2025年12月3日水曜日

「海岸ジャックin IMABARI」へゆく(11月24日)

 11月24日(月曜祝日)、今治市内の3つの海岸(①鴨池海岸 ②湊・大新田海岸 ③織田ヶ浜)で、《一般社団法人 海と日本プロジェクトinえひめ》による海岸清掃イベント「BEMAC Presents 海岸ジャックin IMABARI」が開催されました。本学からは、ミャンマー人留学生3名と大成経凡先生が参加。市内3会場で同時開催されるイベントでしたが、留学生たちは寮から最も近い②湊・大新田海岸を選びました。そこは、来島海峡に臨む絶景スポットで、昨年12月に大成先生が授業「地域社会論」で海岸清掃に来た場所でした。


参加した留学生

参加した留学生3名は、9月下旬に来日したばかりの国際観光ビジネスコース1年生のアウンチョーソーさん・ズィンリンテッさん・ヌインヤテバンさんです。呼びかけたところ、自ら志願しての参加となりました。同所の参加者は全員で32名いましたが、市内小学生や今治北高生、愛媛大学生など若い世代もいて、楽しみながらゴミを集める姿が印象的でした。どういうゴミを拾ったかをチェックできるよう、参加者には「海ごみビンゴシート」が手渡され、9種類全部拾うと後で3枚の抽選券と引き換えできるシステムでした。同所は4年くらい前から、「ビーチクリーンしまなみ」を中心に海岸清掃を定期的に実施していますが、それでも漂着ゴミが尽きないようです。パッと見きれいに見えていた海岸にも、小さなマイクロプラスチックや牡蠣パイプ(まめ管・ロング・ワッシャー)を多く見つけることができました。定番のペットボトルやビン・缶、発泡スチロールは、テトラポット(消波ブロック)の中に隠れていました。舶用ロープやタイヤも見つけましたが、砂に堆積して人力では抜き取れませんでした。最終的に、同所では1時間ほどの作業で61.7㎏のゴミを拾い集めることができました(織田が浜は、40名で23.9㎏)。写真撮影&留学生補助が目的の大成先生も、ゴミ拾いに全集中していました。


ゴミ拾いの後は、「ビーチクリーンしまなみ」の宇佐美浩子さんから講評があり、ビーチクリーンの意義について学びました。〝捨てないことも大切だが、漂着ゴミをコツコツ拾い続けることで、この瀬戸内海のゴミを減らし、世界に誇れる取り組みや美しい景観につなげたい〟とのことでした。さらに、漂着ゴミの漁網を使ったワークショップ「海ごみハンドクラフト」もあり、漂着ゴミがアート作品(ドリームキャッチャー)に生まれ変わる楽しさも味わうことができました。
テトラポットでの作業


大成先生によると、〝この経験を授業に生かし、再び学生を引率して今治市内のなぎさに出かけたい〟とのことでした。多文化共生社会を推進する今治市にあって、外国人にもビーチクリーンの活動に参加いただき、一緒になって海ごみ問題の解決に取り組めるようになるといいですね。


集合写真

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