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2026年6月15日月曜日

今治西高校ZESTで出張講義(6月10日)

  6月10日(水曜)午後、今治西高校で開催された地域探究の授業ZESTに、本学の大成経凡先生が講師で招かれました。大成先生が担当するのは2年生のグローカル講座で、ローカルな題材からグローバルな視野を培うことをテーマとしています。ZESTは今年度で3年目を迎え、本学以外にも愛媛大学・松山大学・岡山理科大学、今治市内の企業団体などがテーマ別で講師陣を派遣しています。

 今年度のグローカル講座は4名×3班の合計12名が受講し、前回の4月22日は各班がテーマを持ち寄り、方向性の確認を1コマの50分授業で行いました。大成先生のアドバイス(後日の問い合わせメールを含む)をもとに、今回の授業では、50分×2コマの中で各班がプレゼン発表をしました。まだタイトル自体がしっくりこない班については、表紙の見出しが与える印象の大切さや、中身で具体性や興味をもたせる写真や図を載せることを指南しました。そして、プレゼンの一丁目一番地として、聞き手によく伝わる声や発表態度への諸注意を行い、班長に多くを委ねず、チームワークで一つのテーマに対して取り組む姿勢を促しました。



 多文化共生をテーマとする班に対しては、時代の最先端の取り組みでもあるため、あまり大風呂敷を広げず、身の丈に合わせてコツコツ励むようにアドバイスしました。今年度で地域課題を解決するのではなく、未来へつなげるための提案まで持っていって欲しいと思います。ちょうど昨年度から、今治市では「イマバリ未来デザイン・アワード」という、若者を対象としたプレゼンの大会を新たに設けました。最終審査に残った提案の中から、優秀なものを今治市の事業として採択するという夢のある催しです。この催しに大成先生は審査員としてかかわっており、同校から昨年度応募がなかったことで挑戦を勧めました。

 今治の郷土料理を世界へ発信したいという班に対しては、今治地方の郷土料理そのものが何なのかを検証するよう促しました。インバウンドは日本食目当てに来日する人もいるが、そこに今治の郷土料理を目当てとする人はまずいないとして、しまなみ海道を目当てとするサイクリストや今治市在住の留学生・技能実習生らへインタビューし、そこからヒントを見つけ出して欲しいと思います。お国柄・宗教上食べられないものもあるでしょうし、味の好みにも差異があろうかと思います。

 上記2班については、アンケートやインタビューを研究手法に考えており、その手っ取り早い方法として、外国人が集うイベントとして大西地域で6月28日に開催される「サッカーでお結び会」への参加を促しました。造船業で働く技能実習生(フィリピン人)が多い同地域では、地元住民と外国人との交流機会が求められています。親睦をはかる中でお互いの偏見を解消し、融和につなげようとするねらいがあります。このイベントは、吉海地域の防災運動会とともに、多文化共生社会を推進するために昨年度から始まった新たな試みでもあります。本学からも、このイベントにネパールとミャンマーの留学生20名ほどが参加予定です。研究を進めていくうえで、参考文献などの資料調査も大切ですが、実際に現地現場へ出向いて生の声を聴くことが大切となってきます。

 大島(吉海町・宮窪町)で毎年4月に開催される「島四国」をテーマとする班もありました。こちらは、班長が実際に島四国の歩き遍路を経験し、その魅力に惹かれたことで課題を知り、テーマに選んだとのことです。タイトル「持続可能な島四国へしていくためにはどうすればよいか」からは、SDGsの視点を感じとることができます。比較検証として香川県小豆島の事例を参考とし、島四国霊場を運営する団体への聴き取りも行いたいとのことでした。大成先生からのアドバイスとしては、グローバルな視点への指摘があり、本四国が世界遺産の認定を目指すなか、これとリンクしてローカルな写し霊場を盛り上げようとするアプローチを促していました。



 出張講義を終えた大成先生によると、グローカル講座の内容は、本学地域未来創生コースの活動とも重なるものがあり、本学学生についても徐々に鍛えていきたいとのことでした。次回の出張講義は10月14日となります。それまでに本学留学生へのインタビューがあるかも知れませんね。


2026年4月30日木曜日

今治西高校ZESTで出張講義(4月22日)

  今年度も、愛媛県立今治西高校2年生の地域探究の授業ZESTに、本学・地域未来創生コース長の大成経凡先生が講師として招かれました。大成先生が担当するのはグローカル講座で、これはグローバルとローカルを掛け合わせた内容の授業となります。身近な地域の課題から国際的視座を培うのがねらいで、プレゼンテーション能力も磨いていきます。

 その最初の出張講義が4月22日(水曜)午後にあり、50分授業の中で各班のテーマの確認と講師への質問がありました。事前に大まかなテーマと疑問点・質問事項が伝えられていましたが、50分という短い時間の中で、1年かけて探究するテーマのイメージの共有をはかりました。今年度は3班12名の生徒たちとの邂逅を得ましたが、「持続可能な島四国遍路のあり方」「多文化共生社会の実現に向けて」「食文化で国際交流、今治魅力発信!」などの仮称テーマが確認できました。


島四国については、4月18日(土曜)に地域未来創生コースの学生たちが歩き遍路をしたばかりで、その経験談と大成先生の地域史研究の成果が反映できそうです。近年は、少子高齢化にともなって、お接待する側のマンパワー不足が課題ともなっています。活性化させるためには何が必要なのでしょう。生徒たちには、他の写し霊場との比較研究をうながし、身近なところでは波方半島四国、弓削島&魚島の島四国、小豆島の島四国などがあることも提示しました。

ほか二つの班については、今治市が昨年度策定した「今治市多文化共生推進プラン」を紹介し、その策定にあたって市内在住外国人に行ったアンケート調査を参考にするよう伝えました。同資料は今治市役所市民参画課のホームページから閲覧可能で、このプラン策定の懇話会座長を大成先生が務めました。ご当地グルメについては、すでに今治で水揚げされる魚介類に付加価値をつけて出荷する伝説の漁師・藤本純一氏を紹介し、B級グルメなどとは違った視点で食文化を考える話題提供も行いました。次回の出張講義は6月10日(水曜)に2コマ授業で組まれており、スライド資料を使ったプレゼンに期待しております。



