9月10日(日)10:00~ 12:00 今治明徳短期大学 大講義室
「今、子育てで一番もとめられるもの」-愛の子育てとは-
むぎの穂保育園 園長 今治明徳短期大学 客員教授 出原 大先生
今治市より、今治版ネウボラ子育て支援強化基盤事業の委託を受け、地域の子育て世代の方々等を対象とした子育て応援講座(第3回)を実施しました。
受講者は、今治市内の子育て世代の方、保育士、市民の方など36名(託児15名)及びオンライン参加者5名の41名の参加がありました。
今回は、東温市でむぎの穂保育園の園長で、自然教育・愛をテーマに、「自然*植物あそび1年中」や「愛情深い保育」の著者である、出原大先生による実体験をもとにした愛情いっぱいの子育て応援講座を実施しました。
【子どもをできる、できないで評価しない】
「心の育ちを大事にする」・「好奇心って愛から育つ」・「喜びを大事にする愛」・「絵本・お話」などエピソードを交えながらお話してくださいました。
兄弟・姉妹で比較するのではなく、個々の良さを認めてあげる。
子どもが「やってみたい」、「面白い」など好奇心を持つものに対して、保護者は、心の育ちを大事に受け止めてあげる。
【植物を触れてみよう!】
講座では、実際に植物に触ってみる体験もありました。
“くさぎ”の葉っぱをもんで匂ってみると“ゴマのような香り。
“くすのき”の葉っぱは防虫剤のにおい。
“カタバミ”の葉っぱで10円を磨いて錆を落とす。
子どものころに、植物を触ったり、におったりと自然と触れ合う経験は、大人になって、懐かしいと思える。子どもの頃に安心な場所、においを覚えている。
愛されて育った人は、愛の心を育むことができる。
私たち大人が、『ありのままでいいよ』と子どもに愛情をもったまなざしを向け、心に寄り添った子育て・保育実践をすることが大切である。
当日、子育て世代の保護者の方が、気軽に参加できるように、託児の設置を行い、 3歳から小学校3年生までの子どもたち15人の参加がありました。
お気に入りの毛布を持参した子どもさんもいましたが、時間が経つにつれ、託児場所にも慣れていき、学生のお兄さん、お姉さんたちや託児にきた子どもたちと一緒に、おもちゃを使って、楽しい時間を過ごしていました。
【受講者の声】<一部抜粋>
・自分の原体験を思い出させてくれたとても心に響く講演会でした。改めて実体験をすることの意味・意義を感じています。先生の「らしくありなさい」、このように思えるようになること、自己肯定感を育むこと。これこそが「愛」であることを深く学ぶことができました。ありがとうございました。
・あれこれ難しく考えずに、“ありのままで”、「何かができなくても、いいんだよ。そのままでいいんだよ。」というスタンスで、愛をもって子育てしていきたいと思います。
優しいまなざし、子どもの話を聞く、抱きしめる、自分が子供時代にしてもらって嬉しかったことをする。大事にしていきたいと思います。
・『ありのままで』の大切さをひしひしと感じました。自分が所属している園の教育・自分自身の保育を振り返り反省ばかりしていました。明日、子どもに会うのが楽しみになりました。
・子どもの原体験は一生残るという話です。においなど頭ではなく、身体感覚として覚えた温かい記憶をたくさん子供にしてあげたいし、そんな自然の体験をさせてあげたいと思います。兄弟を比べずに、その子のありのままで受け入れて、愛していきたいと思います。先生の愛がたくさん詰ったお話で、心がいっぱいになりました。ありがとうございました。
今回も今治市ネウボラ政策課、保育幼稚園課の皆様、ご協力ありがとうございました。