2023年11月30日木曜日

大学公開講座 介護の日「残存能力を適切に引き出す介護技術」

 11月11日(土) 午前の部9:00~12:00  午後の部13:30~16:30

講師:大起エンゼルヘルプ株式会社 理学療法士 田中義行氏


毎年、11月11日の「介護の日」に、介護に関心をもっていただくために、開催しています。

今年度は、テーマ「残存能力を適切に引き出す介護技術」で、介護福祉コース主催の大学公開講座を開催しました。 学生・一般の方22名が参加しました。

午前 講義
 


講師の田中義行さんから、午前中は講義、午後は実技指導していただきました。

冒頭で、この「適切」は「最大限」に引き出すということではないということを説明されました。

また、介護保険の目的を引用しながら「有する能力」について、これを見極めるためには「知識」が必要だということを、事例を交えながら分かりやすくお話しいただきました。

午後の実技は、2年生を対象に、根拠を示しながら基本と応用についてご指導をしていただきました。授業で学んだことの復習や実習で困った事例の解決のヒントにもなったようです。

実習に行き始めた1年生も、実習を終えた2年生も介護の専門家として介護者との「適切」なかかわりについて、必要なことやこれから学ぶこともよく理解できたのではないかと思います。

午後 実技指導

 



2023年11月29日水曜日

調理ビジネスコース 第23回農業まつりに出店(今治港)

 4年ぶりの通常開催となった「第23回農業まつり」(越智今治農業協同組合主催)に、本学調理ビジネスコース1年生が出店しました。今年度、同コースとJAおちいまばり婦人部とのコラボ事業で、里芋の親芋を活用したレシピの考案が進められて参りました。試食会をへて改良を重ねる中で8種類のオリジナルレシピが考案されましたが、当日はその中でクリームコロッケ・里芋だんご・メープルクッキー・焼きプリンを調理・販売することとなりました。

めいたんのブース

 あいにくの強風で開催が危ぶまれましたが、会場の今治港(片原大型フェリー駐車場跡)は第16回漁業まつり(今治地区漁業協同組合協議会主催)も併催したことで、大勢の来場者が見られました。もしも中止だった場合、本学のブースはJAおちいまばりの産直市「さいさいきて屋」での代替販売を計画するなど、期待値の高い企画だったようです。

接客の光景
 10時30分から、各飲食ブース一斉に販売が始まりますが(待ちきれずにフライングしているブースもあり)、めいたんブースはクリームコロッケが好調でした。1パックにコンソメ味とカレー味の俵型コロッケが1個ずつ入って150円。担当の大西先生が赤字を心配するほどの安値で、開始から1時間ほどが経過した11時37分に150パックが完売。焼きプリンも同じ頃に完売し、13時30頃には店じまいとなりました。

 1年生6名(女子4名・男子2名)にとっては、学生祭の経験をへて、初めての檜舞台となりました。プリンとクッキーは事前につくってラッピングしていましたので、当日はコロッケの揚げ物とだんごの茹でる作業が、客足を見ながらの作業となりました。コロッケはずっと揚げ続け、完売とともに作業終了となり、その後はだんごとクッキーが完売するまで頑張りました。2人の女子学生が売り子・会計を担当し、愛想よく手際よく応対している姿が印象的でした。試食コーナーも用意していたことで、本学のPRもしながら、お客様の反応を見ることもできました。

人気の里芋コロッケ
 今後は、舞台を「さいさいきて屋」へ移し、農業まつりに出品されなかった〝里芋と海老のしんじょう〟〝里芋のハンバーグ〟などが食堂のメニューとして販売されるものと思います。また、本学と包括連携協定を結ぶJAおちいまばりでは、今回の農業まつりに合わせて、学生たちが考案した8種類のレシピをA4×1枚のチラシ(配布用)にまとめてくれました。サポートをいただき、本当にありがとうございました。

