2023年3月31日金曜日

食物栄養コース 栄養College Life Vol.25 課外活動紹介

 


課 外 活 動 紹 介

大西地区の里芋(親芋)を使った

お菓子作りにチャレンジ中!!


今治市大西町柑原地区の里芋生産者と民間企業本学学生が共同して里芋の親芋を使用したお菓子作りに取り組んでいます。

大西町柑原地区は里芋の産地として知られています。

里芋の収穫期には親芋を畑の肥料として大量に廃棄されています。

その里芋の親芋を使って、本学生と里芋生産者が共同して菓子づくりに取り組んでいます。

本学と共同で地域初の持続可能な開発目標(SDGs)を考えた

「大西の銘菓」を作り出すために色々なお菓子を試作中!









公開講座で今治魅力再発見!

  お陰様で、当初の目標にしていた大学公開講座を年間20回開催することがかないました。最後の講座は、それまで3回以上参加された方々にお声がけをし、今治市内の魅力スポットを〝いまばり博士〟(本学地域連携センター長・大成ケイボン)と巡るバス観光で企画を組みました。学生3名に補助をお願いし、総勢13名で3月23日に大三島・大島へ出かけることになりました。最初と最後に少し雨に降られましたが、おおむね曇天の中で予定通りの観光を楽しむことができました。

 実は、観光コースは当日まで明かさず、訊かれた場合は〝大三島方面〟とだけお伝えするミステリーツアーとなっていました。最初の目的地は、今が旬のイチゴの農園を目指して、上浦町甘崎(あまざき)でイチゴ農園を経営する「井上苺園」を訪ねました。大三島ICを降りて右折後、しばらく走ると右手に見えてくるビニールハウスがそうで、イチゴ色のぼり旗や看板が立っているのですぐ分かります。同園はテレビ放送にもよく取り上げられ、イチゴ狩りやヤギのエサやり体験などを楽しむことができます。当日は、ハウスの見学のみとなりましたが、試食の摘み取りをさせていただき、半数の参加者がお土産にイチゴ(あまおとめ)を買い求めていました。今治市の陸地部では、菊間地域でイチゴ栽培が盛んですが、島しょ部では上浦地域が盛んで、観光農園をグリーン・ツーリズムとして楽しむオススメのスポットといえます。すぐ前の海岸からは、村上海賊や藤堂高虎が築城や改修にかかわった甘崎城跡(県史跡・日本遺産)もあり、近所には一棟貸しの宿泊施設「オオミシマスペース」や人気の洋食レストラン「フィレール」もあります。


井上苺園


 次に向かったのは大三島町宗方(むなかた)地区の「大三島ふるさと憩いの家」です。甘崎地区から大三島を時計回りに進み、移動中の車窓からは、いつもとは逆方向の海の景色を眺めることができました。昭和31(1956)年竣工・旧宗方小学校の〝憩いの家〟は、現在は宿泊所施設として利用されており、過去には木村佳乃主演の映画「船を降りたら彼女の島」(2002)のロケ地にも活用されました。校庭跡には「岩田健 母と子のミュージアム」(2011オープン)もあり、入場して彫刻作品を鑑賞する参加者もいました。天気が良ければ、そばのビーチから来島海峡大橋を遠望することができます。

大三島ふるさと憩いの家


 つづいて、大三島町宮浦地区を目指しますが、車窓から伊東豊雄建築ミュージアムを眺めると、その背景には広島県の大崎下島(大崎下島町)を肉眼でもはっきり確認することができました。そして、大三島中学校の廃グラウンド付近にバスをとめ、昨年7月の公開講座でお世話になった「しまなみイノシシ活用隊」(渡辺秀典代表)の作業施設を訪ねました。ちょうど早朝にかかった70㎏ほどのイノシシが括られていて、これから〆(シメ)て血抜きし、鮮度を保った状態で部位ごとに解体するとのことでした。また、これより先に解体されたものは作業所でパッキング済みで、排出皮(剥ぎ取った革)は革製品の加工・販売を手がける「Jishac」(ジシャク)の重信さん(元地域おこし協力隊員)が脂肪分の除去を行っていました。参加者からは、「ここでイノシシ肉は買えないの?」と質問があり、ここでもお土産に買い求める人が数名いて、「今夜の晩御飯は焼肉かな♪」と喜ばれていました。


