動物愛護・動物福祉について考える講座を開催しました!
10月27日、幼児教育学科1・2年生を対象に動物愛護・動物福祉について考える講座を本学にて開催しました。
本学は、人と動物に心地よい地域社会づくりを推進することを目的とした愛媛県今治保健所による「地域協働動物共生社会づくり事業」に岡山理科大学獣医学部や関係機関とともに参画しています。
今回の講座は、身近な動物である犬猫の視点から適正飼養について参加者皆で考えるとともに、学生が野犬や野良猫などの地域課題を知り、その解決に向けた取り組みへの意欲を高めることを主な目的としました。
岡山理科大学獣医学部の北川先生、岩田先生、愛媛県今治保健所の園部先生、山本先生にお越しいただき、学生への講義、質問への回答などを行っていただきました。
講座を通じて多くの学生が無責任に野良猫に餌をやってはいけないこと、犬がいなくなったらすぐに保健所に連絡すること、避妊や去勢は犬や猫を苦しめないためであること、子どもたちに動物の正しい知識をもってもらうことが大事であること等を具体的に知り、動物の生命を自分のこととして感じる機会となったようです。
学生のグループワーク後の全体討議では、具体的な犬の行動の理解について質問が出て、講師の先生方から回答をいただき、もう少し時間が欲しいくらい活発でした。
お越しいただいた先生方、本当にありがとうございました。
<講座プログラム>
1 「今日は動物福祉について考えてみよう」
岡山理科大学獣医学部 医獣連携獣医分野行動治療学講座 岩田惠理 先生
2 「地域協働による動物との共生社会づくり事業について」
愛媛県今治保健所 生活衛生課 生活衛生係 園部祥代 先生
*小学生を対象とした愛顏の生きもの係教室に向けた教材作成の活動経過
3 「動物と(幼児)教育」 本学 幼児教育学科 寺川夫央
4 学生によるグループワーク・全体討議(質問と感想)
<講座後の学生の感想>(アンケートから抜粋)
今家にいる犬や猫を大切にしたい
・自分の家にいる犬の幸せを改めて考えることができました。
・今、飼っている猫をもっと大切にしたいと思った。
・現在推奨されている犬と猫の飼い方を通して、これからも家族として一緒に暮らしたいと思います。
動物福祉、犬や猫の視点から考えることが大切
・ノラ猫へのえさやりは一見優しい行動に見えて、結果動物を苦しめることになるという事実はもっといろいろな人に知ってもらうべきだと思いました。
・人間が良かれと思ってしていることでも、犬猫にとってはどうなのかと思うときがあるため、考えさせられる内容だと感じました。
・去勢手術がかわいそうだという意見に対して、繁殖させることができないのなら、無駄な苦しみを味わわせるだけという返答をいただいて、結局は人間の都合で左右されてしまうので責任をもてない行動はするべきではないなと感じました。
・犬猫は人間の生活に合わせているということが特に印象に残りました。考えてみると当たり前のことだけど、人間が忘れがちなことだと思いました。
・迷子になった時にすぐに探せるように、マイクロチップや犬鑑札を付けておくことが大事だということ。
・私たちが普段、子どもの権利や幸福について学んでいるけれど、同じように動物にも権利があり、それが当たり前である世の中になってほしいと思いました。
保育者として子どもたちへ命の大切さを伝えたい
・子どもたちに犬や猫に関する現状を知ってもらうことが大切だと思いました。
・私たちも幼児教育を学ぶものとして、現場に出て、どのように子どもたちに命の大切さを伝えていくか、よく考え、取り組んでいきたいと思う。
・私は保育者として、動物を飼育する場面があれば、正しい飼い方を伝え、命の大切さや知識、親しみがもてるように配慮したいと思いました。
・時代に合った動物の飼い方も必要だということ、生きもの係教室の活動がたくさんあること、子どものころから動物とかかわること、現状を知ってもらうことが未来につながると思った。
<講座の様子>
まず、岡山理科大学獣医学部の岩田先生に動物福祉について講義していただきました。
次に愛媛県今治保健所の園部先生から地域協働動物共生社会づくり事業について説明していただきました。
岩田先生、園部先生から獣医学部の学生による小学生への生きもの係教室に向けた活動に、本学の学生にも参加の呼びかけをしていただきました。
先生方の話を聞いてから感想や質問を学生たちがグループで話し合いました。
最後に全体で感想を共有しました。質問をし、先生方に回答をいただく場面もありました。