず、熱すぎないようになっていました。

・スタッフの方は、保護者の方が心を広げて、その場にいられるように安心して話ができるような雰囲気を作ってくれていました。お母さんたちは、安心して子どもの成長で気になることを相談できていました。

・実際に子育てひろばに行き、施設のスタッフの方や保護者の方、子どもたちとかかわるなかでいつもの授業では経験することのできないかかわりの中で発達段階について学ぶことができました。


読み聞かせや手あそびの実践を通しての気づき・学び

・1歳半くらいの幼児に手あそび歌と絵本の読み聞かせをしたところ、なかなか集中してもらえませんでしたが、手あそび歌用に準備したペープサートは気に入って興味をもってもらえました。

・読み聞かせは、絵本どおりにはできなかったけれど、持っていった小物には興味を持ってくれて、それで遊びながら絵本を読むことができました。

・「トントントンアンパンマン」の手あそびでは、子どもたち、保護者の方と一緒になって楽しみながらリズムに合わせながら行うことができました。

・「手をたたきましょう」の手あそびをしているときに、お母さんから離れなかった子どもが前に出てきて笑顔で拍手しながらリズムにのっている姿を見て嬉しかったです。

・スタッフの方が親子の皆さんに声掛けをしてくれたおかげで皆が注目してくださったので、手あそびや絵本の読み聞かせを楽しく実践できました。

・手あそびで「グーチョキバーで何つくろう」をした後、「鏡のようにしたらいいよ」とスタッフの人に教えていただきました。


今後に向けて

・絵本を始める前に子どもたちにどうやって興味をもたせられるかを学んで次の実践に向けてがんばりたいです。

・「子どもの注目を集める」「子どもをもっと笑顔にしたい」「もう少し表現を工夫する」という3つを次の自己目標としたいと思います。 




*2022年度の「子育てひろば」実践の様子はこちらから→

1 2022年6月 明短WEB新聞: 幼児教育学科 1年生 地域の「子育てひろば」での学び 

2 2022年7月 明短WEB新聞: 幼児教育学科 <7月の地域での活動報告 3回シリーズ 第3弾>地域の「子育てひろば」


2023年7月14日金曜日

幼児教育学科 めいたんキッズファーム 芋つるを植えよう&夏野菜は大きくなったかな

 6月9日 金曜日 晴れ


地域の子どもたちと一緒に、めいたんキッズファームでお芋のつるを植えました🍠

土を掘って植えて、最後にお水をたっぷりあげます。

お芋の成長について知ってもらうために、学生が手作りしたフリップには面白い仕掛けがあって子どもたちは興味津々でした!!

大きくて美味しいお芋ができますように。





2023年7月13日木曜日

6/18 6月来学型のオープンキャンパスを開催しました。

 6月のオープンキャンパス開催しました☺







参加者の皆さんが、各学科・コースの体験授業を受けているとき、とても楽しそうな表情

でしたので、撮影していて最高な気分になりました✨

今年度からカフェタイムを再開!!先輩や先生たちとお話しするのは、少し緊張するかもしれませんが数分後には皆さん和やかなムードで交流していました。





🚌💨 無料送迎バスの運行を行っておりますので、お気軽にご利用下さい 🚌💨

📌次回のオープンキャンパスの予定
・7/23(日) 10:00~13:00 (オプショナルツアー13:00~16:00)


2023年7月12日水曜日

大学公開講座2023  7月8日 今治市の素晴らしい自然環境について

 7月8日に開催された大学公開講座では、今治市環境パートナーシップ会議会長の小澤潤氏を講師に招き、「今治市の素晴らしい自然環境について」のテーマでご講演いただきました。小澤氏は在野の植物学研究者で、20年余り今治市の自然観察会を続け、愛媛県内の環境調査や保全活動にもかかわっております。ちょうど、NHK朝の連ドラ「らんまん」で〝日本の植物学の父〟とも称される牧野富太郎博士をテーマにした番組が話題とあって、それと重ね合わせるように参加者約20名は全国的にも珍しい今治市の植生について聴き入っていました。