しまなみイノシシ活用隊の作業所

イノシシの排出皮作業を行う重信さん


 昼食は、大山祇神社周辺で各自おとりいただくことになり、1時間ほど自由散策としました。海鮮丼が食べられる「大漁」や神社参拝などで、みなさん観光気分を味わえたようでした。そして、次の目的地である上浦町井口(いのくち)のWAKKA(ワッカ)を目指す途中、シダレ桜が満開の教善寺(鷲ヶ頭山登山口付近)にて集合記念写真を撮りました。WAKKAは、サイクリストへのサービスを兼ねた宿泊施設で、こちらもテレビ放送でよく紹介される人気のスポットです。ドーム型のグランピング施設など個室を数棟有し、利用料金が1名2万円余りでありながら、すでにGWまで予約で満室とのこと。村上支配人から施設の案内を済ませた後、参加者は同所のオシャレなカフェでコーヒータイムとなり、島時間をしばしくつろぎました。ちなみにWAKKAの名称は自転車のタイヤに由来するようですが、目の前の護岸には、塩田の水門にあたる〝樋の輪〟(国登録有形文化財)もあって、こちらは2年前のNHKブラタモリでも紹介されました。つまりは、WAKKAの場所は、昭和30年代半ばに廃止された塩田跡なのです。

WAKKAのカフェでくつろぐ参加者

 大三島のツアーを終え、帰路の途中に立ち寄ったのは大島の宮窪町余所国(よそくに)にある「橋夢(はしむ)公園」です。これは、マレーシアの銀行王のタンスリ・アズマン・ハシムさんの名前から付けられた名称で、ハシムさんの祖母の故郷が余所国であることから、その感謝の気持ちで公園整備費を今治市へ寄付したものです。ご当地の花崗岩(かこうがん)〝大島石〟をふんだんに使った庭園ですが、4月オープンを目指して最終仕上げの工事を行っている様子でした。さらに、能島城跡(国史跡、日本遺産)の対岸にバスをとめ、川のように流れる潮流を鑑賞したりもしました。〝桜の島〟で有名だった能島も、今では樹木がほぼ伐採されて〝史跡の島〟に生まれ変わろうとしています。株式会社瀬戸内しまなみリーディングによる上陸ツアーも催行されています。


教善寺のシダレザクラ


今回のツアーは、10年前・20年前とは違う、今治市の観光振興の変化を知るツアーにもなり、9時出発16時過ぎ帰着の〝しまなみ満喫ツアー〟となりました。次年度の大学公開講座を待ち望む声や本学の科目等履修にも挑戦したいという参加者の声もきかれました。









2023年3月30日木曜日

公開講座「お遍路保育が目指すもの ~今治から世界へ~」

 3月18日(土曜)午前中、本学大講義室で公開講座「お遍路保育が目指すもの ~今治から世界へ~」が開催され、一般市民・本学卒業生(くすのき会)・白鳩保育園関係者ら47名の参加がありました。前半の基調講演は本学の松田文春講師が務め、後半は本学の角田泰啓講師を司会にパネルディスカッションの形態をとなりました。

 本学では、伝統的に学外授業の中で四国遍路を取り入れた教育実践を行っております。近年は、今治市大島の〝島四国〟体験を介護福祉コースの学生を中心に実施しているところです。そうした中、令和4年度今治市学生まちづくり活動応援事業の一環で、「めいたん四国の文化研究会」というサークルを結成し、幼児教育学科の学生を中心に昨年夏から活動を展開して参りました。本講座は、その事業成果の報告を兼ねたものとなり、パネラーには白鳩保育園児とともにお遍路体験(歩く・接待)に参加した女子学生2名(橋本百奈・廣岡陽音)と同保育園長の小笠原美智恵先生、そして松田講師が登壇しました。

基調講演

 まず、基調講演の中で四国遍路の概略を述べ、瀬戸内しまなみ海道の四国玄関口である今治市には、霊場が6か寺もあって、お遍路保育を実践する環境に適しているとの説明がありました。そもそも「お遍路保育」という言葉は松田講師の造語で、地域文化など地域に根差した活動を保育指針に掲げる保育・幼児教育施設にあって、今治でこそ取り組む実践の一つにお遍路体験を提唱するというものでした。

