2026年6月15日月曜日

今治西高校ZESTで出張講義(6月10日)

  6月10日(水曜)午後、今治西高校で開催された地域探究の授業ZESTに、本学の大成経凡先生が講師で招かれました。大成先生が担当するのは2年生のグローカル講座で、ローカルな題材からグローバルな視野を培うことをテーマとしています。ZESTは今年度で3年目を迎え、本学以外にも愛媛大学・松山大学・岡山理科大学、今治市内の企業団体などがテーマ別で講師陣を派遣しています。

 今年度のグローカル講座は4名×3班の合計12名が受講し、前回の4月22日は各班がテーマを持ち寄り、方向性の確認を1コマの50分授業で行いました。大成先生のアドバイス(後日の問い合わせメールを含む)をもとに、今回の授業では、50分×2コマの中で各班がプレゼン発表をしました。まだタイトル自体がしっくりこない班については、表紙の見出しが与える印象の大切さや、中身で具体性や興味をもたせる写真や図を載せることを指南しました。そして、プレゼンの一丁目一番地として、聞き手によく伝わる声や発表態度への諸注意を行い、班長に多くを委ねず、チームワークで一つのテーマに対して取り組む姿勢を促しました。



 多文化共生をテーマとする班に対しては、時代の最先端の取り組みでもあるため、あまり大風呂敷を広げず、身の丈に合わせてコツコツ励むようにアドバイスしました。今年度で地域課題を解決するのではなく、未来へつなげるための提案まで持っていって欲しいと思います。ちょうど昨年度から、今治市では「イマバリ未来デザイン・アワード」という、若者を対象としたプレゼンの大会を新たに設けました。最終審査に残った提案の中から、優秀なものを今治市の事業として採択するという夢のある催しです。この催しに大成先生は審査員としてかかわっており、同校から昨年度応募がなかったことで挑戦を勧めました。

 今治の郷土料理を世界へ発信したいという班に対しては、今治地方の郷土料理そのものが何なのかを検証するよう促しました。インバウンドは日本食目当てに来日する人もいるが、そこに今治の郷土料理を目当てとする人はまずいないとして、しまなみ海道を目当てとするサイクリストや今治市在住の留学生・技能実習生らへインタビューし、そこからヒントを見つけ出して欲しいと思います。お国柄・宗教上食べられないものもあるでしょうし、味の好みにも差異があろうかと思います。

 上記2班については、アンケートやインタビューを研究手法に考えており、その手っ取り早い方法として、外国人が集うイベントとして大西地域で6月28日に開催される「サッカーでお結び会」への参加を促しました。造船業で働く技能実習生(フィリピン人)が多い同地域では、地元住民と外国人との交流機会が求められています。親睦をはかる中でお互いの偏見を解消し、融和につなげようとするねらいがあります。このイベントは、吉海地域の防災運動会とともに、多文化共生社会を推進するために昨年度から始まった新たな試みでもあります。本学からも、このイベントにネパールとミャンマーの留学生20名ほどが参加予定です。研究を進めていくうえで、参考文献などの資料調査も大切ですが、実際に現地現場へ出向いて生の声を聴くことが大切となってきます。

 大島(吉海町・宮窪町)で毎年4月に開催される「島四国」をテーマとする班もありました。こちらは、班長が実際に島四国の歩き遍路を経験し、その魅力に惹かれたことで課題を知り、テーマに選んだとのことです。タイトル「持続可能な島四国へしていくためにはどうすればよいか」からは、SDGsの視点を感じとることができます。比較検証として香川県小豆島の事例を参考とし、島四国霊場を運営する団体への聴き取りも行いたいとのことでした。大成先生からのアドバイスとしては、グローバルな視点への指摘があり、本四国が世界遺産の認定を目指すなか、これとリンクしてローカルな写し霊場を盛り上げようとするアプローチを促していました。



 出張講義を終えた大成先生によると、グローカル講座の内容は、本学地域未来創生コースの活動とも重なるものがあり、本学学生についても徐々に鍛えていきたいとのことでした。次回の出張講義は10月14日となります。それまでに本学留学生へのインタビューがあるかも知れませんね。


2026年6月11日木曜日

クラスマッチを開催(6月6日)

 6月6日(土曜)午前中、本学体育館で学友会主催によるクラスマッチを開催しました。

学友会とは、高校でいう生徒会のことで、1年に1度、総会と各学科コースの親睦交流を兼ねたクラスマッチを開催しています。どんな競技をするのかは、各学科コースで選ばれた学生代表が協議して決めますが、今年度はバトミントンになりました(昨年度はソフトバレー)。