 里芋の親芋は、本来は廃棄されるものですが、こうして新たな食材に再生して市民に喜ばれることは、SDGsの観点からも微笑ましいかぎりです。地域連携に励む学生たちの取り組みを、今後とも温かく見守って頂けると幸いです。


ブース内の様子



里芋団子を調理


2023年11月28日火曜日

授業紹介「地域社会論」  曇天の鴨池海岸公園へゆく

 11月6日(木曜)の「地域社会論」(16:10~17:40)は、連続授業の「地域交流演習」(14:30~16:00)がゲスト講師による講話だったことで、気分を一新するため35名の学生たちと学園バスで市郊外へ向かうことにしました。行き先は、夕陽で有名な大西地域の九王(くおう)にある鴨池海岸公園です。あいにく、雨が今にも降り出しそうな曇天でしたが、日没の17:00過ぎまで天気は持ちました。

 昨年度の本授業では、見事な夕陽を眺めることができました。今回は、夕陽こそ見られませんでしたが、ここがコロナ禍以降、キャンプ場として賑わっていることを知ってもらうねらいがありました。我々が去った後に雨が降り始めますが、テントを3つ確認することができました。週末ともなれば、芝生広場に多くのテントが立ち並び、ボール遊びができないほどです。公園そばには、昨年秋以降に新築されたペンションが2棟ありました。

 自然に身を放り出すと、学生たちの素の表情を知ることができ、コミュニケーションもはかどりました。秋入学の学生の中には、まだ日本の生活や授業に馴染めていない子もいるように感じます。学外授業で今治の魅力スポットへ足を運ぶことで、徐々に馴染んでもらえたらと願います。芝生グラウンドでサッカーを楽しむ留学生。砂浜で音楽に合わせてダンスする留学生。記念撮影して想い出づくりに興じる留学生。初めての場所で会話を楽しむ日本人学生。互いの知らなかった側面を知るいい機会ともなりました。

 今後も本授業では、ゲスト講師を招く機会やサプライズな学外授業が続いて参ります。特に学外授業の日は、晴れであって欲しいと願います。


日没前の鴨池海岸
箱庭のような鴨池海岸

芝生広場で戯れる学生


2023年11月27日月曜日

幼児教育学科 めいたんキッズファーム

今日はおいもほり。

みんなで植えたお芋が、収穫の時期を迎えました。

今日もたくさんの親子がめいたんキッズファームに遊びにきてくれました。

一番おおきなおいもを堀ったのは誰かな?

並べて比べてみよう。


たくさん掘ったあとは、ブランコや木の葉で自由にあそぼう。

こんな天気のいい日に、お外で遊ぶのは気持ちがいいね。


いっぱい遊んだから、今日はしっかりお昼寝できるね。






2023年11月24日金曜日

授業紹介「地域交流演習」 株式会社しまなみをゲスト講師にお迎えして

  11月16日(木曜)の「地域交流演習」は、ゲスト講師に「株式会社しまなみ」の3名の社員様をお迎えし、しまなみ海道の観光を取り巻く現状や同社の地域連携の取り組みなどをご説明いただきました(35名の学生が受講)。同社と本学は地域連携協定を結んでおり、現在も卒業生の費さん夫妻が、同社が管理運営する「道の駅よしうみいきいき館」で従業員として活躍しています。費さん(国際観光ビジネスコース/2016年度卒)は学生時代からアルバイトで同社のお世話になり、卒業と同時に就職。今ではいきいき館の支配人を任されるまでになり、経営陣からの厚い信頼を得ているところです。

 この日は、まず同社の事業企画部の蓮岡さんから、しまなみ海道や今治市の観光を取り巻く現況についてご説明いただき、同社が管理する道の駅などの紹介がありました。まさに、観光業に従事する専門家からの〝生の声〟ということで、観光業に関心のある学生たちは真剣に聴き入っていました。ちょうど1週間前に、学外授業で同社のサイクルシップに下田水港から乗船したこともあり、同社を身近に感じることができたようです。同社がインバウンド向けにつくったしまなみ海道の観光動画もご披露いただきましたが、これには留学生たちが高い関心を示し、特に秋入学の1年生は、今治市を知る手がかりになったように思います。