また、大成先生は4月24日(金曜)、第一学院高等学校松山キャンパスでも30名弱の1~3年生を対象に出張講義を行っております。テーマは「地域づくりとプレゼンテーション」。大成先生が監修する「三津浜まちあるきガイド」の事例紹介などを行いながら、身近な地域に関心をもち、地域づくりの担い手となる活動への参加をうながしました。いま、何気なく見ている風景の中に、ふるさとが好きになる歴史文化や自然、誇りに思える地場産業などがあり、解決しなければならない地域課題があることに気づいて欲しいと思います。


2026年1月5日月曜日

宇和島東高校でミニ講義(12月22日)

 12月22日(月)、宇和島東高校で開催された進学ガイダンス(マイナビ主催)に、大成経凡先生(いまばり博士)と小林裕一郎先生(社会学博士)が参加しました。いつもと違い、「お仕事図鑑」と銘打った仕事理解型のガイダンスとなり、本学は〝社会学〟分野の説明を担うこととなりました。ちょうど、2025年春に新設される地域未来創生コースが、〝社会学的〟な知見が求められるコースのため、本学のPRも兼ねて今治の産業や宇和島の魅力について、25分×2回、合計14名にミニ講義をさせていただきました。対象となったのは同校普通科・商業科の2年生です。



 かねてから大成先生が気になっている宇和島の魅力の一つが、活魚運搬船や活魚運搬車です。南予の県民には見慣れた光景かも知れませんが、リアス海岸で盛んな養殖業とリンクする南予ならではの光景といえます(八幡浜ならトロール船)。養殖業が盛んなことは出荷量や生産額によって理解できますが、それがどのように輸送され、どの消費地に仕向けられているのかは、とても気になります。魚種だけでも多種多様です。ちょうどこの日は、ガイダンス直前に宇和島港でブリの荷役を行う活魚運搬船を見学し、待機する冷蔵トラックや活魚運搬車を目の当たりにしました。それこそ〝お仕事の光景〟を見て、それが宇和島のアイデンティティだと感じたしだいです。

大成先生は航海士の見習いをした経験があるため、東京から瀬戸内海までの航路で、南予船籍の活魚運搬船を何度も目撃しています。エネルギーを積載したタンカー同様に、半分沈んだような特殊な航行をするため、強く印象に残っているとか。どんな魚が槽内に活きた状態で泳いでいるのかは、外からは見えないため、興味を惹きます。今回は、活魚運搬船から水産業を考える視座を社会学的に導かせてもらいました。


荷役中の活魚運搬船


 郷土の偉人についても認知度を確かめました。同校は必ずしも宇和島市在住者だけではなく、本学に着座してくれた生徒だけでも、西予市・鬼北町・松野町・三間地区など広域的でした。そんな中、意外に宇和島出身の油屋熊八(別府観光の父)や高畠華宵(大正ロマンの挿絵画で一世を風靡)が知られておらず、地域への関心の低さがうかがえました。遊子水荷浦(ゆすみずがうら)の段畑も、訪ねたことのある生徒が少なかったです(大成先生と小林先生は、ガイダンス終了後、遊子水荷浦の段畑も視察)。


遊子水荷浦の段畑

地域活性化など、地域課題解決に向けた取り組みを行う際、地域の歴史文化や地場産業をグローカルな視点から探究することはとても大切で、その際に社会学の力が必要となります。あっという間の25分でしたが、最後のまとめでは、学問を自らの人間形成とともに、地域や世の中に役立てて欲しいことを伝えたしだいです。今治明徳短大が、新コースで面白いことをやろうとしている、そんなイメージを抱いてくれたなら幸いです。機会があれば、今度は宇和島を題材にした地域探究の出張講義で、生徒さんにお目にかかりたいものです。




2025年10月7日火曜日

今治市SDGsまちづくりプロジェクト始動(9月21日)

 9月21日(日曜)午前中、今治市みなと交流センター「はーばりー」で、今治市SDGsまちづくりプロジェクトの第1回講座が開催されました。本プロジェクトは、今治市で暮らす高校生が、「将来も住み続けたい今治市」の姿を自らの 視点で描き提案する取り組みです。自身の人生をイメージしながら、企業・自治体・まちづくりに 関わる人々との対話を通して、今治の未来に必要な制度・施設・働き方・暮らし方を一緒に考え、最終的に 「未来の今治への提案」としてまとめます。当日は、今治工業高校、今治東中等教育学校、FC今治高校里山校の3校から、生徒10名の参加がありました。


会場の様子

 講座は1月24日まで5回実施され(10/19、11/8、11/16、12/14)、最終回で生徒たちがイオンモール今治新都市(予定)で練り上げたプランを公開発表するというもので、これはというものは今治市の今後の施策にも反映されるとのことです。本プロジェクトの監修者の一人・愛媛大学の小林修先生からは、講座の端々で型にはまらない奇抜なアイデアへの期待が生徒たちに投げかけられていました。

この日、プロジェクトを主催する今治市からは、今治市の抱える課題と持続可能な地域を目指す取り組みについて発表があり、事業受託者の日本旅行からはSDGsの基礎知識についてのアドバイスがありました。本学の大成経凡先生も監修者の一人として登壇し、今治市の歴史や産業に影響を与えた風土の話、今治市の魅力のとらえ方など、グローカルな視点(グローバル✕ローカル)での講話を1時間余りさせていただきました。例えば、今治地域の造船業や海運業の身近なルーツに〝塩田〟があり、村上海賊とは直結しない点を強調していました。時間が足りず、伝統工芸の菊間瓦や桜井漆器については紹介できませんでしたが、グローカルな視点からアイデアを導き出す手法を少し感じ取ってもらえたなら幸いです。


