2017年3月3日金曜日

栄養 College Life vol.21 栄養教諭について学ぶ





  食物栄養コース教職実践演習の授業では、毎年栄養教諭の先生をお招きして講演をしていただいています。
 平成28年度は、栄養教諭 越智和歌子先生をお招きして、「栄養教諭について学ぶ」と題して食に関する指導展開、学校給食の管理について学びました。






☆★学生感想★☆
 ・今回の講義で、改めて栄養教諭の役割、仕事について、授業の作り方について、知ることができました。特に授業の作り方では、実際の授業の様子を見せていただいて、こんな風にしたらいいんだ、こういうやり方をすると児童が興味を持ってくれるんだということが、分かりました。この他にも、掲示板であったり、お米・野菜を育て食べる、委員会活動でも児童が理解しやすいように、考えられていることが分かりました。私も児童が理解しやすく、楽しく学べる授業活動が思い浮かぶよう、またそれを実行できるように、たくさんの経験を積まないといけないなと思いました。また、栄養教諭の役割はそれだけでなく、児童が健康に生活を送るために、個別指導もありました。授業や実習では、個人指導を行っているということを聞いていましたが、実際にどんな教材を使い、どんなことを児童にしているのかが分かり、すごく勉強になりました。具体的にどんなことをしているのかというのは、学生の間に経験できることではないので、お話がすごく興味深かったです。食物アレルギーについても、毎月、保護者の方とどのような対応をとるのかの確認をされていたり、アレルギー用容器を使用していたりしていて、学校の給食は徹底されているなと、改めて思いました。
 今回のような栄養教諭についての講義を受けると、栄養教諭になりたいなと思います。児童と関わって、成長に携われるのは、すごくいいなと思いました。教育実習で、栄養教諭の大変さを実感しましたが、児童に給食美味しかったよなど、言ってもらえるとやはり嬉しかったです。私が経験した以上に毎日、大変だと思いますが、やりがいはすごくあると思います。越智先生のように児童をひきつけることができる様な栄養教諭になりたいと思いました。


・先生からの話を聞き、たくさんのことを知ることができました。今、私が知っていた栄養教諭の仕事内容より多くあり、驚きました。指導案を初めて作成したときは、詳しくしらないまま作成したため全然上手く作ることができませんでしたが、今日少し知れたことを次の指導案作成に生かしていきたいなと思いました。授業をするにあたって、子どもたちが簡単に分かりやすく理解できるよう、実際に演技を見せるなど工夫されており、この授業を考えるのにどのくらいの時間をかけているのだろうと思えるほど、丁寧に作られており、すごいなと思いました。掲示物なども、ただ貼るだけでなく、手作りで、色も鮮やかで、その時期に合わせた内容で作られていて、このような作業も栄養教諭がしているのだと知ることができました。献立も、そこの地域行事に合わせて作られていたり、地産地消を大切にされていて、学校や人数によって、作るものや作る量など様々な変化があり、大変な仕事だと思いました。今は、まだ教諭として働くかわからないけど、今、学生の間にしなくてはならないことをしっかりとし、今回学んだことを今後の学校生活や学外実習そして将来にも生かしていき、立派な栄養士・栄養教諭そして管理栄養士になりたいと思います。

・先生が今までの勤務地で、それぞれどのような仕事をされていたのか、また、それぞれの学校の規模や給食を提供している状態(単独校なのか、配送するのか、手作りが多いのかどうか等)に、どんな違いがあり、それぞれの良い所、大変なところの比較をしながら話してくださったことが、教科書の知識としてしか知らない自分にとって、「生の声」を聞くことができ、とてもありがたかったです。先生が勤務した学校の規模は様々で、また、提供方法も様々で、行った先の学校に合わせて工夫をして仕事されていたのがすごいことだと思いました。
 先生が実際に指導案を作成し行った授業は、写真もビデオも、とにかく「楽しそう!」という印象が強く残りました。特に、担任の先生と連携して、ビデオに見立てて早送り・一時停止をしながら説明を加えていくという内容はユーモアにあふれており、子どもが大好きな内容だろうと思いました。ビデオでは、子どもたちのいきいきした様子が伝わってきました。西本先生が講評で言われていたように、担任の先生が、本当に「役者」に徹していることも印象的でした。ゆっくり丁寧に、明るくはきはきと話す姿は、「歌のお姉さん」のようでした。事前アンケートで、好きと苦手の両方の上位にランクインしたトマトを、生・ドレッシング・スープという3種類の異なった味で食べる、そして、トマトを作ってくれた生産者のお話を聞くという内容はとても充実しており、担任教諭の方と、越智和歌子先生のアイデアがたくさん詰まっていて、「子どもに伝えたい」という気持ちが表れていました。
 食に関する指導では、具体的にどのような内容の仕事を行うのか、順を追って説明してくださったのでわかりやすかったです。個別指導をしたり、食物アレルギーに個別対応したり、掲示物を作成したり、また、地産地消の取り組みをしたり、給食を生きた教材にするために、様々な教科と関連させた取り組みを行ったり、本当にたくさんの活動をされているのには驚きました。それを、日々の給食の管理業務を行いながらするというのは、とても大変なことだと思います。
 私も昨年末に初めて、指導案作成から教材づくり等の準備を行い、模擬授業をしました。練習不足や細かさが足りないことから、時間配分がうまくいかず、せっかく作った教材を生かすことができず、自分がその授業で伝えたいことを思ったように伝えることができず、思い描いたようにはなかなかできないもどかしさを感じました。
 この度の先生のお話と、答えてくださった質問への回答を参考にさせていただき、今後はもっとわかりやすく、充実した内容の授業ができるようになりたいと思いました。特に、「授業の中で盛り上げる部分を作ることに気を付ける」ということは必ず実行します。
 私は、今学校で栄養教諭の資格取得に向けた勉強をすることができていますが、先生は働きながら栄養教諭の資格を取得され、現場で一から仕事内容を学び、習得されたのだと思います。その努力や大変さを考えると、先生の熱心さは素晴らしいと感じます。一方私は、栄養教諭になるための予習を、学生のうちからたくさんできる状況にあるので、せっかくのこの状況を無駄にすることなく過ごしたいと思いました。この度は本当にありがとうございました。


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