ユーモアを交えたトークを披露する小澤氏


 ふだん生活しているとなかなか気づきにくいことですが、小澤氏によると、今治市には瀬戸内海で最も長いと思われる8㎞にわたる砂浜が、西条市の河原津地区から桜井・唐子浜・織田が浜にかけて続いているそうです。その中に希少な海浜植物のハマビシやウンランの群落が確認され、県指定の保護区にもなっています。県内には美しい砂浜は他にもありますが、今治市内の砂浜はその後背に海浜植物や松林などが分布するゾ―ネーション(帯状分布)が形成され、生態系の豊かさを感じることができます。干潟が多いのも特長で、近年、四国で初となる希少なヒロハマナツの群落も見つかったそうです。

 小澤氏が注目しているのが、大三島の台(うてな)海岸に分布するシバナやチャボイなどの希少な塩性湿地植物です。そこは、10センチで植物の階層が変わる珍しい場所(多くは私有地)で、解説板などを設置して保護活動を行っているそうです。知らないことで開発が行われ、失われるケースがあるからです。以前、世界的建築家の伊東豊雄氏が「美しい大三島をつくろう車座トーク」を大三島で開催した際、小澤氏は〝何か新しいものを生み出すことも大切〟だが、〝すでに存在する大三島の豊かな生態系を知り、守り続ける大切さ〟を提言したところ、伊東氏が大いに感銘を受けたそうです。

講座の様子

 平成26(2014)年に、今治市が総合計画策定でアンケートを実施したところ、「自然を生かしたまちづくり」を希望する市民が最も多かったようです。現在、今治市は「住みたい田舎ベストランキング」(宝島社)の最新版で総合1位を獲得するなど、移住者にとって望まし条件がそろっており、その一つに豊かな自然環境があるとのことでした。今治城の内堀一つとってみても、史跡の価値だけでなく、希少な生物や植物の宝庫にもなっていて、豊かな自然が残されているということは、人間にとっても住みやすい環境であることを誇りに感じて欲しいとのことでした。

 小澤氏の今後の目標としましては、青少年と行政を巻き込みながら自然環境の普及啓発活動を行い、その豊かな生態系を守り育てていきたいとのことです。その活動に、本学の学生もかかわって欲しいとのことでした。当日の講座の模様は、後日の今治CATVにて放送予定です。




2023年7月11日火曜日

授業紹介『地域活性化論』学外授業 7月6日

 来る7月30日(日曜)、4年ぶりの開催となる水軍レース大会に、本学の学生有志で構成される「めいたんプロモーションクルー」の参加が決まりました。本学から同大会への出場は今回が初めてです。その練習と和船の櫓漕ぎ体験を兼ねて、梅雨の晴れ間の7月6日午後、レース会場となる宮窪港へ学生23名と一緒に参りました(履修生以外の希望者数名も参加)。愛媛県漁業協同組合宮窪支所・村上さんの指導で、2チーム(日本人主体・留学生主体)に分かれて1時間半ほど練習と体験に汗を流しました。

いい感じ‼

 和船の櫓漕ぎは、一人のレース経験者(中学1年生で参加)をのぞき、全員が初めてのことです。1隻の和船には5本の櫓が備わり、1本の櫓を2人で漕ぎます。5本の櫓の息が合わないと船体が左右にローリングし、減速や蛇行、船酔いの原因となります。やはり、最初はうまく進まず、船酔いでバスに引っ込んでしまう学生も数名現れてしまいました。

 それでも、食物栄養コースの学生を中心とする、大会エントリーメンバーのモチベーションは高く、本番を想定したスタートの練習もできました。初出場のため、「一般の部B」に男女混合で1チーム出場予定です。トーナメントの初戦(1回戦)を勝ち上がれば2試合目が決勝となり、3位入賞を果たせば賞金3万円を獲得することができます。優勝賞金は、常連の強豪チームが集う「一般の部A」が50万円、初出場や例年1回戦負けのチームが集う「一般の部B」が20万円、「女子の部」が20万円とのこと。来年は、出場チームの少ない「女子の部」で入賞を目指したいものです。この日の苦い経験は、来年への布石となるでしょう。


スタート練習

 さて、練習を終えた後の学生はヘトヘト&汗だくで、帰路で立ち寄った亀老山展望台も、バスから降りて眺望を楽しんだのは8名しかいませんでした。身をもって櫓漕ぎを学べたようで、今治をフィールドとする希少な経験となりました。大会当日は、〝ふるさとCM大賞inえひめ〟の出品をにらんだ本学撮影部隊も送り込む予定です。漕ぐもの、撮るものそれぞれで、しまなみ海道を舞台とする真夏のイベントを楽しんでもらえたらと思います。



本番出場メンバー


2023年7月10日月曜日

幼児教育学科 7月3日 地域協働動物共生社会づくり事業 本学での模擬授業

幼児教育学科 動物との共生について考える「愛顏の生きもの係教室」を体験!