国際観光ビジネスコースや介護福祉コースに留学生が多いことから、より多くの学生が楽しめるスポーツとする必要があります。男女混合でチームを編成するため、体格差や体力差に配慮する必要もあり、ハッスルプレーでケガをする学生もいるため、今回は介護福祉コースの渡邉先生を中心に救護面を強化しました。ウォーミングアップは、日本文化のラジオ体操でした。


バトミントンにしたことで、中国・インドネシアの留学生たちの中に、これを得意とする学生がいました。バトミントン部に所属経験のある日本人も活躍していました。競技ルールは、各コースでペア3チームが出場し、1チーム・ダブルスペア3組での対抗戦としましたので、選手だけで90名が参加です。1試合10分制とし、攻守がどんどん入れ替わる中、歓声が場内に響き渡りました。





幼児教育学科1年生は、お揃いのТシャツを身にまとい、闘志がみなぎっていました。地域未来創生コースは4名しかいないため、全員が選手として出場し、運動が苦手な学生も、和気あいあいと楽しめていたように思います。地域未来創生コースで足りない14名は、国際観光ビジネスコースから助っ人を借りました。一方、出場しない学生は応援に回り、仲間のハッスルプレーに声援を送っていました。


全学生が一同に居合わせる機会はなかなかなく、他コースにどんな学生がいるのか、プレーを通じて知ることができたように思います。優勝は国際観光ビジネスコース、準優勝は幼児教育学科でした。クラスマッチを主催した学友会のみなさん、また、参加した学生のみなさん、お疲れ様でした。




2026年6月9日火曜日

国際観光ビジネスコース、地域未来創生コース コースセミナーで就職対策講座②(6月1日)

  6月1日(月曜)午後、2週連続で国際観光ビジネスコースと地域未来創生コースの就職対策講座を開催しました。前回は日本人と留学生それぞれに対応したテーマで教室を分けて実施しましたが、今回は両コース合同で大講義室に約200名が集い、2社の企業説明(それぞれ30分ずつ)を受けました。




 最初は、全国でホテルやゴルフ場の事業を展開するリソル株式会社の松井康敏採用担当部長から、事業概要や職務内容をご説明いただきました。リソル社では、近年増えた外国人宿泊客に対応するため、外国人従業員のスカウト活動にも注力しています。全国には、本学以外にも留学生の多い短大があり、注目しているようです。採用にあたっては、やはり日本語能力試験N2取得は基本となってくるようで、ホテル就職を考えている留学生たちは、ホテルの勤務内容や給与・福利厚生の待遇条件を聞いて、刺激になったように思います。都会のホテルの就職希望を口にする学生も散見でき、早速、企業説明終了後に5名のミャンマー人留学生が松井部長らと面談し、採用試験に必要な提出書類等の説明を受けました。



 つづいて、今治市の大三島でホテル事業などを経営する株式会社わっか(WAKKA)の村上あらし代表から、自社の事業概要や職務内容のご説明を受けました。WAKKAは、しまなみ海道を代表する総合ツーリズム施設として知られ、多々羅大橋を望む抜群のロケーションのもとでグランピングの宿泊施設やカフェ、サイクリングサービスの運営などを行っています。村上代表自身がしまなみ海道に心酔して移住したとあって、その魅力を詰め込んだオプションのアクティビティ(無人島体験、サイクリング)が宿泊者に好評のようです。そんな地域の特色を生かした観光サービスが高く評価され、昨年12月には「第5回日本サービス大賞」で地方創生大臣賞を受賞しました。同社では、インバウンドの宿泊者が多いことから、英語力に長けた人財を求めていて、すでにネパール人など数か国の外国人を雇用しています。フロント業務での英会話や英文の問い合わせメールに対する返信など、事務作業の中でどうしても英語力が求められるとのことでした。そして早速、こちらも企業説明終了後、ミャンマー人留学生1名が英語で個別面談し、ネパール人留学生は男女11名がまとまって英語で質疑応答を行いました。村上代表によると、寮の確保ができしだい従業員の募集を行うとのことで、本学の留学生に期待していました。




 日本人学生については、全国展開するホテルグループと地元密着型のホテルとを比較し、観光業に対する理解が深まったことと思います。次回は、面接対策講座を予定しております。


2026年6月8日月曜日

幼児教育学科 おでかけ児童館 (4月21日)

 4月21日(火)「おでかけ児童館」バトンタッチの回✨


今回は、1・2年生合同授業😊

2年生の動きを、1年生が見て学びます👀


児童館が“めいたん”に来てくれる「おでかけ児童館」🌱

子どもの姿や保護者との関わり、専門職の動きや声かけを、リアルな現場で学びます。


こどもたちを迎える前には事前ミーティング📝

動線や役割、しっかりイメージできたかな?