大成先生の講義

近年、愛媛県内の高校では地域探究の取り組みが盛んに行われていますが、本学教員も出張講義などを通じてそのお手伝いをさせていただきたいと考えております。早速、同席した今治工業高校の先生から、同校造船機械科の生徒を対象にした「船学(ふねがく)」で大成先生に出張講義の相談がありました。各種テーマにご対応いたしますので、本学入試課へお気軽にご相談ください。




2025年6月16日月曜日

出張講義 今治西高校2年生ZEST (6/11)

 6月11日、今治西高校2年生のZEST「グローカル講座」で、本学地域連携センター長の大成経凡先生が出張講義の講師を務めました。グローカルとは、「グローバル」×「ローカル」の造語で、身近な地域の素材を使って国際的な視座を培うというものです。わざわざ海外旅行をしなくても、世界を知ることができるのです。今治の中に世界があり、今治を学びのフィールドとすることで、世界を知ることができます。来年度、本学で開設予定の地域未来創生コースが、まさにそうした視点に立った人財育成を目指そうとしています。

前回のZESTは4月23日にありました。5つの班(4人×5)のテーマ設定に対して、大成先生は意見や助言を述べました。その後、各班はテーマや中身を修正・進化させ、今回は今後の研究の進め方について発表しました。各班のテーマは以下の通りです。

1班「今治サイクリングの未来」

2班「多文化共生でよりよい今治市にしよう」

3班「今治と世界を紡ぐwith今治タオル」

4班「今治の姉妹都市パナマを知る旅に出よう」

5班「今治の食を世界に」

パワポのスライドを使って各班は発表しましたが、まだ材料不足・調査不足もあって、抽象的な事柄の説明が多かったように思います。例えば、しまなみ海道とサイクリングについて紹介するのであれば、しまなみ海道がどのエリアを指すのかという地理的な解説が必要です。パナマについても同様で、発表する自分たちは所在地を分かっていても、聴き手がどこにあるのか分からなければ、理解度は低いものとなります。パナマは中南米の国で、パナマといえば何と言ってもパナマ運河でしょう。聴き手の立場になった表現方法について、もう少し工夫するよう大成先生は促していました。



 また、パナマの首都パナマシティがどうして今治市の姉妹都市になったのかは、今治船主の便宜置籍船(べんぎちせきせん)という、ビジネス上の理由が背景にあることも大成先生は解説しました。今治船主の特徴は、外国航路を運航する外航船主が多いことです。しかし、それらの多くの船籍は日本にあらず。これは、日本よりもパナマやシンガポールに船籍を置いた方が、格段に税金が安いという利点があるからです。いわゆる〝TAX HAVEN(タックス・ヘイブン)〟です。パナマでは、外航船主に対して税制優遇措置をとることで税収の確保を図っており、それが国の振興につながっているのです。今治船主の船にはパナマ船籍が多く、これに配慮してパナマ海事庁の事務所が今治市内に開設されています。今後は、そういう材料集めに努めるよう、生徒たちにアドバイスしていました


 3班の内容には、大成先生も特に関心を示していました。高品質の今治タオルですが、国内でこそ無双の存在感を放つも、世界シェアではどうでしょう。そもそもタオルに世界シェアはあるのか? そんな問答で発表者に詰め寄ります。この班の良かった点は、硬水・軟水の問題に着目し、硬水の地域で今治タオルは売れないのでは?という仮説を立てたことです。では、どうすれば海外の販路開拓につながるのか。そこには、地場産業の振興に貢献したいという高校生なりの愛郷心が感じられました。業界がその問題にどう対処しているのかを知るだけでも、探究の成果としてとらえることができます。



今後どの班も、アンケートやヒアリングを計画中で、夏休み期間中にそうした動きが出てくるものと思われます。学業と部活の合間で大変だとは思いますが、準備過程で大成先生は問い合わせに応じるようです。グローカル班の20名のみなさん、頑張ってください。





2025年5月12日月曜日

出張講義  近見小学校6年生の遠足ガイド(5月2日)

 5月2日(金)の今治市立近見小学校6年生(47名)の遠足は、今年も近見地区のまちおこしグループ「しまなみ海道周辺を守り育てる会」(村越定信会長/以下、守る会)がサポートする形で、校区内の史跡めぐりを行いました。コースは、9時過ぎに来島海峡海上交通センター(以下、来島マーチス)の視察に始まり、相の谷1号墳、大浜灯台跡地、小湊城跡・城慶寺、湊石風呂とつづいて、最後の大浜八幡神社が13時半に終了となりました。一般に遠足といえば、遠い目的地まで歩き、お弁当・お菓子を食べて遊んでから折り返すという形態をとりますが、ここ7〜8年ほど、近見小学校では上記のコースを歩きながら、ふるさとの魅力を再発見する取り組みを地域と連携しながら行っています。守る会と小学校からの依頼で、本学からは地域連携センター長の大成経凡先生がこの遠足に参加しています。

 来島マーチスと大浜灯台跡地は、それぞれ海上保安庁の職員が来島海峡の安全や灯台の歴史・役割など、海事思想の普及に関する説明を行いました。マーチス展望デッキからの眺めに、児童は喜びをかくせない様子で、校区が自然環境にめぐまれた場所にあることを再認識できたようです。相の谷1号墳では、今治市教育委員会文化振興課の職員が、同古墳の歴史的価値の説明を行いました。愛媛県最大の前方後円墳(全長約82m)が、まさか自分たちの学校のすぐそばにあるとは思わなかったようです。同古墳を見学できるようになったのも、育てる会の会員がコツコツと草刈りや雑木刈りをつづけてきたからで、今回も遠足に合わせて前日に草刈りを行ってくれました。会では、将来的にこの古墳を国指定史跡にしたいようで、そのためには未来への種まきで、地元の子供たちに価値を知っておいて欲しいという思いがあるのです。大浜灯台跡地についても、現在は不用の施設となっていて、将来的に国から用地の払い下げを受けて地域活性化の拠点にしたいと考えています。灯台はすでに撤去されてありませんが、大浜灯台が明治35(1902)年に初点灯した当時の煉瓦塀と石垣は残っています。これを残したままでの払い下げを求めているところです。