授業の様子(蓮岡さん登壇)

 つづいて、費さんが登壇。学生時代の想い出や就職後の経験談を後輩たちに伝えてくれました。同席した蓮岡さんと取締役の村上雄大さんによれば、〝あんなに緊張する費くんは初めて見た!〟と漏らすほど、母校でのゲスト講師は荷が重かったようです。それでも、質問コーナーで、中国人留学生たちが中国語で質問し始めたあたりから、リラックスしたのか、中国語で笑顔を交えて本来の姿を取り戻し、場内の雰囲気が明るくなりました。やはり後輩たちは、アルバイトと勉学の両立に不安を感じており、今治で就職するというイメージを描けていない様子でした。同じ中国人の先輩が励んでいる姿を見て、株式会社しまなみのアルバイトや求人の情報に対しても関心を持ったようです。


卒業生の費さん登壇

 最後は、村上さんから、「今日は若いみなさんから元気をもらいました。もしも社業を通じてみなさんのお力になれることがあったら、何なりと申し出て欲しい」と励ましのお言葉をいただきました。この日、同社から本授業の履修生に対して、旬の柑橘である小原紅早生(おばらべにわせ)を1個ずつプレゼントいただきました。そして、質問した学生は1個余分にもらうことができて、企業セミナーとしても有意義な時間をお互い共有することができたように感じました。株式会社しまなみの皆様、この度は本当にありがとうございました。


授業の様子(村上さん登壇)




2023年11月23日木曜日

プロモクルー活動報告

2023.11.3

現在「今治市学生まちづくり活動応援事業」の一環で、今治市のプロモーション動画を制作しています。

7月に撮影した「水軍レース」の映像に歴史的な背景を加えるために、能島城址へ行ってきました。

潮流体験をしながらのクルーズは大迫力。

無人島に到着してから、自分たちが「やってみたい」ことや、「撮ってみたい」映像を思い思いに撮影しました。


思いのほか撮影が長引いたため、帰りの便に間に合わず、観潮船に拾ってもらうというハプニングも!


この能島に上陸させていただきました「しまなみリーディング」のみなさま、また、甲冑をお貸しいただきました村上海賊ミュージアムのみなさま、大変お世話になりました。


素敵な動画ができるよう頑張りたいと思います。




2023年11月22日水曜日

幼児教育学科【学外授業】 第3回 コラボ授業(2023.10.17 実施報告)

 第3回 コラボ授業

×FC今治 ホームグロウンコーチ✖️大三島小学校1・2年生

「FC今治ホームグロウングループのサッカー教室への参加観察学習」

目的

1. 小学校低学年の教育活動に参加することにより、学びの芽生えの時期である幼児期から自覚的な学びの時期である児童期にかけての「架け橋期の教育」の理解を深める。

2. 幼児期と学童期の体や運動発達の違いを確認することにより幼児期の理解を深める。

3. 発達の連続性を踏まえた保育の展開が考えられるようになる。


内容:昨年度1年間取り組んできたコラボ授業のラストは、学外授業です。

「発展」の授業として、ホームグロウンコーチと今治市立大三島小学校で学外授業を行いました。


学生は、事前の授業で5歳児から小学校1年生までの「架け橋期」について学びました。遊びを通して学習の基盤となる芽生えを培う時期からその芽生えをさらに伸ばしていく小学校の学びへと接続する「幼保小の架け橋プログラム」について学び、発達の連続性を踏まえた保育の展開を考えるワークショップを行いました。


今回の学外授業では、FC今治ホームグロウンコーチの小学校での指導に加わることで幼児期との連続性や違いを知り、幼児期の終わりまでに育って欲しい姿を体感し、環境の構成や小学校の学びへのつながりについて考えていきます。