この日のプログラムは、

学生企画のあそび+児童館プログラム🎏


4組8名(こども4名・保護者4名 )の親子が遊びにきてくれした。

空飛ぶこいのぼりの手作りおもちゃにシールを貼ってアレンジ✨

たくさん飛んで、大盛り上がりでした!


終了後はしっかり片づけ&反省会😉

次の実践につなげていきます。


そして2年生は今回でラスト💐

次回からは 学生主体で、地域の子育て広場を運営する「めいたん広場」へ。

あそびの企画から指導案づくり、当日の進行、子ども・保護者への関わりまで、すべて学生が担います💪


1年生は“見る側”から、“やる側”へ。

いよいよ、バトンタッチです🙌












2026年6月5日金曜日

授業紹介「地域活性化論」今治タオルのショップめぐり(5月28日)

   5月28日(木曜)の「地域活性化論」(大成経凡)は、今治市を代表する地場産業〝タオル業〟を学ぶべく、市内のタオルショップ2か所を学外授業で訪ねました。参加した学生は28名で、国別内訳は日本7・中国1・ミャンマー20となります。前回の授業(座学)では、今治タオルが国内産シェア日本一(5~6割)であることや、ブランディングによって低迷期からV字回復を遂げたことなど、現況について簡単に解説を行いました。産地のブランド化で大きな役割を果たしたのがクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏で、以後はメーカーごとでの自社ブランドの開発が進んでおります。

 今回は、今治有数のタオルメーカーであるコンテックス(株)の直営店〝コンテックスタオルガーデン〟(今治市宅間)を訪ねました(同社と本学は包括連携協定を締結)。同店の特徴は、本社・工場敷地内にあるレンガ造平屋の旧織物工場をリノベーションした点にあります。ノコギリ屋根の形状は採光に配慮したもので、昭和20年代に建造された昭和戦後の時代を感じさせます。同社2代目の近藤憲司(後の日本タオル工業組合連合会理事長、今治商工会議所会頭)は、若かりし頃〝経営の神様・松下幸之助〟のもとで働いた経験があります。しかし、家業のタオル工場を継ぐべく松下電器産業を辞め、昭和24(1949)年に乃万村へ帰郷しました(そのご縁などで、コンテックス敷地内に松下幸之助の銅像がたつ)。そして、昭和27(1952)年に社長に就任し、この新築したノコギリ屋根工場でタオル製造を始めることとなります。高度成長期には、この工場からたくさんのタオルが製造されたわけですが、令和時代の今も取り壊すことなくショップとして使い続けているのです。モノを大切にする社風を感じさせ、眞子内親王が平成29(2017)年の愛媛国体の際、同社工場およびショップをご視察される栄誉にも浴しました。

コンテックスタオルガーデン

コンテックスタオルガーデン(外観)


 学生たちには、そうした歴史背景の詳細は説明しておらず、地域活性化の視点から、リノベーションした旧織物工場の建屋に注目してもらいました。レトロ感ある建物が同社のタオル商品とうまくマッチングしているように感じました。同社の商品は、ベビー用品やサウナタオルがとても人気で、その場で刺繍のサービスも行ってくれます。出産祝いなどでは、赤ちゃんの名前入りを贈ると、とても喜ばれるようです。早速、ミャンマーからの留学生が、彼氏のためにタオルハンカチを購入し、刺繍(別途料金)をお願いしていました。ハンカチだと500円ほどで購入できるため、高品質の今治タオルは刺繍も入るとお得感(特別感)があります。