相の谷1号墳

来島マーチスの展望デッキと潮流信号

 大成先生は、小湊城跡以降のガイドを担当しました。小湊城跡は、村上海賊ゆかりの海城であることから、日本遺産にもなっています(城慶寺も来島村上氏ゆかりの寺院であることで日本遺産に認定)。小高い丘陵に登ると、とても見晴らしがよく、航路をにらむ場所に海賊たちが拠点を設けたことを児童に理解させました。この点は、同じ伊賀山丘陵にある来島マーチス・相の谷1号墳・大浜灯台跡地も同様で、来島海峡航路の重要性を考えた場合、その一帯は海上交通管制でとても大切な場所といえます。守る会と大成先生は、その一帯を将来的に今治市海事公園第1号にしたいという夢を持っているのです。


大浜灯台跡地

大浜灯台(絵葉書より)


 城慶寺でお弁当を食べた後は、海岸線の一般道を通って大浜八幡神社へしばらく歩きました。その途中に湊石風呂跡があり、場所の確認と簡単な説明を行いました。大浜八幡神社では、神社の参拝方法や拝殿に飾られた絵馬の価値などについて説明しました。何気なく見るのと、価値を知ってから見るのとでは、児童たちも得られる感動が違った様子でした。そして最後に、この日の遠足のために、調整役として動いてくれた守る会の皆様にお礼の挨拶をして終了となりました。この年齢の子供たちに、郷土の歴史を教えることは簡単ですが、興味のもたせ方がとても大事になってきます。大成先生は小学6年生の時、担任の先生が教えてくれた「近見小学校の裏山に愛媛県最大の前方後円墳がある」「今治市役所の市庁舎は、世界的な建築家・丹下健三が設計した」という言葉に心をときめかせたようです。まさか将来、相の谷1号墳の保存整備や丹下健三マンガの制作に自身が関わろうとは夢にも思わなかったとか。来年度新設の地域未来創生コースでは、近見地区のまちづくりにも関わりたいと考えております。

来島海峡を眺めながら移動

大浜八幡神社




2025年5月1日木曜日

今治西高校で出張講義(4月23日)

 昨年度につづき、今治西高校2年生の「総合的な探究の時間ZEST」において、本学地域連携センター長の大成経凡先生が出張講義を行いました。同校では令和8年度から国際科コースを新設予定で、その準備段階としてZESTの中に国際的視野を醸成するための探究授業を設けております。その一つが、大成先生の〝今治の地域課題と向き合い、その解決方法を模索する授業〟であります。昨年度は「外国人にやさしいまち」「方言の価値を見直そう」「特産物を広くPRしよう」などのテーマがありました。グループごとに分かれて探究を進めた結果、最終的にプレゼンの大会に出場する班もありました。

 今年度は各グループ4人ずつ20人の生徒が受講しますが、昨年一人だった男子生徒が数人増えていました。この日は、各班の代表が研究テーマや課題の現状把握について発表し、研究の進め方などを大成先生に質問しました。各班のテーマは、1班「今治サイクリングの新たな未来~世界に魅力を伝えるには~」・2班「多文化共生でよりよい今治にしよう」・3班「今治の特産品を海外へ」・4班「今治と姉妹都市の名物でコラボしてお互いにアピールしよう!」・5班「外国人サイクリストに今治の食について知ってもらおう」というものでした。


講義の様子

 1班と5班については、実際に海外のサイクリスト(インバウンド)から、どこで、どのような内容のヒアリングをすればいいのか質問がありました。これに対し、大成先生自身も、道の駅や橋の出入口などで待ち構えて、ヒアリングを行ってみたいという希望を持っているようで、一緒にチャレンジしてみようかという提案がありました。まさに「YOUは何しにSHIMANAMIへ?」であります(笑)。YOUの出身国は? 来日の目的は? どのくらい滞在予定か? 他の観光地はどこを訪ねたか、これから訪ねるのか? 日本で楽しみにしている食べ物は? 今治の印象は? 今治での宿泊を予定しているのか? まずは、彼らのニーズを知らないと、課題解決に向けた方策も描けません。

 2班については、今年度から今治市役所市民参画課内に多文化・共生社会推進室が新たに設けられた情報を伝えました。減りゆく市の人口に対して、産業界から人材不足を嘆く声があがっています。これを技能実習生だけでカバーするというのでは、根本的解決にはいたりません。外国人労働者が家族と一緒に住みたいと思えるまちに変えていくとすれば、それには一体何が必要か。本学の卒業生の中には、N2(日本語能力検定2級)を取得して、通訳の就労ビザで今治市内の企業に就職している中国人らがいます。彼らの中には、将来的に日本へ家族を呼び寄せたいという希望を持つものもいます。卒業生どうしが結婚して、今治市内の同じ職場で働いている中国人もいます。その卒業生たちに共通するのは、今治市が好きだということです。好きになるためには、そうした機会を在学中につくる必要があり、大成先生の学外授業にはそのねらいもあるようです。


各班の探究テーマ

 以上のように、各班にアドバイスをすることで、大成先生は自己紹介に替えさせていただいたようです。50分授業はあっという間です。今後は50分授業を1回、50分2回連続授業を2回予定しており、プレゼンテーション能力の向上も図っていけたらと思います。本学では、来年度から地域未来創生コースを新設予定ですが、ZESTがそれに向けた試金石となれば幸いです。

大成先生


2025年3月21日金曜日

今治南高校園芸クリエイト科で出張授業

 2025年3月4日

今治南高校園芸クリエイト科で出張授業。

幼児教育学科は「自然環境から学ぶもの」国際観光ビジネスコースは「研究・調査って何するの?」というテーマで高校での専門分野(農業)と、明徳短大の専門科目を接続させた授業をおこないました。 





2025年2月28日金曜日

FC今治高校里山校で出張講義(2月21日・22日)

