2020年9月29日火曜日

食物栄養コース 栄養College Life Vol.12 食育SATシステム


食育SATシステム、1,2年合同セミナーを開催しました。


今回も、愛媛調理製菓専門学校の小西典子先生から、食育SATシステムの有効活用について講義と実習を合わせてご指導いただきました。

実施日: 2020年7月31日(金)

場 所: 今治明徳短大 大講義室

受講者: 食物栄養コース1,2年生、33名



今回も新型コロナウイルス対策として、3密(密集・密接・密閉)の回避をはじめ、ソーシャルディスタンス、マスクの着用、手洗いの実施、施設内の消毒など注意をはらって実施しました。


今回の1・2年合同授業の目的

簡易栄養診断ができる食品模型を活用した食育SATシステムを授業に取り入れる。食育SATシステムを有効活用するため専門講師を招き、学生が本システムの取り扱い、食品模型の並べ方、栄養診断結果による栄養指導について学習する。学習した成果を地域に出向き実施することにより、地域住民と交流し、普段の食事に関心を深めてもらう。

授業の内容

テーマ   健康イベント開催時の食育SATシステムの活用について

講 師   愛媛調理製菓専門学校 小西典子先生 による講演、実習

  (1) 食育サットシステムのメリットとデメリット

  (2) 食育サットシステムの概要説明

  (3) 食育サットシステムを使った演習

  (4) まとめ

 


受講後の学生感想です

<2年生>

・今回のSATシステムを使った授業では、なかなかコマが安定せず、バランスの悪い食事内容であった。自分ではバランスの良い食事をしているつもりでも、何かが欠けているということはSATシステムを通じてよく理解できた。必ずしもその食事量をとらなければならないというものではないと思うので、自分の体調にあった量や栄養素量を意識しようと思う。ただ、食事指導をする側からすれば、SATシステムが提示してくれる数値は信頼が持てるため、有効活用していきたいと思った。


・私たちは栄養について学んでいるため、食品模型で代用して量を減らすか増やすかなどでバランスの良い食事に工夫できる。しかし、一般の方だと料理の作り方や食品模型をみて、この料理名だと、この食材が使用されていると理解していないと、食品模型を代用することは難しいです。日頃から料理をする、料理雑誌を見る、外食をするようにしたいと思った。


・食品模型を直接手に取って定食屋でメニューを決めるように、楽しみながら、グループのメンバ-と一緒になって、何が足りないか、何を減らして、何を追加すればよいか、とても分かりやすく理解することができた。今後、献立作成時にはとても役に立つ知識を得ることができた。また、イベントで高齢者の方に実際に食べたものが栄養素、エネルギーについて食品模型をもとに伝えることができるので、栄養の知識がない方にも具体的にわかりやすく伝えることができると思った。


・SATシステムは、食材を選んでお盆を台の上に置くだけで栄養バランスが判定されるという便利な点もある反面、食べたもの全ての食材があるわけではないという不便な点もあることが分かった。楽しみながら食材、料理を選んで簡単に栄養バランスが分かるというのはとてもいいシステムだと思う。今回はじめて1年生とグループ活動をしてすごく緊張した。しかし、1年生、2年生と話し合いながらどのようにすればコマの傾きがなくなるかを話し合うことができた。次回、1年生と交流する機会があれば、積極的に発言し、行動したいと思った。


・高齢者の方で、お寿司で塩分を摂りすぎるときは、食材(料理)についてしっかりと知識をプラスできるようになりたいと思った。食べる量が少なかったらアイスクリームでも良い、間食に足りない栄養素を補うと良いと授業で学んだことはあるが、きっと嗜好品やお菓子で満たしてしまうので、そこをしっかり相手に伝え、調整のできるようになりたい。また、人に伝える前に自分でしっかり考え、すぐに話せられる人になりたい。知識を身に着けるよう日々、努力したいと思った。


<1年生>

・私は食育SATシステムを使用するのが初めてでした。また、2年生と関わるのも初めてだったので良い機会となりました。班の代表者の人の食事を、SATシステムを使って判定すると、コマは倒れ、その食事は主菜が多いことが分かりました。逆に副菜が1つもありませんでした。その後、班で話し合い改善した献立をもう1度食育SATシステムで試すと、またコマが倒れてしまいました。私達はバランスのとれた食事に改善したつもりだったので驚きました。しかし、2年生の方はとても慣れていてとても頼りになりました。献立の改善点をみつけるのも、改善策を考えるのも早くて私もこんな風になりたいと思いました。


・食育SATシステムは、音も工夫されていてコマが倒れる時の効果音や栄養バランスの良い食事の時の効果音など利用者が引き付けられるような音でした。実際に私も使うのが初めてだったのですが、効果音とか、食品サンプルを乗せただけでエネルギーが表示されるところなど、すごく楽しい気持ちで使うことができました。今後、私が指導する側になった時は、しっかりアドバイスしたいと思いました。今回は2年生に頼ってしまっていたので、授業をしっかり聞き勉強して来年は自分が教えてあげれるようになりたいです。


・今回の授業では、前回の高齢者の食事内容の復習も行いつつグループワークが進んでいきました。既にSATシステムの使用方法を理解している先輩方が主体となっていましたが、実際に食品見本を選んでトレーにのせるという作業は1年生がしました。実際に行ってみると、様々な食品を選んでSATシステムの機器の上に置く、それだけで自分の食事の評価が視覚・聴覚ともに分かりやすく表示されるので、楽しみながら行う事ができました。しかし、初めは食事バランスの評価もうまくいかず、バランスの良さを表すコマが倒れてしまいました。それをもとに、何を改善すればよいかグループで話し合いました。「主食が足りない→パン又はご飯の量を増やす。」「朝ごはんの主菜が足りない→目玉焼きにする。」という風に、先輩方が意見を出しているのを見て経験の差を感じました。改善した1日分の食事で、無事にコマを回転させる事ができ、『まずまずいい感じ』にすることができ良かったです。今後は、機械の操作や食品が無かった場合の対応などをしっかり覚えて、次はスムーズに行えるようにしたいです。


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