対象の児童は1年生と2年生。昨年の公開講座で実施した年中・年長児よりも、おにいさん・おねえさんです。

1年生よりもさらに成長した2年生とも連続した授業で接することができたので、体や運動発達の違いがよくわかりました。


ホームグロウンコーチのみなさんは、長い期間かけてつくってきたたくさんのノウハウを惜しげもなく学生に伝授してくださいました。

子どもたちが安全に遊べる「環境づくり」、心をつかむ「話し方」、子どもたちにとって適切でわかりやすい「説明」、簡単なことから発展していく「プログラム」、予定の時間内で終わることができる「タイムマネジメント」など、学生たちは、今回の授業でたくさんの気づきや学びを得ることができたのではないかと思います。


授業は音楽にあわせた準備体操、ボール遊びに慣れる動きからはじめます。みんながゴールの達成感をたくさん体験できるように、ゴールもたくさん設置しました。ゴールの色分けでゲーム性を出して、ゴールができたらハイタッチで一緒に喜び合う。

楽しみながら自然と体が動く仕掛けがいっぱいでした。

最後はチームに分かれて、サッカーゲームです。

ゴールしたらみんなで喜びあって大盛り上がり。45分の授業があっという間でした。


授業後には、安倍コーチから「保育者とサッカーのコーチは、違いはあるけれど、共通する部分もたくさんあります。みなさんとの交流を通して、私たちも学ぶことがたくさんありました。次の現場でお会いできることを楽
しみにしています」とお話いただきました。


2年生のコラボ授業はこれで最後です。

FC今治ホームグロウンコーチとの学びを通して、保育の現場をまた別の視点から見ることができました。「自分たちは何をすべきか」を一人ひとりが考え、行動できるように成長してきていると感じています。


この授業の休み時間にも自分から児童に声をかけ、一緒に遊び始める学生もいれば、楽しそうに遊ぶことで、どんどん仲間を増やし、自然と学生と児童たちの輪ができているグループもありました。こういった「巻き込み力」や、休み時間でも子どもたちに積極的に関わっているところに、成長を感じることができました。


この特別授業を含め、短大での学びを今後の現場でさらにブラッシュアップさせ、保育者として活躍してほしいと願っています。


最後に、安倍コーチをはじめ、学生たちの学びをともに支えていただきましたFC今治ホームグロウンコーチのみなさんに改めてお礼申し上げます。


2023年11月20日月曜日

授業紹介 「日本を学ぶⅡ」 今治城を散策

 11月10日(金)の「日本を学ぶⅡ」(16:10~17:40)は、愛媛県指定史跡の今治城跡を履修生19名が訪ねました。あいにくの雨模様でしたが、幸いにも今治城模擬天守の博物館をメインとした視察にしていましたので、バスで到着するや、学生たちは急いで入館し、6階建ての最上階を目指しました。今回は、閉館時間が17時ということもあって、30分弱しか見学できない中、参加した留学生全員が天守閣内部を見るのが初めてということでした(中国9・ネパール3・ミャンマー2・インドネシア1)。そこで、展示資料よりも最上階からの眺望を優先させ、秋入学したばかりの留学生たちには、そこから見える今治市街の景色を楽しんでいました。ミャンマー人の留学生たちは、そこから見える市街・平野・山々・海・島の多くが今治市と知って驚いていました。

 小雨の曇天ということで、逆光もなく、かえって景色がクリアに見えた良さもありました。今治港を見ると、週末のイベントに備えて寄港した3本マストの「帆船みらいへ」の姿もありました。閉館5分前には、「蛍の光」と「今日の日はさようなら」の曲が流れ、館を後にして藤堂高虎像前で記念撮影。時間があれば、内堀に棲息するクロダイなどの魚類観賞に興じても良かったのですが、それは天気のいい日に再チャレンジしたいと思います。そして足早にバスの乗り込むと、「帆船みらいへ」のライトアップが見えたので、寄り道することにしました。

