2026年5月18日月曜日

地域未来創生コース 授業紹介 「コースセミナーⅠ」 南予視察研修(5月9日)

 今回、地域未来創生コースでは、「コースセミナーⅠ」(大成経凡・小林裕一郎)の視察研修コースを南予の内子町&大洲市としました。このねらいは、内子町にある国選定重要伝統的建造物群保存地区を散策する中で、町並み保存やオンリーワンを生かそうとするまちづくりの取り組みを学ぶ点にあります。大成先生が、愛媛県の近代化遺産調査事業の調査員・報告書執筆者だったこともあり、古民家を見るポイント等については、その時々で解説を加えることとしました。

 5月9日(土曜)8:40頃に短大を出発し、湯ノ浦IC経由で高
速道を走り、内子町の町並駐車場には10:00頃に到着しました。移動中の車窓からは、石鎚連峰や黄金色に輝く裸麦畑、初夏の山々の光景を望むことができました。参加した学生は3名。最初は、町並みの中核施設「木蝋資料館上芳我邸」を参観。かつて同地域の地場産業であった製蝋業(木蝋)をガイドさんの解説で学び、その財でできあがった国指定重要文化財の「上芳我家住宅」(明治27年竣工)の魅力を肌で感じとることができました。通りに面した部分はお店で、奥に住まいや製造現場がありました。シアターや展示資料で歴史を深く知ることができるのも良かったです。

上芳我家住宅


ガイドの説明(上芳我邸)


それでも、観光客の多くが上芳我邸を訪ねているわけではなく、入館しても短時間の見学で終わる人が多いように感じました。魅力の深掘りをテーマに掲げる本コースでは、同所だけで1時間余り滞在することになりました。このため、道の駅内子フレッシュパーク「からり」で昼食をとるはずが、町並み保存地区の古民家をリノベーションしたパン屋(Charme)に変更。こういうオシャレなパン屋が、近年は全国の重伝建地区でも多く見かけるようになり、町並みを活気づける息吹のように感じられました。パンの品数も多く、若い女性店員さん2名とパン職人のイギリス人2名がせっせと働く姿が印象的でした。昼食時間も勉強の一部になったような気がします。


個性的なパン屋でランチ

 つづいて、大正時代の薬屋を再現した「商いと暮らし博物館」(内子町歴史民俗資料館)を参観。近代和風建築の良さを感じるだけでなく、生活感を感じさせる蝋人形が多く置かれていたことも、内子らしさを感じました。内子座は、現在改修中ということで、楽屋のみの見学となりましたが、ここでも常駐するガイドさんから丁寧に解説をいただき、魅力を知る助けとなりました。ふだんは見ることができない楽屋を見せることで、改修中でも観光客が内子座へ足を運ぶ工夫を感じとることができました。10時頃に到着した際はまばらだった観光客も、正午前後には保存地区で多く見かけるようになり、気になったのは韓国人観光客が多いということでした。これは松山空港発着の韓国直航便が増えたことや円安が背景にありますが、かつては九州に多かった韓国人観光客が、四国にも増えてきているのかも知れません。


内子の町並み(本芳我邸前)

町並み保存地区を離れた後は、「からり」で休憩をすませ、大洲まちの駅「あさもや」を目指しました。もうその時点で14:00を過ぎ、予定コースの長浜大橋とJR下灘駅はあきらめることに。大洲の町並みでは、おなはん通りを抜けた先にある臥龍山荘(国指定重要文化財)がお目当てでした。貿易で財をなした実業家が、余生を故郷で過ごしたいという思いから10年の構想と工期を費やして手がけた近代和風の名建築です。大洲市は〝伊予の小京都〟とも称されますが、京都清水寺同様の舞台づくりが臥龍山荘の不老庵の造りに見られます。建物にもお庭にも和のわびさびが凝縮され、インバウンドに喜ばれるのは当然のことでしょう。ちょうど「あさもや」の観光駐車場には大型バス4台が駐車していましたが、欧米人や韓国人を多く見かけました。数年前なら、ひっそりとした臥龍山荘でしたが、今ではちょっとしたオーバーツーリズムに陥っているように感じました。大成先生は数年おきに訪ねているようですが、お庭の苔が心なしか踏み荒らされて色あせしている印象を受けたそうです。苔を踏まないよう飛び石が敷かれてあるのですが、他の観光客とすれ違う際の接触を避けようとして、そのようになったのでしょうか。