 白鳩保育園は、本学最寄りの保育施設であり、本学と保育の人材育成などを目的に連携協定を結んでおります。お遍路体験に先だって、まずは学生たちが園を訪ねてお遍路についての劇やお接待のプレゼントづくりを手伝い、遍路について一緒に考えました(8月23日)。次に、実際に栄福寺から仙遊寺までの約3㎞の遍路道を学生は歩きますが、園児とは仙遊寺山門で合流して本堂まで一緒に歩きました(9月20日)。きつい坂道でしたが、園児は「歩こう、歩こう、わたしは元気♪」と口ずさみ、とても楽しそうでした。つづいて仙遊寺でお接待の体験をし(11月26日)、最後は「おもてなし遍路ウォーク」のイベントに参加して、歩く・お接待の両方を園児たちと体験しました(2月23日)。



パネルディスカッション

 学生の感想は、ふだんの授業の座学と違い、課外活動で地域へ出向いて行う体験は、学びの効果が大きいとのことでした。保育園側も、お接待を通して他人を思いやる心が培え、親御さんと一緒になって歩き遍路をした経験は大きな財産になったとのことでした。また、地域文化を取り入れた保育実践として、お遍路保育は大きな教育効果が見られたようで、今後も続けていきたいとのことでした。

 受講した一般市民からは、「いい取り組みで感心した。ぜひ小学生の孫に体験させたいので、こういう機会を設けて欲しい」と、今治市や本学に期待を寄せる声も聞かれました。



全体風景

参加者からの質問


2023年3月29日水曜日

『市民が真ん中課懇談会』に参加しました。

令和5年3月12日(日) 13:00~16:15 

今治里山スタジアム(今治市高橋ふれあいの丘1-3)


FC今治のホームグランドとなる「今治里山スタジアム」が、市内に新たに完成しました。里山スタジアムを核として、今治の新しいにぎわいを創るために、市民×今治FC×今治市でできることを話し合う『市民が真ん中懇談会』に本学の幼児教育学科1年廣岡陽音さんが参加しました。


●スタジアム見学ツアー

FC今治スタッフから、新スタジアム概要説明と今後の取り組み予定などの説明を受けながら、スタジアムを見学しました。



その後、市役所若手職員によるプロジェクトチームで考えた365日にぎわいづくりの案の発表と3つのグループに分かれたグループワークによる意見交換がありました。


●グループワーク

1.インフラ整備に関するもの、2.健康に関する日常的なもの、3.子育てに関するもの、4.食に関するもの(マルシェやキッチンカーとの繋がり)、5.イベントに関するものの5つの提案の検討による結果、以下の3つをテーマとした案をまとめて発表しました。


①ピッチを使って日光浴イベント、②夜景なども活用した夜遊びイベントの開催、③里山アンバサダー制度




地域で活躍している団体の方々とFC今治の里山スタジアムを核にした地域活性化について意見交換をしたことは、学生にとっていい経験になりました。


2023年3月21日火曜日

幼児教育学科×調理ビジネスコースのコラボ授業

 2023.01.27

幼児教育学科×調理ビジネスコースのコラボ授業

食育教室でおもちつき。

白鳩保育園の子どもたちを招待しました。


「がんばれー」「がんばれー」

元気な声が響きます。


あんこ、みたらし、きなこ。

みんなで好きな味にして食べました。


「おもち、食べられなかったけど、今日、食べられるようになったよ。」

そんな子もいて、みんなでついたおもちには、何か特別な力があるみたい。















2023年3月20日月曜日

四国の文化研究会 「一日一斉おもてなし遍路ウォーク」への参加

2月23日(木曜日)午前中

場所 第57番札所 栄福寺

第58番札所 仙遊寺


NPO法人「遍路とおもてなしのネットワーク」が主催するイベント『一日一斉おもてなし遍路ウォーク』へ、四国の文化研究会のメンバーを含め8名の学生が参加しました。今回も、今までのお遍路イベントに参加してきてくださった白鳩保育園の園児が一緒に参加してくださり、保護者の皆様や職員も併せて60名を超える大規模なイベントとなりました。



当日は歩きグループとお接待グループ、参加者がそれぞれ自分の好きなグループへ分かれて活動を行いました。歩きグループは栄福寺から仙遊寺までの約3キロを、遍路道に危険な個所がないか、ごみは落ちていないかなどの点検を行うとともに、道端には春を感じられる花を楽しみながら約3キロの道のりを歩きました。お接待グループは、仙遊寺にて温かいお茶やパン、そして学生や園児たちが手作りした栞やお守りを手渡すなどのお接待活動を行いました。


