5月25日(月曜)午後、国際観光ビジネスコースと地域未来創生コースでは、合同で就職対策講座を開催しました。昨年度との違いは、日本人と留学生とで教室を分け、日本人は本学キャリア支援委員会が講座を実施。国際観光ビジネスコースの留学生200名弱については、外部から講師を招いて大講義室での講座としました。
| 留学生向け就職講座 |
| 日本人向け就職講座 |
留学生については、かつて中国人が多い時は、卒業生を頼って地元のタオル会社や観光会社などへ自ら働きかけを行うケースや、4年生大学への編入学が見受けられました。ここ2年は中国以外の国々からの留学生が増えたことで、支援の仕方に工夫が求められております。昨年度の反省点は、留学生の就職活動の初動が遅かったことで、愛媛県や今治市であまり求人のみられないミャンマー人・ネパール人留学生の対応に苦労しました。一部の学生は技人国ビザ(技術・人文知識・国際業務)での就職がかなわず、卒業後に特定活動へのビザ切り替えを行うケースも見られました。今治市では、フィリピン人・ベトナム人・中国人の求人は少しあるのですが、本学に在籍するミャンマー人・インドネシア人・スリランカ人については、日本語能力(N2以上)だけでなく、英語力がともなわないと就職は厳しいと感じているところです。このため、カリキュラムについても、英会話に力を入れる方向で調整中です。
今回の講座では、もしも技人国ビザで就職できなかった場合に備えて、N4以上の語学力で現在のアルバイトの技能が生かせるよう、特定技能(16分野)についての説明を行いました。講師は、実際に特定技能や技能実習の派遣業務を行っている株式会社晃和コーポレーション(新居浜事業所)のクリス先生です。ネパール出身のクリス先生は、本学ネパール人留学生の通訳業務も行っており、やさしい日本語を使って、ネパール以外の留学生にも理解できる説明を心がけてくださいました。留学生は、企業から内定をもらったとしても、出入国在留管理庁(入管)で技人国や特定技能1号のビザを取得しなくては日本での仕事に就くことはできません。特定技能1号の外食分野については、在留資格者が上限5万人の見込みを超えたことで、政府が受け入れ停止を発表したばかりです。年2回の受験機会がある日本語能力試験も、申込み期間の初日に申請するくらいの準備が必要です。今年7月実施の試験のように、早期で締め切られた事例が紹介されました。これは受験者急増により、主催者が対応できなくなったことを意味し、日本人気(日本で働きたい!)で海外からの受験者も増えているのです。そこで、同試験に代わる日本語基礎テスト(JFT-Basic)の紹介もありました。
クリス先生の講話の後は、キャリア支援委員長の大成先生と国際観光ビジネスコース長の中山先生の方から、留学生に対してふだんの生活態度に対する注意喚起がありました。時間ギリギリでの行動(遅刻など)を改め、寮生活(特に学外寮)では周囲の住人に迷惑をかけないよう心がけることなど、日本社会で生活していくうえでの心構えを説きました。次週は2回目の就職対策講座を予定しており、ホテル事業を全国展開する企業の営業マンや今治市内のインバウンド対応のホテル経営者など、外国人雇用に積極的な観光業者を講師にお招きする予定です。


