地域連携 育児講座 「将来を見据えての食育とは」~家庭でできること~
日時:11月26日(金)10:00~12:00 今治市乃万公民館
講師:今治明徳短期大学 非常勤講師 植田真知先生
このの講座は、今治市乃万公民館の子育て支援サークルの参加者の要望により、新型コロナウイルス感染対策を取りながらの開催となりました。
講師は、管理栄養士してご活躍されている
今治明徳短期大学非常勤講師 植田真知先生、育児講座 「将来を見据えての食育とは」~家庭でできること~をテーマにご講話をしていただきました。
育児講座には、子育て支援サークルの乳幼児の親子を含めて、20名の参加があり、『愛媛県の食をめぐる現状と課題』から見える環境の変化や『食育の重要性』などのお話をしていただき、その後、参加者からの質問・相談もご対応をしていただきました。
具体的には、「食をめぐる現状と課題」では、
『朝食の欠食』、『孤食』、『偏食といった食生活の乱れ』などが挙げられ、特に若い20~30代の世代では、朝食を食べていない人が約3割となっている。
原因としては、「夕食が遅い」、「夜食をとる」、「朝起きたときに食欲が無い。」などが挙げられています。
『食』は生きる力の基礎であり、心身の健全育成や食を通じた人間形成となりうるものであるため、朝食は子どもの頃から毎日食べる習慣づけることが必要です。
特に、主食・主菜・副菜をそろえた栄養バランスのより食事をとることにより、病気のリスクの低下や長寿につながっていきます。
『食育』の重要性について
子どもは今まで経験したことのない食べ物は避けるという生体防衛本能が、2~6歳でピークに到達するといわれており、最近になって、日本でもフランスではじめられた『味覚教育』という新たな取り組みが注目されるようになってきています。
【好き嫌いを防ぐポイント】
「妊娠中や授乳中、離乳食を食べている時期に食べ物のいろんな風味を経験させ慣れさせる。少なくともその食べ物を5~8回味わうこと」だそうです。
【偏食への対応】
・共食・・ある食べ物を食べられる子と食べられない子と同じグループにして食べる。
・食べる食事から関わる食事へ・・・食べることや食事に興味を持たせる
食べることや食事に興味を持たせ、自分で食べるものを選択できるようしていくことにより、健康にもプラスの要因が働くことになると思います。
子どもたちの“味わう力”を育てることが大切だと言われているのが、『味覚教育』です。
【味覚教育】
食べるという行為は、五感全てが総動員される唯一の行為で、視覚、嗅覚、味覚、触覚、聴覚の5つの感覚があり五感を使って食べ物と向き合うことを入り口に、「自分で感じる力」、「感じて判断する力」、「感じたことを人と分かち合う力」を育てます。「生きる力」を高め、人生を豊かにしていきます。
味覚教育は、「直接からだをつくる栄養素ではありませんが、味は、精神や記憶を豊かに育む永遠の栄養素になります。」(「ジャック・ピュイゼ氏からのことば」を引用)
参加者は、愛媛県内の食の現状と課題、小さいころからの食育の重要性を知る機会となりました。