 高大連携事業の一環で、2月21日と22日、隣接するFC今治高校里山校1期生の地歴科の授業で出張講義を行いました。講師は、いまばり博士検定の監修者でもある、本学地域連携センター長の大成経凡先生が務めました。大成先生が同校で出張講義を行うのは、今回が4回・5回目となります。テーマは、生徒たちの要望に応じて〝今治城の魅力を知ろう〟ということに決まり、21日は教室で近世城郭のイロハや現存12天守のお話、今治城を築かせた藤堂高虎にまつわるお話など、翌22日の学外授業に興味関心が向かう内容を心がけました。生徒の多くが今治市以外出身のため、滋賀県出身の生徒には「高虎が近江国(滋賀県)出身ってことは知ってるよね?」の質問。兵庫県出身の生徒には「今治城の縄張(なわばり)プランをそのまま兵庫県の盆地に移したのが丹波篠山城なんだよ!」といった話題提起を行いました。生徒に一番受けた話は、最近、ホテルルートイン今治店に宿泊した観光客が、チェックインに際してホテル職員に訊ねた質問「ちょうど今、ホテルに到着する前に車窓から見えた城は今治城ですよね。ここから歩いてすぐの距離だから、散策マップがあればちょうだい!」というものでした。残念ながら、それは高井さんが経営する高井城というお城のマンションというのがオチで、今治城は海岸にあって、かつて三重のお堀には海水が導かれていたという話をさせてもらいました。中堀は昭和20年代に埋め立てられて消滅し、外堀は幅をせばめて今治銀座商店街に沿って金星川として現存しています。ドンドビ交差点は、その外堀の西側の角に位置します。かつては、海水と淡水とが干満に応じて出入りする場所で、水量調整を目的に樋門が設けられていました。その出入りの様子が〝吞んだり、吐いたり〟ということで、吞吐樋(どんどび)の地名が生まれたのです。そんなトリビアを織り交ぜながら、21日は言いたいことの6〜7割程度で終了。


座学の様子

 22日は、冷え冷えする8時50分から藤堂高虎像前で今治城ガイドをスタートしました。「天守閣が本当に建っていたのかどうかは分かりません。仮に建っていたにしても、建っている場所が違うし、外観のデザインも違います」「現在の鉄筋コンクリート造6階建ての模擬天守は、昭和55(1980)年に市制60周年記念でつくられました」など、前日の振り返りをしながら、平成19(2007)年に再建された鉄御門(くろがねごもん)へ移動。大手門に位置する鉄御門では、高虎の城郭に特長的な〝桝形虎口(ますがたこぐち)〟という、クランクした城門の構造を解説し、攻め入る敵兵の気持ちになるよう伝えました。また、石垣に使用されている岩石に石灰岩が多いことにも注目。そのことが、築城に際して石不足に悩まされたことを物語っているのです。石灰岩の石垣の表面には、貝類が体液で開けた穴のある点に注目し、本来は城の石垣に用いるような石ではない点を知ってもらいました。花崗岩(かこうがん)についても、品質が劣る脆(もろ)いものを用いていることから、ひび割れが散見できました。

藤堂高虎像と模擬天守

一方、桝形虎口の空間には、一つだけ特別に大きい〝勘兵衛石〟(かんべえいし)という石垣あります。これは見付石(みつけいし)や鏡石とも呼ばれ、攻め入る敵兵を威圧する効果があったようです。他の近世城郭でも、大手門の桝形虎口でよく見受けられます。想像力をたくましくすると、「俺が手がけた城を落とせるものなら落としてみろ!」という、築城奉行の気概をくみ取ることができます。今治城の場合は、渡辺勘兵衛がその地位にあって、陣頭指揮をとっていました。また、土木作業の現場にも、木山六之丞という監督がいて、肉体労働の慰安で誕生した労働歌が、やがて木山音頭という民謡になります。木山音頭は、今治市の夏の祭典「おんまく」の踊り連の課題曲にもなっています。


鉄御門(桝形虎口)の勘兵衛石

 この日のガイドのメインディッシュは、ふだん観光客が進入できない〝犬走り〟に立ち入ることでした。それは内堀の水際から立ち上がる高石垣の裾にあって、土木造成で脆弱な地盤を克服するなど、当時の築城技術の粋が詰まっているのです。見えないその地下には、生松丸太が梯子胴木(はしごどうぎ)で眠っていると考えられ、その上に砂利や土、根石などを敷くことで強度な地盤が形成されています。今治城が立地する場所は、かつて海からの砂が吹き上げた海浜で、そのことから同城を〝吹揚城〟や〝美須賀(みすか)城〟と称することもあります(須賀は砂地や砂丘を意味する)。築城の名手は、石不足や脆弱な地盤を克服する中で、この城を築き上げたという点を生徒たちには理解してもらいました。

本丸隅櫓台すその犬走り

内堀には、何やら魚が泳いでいたようですが、どんな生物が棲息しているのでしょう。廃城後の明治期から昭和初期にかけて、ここでは牡蠣(かき)の養殖がおこなわれていたことがあります(〝堀牡蠣〟で有名だった)。内港から海水が流入する一方で、地下から蒼社川伏流水が沸き、汽水が形成されていることを生徒たちには伝えました。そのため、クロダイやボラ、フグなどをよく見かけますが、メダカやクサガメも確認されています。興ざめだったのは、犬走りでペットボトルや空き缶をよく見かけたことです。沿道や城跡から投げ棄てたものか、それとも内港から流入したものか。それを見つけてゴミ拾いする生徒もいました。

 最後は、今治市開市記念で大正9(1920)年に竣工した本丸隅櫓台(すみやぐらだい)の時報塔へ。この日は6階建ての今治城天守(博物館)は見学しなかったため、本丸隅櫓台から市街の景観を眺めました。そこは、大正11(1922)年に皇太子殿下(後の昭和天皇)が今治市を行啓した際にお立ち寄り(御野立)になった場所で、その記念碑が昭和になって建てられています。時報塔は廃墟となっていますが、かつて市街にモーターサイレンが鳴り響いたことを想像しますと(太平洋戦争末期は空襲警報)、歴史を物語る貴重な近代化遺産といえます。今治市にとって、そこは特別な場所なのです。そうこうして、10時20分に授業は終了となりましたが、いつも大成先生が本学で実施している学外授業の醍醐味が詰まっていたように思います。令和8年度新設の「地域未来創生コース」では、地域探究を授業の柱にすえ、現地現場で得た知見を個々の成長につなげたいと思います。

