2019年4月29日月曜日

介護福祉コース 島四国遍路の体験をさせていただきました





 前期授業が始まって2週間。1年生も少しずつ学校生活に慣れ、楽しそうに学んでいます。
 4月20日(土)には早速、めいたん☆かいごふくし伝統の行事、島四国遍路の体験に2年生と共に出かけてきました。

 島四国遍路は、約200年前、四国八十八カ所になぞらえた霊場を今治市・大島にも設け、世の人々を救う願いをおこそうと、医師・毛利玄得、庄屋・池田重太、修験者・金剛院玄空の3人が開創したといわれるものです。

 大島の住民が200年以上もの間、大切に守り、受け継ぎ、伝えてきた“お接待の心”を体験することで、介護や福祉の世界を目指す学生たちにとって大切な“人と人との関係”を学び、地域住民やお遍路さんとの交流を通して“地域に根ざした福祉”を考えるきっかけにしてほしいと考えています。島四国遍路は、めいたん☆かいごふくし伝統の行事であると同時に、大切な学びの時間です。


 1年生にとっては、入学早々の学外での授業。島四国心のふるさと会会長の矢野都林さんに、島四国の歴史をお話していただいたり、足浴(めいたん☆かいごふくし伝統のお接待)の練習をしたりと、短い時間の中で精一杯準備をしてきました。
 そしていよいよ4月20日(土)。『歩き遍路体験チーム』と『お接待体験チーム』の2つ分かれ、晴天の中、島四国体験のスタートです。




 歩き遍路体験チームは、矢野都林さんの先達のもと44番札所から元気に歩き始めました。心地よい潮風と大島の自然に囲まれとても爽やかな気分でしたが…険しい山道や獣道に悪戦苦闘することも。時間がたつにつれて笑顔が消えていく学生もいましたが、出会ったお遍路さんと交わす「こんにちは」の挨拶、大島の方々から頂いく温かいお接待やその心に感謝する「ありがとうございます」の言葉に背中を押され、全員で最後まで歩くことができました。





 お接待体験チームは、79番札所福蔵寺さんで足浴のお接待をさせていただきました。明短生の足浴を楽しみに毎年歩いていると仰ってくださる方もいる、先輩方から受け継いできたおもてなしの心。戸惑う1年生を2年生がさりげなくリードしてお遍路さんとの触れ合いを楽しめたようです。そして何より「ありがとう」の言葉をいただく喜びを知ることができました。
 車で巡礼される方も増えたので、駐車場誘導係や案内係としても暑い中大活躍しました。



今年も心地よい疲れと爽快な気持ちに包まれて大島を後にしました。
この体験が、これから先もずっと学生達の力になりますように。



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