前日からの悪天候に当日は心配もされましたが、イベント中は天候にも恵まれて事故や怪我もなく終えることができました。参加していただいた白鳩保育園の園児や保護者、そして職員の皆様。また栄福寺、仙遊寺のご住職様をはじめ檀家の方々にご協力をいただきました、本当にありがとうございました。





2023年3月14日火曜日

介護福祉コース 介護福祉研究集会

 2月24日午後、本学大講義室にて「介護福祉研究集会」があり、第1部では今春卒業する2年生の代表5名(3組)が介護老人保健施設での実習をもとにした事例研究発表を行いました。それぞれがケースの異なる入所者に対し、アセスメントなどの課題分析を行って、支援した内容や課題を報告しました。中国人男子留学生3名も、現場で感じた課題と成果について報告を行い、2年生14名の事例報告は研究集『未来~夢を見るから人生は輝く~』にもまとめられています。発表の最後に、参加した介護福祉施設の方々の講評もあり、学生たちに対して、これから業界を支える人材として期待の声が聞かれました。





講評を述べる渡辺哲弘氏


第2部では、株式会社きらめき介護塾・渡辺哲弘代表取締役による特別講演「心に寄り添い地域で支える~認知症の理解とその予防法~」があり、認知症は特別なものではなく、誰にでも起こりうる身近なものとして、それがどんな病気でどのような対処法があるのか分かりやすくお話くださいました。かつては認知症のことを「痴呆」(ちほう)と称することもありましたが、痴呆の言葉には蔑(さげす)む意味があり、これは正確でないとして表記が改まりました。認知症(アルツハイマー型)は、脳に起きた変化によって、記憶障害(もの忘れ)などが起こり、日常生活を送ることが困難になっている状態をいいます。


認知症は、わかることも沢山あるから問題を引き起こすという点を、様々な事例を交えてご説明くださいました。例えば、認知症の方が歯ブラシで髪をといていたとしたら、それは誤っていると咎(とが)めるのではなく、こちらの方がときやすいといってクシを差し出すのが望ましいと。咎めると、認知症の方は正しいと思ってやっているから混乱や迷いを生じて逆効果となるようです。そういうストレスこそが認知症の進行を速めてしまう原因となり、適切な関わり方で進行を遅らせることが大切とのことでした。


 第1部・2部それぞれ公開講座としても実施され、一般市民の参加も見られました。本学からは一部の教職員と介護福祉コース全学生の参加があり、リモートで参加した介護福祉施設の方々も含めますと、55名の受講がありました。


特別講演の様子


2023年3月13日月曜日

食物栄養コース 栄養College Life Vol.24 3月9日のめいたん・ベジファームの様子です。

 


今は、春休み中の畑!

ぽかぽか陽気の今週は、野菜もお花も元気です♪


畑でさわやかな汗を流していた2年生もいよいよ来週の3月15日に卒業式を迎えます。

寂しくなりますが…。後は新2年生に畑をお任せ!!

来年度の健康共育実践演習の授業では、どんな活動をしていくのでしょう? 



2023年3月7日火曜日

幼児教育学科 親子で楽しむ『おたのしみ会』


 親子で楽しむ『おたのしみ会』

日時:2月18日 土曜日 午後2時~3時

場所:今治中央図書館 3F 視聴覚教室

令和4年度最後の親子で楽しむ『おたのしみ会』の企画運営を、幼児教育学科の1年生の有志5名で行いました。


全体練習は少なかったのですが、当日も1時間早く集合し、親子の方々の前で、絵本の読み聞かせ「わたしのワンピース」を披露しました。その後は、ふれあい遊びや玉を使ったゲーム等をみんなで楽しむことが出来ました。





 約50分の親子で楽しく過ごす企画・運営のテーマは「みんなで笑顔」「簡単で楽しく」「ゆったりと」でした。

最後には、学生が製作したひな人形をプレゼントして、無事に「おしまい」となりました。


『おたのしみかい』に参加して下さった親子の方々、保育者として養成途中の未熟な私たちを、楽しく過ごせるように受け入れ、見守ってくださる温かさを感じました。


異年齢の子どもたちの集団は、とてもやさしさや可愛さに満ち溢れ、私たちは未来の保育者として勇気や元気を一杯いただきました。ありがとうございました。




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