次週の授業では、今治城跡の歴史背景の解説をしながら、その他の今治市内の文化財の魅力や価値について紹介したいと思います。


今治城天守最上階

今治城内堀のクロダイを観賞

高虎像と今治城模擬天守


帆船みらいへ(今治港)

2023年11月17日金曜日

授業紹介「地域交流演習」「地域社会論」 急流体験と亀老山展望台

 11月9日(木曜)の「地域交流演習」「地域社会論」は、40名の履修生とバスに乗って、今治市大島の下田水(しただみ)港にある道の駅「よしうみいきいき館」へ向かいました(14:30出発)。相変わらず、秋入学の留学生たちは、来島海峡大橋を通過する際はテンションが上がっていましたが、この日はその後、海上から橋桁を見上げることになるのです。

 下田水港の桟橋では、来島海峡で観潮船を運航する「株式会社しまなみ」のスタッフがお出迎え。本船は〝急流体験〟のキャッチコピーで観光客に人気です。同社と本学は地域連携協定を結んでおり、学生たちの授業をサポートするため、運賃を通常よりも安くしていただきました。当初は20名ずつに分かれて2隻の観潮船に乗るはずでしたが、サイクリストを自転車ごと積載可能な〝サイクルシップ〟に全員が乗り込みました(3名が船酔いを恐れてバスで待機。15:00出航)。半分の学生が客席でガイドの説明を聞いている間、残り半分は展望デッキで潮風に吹かれながら景色を堪能することができました。もちろん、ガイドの声はスピーカーで展望デッキの学生たちにも届いています。

 コースは、下田水港から来島海峡大橋の下をくぐって波止浜湾へ。途中、海峡大橋の構造や来島海峡海上交通センター(来島マーチス)の業務内容、来島(村上海賊)や小島(芸予要塞)の歴史背景の解説もしていただきました。造船所群のある波止浜湾まで本船は入っていき、艤装中の大型船やブロック工法で建造中の鉄鋼船を間近で観察することができました。ちょうどそこが観潮船の折り返し地点となるため、学生たちは客席とデッキとを交替です。中国&インドネシアと日本&ネパール&スリランカとでグループ分けをしました。

食物栄養コースの日本人学生

波止浜湾を遊覧(中国人留学生)

波揺れに驚くネパール人留学生

 この日は〝小潮〟(こしお)で潮流の動きは小さく、潮流信号所の電光表示は潮止まりの「✖」を照らしていました。ある意味、珍しい時間帯に約50分間の〝急流体験〟をしたことになります。今回は残念ながら、川のように流れる潮流や渦潮には出会うことはできませんでした。下船後は、いきいき館の施設見学をしながら、20分ほど休憩。アイスクリームなどの軽食をとる学生もいて、道の駅を満喫してもらいました。そして16:30にその場を離れて、しまなみ海道有数の絶景ポイントの亀老山展望台へ。亀老山の頂上は標高約308mあり、そこに建築家・隈研吾先生設計の展望台があります。バスで山頂へ向かう途中、多くの乗用車とすれ違いましたが、意外に県外ナンバーを多く見かけます。この時間帯のお目当ては、夕陽に照らされた来島海峡の景色です。17:00過ぎの日の入りでしたが、16:45に到着し、幻想的な景色に癒されました。海峡側の展望所はカオス状態で、多くの観光客が入り乱れ、学生全員そろっての記念撮影はあきらめました。