 本学では、令和3年度から愛媛県今治保健所が取り組む「地域協働動物共生社会づくり事業」に岡山理科大学獣医学部、今治市教育委員会等とともに参画しています。その取り組みの一つに「愛顏の生きもの係教室」があります。

岡山理科大学獣医学部動物愛好部(ZOI)の学生さんたちは、小学生向けの動物福祉に関する教材(野良猫の餌やりに関する紙芝居、終生飼養についてのブラックシアター)を作成し、今治保健所等と協働し、動物と共生できる社会に向け小学校で啓発授業を行っています。

今回は、今治保健所の職員の方々による「人と動物のこころの授業」とZOIの学生さんによる「野良猫への餌やりについて考えよう」の2つ授業を幼児教育学科の学生が体験することになりました。本学学生が本事業に参画する目的は、動物との共生をテーマとした地域課題の解決に向けた活動にかかわることで地域貢献の実践力を高めることです。また、今回は本活動に関心を持つとともに学生の視点から意見を伝えることを目標としました。


7月3日、幼児教育学科1・2年生が模擬授業を体験しました。今治保健所の職員3名、今治市教育委員会の職員1名、岡山理科大学獣医学部の教員2名と学生さん2名が本学に来校されました。プログラムは次のとおりです。


<プログラム>

地域協働動物共生社会づくり事業の説明(愛媛県今治保健所職員)

1 模擬授業①「人と動物のこころの授業」(小学生低学年向け)(愛媛県今治保健所)

2 模擬授業②「野良猫へのエサやりについて考えよう」(小学生高学年向け)(岡山理科大学 獣医学部 動物愛好部 ZOI 学生)

3 意見交換(本学学生と来校者)


授業の様子を紹介します。

人と動物のこころの授業の様子

今治保健所の職員の方から、張り子の動物たちとパネルを教材とし、ペット、家畜、野生動物の種類や動物たちが私たちと同じように過ごしやすい環境を求め、喜びや悲しさを感じていることをわかりやすく授業していただきました。また、「動物のためにわたしたちにできること」を考え、グループでまとめ、発表しました。


野良猫へのエサやりについて考える授業の様子

まず、岡山理科大学獣医学部の動物愛好部ZOIの学生さんによる「野良猫へのエサやり」についての紙芝居の読み聞かせがありました。その後、パワーポイントの資料をもとに猫の出産や野良猫が増えた場合の問題などについて具体的な説明がありました。

最後に、「野良猫に出会ったとき、どうすればよかったか」を幼児教育学科の学生たちが一人一人、そして、グループで考えた後、この日の授業について意見交換を行いました。





<模擬授業参加後の学生の意見や感想>(本学学生の記述を抜粋)


・紙芝居やパネルを使ってわかりやすかったです。子どもに伝えるときの方法も勉強になりました。

・子どもたちにこのような活動をしていることを初めて知りました。機会があれば参加してみたいです。

・動物についてこんなに詳しく知ることはあまりないので、とてもいい経験になりました。

・今治市は愛媛県でもトップクラスで野良犬問題や殺処分されていることを知りました。

・野良猫はただかわいいで流して後先考えずにエサをやるなど責任のとれない行動はしてはいけないということを学びました。

・改めて動物を大切にすることの大切さを学びました。他人事のように考えるのではなく、これからは、今回学んだことを生かして過ごしたいと思いました。

・「動物と自分は違う」と何となくの意識をもっていました。ですが、食べること、生活、感情は何一つ人間と変わらず、「生きているということは動物と同じ」という言葉を聞き、すごく納得し、意識が変わりました。

・今日の授業を受けて、動物に対しての気持ちを理解し、後先を考えて責任をもって接していくことを学べました。これから子どもたちとかかわっていく仕事に就くので、子どもたちにも伝え、動物の大切さを理解してもらえるように教えていきたいと思いました。