 

時報塔と皇太子殿下御野立之所記念碑



2024年10月22日火曜日

北条高校の「総合研究」で出張講義(10月15日)

 昨年に続き、愛媛県立北条高等学校3年生の「総合研究」の科目で、本学地域連携センター長の大成経凡先生が効果的なプレゼンの仕方について出張講義を行いました。同校は総合学科高校として、従来の普通科・専門学科という枠組みにとらわれない新しい教育観・学力観に立った教育活動を行っており、校内ですれ違う生徒さんからは気持ちのいい挨拶で迎えられとても心地よかったです。

 講義は10月15日午後に同校体育館で行われ、約70名の生徒が受講しました。大成先生のこれまでの実体験をもとに、まずは自身が講演(プレゼン)で大切にしているポイントを解説しました。例えば、テーマの選定にあたっては独創性やオリジナリティを意識すること。この日の受講生の出身地の内訳は、旧松山市43%・旧北条市41%・今治市16%ということをあらかじめ確認し、関心の持てそうな地域の歴史文化を話題に選びました。聴衆の年齢層に気を配ろうとすれば、子ども相手ならやさしい日本語を使い、高齢者相手なら大きな声でゆっくり話すことなどが注意点として求められてきます。カンニングペーパーを棒読みすると、下を向いて話すことから聴衆の表情が見えず、声も聞きとりづらいものになってしまいます。プレゼンは中身も大切ですが、周辺環境に気を配る余裕が求められ、材料集めでは身近な地域に関心を持って欲しいと促しました。


講義の様子

 そしてお手本を示すべく、3つの話題を紹介。➀かつて高縄山は伊予国を道前・道後に二分する重要な山であった ②北条辻にある伊予銀行北条支店前の旧国道は、なぜクランクしている? ③JR伊予北条駅の駅名には〝伊予〟があるのに、柳原駅と粟井駅にはついていないのか? 以上3つの謎解きを解説しながら、ふだん見過ごしがちな地域の歴史文化について関心を深めました。鉄道の話題では、すでに鉄道会社に就職が内定している男子生徒さんとの対話のキャッチボールもあり、伊予鉄大手町駅前の路面電車と郊外電車の線路が直交するダイヤモンドクロスで盛り上がりました。


大正末期に開業したJR伊予北条駅

北条辻のクランク道路の謎?

伊予鉄大手町駅前のダイヤモンドクロス

 50分間の講演は大成先生にとっては短かったようで、終了のチャイムから4~5分超過してしまいましたが、最後は9月29日にオープンしたばかりの新しいJR松山駅の話題にも触れ、「いま、松山駅周辺のまちづくりが大きく変わろうとしています。その変化に対して、自分がどうかかわるのか、どういう思いを抱くのか、関心を持って生活していって欲しい」と伝えて終了となりました。本学では令和8年度入試から、そうした地域の動向と深くかかわる新コース「地域未来創生コース」(仮称)の開設を準備中で、現高校1・2年生をターゲットに学生募集を展開して参りたいと思います。



2024年9月20日金曜日

今治南高校園芸クリエイト科へ出張講義

 9月10日(火曜)午後、今治南高校園芸クリエイト科1年生29名を対象にした探究授業で、本学地域連携センター長の大成経凡先生が「地域づくりとプレゼンテーション ~風土がつくるFood~」のテーマで出張講義を行いました。

 南高では総合的な探究の時間「鍛(きたえる)」において、1年生園芸クリエイト科は農業をテーマに地域課題に関する学習を行っております。4~5月は4回にわたって、1年生普通科・園芸クリエイト科全員に対して、大成先生が〝今治を知る〟をテーマに、今治地域の風土・歴史文化・産業・偉人などを広く浅くお伝えしたところです。今回は、その中から農産物などの地域資源に焦点を当て、これから各自が深めたい学習テーマのヒントにつながればと考えました。




 プレゼンテーションについては、探究の成果を発表する場面において、〝自分の言葉で伝えること〟〝下を向いて話すと聴衆が聞き取りづらいから注意すること〟〝聞き手の年齢層や関心度に配慮して、話術に応用力をもたせること〟などをアドバイスさせていただきました。大成先生自身は、パワーポイントなどパソコンソフトのテクニックに頼らないプレゼンテーションを心がけていて、究極の場合、パソコンが起動しなかったらどうするのかなど、不測の事態に備えて準備に幅をもたせているとのことでした。

 地域資源を生かした事例紹介では、本学調理ビジネスコースがJAおちいまばりと連携して取り組んだ〝サトイモの親芋を使ったレシピ開発〟や大成先生自身が取り組んだ〝今治ラーメン誕生の秘話〟、NPO法人能島の里のクロイチジクや森のともだち農園のブルーベリーなど、演題の副題にもある風土を生かした農産物の栽培や付加価値をもたせるためのアイデアなどについて学びました。


今治の風土や歴史が詰まった「今治ラーメン」


翌週9月17日(火曜)は、調理ビジネスコースの竹田貴好先生・大西望先生による出張講義を予定いたしております。




2024年5月15日水曜日

今治南高校で出張講義

 5月7日午後、今治南高校で出張講義を行いました。同校では1学年185名の「総合的な探究の時間」で、地域理解や課題発見、課題解決のための探究活動に力を入れております。その導入部分の4回連続講義を、〝いまばり博士〟や〝ケイボン先生〟の愛称で知られる本学の大成経凡先生が務めることになりました。

今治南高体育館

 今回は3回目で、すでに4月23日と4月30日にもそれぞれ50分の講義を行い、5月21日が最終回となります。1回目は、今治南高校の由来を紐解く中で、前身の旧制越智中学校が四阪島製錬所の煙害補償で大正15(1926)年4月に創立した歴史背景を紹介しました。煙害が農作物に大きな被害をもたらしたことで、今治市・越智郡の自治体は住友側に対して農業学校の設置を求めたようです。今治南高校に園芸クリエイト科(旧農業科)があるのはそうした理由からです。その1期生の赤穂義夫氏(故人)が、同校同窓会「越南会」の会長を長く務め、広小路の植樹や唐子浜の赤灯台の移築保存などで地域振興に大きな足跡を残したことも紹介させていただきました。