 次週の授業では、株式会社しまなみの社員をお招きして、しまなみ海道における観光業の現状や社業を通じた地域振興の事例などをお話いただく予定です。

亀老山展望台

亀老山展望台と夕陽


2023年11月16日木曜日

調理ビジネスコース 2年生 はだか麦を使ったメニュー開発

はだか麦の特性を学ぶ

令和5年10月13日(金)8:50~12:00 製菓実習室

松山短期大学 教授 垣原登志子先生を講師に迎えて、はだか麦の特性などの講義と調理実習を行いました。


 「はだか麦」は、大麦の一つで、脱穀すると簡単に穎(エイー穀粒を含んでいる皮)が取れることから「はだか麦」と呼ばれ、冬の雨が少ない瀬戸内海地方に適しており、盛んに栽培されています。愛媛県は全国1位の収穫量があり、その多くは麦みその原材料として使われています。

 「はだか麦」の最も主要な成分は、食物繊維で、白米の20倍以上。

食物繊維の不溶性食物繊維と水溶性食物繊維のどちらもバランスよく含まれており、その中でも、「β―グルカン」と呼ばれている水溶性食物繊維は、血液中のLDLコレステロール値を正常化する働きがあると言われており、糖尿病・生活習慣病予防など、健康志向の高まりとともに注目されています。

その他にもカリシウムやビタミンB1などにも多く含まれているのが特徴です。



はだか麦の特性を理解した上で、「白玉だんご」、「ホットケーキ」、「麦ごはん」班に分かれて、調理をしました。


 「白玉だんご」

 全粒粉のだんごと米粉のだんごを比べると、全粒粉のだんごは、手のひらに引っ付いて丸めにくく、茹でると米粉のだんごより大きくなっていた。もちもち感があまり感じられなかった。


 「ホットケーキ」

  全粒粉とホットケーキミックスとで比べると、全粒粉は、ホットケーキミックスより水分が多く必要であることがわかった。


 「麦ごはん」

 もちもちしておいしかった。



白玉だんご


ホットケーキ

麦ごはん


<学生の感想>  

・はだか麦を様々な方法で料理に活用できることがわかった。

・ご飯に少し加えるだけでも、食物繊維など一度に摂取できるので、自分なりにアレンジして料理をしていきたい。


このような特徴のあるはだか麦を活用して、今回は、ライフデザイン学科の調理ビジネスコース2年の学生が、手軽に食物繊維が摂取できる商品のレシピ開発をしていく予定です。


2023年11月15日水曜日

幼児教育学科×FC今治コラボ 幼児向けの運動遊びイベント 10/29

「めいたん&FC今治 あそび ちゃれんじ 遊びたいスイッチ ON!」


 10月29日、幼児教育学科とFC今治ホームグロウンコーチによる年中児・年長児さん向けの「運動遊びイベント」を実施しました。事前に参加申込のあった子どもたちと保護者、ご家族の方等、多くの方にご来場いただきました。会場は、FC今治里山スタジアム隣にある今治市営スポーツパーク、サッカー場です。

 今年度、本学幼児教育学科1年生は、FC今治ホームグロウングループのコーチとともに「子どもが惹かれる運動遊びを実践できるようになる」ことを目標に学生同士で協力しながら学んできました。FC今治ホーム戦の日に重ねた企画は、学生たちにとってはこれまでの学びの集大成ともなります。

 本イベントの目的は、子どもたちに身体を動かすことの楽しさを伝え、子どもたちの「遊びたいスイッチをONにする」こと。学生たちにとってもチャレンジの連続でした。

イベントの様子を紹介します。


受付の様子…FC今治ホームグロウンコーチと学生が協力して行いました。

      子どもたちはビブスの色別に8つのグループに・・・。


オープニング・・・FC今治ホームグロウンコーチがプログラムを統括します。


ダンス・・・まずは、アイスブレイクとして、みんなでダンスをして盛り上がりました。


運動遊び体験・・・子どもたちは、幼児教育学科の学生による4つの遊びを子どもたちは2グループずつ、ローテ―ションで体験します。


「4人で借り物競争」・・・カードに書かれたお題を4人チームで協力してクリアします。

初めて出会う子どもたちが多い中、仲良くお題にチャレンジしました。


「ハロウィン」・・・おばけ、魔女、ミイラ、カボチャの合図に合わせ、いろいろな動きやポーズを試みます。ラストはみんなでカボチャをつくり、「ハロウィン!」と叫びます。


「あつまれ!ボールの森」・・・一人ひとり、ボールになれてから、チームでシュートゲーム。より多くのボールをゴールできたチームが勝ちです。みんなで楽しく真剣勝負!


