4月27日(土)、めいたん☆かいごふくしの学生たちは、広島平和記念公園に交流研修に出かけてきました。
交流研修は、学生同士はもちろん、教職員との交流や親睦を深める目的で、毎年、新入生を対象に実施しています。今年は戦争の歴史を知り平和の大切さ考える目的で、広島平和記念公園を研修の場所に選びました。
広島平和記念公園は、広島県広島市中区中島町の爆心地に近い場所に、原爆死没者の慰霊と世界恒久平和を祈念して作られた公園です。高齢者が生きてきた時代背景に触れることができるよい機会なので、今年は2年生も一緒に出発です。
到着後、まずは全員揃って慰霊碑の前で手を合わせ、原爆死没者のご冥福と恒久平和を祈りました。
お天気にも恵まれ、また公園内の緑の気持ちいい季節。そしてゴールデンウイークのはじまりとあって、どこか観光気分の学生たちでしたが、「安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませんから」と刻まれた石碑の文字に、改めてこの場所の意味に気づかされたようです。
続いて、原爆の子の像へ向かい、めいたん☆かいごふくしの学生たちはもちろん、今治明徳短期大学の教職員にも協力して頂いて折った千羽鶴を献納しました。
原爆の子の像のモデルは、2歳で被爆し、10年後に白血病で亡くなった佐々木偵子さんですが、偵子さんと同じように原爆やその後の後遺症に苦しみ、亡くなった子どもたちを悼むために設置されたもの。像の台座にある石碑には「これはぼくらの叫びです これは私たちの叫びです 世界に平和をきずくための」と刻まれているのが胸に迫ります。
そして広島平和記念資料館へ。ここからは、1・2年生混合のグループ行動です。
資料館はめいたん☆かいごふくしの学生たちが訪れた2日前にリニューアルされたばかりで大勢の人が訪れていました。1年生は初めてのフィールドワーク。原爆の悲惨さを現在に伝える被爆者遺品や、被害の状況を克明にあらわす写真や資料、時には目を背けたくなるような展示物も多くありましたが、みんなしっかりとした眼差しで眺め、メモを取り、写真に納め、熱心に学んでいました。
資料館を出た後は、世界遺産にも登録された原爆ドーム、平和への願いを込めて設置された数々のモニュメントや被爆したアオリギなど公園内を散策したり、昼食を食べたり(やっぱりお好み焼きを食べた学生が多かった様子!!)と、限られた時間の中で有意義に学び、交流を深めました。
日本人ばかりではなく、外国から来られた多くの方々が祈っている姿や、公園内の様々なモニュメントや資料館内を拝観している姿がとても印象的でした。悲しい歴史の現場ですが、今は平和を願う象徴の場として世界各国から多くの観光客も訪れるようになったことを実感し、過去の悲しい歴史にも目を背けず、しっかり向き合うことの大切さを改めて感じる研修となりました。
令和の時代を担う学生たちにとって、戦争を知ることや平和を考えることだけでなく、これから先の世界の平和は自分達が守らなければ!と思えるようなきっかけになりますように。