臥龍山荘

 おなはん通り周辺の古民家も、漸次リノベーションされていて、1棟貸しのホテルや個性的なお店が増えているようです。大洲観光の仕掛人でもあるDMOキタマネジメントの取り組みは、学生たちにも注目して欲しいところです。そして最後は、臥龍山荘を手がけた職人とも縁のある大洲市菅田町にある少彦名神社参籠殿(市指定文化財、昭和9年竣工)へ。ここは、まだ観光客が押し寄せることもなく、静寂さの中、平成26(2014)年に修復された名建築に学生たちも圧倒された様子でした。これを見終えた頃が15:30過ぎで視察を打ち止めとしました。もっと色々と見たかったのですが、視察したもの一つ一つが奥深く、あとでパンフレットや撮影した写真をふり返る中で、個々の中で成果を感じることができれば幸いです。


少彦名神社参籠殿



2026年5月15日金曜日

地域未来創生コース 授業紹介「地域創生探究Ⅰ」今治市中心街地を歩く②(5月8日)

  地域未来創生コースの必修科目「地域創生探究Ⅰ」(大成経凡・小林裕一郎)では、4月17日に今治市中心街地を歩き、同エリアが抱える課題解決に向けた視察を行いました(3名参加)。まずは現状把握に努め、魅力探しのような路上観察から始めています。その時は、丹下建築の魅力や広小路の由来を学び、今治銀座商店街の現況を目の当たりにしました。24日は座学とし、ふり返りを行いながら、2度目の視察に向けた事前学習を行いました。同エリアの歴史は大成先生が最も詳しく、藤堂高虎による築城・城下町建設から、今治市の近代都市計画・戦災復興都市計画の概要を確認しました。


 そして5月8日は、城下町の北端に位置する通称〝寺町〟から視察を開始。今治空襲でも焼失しなかった風早町の常高寺(浄土真宗)を訪ね、江戸後期に建てられた山門・本堂を見学(3名参加)。同寺は、門徒らが消火活動を行ったことで、焼夷弾による焼失を免れたようです。つづいて片原町の旧大型フェリーふ頭へ向かい、現在は廃墟となっている同ふ頭の今後の可能性を探りました。


常高寺本堂

大正~昭和初期の今治港築港整備の歴史にも触れました。今治港東防波堤が燧灘から吹きつける東風対策で築かれ、海砂が沿岸に堆積しないことで水深が確保でき、港の利便性が増したことを知ってもらいました。東防波堤といえば、おんまく花火の発射台が置かれる場所でもありますが、深~い意味のあることを大成先生が熱く語ってくれました。


 今治市みなと交流センター「はーばりー」は、京都駅ビルや梅田スカイビル、札幌ドームの設計で知られる建築家・原広司氏が手がけたものですが、外観はまるで黒船のようです。このそばで月2回、「せとうちみなとマルシェ」が開催され、中心市街地に賑わいをもたらしていることも改めて確認しました。

はーばりー前のふれあいマリン広場には、今治ゆかりの小説家・徳冨蘆花の歌碑があり、そのモニュメントの設計を丹下健三がかかわったことも解説しました。蘆花は10代の若かりし頃、今治キリスト教会の伝道を手伝ったことがあるのです。せっかくなので、はーばりー屋上にあがり、来島海峡の景色を楽しんでもらいました。海峡大橋や亀老山も見えています。同施設2階にはFMラヂオバリバリのスタヂオもあり、近い将来、プレゼン技能の上達も兼ねて、学生たちにはスタヂオ収録にも挑戦してもらおうと思います。


