2025年12月24日水曜日

国際観光ビジネスコース 授業紹介「観光と地域経済」 列車乗車&西条鉄道資料館の見学

「観光と地域経済」 列車乗車&西条鉄道資料館の見学に行きました!


 観光と地域経済の授業では日本や四国の公共交通について学んでいます。日本の鉄道や地域交通を支えるローカル鉄道の現状について実際に学ぶため、履修している留学生60人が11月29日と30日の2日間に30人ずつに分かれて、今治駅から伊予西条駅までJR予讃線の列車に乗車し西条市の鉄道歴史パーク西条を訪れました。

 日本に来て、列車に乗るというのは初めてという学生もいて、列車の乗り方や乗車マナーなどを学んだり、列車からの景色を眺めたりしました。普段はなかなか鉄道を利用する機会はないですが、これから旅行や試験を受けるために鉄道を利用することもあるのでよい勉強になりました。鉄道資料館では、これまで国内で活躍した新幹線や蒸気機関車、ディーゼル列車などの車両を見学したり、新幹線の歴史や信号機などの安全システムについて学ぶことができました。今回、ミャンマーからの留学生も多く参加しましたが、ミャンマーでは2015年頃まで東海や北海道など日本で退役した車両が、ミャンマーに譲渡され、現在もヤンゴンなどで走っています。西条にも同型車両が展示されており、ミャンマーで見たことある学生もいて、日本とミャンマーの鉄道を通じたつながりについても知ることができ大変興味深い授業となりました。

今から出発します
ホームに上がるのは初めてという人もいました

乗客が少なく、発車ギリギリまで貸切状態
なかなかできない経験ですが、地方交通の経営の厳しさも感じられます

日本で列車に乗るのは初めてという人もいました
今治の景色を眺めながら西条を目指します

新幹線や鉄道について実際の車両を前に説明を受ける

ディーゼル気動車やSLを見学する学生たち。
奥のディーゼル気動車は同型車ミャンマーで活躍していて、
ミャンマー人学生は母国を思い出しました。

新幹線車両を間近にみる留学生

鉄道の信号機。車の信号機と違って色がたくさんあります。
安全を守るため、点灯のしかたで様々な意味があります。

西条市は新幹線の生みの親ともいわれる十河信二さんの故郷
新幹線は通っていないけど、西条は新幹線発祥の地なのです

鉄道ジオラマを見つめる留学生たち
実際にあるところなのでいろいろなところに行ってくださいね




2025年12月23日火曜日

国際観光ビジネスコース コースセミナー倉敷研修

 11月 国際観光ビジネスコースの学生が倉敷研修に行きました


11月8日、15日、16日、23日、24日の5日間に分かれて、国際観光ビジネスコースの学生約200人が分かれて、倉敷美観地区やアウトレットモールに研修に行きました。留学生のみなさんは倉敷の街並みを見て、歴史や日本の観光地について知ることができました。9月に来日したばかりの学生は、しまなみ海道を通って本州にわたるのは初めてという人もいました。紅葉しているのをみて感動している学生もいました。アウトレットモールでは買い物を楽しんだり、日本の食べ物を食べたりして楽しみました。いろいろなところに行って日本のことをたくさん勉強したり、楽しんだりしてください。
























2025年12月22日月曜日

留学生に交通安全教室を実施しました

11月17日(月)に今治警察署交通課の警察官をお招きして、留学生を対象に交通安全講習を行いました。9月に来日したばかりもいて、母国と交通ルールが異なる面もあり、日本での交通ルールを学びました。来年からは自転車にも交通違反をすると反則金が課されることなど、自転車を乗るうえで気を付けるべきことをお話していただきました。日本の交通ルールをしっかり守って反則金を課されたり、事故のないように日本での生活をしてくださいね。





2025年12月20日土曜日

今治明徳短期大学 はだか麦同好会 報告4号

はだか麦料理3品を販売、ぽん菓子を無料提供しました。
2025年10月31日 FC今治高校 文化祭 

はだか麦の美味しさやはだか麦に含まれる健康機能性の素晴らしさを高校生に伝えようと企画しました。調理ビジネスコース2年生が自分達で検討・考案した「はだか麦料理」3品をFC今治高校の文化祭において販売しました。





<はだか麦授業を受けての学生からの感想>

1・普段なかなか経験できない「はだか麦」の授業を受けることができて、とても楽しかった。少しでも多くの人にはだか麦の美味しさを伝えることができて良かった。

2・高校生から大人の人まで多くの世代の人にはだか麦の美味しさや良さを伝えることができて良い経験となった。はだか麦料理を提供する相手が高校生だったので、料理が完成するまでに想定以上の時間がかかってしまった。はだか麦の特性や調理方法を実際に体験することで、実用的な知識を得ることができた。

3・この授業と実習を通してはだか麦の商品を知ることができた。当日のイベントでは、雨や風が強く提供料理がすぐ冷めて残念だった。販売係と料理係のグループ分けなど、もっと話し合って決めた方が良かった。はだか麦を使った商品展示では、食べたことのない商品もあり新たに興味を持つことができた。