「卵ウーバーイーツ」・・・鬼役のバイキンまん、ドキンちゃんにつかまらないように卵に見立てたボールを運ぶゲーム。子どもたちは元気よくフィールドを走り、運びます。


楽しい時間をありがとうございました!!

学生が子どもたちにお礼を伝え、心ばかりのお土産(ハロウィンの折り紙)を渡します。

「ありがとう。またあそぼうね」と見送ります。


 参加してくださった子どもさんが笑顔で楽しむ様子、元気よく運動遊びにチャレンジする姿が何より、学生たちの心のスイッチをONにしてくれました。また、保護者の皆様には、学生たちを温かく見守り、事後アンケートにもご協力いただき、感謝いたします。

イベントにお越しいただいた皆様、FC今治ホームグロウンコーチの皆様、有意義な時間と学びを本当にありがとうございました!



FC今治コラボ授業 

 第1回の様子はこちらから→https://meitan-webnews.blogspot.com/2023/05/5-fc.html

 第2回の様子はこちらから→https://meitan-webnews.blogspot.com/2023/07/fc-fc.html

 第3回の様子はこちらから→https://meitan-webnews.blogspot.com/2023/08/fcvol.html


2023年11月13日月曜日

食物栄養コース 栄養College Life Vol.7 「臨床栄養学実習」日清医療食品株式会社との糖尿病食実習


 10月20日(金)2年生の臨床栄養学実習の授業に、日清医療食品株式会社から4名の先生がゲスト講師として来てくださいました。

 

 「実際に施設で提供されている食事の展開を学ぼう」をテーマに、常食を糖尿病食に展開し『常食 2000kcal』『糖尿病食 1600kcal』『糖尿病食 1200kcal』の 3 グループに分かれて調理しました。 


 はじめにグループ内で打ち合わせをし、事前に考えていた調理法や調理手順を確認しながら各料理の調理担当や役割を決めました。講師の先生方も一緒に加わり、食材の切り方や作り方など教わり綿密に確認し合っていました。


    目標完成時間を設けて、一斉に調理を開始しました。同じ料理でもグループで切り方や調 理の仕方に違いがありました。それぞれが講師の先生からアドバイスを受けながら、効率良 く作業を進めようとする姿がみられました。目標時間は過ぎてしまいましたが、グループ内 で声をかけ合って協力し大きな失敗も無く完成することができました。 


 試食では自分のグループだけではなく、他グループ全ての料理を食べました。味の感想を 言い合いながら、おいしく食事を楽しみました。日清医療食品株式会社からムース食の提供 があり、何の食材か当てるゲームをしました。早い者勝ちでみんな思いつくままに答えて、 正解した際は大いに盛り上がりました。 


 最後にゲスト講師の福沢様より「社会に出る心得」について大変有意義なお話をしていた だきました。学生たちはみんな真剣に傾聴していました。今回の実習を通して多くのことを 学ぶことができました。 


【学生感想】 
●作り方を考えて自分の中で最初に何をするのか、野菜の切り方はどうするのかしっかりと考えていたのですが、実際に実習をしてみて自分の計画通りに動くことができませんでした。調味料を計り忘れていたり、食材を切るスピードが遅く作るのに手こずってしまいました。食事を提供する上で、時間内に完成するというのはとても重要になってくるのでしっかりと作業効率が上がるように効率的に動こうと思いました。 
 