丹下健三設計記念碑とはーばりー

 最後はJR今治駅前へ移動し、バスターミナル周辺の観光施設等を確認。知って欲しかったのは、実証実験でキッチンカーが営業していること、世界的な自転車メーカーGIANTの直営店があること、今治市のサイクリングターミナルや観光案内所があることでした。猿飛佐助像、山口尚秀選手の東京パラ五輪・金メダル(水泳)を記念した金色の郵便ポストなども、いまばり博士検定の勉強も兼ねて確認しました。同所を訪ねた時間帯は午前10時過ぎでしたが、レンタサイクルの手続きを行う白人系のインバウンドをよく見かけました。新たなホテルが駅前の病院跡地に建つという情報も耳にしており、ホテル観光業の動向にも注視するよう伝えました。


JR今治駅前

 今治市中心市街地の授業は、これで3回行ったことになります。ここでレポートを課し、学生たちが何を感じたのか確認を行い、文章力も徐々に鍛えて参りたいと思います。5月9日には、同コースの「コースセミナーⅠ・南予研修視察」で、内子町や大洲市の古い町並みや地域活性化の取り組みを巡検予定です。当面は知識を増やし、見る目を鍛えさせたいと思います。


2026年5月11日月曜日

FC今治キャンパスフェスタに参加(5月6日)

 長かった今年のGWも、あっという間に過ぎ去りました。みなさんはいかがお過ごしでしたでしょうか? めいたんプロモーションクルーは、FC今治のホーム戦が開催された5月3日・6日にアシックス里山スタジアムへ出張。3日は、ミャンマー&インドネシア留学生たちが、スタジアム外の里山プラザのステージで民族舞踊や国歌斉唱を披露。また、隣接する今治市営スポーツパーク・サッカー場では、在住外国人による国別対抗サッカー大会「第2回KUROFUNE ONE DAY CUP in 今治」が開催され、本学のネパール&ミャンマー留学生たちのチームが出場しました。


5日は、「キャンパスフェスタin今治」がスタジアム外のサウスストリートであり、本学以外にも岡山理科大学今治校・今治看護専門学校・波方海上技術短期大学などの参加がありました。参加校すべてに5分ほどのPRタイムが用意され、ステージで学校の特色を発表することができました。司会者の質問に対して、調理ビジネスコースの2年生と幼児教育学科の1年生が回答しましたが、本学を選んだ理由や将来の目標など、堂々とした受け答えをとても頼もしく感じました。昨年度以降、ラヂオバリバリさんによるインタビュー動画の撮影でトークを鍛えた甲斐がありました。ちなみにこの日も、ラヂオバリバリの番組とインタビュー動画の両方を一石二鳥で収録させていただきました♪



 一方、本学ブースでは「フライパン返し」「タナカ体験」「竹ダンス体験」「応援グッズづくり」など、各学科コースの特長を生かした盛りだくさんのおもてなしを提供。特にお子様連れのご家族に様々な体験をしてもらい、好評でした。フライパン返しに挑戦した方には、本学が包括連携協定を結ぶ日本食研の商品をプレゼントさせていただきました。ミャンマーのタナカは、天然の化粧品・日焼け止めとして知られますが、頬や腕に葉っぱやサッカーボールの模様を施すお手伝いをさせていただきました。竹ダンスは、一定のリズムで動く竹格子の間を飛び跳ねる遊びで、インドネシア留学生による〝1・2〟〝1・2〟のかけ声に合わせて、こどもたちが楽しむ姿を微笑ましく感じました。応援グッズづくりでは、FC今治のサポーターだけでなく対戦相手の高知ユナイテッドSCのサポーター父子の参加もあり、交流を楽しむことができました。

竹ダンス


ミャンマー人留学生のダンス


インドネシア人留学生のダンス


 各校PRタイムの後は、元サッカー日本代表・本田圭佑選手のものまねで有名なマキヒカさんによるトークショーとサイン会がありました。それが終わると、空いたステージで本学インドネシア留学生6名(男女3人ずつ)が国家斉唱と民族舞踊のパフォーマンスを披露。3日よりも大勢の来場者が足をとめてくれ、本学のPRにもつながったように思います。この日は、18名の学生が、学科コースの枠を越えてプロモクルーとして活動。1年生が多かったように思いますが、ワンチームとしてまとまりを感じました。今回の経験を生かして、つづく5月24日(日曜)の来学型オープンキャンパスでも、楽しく、まとまりをもって励んでもらえたらと思います。