4・はだか麦と米とでは食感が全然違うことがわかった。提供する料理をグループで何度も試作することができて良かった。実際にグループでレシピを検討し、実習、販売までできてとても良かった。もっとはだか麦を感じられる工夫ができたらよかった。

5・はだか麦のことを学べ、周囲の人にはだか麦の良さを伝えることができ嬉しかった。イベント当日、本学で調理した料理を会場まで運搬する必要があったので調理係、会場係、販売係との連携が少しできていなかった。

6・販売するまでレシピを考え、試作を重ねたが、イベント当日にミスもあり納得のいく料理を提供できなくて悔しかった。しかし、文化祭に来てくれたみんなが美味しいと言って食べてくれて良かった。

7・実習を重ねていくうちにだんだん美味しくなっていたと思う。リゾットは冷めると美味しくなくなるので会場で作って販売する方が良かった。

8・はだか麦自体は知っていたが、調理や加工などはしたことがなかったので貴重な体験であった。はだか麦を使ったお菓子もたくさんあるのも驚いた。

9・はだか麦は様々な料理に入れることができることがわかった。今後、はだか麦を使った料理を作る機会があれば、もっと美味しく食べられる料理を探ってみたい。

10・今まではだか麦を使った料理を食べたことがなかったので、家ではだか麦を入れてお米を炊いて

みるとプチプチして美味しかった。もっとはだか麦を広め、はだか麦を使った料理を作りたいと思った。

11・はだか麦を使って料理するのは難しかった。食感などいろいろあって、どの食材と組み合わせていいのか考えることが多かった。イベント当日、接客が苦手だったので心配していたが、思ったよりスムースに接客できて良かった。

2025年12月19日金曜日

授業紹介「日本を学ぶⅡ」 伊予桜井漆器会館へゆく(12月12日)

  12月12日(金)の「日本を学ぶⅡ」(大成経凡先生)は、今治市桜井地区の名所をめぐりながら、今治市の伝統工芸や自然景観を通じて日本を学ぶことにしました。ネパール留学生を中心とする午前の部は、33名をともなって国指定名勝の志島ヶ原・伊予桜井漆器会館・桜井総合公園・国民休暇村瀬戸内東予ビーチを訪ねました。ミャンマー留学生を中心とする午後の部は、48名をともなって伊予桜井漆器会館・桜井総合公園・志島ヶ原を訪ねました。コース地や順序が違うのは、伊予桜井漆器会館の営業時間と参加人数などが影響しています。この日は、とにかく冷たい強風で凍えました。桜井海岸や休暇村ビーチに打ち寄せる波は、瀬戸内海の穏やかさにはほど遠い、太平洋のうねりを感じさせるものでした。ある留学生は、コースセミナーで訪ねた高知桂浜を想い出したようです。


志島ヶ原の松林

白砂青松の志島ヶ原の中心部に綱敷天満神社がありますが、その辺りは松が防風林となってとても静かでした。参拝を終えて海に近づくにつれ、工事現場のような奇妙な音が耳に響くので不思議に感じたところ、それは波音でした。神社では、二礼二拍手一礼の神道の作法を伝え、実践してもらいました。同社が〝学問の神様〟で知られる菅原道真を祭神としていることに触れ、合格祈願の絵馬掛けに注目!学生代表2名(ミャンマー)には、実際に絵馬へ願い事を書いてもらいました。やはり、日本語能力試験の合格を書きましたね(笑)。ネパール留学生は、牛のモニュメントに関心が向けられていました。


合格祈願の絵馬

伊予桜井漆器会館では、陳列されている商品が、学生たちの目には美術コレクションとして映ったことでしょう。とても高価ですが、鳥井社長によれば他産地に比べるととてもリーズナブルな価格となっていて、県外客が驚いて買っていくようです。今治市民は高価なイメージを持ちすぎて、あまりお店に足を運んでくれないことを嘆いていました。高価な点には理由があり、木地を加工し、研磨し、下地を塗って、上塗りをして、蒔絵を描く。そうした工程を知れば、高価な理由がわかります。この点については事前学習で伝えていました。まずは認知することが大切なので、留学生にはお店の許可を得て、実際に商品を触らせていただいたりもしました。漆の英語表記は小文字のjapanです。日本的、日本らしさの象徴ともいえます。塗り箸を買い求める留学生もいました。


伊予桜井漆器会館


漆はjpanです!