 つづいて、今治タオル工業組合の事務所にもなっている〝テクスポート今治〟(今治市東門町)を訪ねました。現在70社近い組合員がいるとのことですが、その組合員の自社ブランド商品を同施設内のショップ「今治タオル本店」で購入することができます。コンテックスのように自社ショップを有するメーカーはむしろ珍しいといえます。ショップの内装デザインは佐藤可士和氏によるもので、とてもオシャレです。色とりどりの商品があり、学生の目が輝いていました。休日は県外ナンバーの車両がよく停まり、お土産や贈答用に買っていく光景を見かけます。店内で注目して欲しかったのは、白を基調とした商品の陳列棚です。各メーカーがバスタオルやフェイスタオルを自社の技術・デザイン力を生かして製造し、自社の感性で価格をつけています。最も高いバスタオルは、4万円弱の大成タオルでした。つまり、高いのには訳があり、そこは各メーカーのこだわりを感じることができるのです。

今治タオルLAB


 ショップに隣接する実験棟「今治タオルLAB(ラボ)」にも立ち寄りました。そこでは、実際にジャガード織機の実演を鑑賞できます。職員の解説で、どのような仕組みでタオルが織られているのかを学びました。今治タオルの吸水性を試す実験〝5秒ルール〟も、2名の学生が体験をさせていただきました。
現在、本学では中国人とベトナム人の卒業生数名が、今治のタオル会社に通訳業務で勤務しております。引き続き、地場産業の視察を通じて、学生の職業意識の醸成につなげて参りたいと思います。


今治タオル本店


2026年6月4日木曜日

介護福祉コース 愛媛県障害者スポーツ大会のボランティアに参加(5月24日)

 介護福祉コースで愛媛県障害者スポーツのボランティアに参加し、競技のサポートや誘導・補助などをさせていただきました。

参加した学生は「自分が支えているというより、逆にエネルギーをもらった。」ととてもやりがいを感じたようです。






2026年6月3日水曜日

授業紹介「日本を学ぶⅠ」朝倉地区の古墳巡り(5月27日)

 5月27日(水曜)の共通教育科目「日本を学ぶⅠ」(大成経凡先生)は、44名の履修生(日本5・インドネシア1・ミャンマー38)を引率し、前回に引き続いて今治市内の古墳めぐりです。小雨混じりの中、笠松山麓の朝倉・野々瀬地区を訪ねました。


前回は前方後円墳の妙見山古墳(国指定史跡)でしたが、今回は円墳の野々瀬古墳群と樹之本古墳を訪ねました。野々瀬古墳群については、狭い範囲に集中して分布する群集墳として知られ、約20基が現存しています。7世紀前半に築造されたものと推定され、大成先生からは〝14 hundred years ago〟の英語が解説用語として飛び交いました。

野々瀬古墳群の中で見学に最適な円墳は、五間塚古墳(市指定史跡)と七間塚古墳(県指定史跡)となります。名称の〝間〟は長さの単位を意味し、1間が約1.8㍍にちなんで直径の大きさで命名されたのでしょう。五間塚古墳は、実際に横穴式石室の中に大人が立ったままの状態で入ることができ、中の石組みを観察することができます。最近のスマホはライトが点灯することで、学生たちは古代人の卓越した土木造成技術を知ることができました。大成先生が若い頃はコウモリに遭遇することもあったようですが、近年は見かけなくなりました。かつては野々瀬地区だけでも100基近い円墳があったようですが、昭和戦後の食糧難時代の開墾によって失われたようです。


五間塚古墳(外観)


昨年3月23日に発生した「今治市林野火災」は記憶に新しいところですが、この野々瀬古墳群の近くまで火の手が迫っていたことは、今でも周辺の焼け跡から想像がつきます(類焼面積約442㌶)。最近、一部エリアで復旧のための植林が行われ、苗木の添え木(白色)がよく目立っていました。学生たちには、地震以外に起こりうる災害について、自分事として捉えてもらえたものと思います。


五間塚古墳(内観)

帰路に、樹之本古墳(市指定史跡)にも立ち寄りました。少し離れた場所からの観察となりましたが、ここから大仙古墳(大阪府堺市/世界遺産)と酷似する青銅鏡が見つかったことを解説し、被葬者が古墳時代中期において今治地方で相当の実力者だったことを想像してもらいました。北の方角には来島海峡大橋の橋脚が遠望できることから、海にも影響力をもつ人物だったのかも知れません。樹之本古墳は周越道路沿いに所在しますが、関心がなければ通り過ぎて気づくこともありません。野々瀬古墳群については、現地を訪ねてみないことには、その魅力にふれることもできません。本授業では、履修生に留学生が多いことから、細かな歴史解説は控えるようにしております。まずは現地現場を訪ね、身近な地域史に関心を持つことで、日本の歴史文化に対する理解につなげてもらいたいと思います。


野々瀬古墳群(背景は林野火災跡)


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