フライパン返し


応援グッズづくり



2026年5月4日月曜日

国際観光ビジネスコース 半島四国八十八カ所ウォーキング

2026年4月25日 

今年度は「日本語学入門」を履修した13名の学生が、お遍路体験に参加しました。体調不良者もなく、全員が元気に活動に取り組むことができました。地域の方々に対しても礼儀正しく接し、各所であいさつや会話を交わすなど、積極的に交流する姿が見られました。

当日は、数名の学生が白装束を身にまとい、お遍路の雰囲気をより身近に感じながら参加しました。訪れた札所では、写真を撮ったり、建物や風景を丁寧に見学したりと、それぞれが興味をもって熱心に見て回りました。

学生からは、「美しい景色に感動した」「日本の文化に触れる貴重な機会となった」といった声が聞かれ、日本人の宗教観や習慣について関心を深める様子もうかがえました。

四国ならではの文化に触れる今回の体験は、学生にとって有意義な学びの機会となりました。今後もこのような活動を通して、日本文化への理解を深めていけるよう取り組んでまいります。




2026年5月1日金曜日

授業紹介「日本を学ぶⅠ」延命寺・南光坊を巡拝(4月22日)

 4月22日(水曜)16:10〜17:40の「日本を学ぶⅠ」(大成経凡先生)は、40名の学生が四国八十八ヵ所めぐりを体験しました。昨年までは本学から徒歩で最寄りの札所の54番「近見山延命寺」(今治市阿方)を訪ねていましたが、今年はバスで延命寺と55番「別宮山南光坊」(今治市別宮町)を巡拝することとしました。学生の国別内訳はミャンマー33・日本6・インドネシア1で、引率教員は3名でした。

 事前学習において、同巡礼の歴史を学び、延命寺では江戸時代に建立された真念の道標と武田徳右衛門の丁石(1丁は約109m)を確認しました。ともに花崗岩(かこうがん)の石柱です。同巡礼において、真念は、ガイド本を刊行して江戸時代に遍路ブームを巻き起こした功労者で知られ、道標(右・左)は遍路道の分岐点でお遍路さんが道に迷わないよう設置されました。徳右衛門は、現在の今治市朝倉出身の富農だった人物で、お遍路さんの旅程を気づかい、札所までの距離を刻みました。延命寺の真念道標には「左」、徳右衛門丁石には「是より別宮迠一里」(これよりべっくまでいちり)の銘が刻まれています。一里は約4㎞となります。現在、四国の遍路道沿いに徳右衛門丁石は約100基確認されていて、今治市内には10基現存しております。


延命寺 山門

延命寺 大師堂

境内では、本堂と大師堂それぞれを参拝し、大師堂では「南無大師遍照金剛」を唱えました。ミャンマー人留学生は、参拝の際に3回礼をしていました。日本と同じ仏教国ですが、少し作法が違うようです。納経所は夕方17:00で閉まるため、我々よりも少し早く2団体のバスが延命寺と南光坊を足早に巡拝していました。その大勢の衣装や巡拝の様子を見て、学生たちは学ぶべき点も多かったように思います。今回は特別に、4名の学生が白衣を身にまとって巡礼体験をしました。南光坊では、山門鐘楼堂の鐘を鳴らす体験もしましたが、門脇の池で飼われている錦鯉に留学生が夢中となってしまいました。日本へ来て初めて錦鯉を見て、感動した様子でした。


南光坊 山門鐘楼堂

 近年は、歩き遍路をする外国人をよく見かけますが、留学生たちには白衣のお遍路さんを見かけたら、この日の学習を想い出して欲しいと思います。4月25日には、昨年この授業を履修した2年生の留学生13名(ネパール10・スリランカ2・ミャンマー1)が、「波方半島四国」の写し霊場を巡拝しました。

 

2026年4月30日木曜日

今治西高校ZESTで出張講義(4月22日)

  今年度も、愛媛県立今治西高校2年生の地域探究の授業ZESTに、本学・地域未来創生コース長の大成経凡先生が講師として招かれました。大成先生が担当するのはグローカル講座で、これはグローバルとローカルを掛け合わせた内容の授業となります。身近な地域の課題から国際的視座を培うのがねらいで、プレゼンテーション能力も磨いていきます。

