地域未来創生コースでは、コミュニケーション能力や社会性を磨くためのインターンシップ実習やボランティア活動を単位化しています。前期授業も終わりに近づき、夏休みに向けてその準備にとりかかろうとしています。
ボランティア活動では、7月26日(日)に大島・宮窪地域で開催される水軍レース大会に、NPO法人「能島の里」(村上利雄理事長)指揮のもと、選手整列・誘導係をすることが決まっています。同コースからは男子2名が参加し、他にも介護福祉コースから留学生5名が加わります。本学は、同法人とは包括連携協定を結んでおり、宮窪地域の活性化に関わることで、まちづくりの視点を学び、広い視野を培いたいと考えております。
この日は、まず旧宮窪町時代に整備した石文化運動公園を視察(前回の地域創生探究Ⅰで、宮窪地域のまちづくりについて学習)。地元産の大島石をふんだんに使った多目的グラウンドや野球場、石文化伝承館(体育館)は、今も少年野球や陸上競技大会、剣道大会などに活用されています。石モニュメントの広場もありましたが、アートな視点からもっと光が当たってもいいと感じました。大島石でつくったすべり台は、芸予地震で損壊して以降、復旧がされておらず、もったいない気がしました。この園内に、能島の里が管理する「映日果」という軽食喫茶がありますが、当初は女性活躍推進の一環で整備された施設で、しまなみ海道開通後は物販と軽食を提供する食堂として活用されていました。営業休止となっていたところを、能島の里に声がかかり、定期的にうどんやカレーを提供して参りましたが、マンパワー不足で、現在は団体予約が入った時だけ食事(弁当)の提供を行っているようです。ふだんは、能島の里が製造販売するエビ味噌とクロイチジクジャムの製造所にもなっています。マンパワーさえあれば稼働率も上がりますが、そこが少子高齢化、若年人口減少にあえぐ地域の課題でもあるのです。
| 石文化運動公園のモニュメント |
つづいて、カレイ山展望公園を視察しました(地名のカレイの語源は涸れ井で、水が涸れやすいという意味)。同じ大島・吉海地域の亀老山展望公園と違い、登山ルートの市道整備が行き届いていない印象を受けました。亀老山が大型バスでもアクセスがスムーズな観光道路に対して、カレイ山は採石業者のダンプカーが往来する少し危険な産業道路といえます。重量のある車両が往来することで道路の各所で陥没が見られ、また道路脇の草木が伸張することで道幅も狭く感じられました。展望公園についても、マンパワー不足でかつてほど管理が行き届いていないように感じました。そこへ学生ボランティアを入れたいと考えており、今回はその下見も兼ねていました。
| カレイ山展望台(眼下に能島城跡) |
ちょうどお昼時に訪ねたので、展望台そばで営業するカフェ「遠見茶屋」にも立ち寄りました。この施設は、今治市から同公園の指定管理を任された能島の里が、設計から建築まで、独力で整備したカフェとなります。有名なソムリエがレシピを考案した〝カレイ山のカレー〟が、過去に全国放送のテレビなどで何度も取りあげられ、話題となりました。会員がスタッフを務め、4月から11月末まで土日・祝日営業、カレーは1日25食限定でやっていましたが、コロナ禍で営業休止に追い込まれ、スタッフの高齢化がこれに加わって、営業再開ができなくなっていました。その後は地域おこし協力隊の力を借り、現在も能島の里会員で元地域おこし協力隊の青野右京氏が土日月の週3日間の営業でキーマカレーとドリンクなどを提供しています。フロアには、大島石テーブルが5つ並び、開放的な雰囲気を醸し出すため、海側には壁も窓もありません。同所からの眺めもご馳走というコンセプトが見てとれ、学生たちからも感嘆の声がありました。こちらでのインターンシップを視野に入れたいと感じました。