●今回頂いた展開後の献立を見て、私は塩分を低くするためにレモンを使用するということを考えもつきませんでした。反省点の一つなのですが、献立を立てる際に塩分が高くなってしまいました。しかし、レシピがホイル蒸ししか思いつかず味が薄すぎると思いポン酢を追加しました。レモン蒸しというレシピを初めて聞き、調理をしました。今回新しくレシピを学べたように、まず多くのレシピを知ることが大切だと思いました。以前より新しいレシピを取り入れたり学んだりしていましたがこれからも情報収集が大切だと思いました。 
 
●単位別に料理を並べてみると明らかに量が違いました。他にも各班、盛り付け方や切り方 が違っていたので少し見え方も違っていて面白かったです。鮭の主菜は、単位が減るにつれ て塩味が酸味に変わっていきました。これも献立を作る上で大切だと思いました。ミネスト ローネは、切り方であったりセロリの葉の部分が入っていたりと班によって違っていました。 
 
●ムース食、感動しました。市販の離乳食のようなものを想像していたので、味も食材その ものに近いもの、見た目まで本来の形に近づいているものという事に驚きました。自分が食べる立場になったとして食べられなくなったタケノコがドロドロの液状ではなく、あのよ うな形で出てくるのはとても嬉しいですし、食事が楽しみになると思います。本当に感動でした。 

2023年11月10日金曜日

授業紹介「地域交流演習」シクロツーリズムしまなみの取り組みについて

ゲスト講師の山本優子さん
 11月2日(木曜)の「地域交流演習」は、NPO法人シクロツーリズムしまなみの山本優子代表をお迎えして、〝サイクリストの聖地・しまなみ海道〟の魅力と、自転車文化を発展させる取り組みについて語っていただきました。 


 昨年度の本授業では、実際に今治市のサイクリングターミナル「サンライズ糸山」でクロスバイクをレンタルして、来島海峡大橋を渡って馬島の宿泊施設「グランルークしまなみ」までサイクリングをしました。今年度は、レンタル料金が値上がりしたことや履修生が増えたことなどを理由に、サイクリングを断念。実際、自転車走行に不慣れな留学生もいるため、まずは「しまなみ海道とは何ぞや?」や「どうして、しまなみ海道は〝サイクリストの聖地〟と呼ばれるようになったのか」など、基本的な情報を学生たちには知ってもらうことにしました。


 航路をまたぐ橋を自転車で渡れるということは、とても爽快な気分にひたることができます。また、自転車だと、車が入り込めない路地や農道など、瀬戸内海の島ならではの特別な場所にアクセスすることもできるのです。しかし、今治市街から尾道市街までの自転車道は約70㎞もあり、途中で水分補給やパンク修理、あるいは観光情報を求める場所が必要となってきます。そこで、山本さんたちが中心となって、その不安や要望に応える「ポタリングツアー」や休憩所「サイクルオアシス」の整備、サイクリスト向け観光ガイドマップの作製などを行ってきました。JR今治駅前にある宿泊施設「シクロの家」は、山本さんたちが拠点とするサイクリスト専用のゲストハウスであります。

 ポタリングツアーは、県外の修学旅行生がよく利用するようで、アテンドしながらしまなみ海道の良さをPRしています。サイクルオアシスは、沿線の飲食店やガソリンスタンド、お寺などが受け入れ先となって、サイクリストとの交流が図られています。自転車を輪行袋に入れず、JR予讃線の鉄道車両に乗せることができるのも、国内では異例の取り組みで、山本さんたちの活動でサイクリング文化の裾野が広がったことが背景にあります。こうしたことから、しまなみ海道は、令和元(2019)年に政府から日本を代表する自転車道としてナショナルサイクルルートに指定されました。


 この日、41名の学生が受講しましたが、自転車文化の普及していない地域の留学生もいて、しまなみ海道のサイクリング文化を知る良い機会になったことでしょう。来年度は、授業でサイクリングができるよう事業計画を練り直したいと思います。



シクロツーリズムが目指すもの

ユニークな自転車

授業の様子


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