・自分たちだけでなく、生き物も住みやすい、過ごしやすい環境を築いていく、崩さないでおくことの大切さを実感した。子どもを保育する、育てることと生きものを育てることに共通していることは「責任感をもつ」ことだと感じ、この大切なことを子どもと一緒に学び伝えられるような保育者になっていきたいと思った。


本学学生にとっては、今回の授業を通して地域社会に生きる人として、保育者として、人間も動物も幸せに暮らすとはどういうことかを考えるきっかけとなりました。また、獣医学部の学生さんや先生方、保健所や教育委員会の皆様と授業を通して交流させていただき、有意義な時間を過ごすことができました。

お越しいただいた愛媛県今治保健所、今治市教育委員会の方々、獣医学部の先生方と学生さん、本当にありがとうございました。


本事業にかかわるこれまでの記事はこちらからご覧ください。

1(2021年10月): https://meitan-webnews.blogspot.com/2021/11/blog-post_8.html

2(2022年1月):https://meitan-webnews.blogspot.com/2022/02/blog-post_04.html

3(2022年7月):https://meitan-webnews.blogspot.com/2022/07/blog-post_29.html


2023年7月6日木曜日

大学公開講座2023 7月1日 YOUもいまばり博士になろう!

今年度、本学の「大学公開講座2023」は7月に3回の講座を予定いたしております。その1回目の講座「YOUもいまばり博士になろう!」が、本学地域連携センター長の大成経凡が講師となり、7月1日(土曜)10:00~12:00、本学3号館322教室で開催されました(今治CATVの撮影があり、後日放送予定)。

今治商工会議所が主催する今治市のご当地検定「いまばり博士検定」は、今年8月実施の検定で第14回を迎えます。当初はジュニア編と初級編しかなかったカテゴリーも、年を追うごとに中級編・上級編・プレミアム編を加え、公式ガイドブックも3度改訂するなどテコ入れを図って参りました(第2回以降、大成が全編の問題を作成し、ガイドブックの監修を行う)。ご当地検定そのものは全国各地に存在していますが、ブームで誕生し、廃れていったものも多く見られます。

今治商工会議所では、受検者が毎年50人を下回るようなら継続を断念しようという意見もありましたが、近年は今治市新人職員の研修に「いまばり博士検定」が位置づけられることで、50人を少し上回る受検者を確保できております。上級編合格者しか受検できないプレミアム編については、合格者の特典として市内の産業観光や施設見学など、ふだんなかなか味わえない体験で好評をいただいております(プレミアム編以外は重複受検可)。

この日は、実際に10問ほど例題を出題し、出席した10数名に解いてもらいました。解説の際は、本学学生の学外授業の様子などもスライド映写しました。


公開講座の様子

軽快なトークの大成講師

【例題1】

 しまなみ海道の橋で、一番長いのは?

 ①多々羅大橋  ②大三島橋  ③伯方・大島大橋  ④来島海峡第三大橋

                        

四者択一でありますが、12市町村が合併した今治市の範囲は広域的で、ジャンルも歴史・観光・産業・人物・暮らしなど多岐に渡ります。歴史だけが得意でも合格できないのが「いまばり博士」であります。また、新たなイベントや施設の誕生など、変化の激しい今治市は、この1年を振り返っただけでも、今治港開港100周年にともなうブルーインパルスの記念飛行やFC今治の里山スタジアム完成など、話題に欠くことはありません〈例題1の正解は④〉。

参加者の中には今治西高校の放送部員もいて、講座を終えて感想を訊ねると、「作品づくりにあたって、地元の情報収集でとても勉強になった」とのことでした。今治西高校では、同窓会の螢雪会が全校生徒に「いまばり博士検定」の公式ガイドブックを配布しており、ふるさと今治の魅力を知る手がかりとして活用しております。検定主催者としましては、若い世代の受検者を増やしたいところですが、小中学生・高校生の受検者は毎年数人しかいないのが現状であります。英検・漢検と並び、今治で必要とされる検定を目指し、今後とも継続して参りたいとのことでした。

昨年度から、祝日の「山の日」に、本学で「いまばり博士検定」の対策講座を実施いたしております。今年も8月11日(金曜)午前中に3号館で実施予定です。


いまばり博士検定 公式ガイドブック
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