6月28日(日)、今治市大西町九王の新来島どっく総合グラウンドで、大西地域の多文化共生推進を目的とする「第2回サッカーでお結び会」(大西きずな推進会主催)が開催されました。同地域は、新来島大西どっくを中心に造船業・舶用機工業が盛んで、そこで暮らす人々の中には技能実習生のフィリピン人が多いことで知られています。少子高齢化が進む地方にあって、コミュニティの維持が難しくなる中、今治市でも外国人居住者の数が増える地区が見られるようになりました。同地域以外では、波止浜地区・吉海地域・伯方地域などで外国人労働者をよく見かけます。いま、今治市で最も多い外国人はフィリピン人で、つづいてタオル産業で働くベトナム人が多いようです。
| 熱戦の様子(フィリピン対ネパール) |
そこで昨年度、大西地域では試験的に同イベントを開催し、地元の高齢者・小学生らと造船関連会社で働くフィリピン人らがウォーキングサッカーを通して交流をしました。お互いを知らない関係では偏見も生まれ、交通マナーやゴミ出しなど生活習慣の違う外国人との間で軋轢も生まれます。ひとたび甚災が起きれば、共助の関係がないと危機を乗り越えることもできません。昨年度、吉海地域では防災運動会を開催することで、こちらも試験的に外国人と地元住民の交流をはかりました。本学の大成経凡先生(今治市多文化共生推進プラン検討懇話会座長)が両イベントの責任者に訊いたところでは、やる前は実効性に半信半疑だったようですが、やってみて良かったというのが率直的な感想だったようです。
| 小学生チームと対戦 |
そこで、同地域の第2回大会にサッカーが大好きな本学ミャンマー・ネパールの男子留学生に声かけをしたところ、20名余りが参加に意欲を示しました。このサッカーは特別ルールが設定され、高齢者も小学生も参加できるように6人制の小さなコートで、4号ボールを使って行います。走ることやアグレッシブなボディタッチは避け、ウォーキングサッカーの10分間で勝敗を決めます。最初は全18チーム(約210名)が4つのリーグに分かれて総当たりの予選リーグを戦い、各1位が決勝トーナメントに進むというものです。本学からは4チームが参加し、ミャンマーA・B、ネパールA・Bのチーム構成となりました(ミャンマー13名・ネパール11名)。小林裕一郎先生とクリス先生が引率し、地域未来創生コースの齋藤友亮さんはボランティアでスムーズな運営を支えました。また、試合の勝敗以外にも、キックターゲットの得点で賞品を獲得する催しもありました。
一方、同日に本学では来学型の6月オープンキャンパスが開催され、地域未来創生と国際観光ビジネスの両コースが学園バスに乗って、体験授業の一環で留学生たちの勇姿を見学に訪れました。それこそ、多文化共生社会をテーマにした授業であり、本学に留学生が多いことを知ってもらえたかと思います。見学に訪れた時、本学の留学生はキックターゲットの最中でしたが、巧みな足技に参加者は驚いた様子でした。
| キックターゲット |
大会の最終結果は、なんと優勝がめいたんミャンマーAで、準優勝がめいたんネパールBとなり、決勝戦は同門対決となりました。両チームには楯と賞状が、そして優勝チームにはワールドカップを模したトロフィーが贈られました。このトロフィーは、地元の小学生が欲しがったのでプレゼントしたようで、そりゃ〝メッシみたいっ〟て声かけされたら気分よく応じることでしょう。試合の後は近くの九王集会所に場所を移して、地元の婦人会が用意した枝豆とトウモロコシが入った「おむすび」を召し上がることに。キックターゲットの景品で野菜やお米などをいただいたりもしました。留学生たちにとっては、仲間との親睦を深めるとともに、地域住民との交流を通じて多文化共生の良さを体感することができたように思います。
| おむすびタイム |