四阪島製錬所(絵葉書より)

赤穂義夫氏(中央)

 2回目は、より身近な話題を取り上げようと、今治市内の食品メーカである日本食研や伯方塩業の話題を取り上げました。日本食研ホールディングスのCEOである大沢一彦氏は、同校の卒業生でもあり、今治の教育振興にも尽力して今治市名誉市民となっております。他にも、ご当地ラーメンの今治ラーメン誕生秘話や今治のゆるキャラ「バリィさん」と鉄板焼鳥との関係、今治地方で「タモリ」と呼ばれるセトダイ(ムクダイ)のことなど、食文化の情報提供をさせていただきました。


 3回目は、高品質の今治タオルを下支えする染色工業のお話。現在の越南会の山本敏明会長は西染工の代表取締役でもあり、吸収性の高い今治タオルを染色業の分野で下支えしているキーマンです。同社が考案した〝今治のホコリ〟という商品は、これまで廃棄処分となっていた乾燥機からでる綿ボコリをキャンプ用の着火剤に変えたことで大きな話題となりました。山本氏を理事長とする愛媛県繊維染色工業組合では、染色業界の知名度向上をはかろうと、イマバリカラーショーという催しも行っており、今治タオル業界の裾野の広さに気づかせてくれます。今治タオル以外では、5月から始まった今治地方祭の獅子舞芸能(継ぎ獅子)や、有名な年中行事で知られる「お供馬の走り込み」や大山祇神社の「一人角力」などの魅力について紹介しました。

イマバリカラーショー2019(今治市公会堂)

 最終回は〝日本最大の海事都市〟や〝サイクリストの聖地〟について話題提供し、生徒への質問時間も設けてテーマ探しの助けになればと考えております。


2024年4月30日火曜日

FC今治高校里山校で出張講義

 4月19日(金曜)、FC今治高等学校里山校に出張講義へ行きました。短大から歩いて5分もかからない場所にあり、新たな船出をする1期生34名の動向が同じ学校法人としてとても気になっていました。応援したいという気持ちから、出張講義の依頼を快諾しました。

 県外出身者も含まれることで、まずは今治のことを知ってもらおうと「今治の歴史を学ぼう ~入門編~ 」と題して、いまばり博士のケイボン先生こと、本学地域連携センター長の大成経凡先生が地理歴史の科目で50分の授業をさせていただきました。

 まずは、「〝お国自慢をしよう〟のお国って?」という話題から入り、愛媛県が旧国名で伊予国と呼ばれること、その愛媛県が柑橘で有名なこと、ご当地ゆるキャラのみきゃんやバリィさんの特徴など、知っているようで知らない身近な話題で関心を持たせました。つづいて「愛媛県の地名の由来」と「今治の地名の由来」を解説。愛媛や今治での新生活で、身近な地域に関心を持たせる工夫を散りばめました。

 好奇心旺盛な生徒が多く、とても表情豊かで、講義する側も楽しく感じられる50分間でした。東京からはるばる入学したというある生徒は、里山校の理念にあこがれて今治へやって来たと胸を張って語ってくれました。確かに、今治は学びのフィールドとして題材に事欠かず、次回の出張講義では海事産業やタオル業、食品産業などをとりあげ、日本や世界とつながるグローバルなテーマを取り上げる予定です。

 今年度は、里山校に限らず、同じFC今治高等学校の明徳校でも、体験授業や出張講義を多く取り入れて参りたいと思います。



2024年4月29日月曜日

今治西高校で出張講義

 4月17日(水曜)、今治西高校の総合的な探究の時間「ZEST」に、いまばり博士でお馴染みのケイボン先生こと、本学地域連携センター長の大成経凡先生を講師に派遣しました。同校では、令和8年度から国際科の設置が決まっており、それを先取りする形で、国際(グローバル)および地域(ローカル)に関するグローカル分野の講座を設置することになりました。

大成先生が担当する講座には2年生17名(うち男子1名)が参加し、5班に分かれて課題を設定し、今後、調査研究を深めていくというものでした。大成先生は4月から12月の期間に7コマ招かれ、生徒の進捗にアドバイスを加えながら、本学の留学生も同行して生徒たちとの交流を図る計画です。

まずは各班の代表が調査テーマを発表しましたが、地域活性化の方策や外国人サイクリストの動向、今治市に住む外国人労働者の実態などに興味関心が見られました。当初は、今治市の特性や地域課題の現況をスライド説明する予定でしたが、生徒たちの課題認識の把握に努めることとし、情報提供やアドバイスをさせていただく中で50分の講義はあっという間に終了しました。次回は6月12日に2コマ連続で出張講義を行いますが、その際は、英語が話せるインドネシア人・スリランカ人の留学生や日本語が堪能な中国人の留学生を同行させようと考えております。

グローバルな視点を持つためには、足元のローカルな知見がとても大切になってきます。いくら英語が上手に話せても、自らの国や地域の歴史文化を誇り(自信)を持って語れないようでは国際人としては認められません。そのことをまとめの一言でお話させていただいて、初回の出張講義は終了となりました。次回までに2か月近く時間が空きますので、その都度、質問に応じたいと思います。



2024年3月30日土曜日

新居浜商業高等学校で出張講義を行いました。

3月15日 新居浜商業高等学校で出張講義を行いました。


 今回は、調理、観光、幼児教育、栄養の分野の講義を生徒のみなさんに受けていただきました。

調理分野は、食材を無駄にしない調理方法を実習を通して学んだあと、最後はおいしくいただきました。実際に廃棄する食材がほとんどないことに、生徒のみなさんは驚いていました。