現在、桜井地区で製造と販売の両方を手がける業者は伊予桜井漆器会館だけとなってしまいました。一方で、桜井地区には漆器の製造販売で栄えた町並みも少し残されています。かつて全国有数の漆器問屋で知られた小谷屋松木家の旧店舗周辺(栄町)がその一例といえます。もう小谷屋は廃業してから年月がたちますが、その明治期竣工の旧店舗を地域活性化に役立てて欲しいと、このほど所有者から大成先生に相談(依頼)がありました。2026年春新設の「地域未来創生コース」の実践の場となりそうです。大成先生としては、そこを〝伊予桜井漆器資料館〟にしたいようで、同家が所有する江戸後期以降の漆器行商(椀舟行商)に関する資料を生かしながら、学生の協力を借りたいとしています。会館と資料館が両輪となって、地元の伝統工芸を未来に伝える活動を展開したいとか。同コースは、今治市の地域課題と向き合い、その解決に向けた活動を通じて学生に社会性や広い視野を身につけてもらおうと考えております。1期生につきましては、現在募集中です。


さて、桜井総合公園につきましては、海を展望する抜群のロケーションのもと、学生にはソリを楽しんでもらいました。極寒の中、何度も傾斜地を往復することで暖まってもらいました。当日の気象状況から、大成先生が機転を生かし、同所をコースに組み入れました。寒いことで消極的な行動にでるかと思いましたが、意外に反響が大きく、やはりそこは若者です。楽しむ姿を見て微笑ましく感じました。今治市民の間でも、その人工芝ソリすべり場はあまり知られていない穴場です。瀬戸内海の景観をうまく取り込んだ遊戯場といえます。留学生たちには、ちょうどいい気分転換になったことでしょう。時に楽しく、日本を学んでもらえたらと思います。

桜井総合公園でソリ滑り


2025年12月17日水曜日

授業紹介「地域社会論・地域交流演習」長井健司さんを知っていますか?

 12月11日(木曜)午後の「地域社会論・地域交流演習」(大成経凡先生)は、ミャンマーで2007年に反政府デモを取材中、治安部隊の銃撃で亡くなったジャーナリスト・長井健司さん(当時50歳)の妹・小川典子さん(今治市在住)をゲストにお招きし、平和について考える授業となりました。意外に今治市民の間でも、健司さんが今治市出身ということが知られておりません。

一方で、健司さんの曽祖父・長井兼太郎は、大島石を道後温泉本館浴槽石(1894年)や日本銀行本店(1896年)、大阪心斎橋(1909年)や赤坂離宮(1909年)に納入した郷土の偉人として知られており、そんなご縁で地域史研究家の大成先生と小川さんが今秋知り合い、この日の授業が設定されることになりました。それより前にも伏線があって、今年の本学入学式でミャンマー人が多いことを知った新聞記者から、情勢不安の回避から海外へ留学しているのではとの指摘がありました。

 この日は、履修生以外にも聴講生が6名いて、46名中29名がミャンマー留学生でした。小川さんも、大成先生と会うまでは、本学にミャンマー人が多いことは知らず、在籍する全学生301名のうち、91名がミャンマーからの留学生です。2007年の健司さんの死によって、世界中にミャンマーの情勢不安が広く知れ渡りました。健司さんが亡くなった時のデモの映像が流れると、留学生たちは今と重なるものがあり、大成先生と小川さんが質問を投げかけると、赤裸々な思いが語られたのです。

最初は、自分たちと同じミャンマー人が日本人を殺害したことを申し訳なく思い、重苦しい空気が流れました。小川さんに謝罪の気持ちを伝える留学生もいました。留学の理由については、やはり危険を逃れることが主目的で、民主的で平和な国家となれば母国へ帰りたいという思いが強いようです。10代から20代までの友達の中には、軍事政権と戦うGZA(ジェネレーションZアーミー)という武装組織に入隊し、戦闘で亡くなったものもいるとか。出生率が高いミャンマーにあって、一人っ子なら、親は〝わが子を留学させたい〟という思いが強いことも分かりました。実際に、履修生の中に一人っ子が3名いましたが、そうした気持ちで親が留学を勧めたことをはっきり語ってくれました。留学生の親の世代は、自分たちが子どもの頃にも同じような情勢不安を経験しているとのことでした。同じ苦しみを、わが子には二度と経験させたくないようです。

 映像の中では、亡くなった健司さんのカメラがミャンマー政府から遺族のもとへ返されない点を責めていましたが、これについては2023年4月に小川さんに返還されました。そのカメラを今回はご持参いただき、まさに健司さんもその場に居合わせているかの空気感に包まれていたように思います。だからこそ、学生たちがこれまですすんで語ろうとしなかった、心の中にしまってあった思いが吐露されたように感じました。

小川さん(中央)とミャンマー人留学生

 授業の後半は、本学から5分の距離にあるボーリング場「桑名ボウル」へ移動し、ボーリングで小川さんや本学同窓会のOGらと交流をはかりました。外国人が住みやすい今治市であるためには、日本人との交流の場が求められております。残念ながら、同ボーリング場は老朽化等で年内での廃業が決まっており、この日は思う存分、学生たちにも楽しんでもらうことにしました。46名の留学生が参加しましたが、40名弱はボーリングそのものが初めての経験で、色々な意味でいい想い出づくりになったなら幸いです。

ボーリング場を占拠するめいたん生

小川さん(前列左)のチーム


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