観光分野は、生徒にとって身近な「新居浜」のまちについて「じつは新居浜にも詳しいいまばり博士」が「新居浜検定公式ガイドブック」を使ってお話ししました。地元なのに「知らなかった…」ということがいっぱいで目から鱗の授業でした。

栄養分野は、フードモデルを使って、食事の栄養バランスについての体験学習を行いました。

「どうしてもランチにラーメンライスが食べたい」なら…栄養バランスよくラーメンライスが食べられる方法を一緒に模索しました。

幼児教育分野は、新聞紙を使った工作(エコバッグやスリッパの制作)をしながら、SDGSや防災の考え方も取り入れつつ保育について学びました。


次年度も高校等で出張講義を実施いたします。

明徳短大の専門的な分野の学びを体験してみませんか。

ご興味がありましたら、お問い合わせください。



2023年10月21日土曜日

丹原高校で出張講義(10月16日)

 丹原高校で出張講義(10月16日)

 10月16日(月曜)に丹原高校(西条市)へ出向き、今年度2度目の同校での出張講義を行いました(前回10月2日)。今回は、幼児教育学科の教員2名が43名の同校生徒に対して、「自然との関わりを通して」(濱田栄子先生)と「赤ちゃんは無力で有能?-ヒトとのコミュニケーション力のすごさに気づく-」(寺川夫央先生)」というテーマで2教室に分かれて講義をさせていただきました。対象は主に1・2年生の男女で、濱田先生の授業に16名、寺川先生の授業に27名の受講がありました。

 当日は、本学の取り組みについて某テレビ局の取材もあり、濱田先生の授業では自然や動物をテーマにしたネイチャーゲームで生き生きとした高校生の学びの表情が見られました。生き物当てクイズは、背中に昆虫や哺乳類の生き物の絵を取り付け、ヒントを他の人にもらって正解を当てるというものです。本来は幼児が楽しむものですが、自然体験が少なくなった今日では、高校生も苦戦していました。それでも、講義後に回収したアンケートを見ると、楽しみながら学べて、自然体験の大切さに気づくことができたという感想が多く見られました。

 後日、同校では食物栄養コースの本学教員による出張講義も予定されております。


寺川先生の授業

濱田先生の授業

生き物当てクイズ


2023年10月11日水曜日

北条高校で出張講義(10月3日)

 本学では、高大連携の一環で、本学教員による高校への出張講義を行っております。あらかじめ、講義の内容を記したプログラムをご用意いたしておりますが、ご要望によって教員や内容を変更・調整することも可能です。

 10月3日(火曜)は、愛媛県立北条高校(松山市)で出張講義を実施しました。同校では秋の文化祭を控え、3年生がグループごとに分かれてプレゼンテーションを行うとのことで、それに先立つ事前学習をお願いしたいとのことでした。本学の出張講義プログラムにはプレゼンテーションについてのメニューはありませんが、要望に合わせて本学地域連携センター長の大成経凡講師が「プレゼンテーション(講演)で私が大切にしていること」と題して50分の授業を実施し、3年生55名と教員10名弱が受講しました。

 講演依頼の多い大成講師ですが、その経験を生かして聴衆の立場にたったトークを心がけるよう生徒に指南しました。そして、副題を「チコちゃんに叱られる!北条なぞときヒストリー」とし、生徒にとって身近な北条地域の歴史や観光資源を深掘り。北条辻のクランクする道路(伊予銀行北条支店前)の謎と、その背景にある鹿島城主・来島氏の歴史など、知っているようで知らない北条の身近な話題を、NHK人気番組「チコちゃんに叱られる!」調で盛り上げ、生徒との交流も楽しみました。



講義の様子➀


講義の様子②

 ちなみに、北条辻クランクの謎解きは、〝鹿島城主・来島康親が関ヶ原の戦いで西軍に味方したから〟というもの。来島氏は領地を没収され、伊予の東軍大名・藤堂氏と加藤氏が鹿島城下町を折半して分けた名残となります(明星川が北条村・辻村の境界)。それでも来島氏はお家再興運動に成功して豊後森藩(大分県玖珠町・別府市など)の大名として幕末まで存続。藩主の後裔・久留島武彦(1874~1960)は、わが国の青少年文化の礎を築き、「こどもの日」の提唱者としても知られています。晩年は、先祖の故郷・北条の来島家菩提寺・大通寺の越智住職と交流し、同寺の慈童保育園開園や難波女塾開塾など、北条地域の振興に尽力しました…と。

 各校区それぞれに魅力ある歴史文化・産業・観光資源などがあり、地域活性化の観点からそうした気づきの機会を出張講義の中で行うことも大切ですね。

北条辻のクランク道路のなぞ?



鹿島城主・来島氏の後裔・久留島武彦


2023年10月10日火曜日

丹原高校で出張講義(10月2日)

 本学では、高大連携の一環で、本学教員による高校への出張講義を行っております。あらかじめ、講義の内容を記したプログラムをご用意いたしておりますが、ご要望によって教員や内容を変更・調整することも可能です。

 10月2日(月)は、愛媛県立丹原高校(西条市)で出張講義を実施しました。幼児教育・介護福祉の分野で4名の教員を派遣し、それぞれが教室に分かれて43名の生徒を相手に50分授業を行いました。対象となった生徒の多くは、これから進路を考えていく1・2年生で、すでに進路が決まっている3年生も少し見受けられました。

 今回の授業テーマは以下の通りです。


【介護福祉コース】

「年をとったらどうなるの?」(藤井皆子准教授)

「触って〈みる〉触って〈よむ〉」(上村友希講師)

【幼児教育学科】

「赤ちゃんは無力で有能?」(寺川夫央教授)

「自然との関わりを通して」(濱田栄子講師)

 いずれの授業も体験やワークショップの形式を取り入れ、生徒を飽きさせず、専門分野に興味がもてるような工夫が見られました。10月16日(月)にも、幼児教育の分野で2名の教員を派遣し、同校で出張講義を実施する予定です。


介護福祉の授業(藤井先生)


介護福祉の授業(上村先生)


幼児教育の授業(寺川先生)


幼児教育の授業(濱田先生)


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