 その最初の出張講義が4月22日(水曜)午後にあり、50分授業の中で各班のテーマの確認と講師への質問がありました。事前に大まかなテーマと疑問点・質問事項が伝えられていましたが、50分という短い時間の中で、1年かけて探究するテーマのイメージの共有をはかりました。今年度は3班12名の生徒たちとの邂逅を得ましたが、「持続可能な島四国遍路のあり方」「多文化共生社会の実現に向けて」「食文化で国際交流、今治魅力発信!」などの仮称テーマが確認できました。


島四国については、4月18日(土曜)に地域未来創生コースの学生たちが歩き遍路をしたばかりで、その経験談と大成先生の地域史研究の成果が反映できそうです。近年は、少子高齢化にともなって、お接待する側のマンパワー不足が課題ともなっています。活性化させるためには何が必要なのでしょう。生徒たちには、他の写し霊場との比較研究をうながし、身近なところでは波方半島四国、弓削島&魚島の島四国、小豆島の島四国などがあることも提示しました。

ほか二つの班については、今治市が昨年度策定した「今治市多文化共生推進プラン」を紹介し、その策定にあたって市内在住外国人に行ったアンケート調査を参考にするよう伝えました。同資料は今治市役所市民参画課のホームページから閲覧可能で、このプラン策定の懇話会座長を大成先生が務めました。ご当地グルメについては、すでに今治で水揚げされる魚介類に付加価値をつけて出荷する伝説の漁師・藤本純一氏を紹介し、B級グルメなどとは違った視点で食文化を考える話題提供も行いました。次回の出張講義は6月10日(水曜)に2コマ授業で組まれており、スライド資料を使ったプレゼンに期待しております。



また、大成先生は4月24日(金曜)、第一学院高等学校松山キャンパスでも30名弱の1~3年生を対象に出張講義を行っております。テーマは「地域づくりとプレゼンテーション」。大成先生が監修する「三津浜まちあるきガイド」の事例紹介などを行いながら、身近な地域に関心をもち、地域づくりの担い手となる活動への参加をうながしました。いま、何気なく見ている風景の中に、ふるさとが好きになる歴史文化や自然、誇りに思える地場産業などがあり、解決しなければならない地域課題があることに気づいて欲しいと思います。


地域未来創生コース 島四国で歩き遍路体験(4月18日)

  4月18日(土曜)、地域未来創生コースの学生3名が、伊予大島准四国霊場会主催の「先達と徒歩で巡る島四国へんろ市」に参加しました(大成先生&小林先生引率)。今年は4月18日から3日間かけての開催となり、下田水港そばの44番札所(吉海町臥間)9:00出発の部には40名近い参加がありました。これは主催者の予想を超えるもので、納経帳の御朱印やトイレ休憩で時間をとることになりました。

当初、本学チームはお接待ボランティアを考えていましたが、学生全員が島四国の経験がないことから、今年は歩き遍路をしてお遍路さん目線から島四国を体感し、お接待に励む住民の様子を観察することとしました。44番札所をお参りした後は、椋名海岸を抜けてお昼休憩の津倉地区50番を目指しました。途中、椋名地区の法南寺で長く滞在しましたが、来島海峡を見下ろす景色が抜群に良く、津倉地区入口の「あいえす造船 本社工場」の建造中の大型船も壮観でした。お接待でいただく品々に学生は興味を持ったようで、お茶・パン・お菓子・柑橘・栄養ドリンクなどをいただき、出発時に海南寺住職よりいただいた竹輪が好評でした。大成先生は知り合いによく声をかけられ、会話を楽しんでいる様子でした。


歩き遍路(椋名海岸)

お昼休憩時に、学生3名はテレビ局からインタビューを受けました。プレゼン力の向上を目標に掲げる同コースとしては、質問に対してどう受け答えるのかはとっさの判断で緊張をともないますが、それこそ修行であります。最初は誰もうまくいかず、経験を積んで慣れていくもので、やがて自らのスタイルが築かれていきます。はたで聴いている分には、全員が及第点を与えてもいい受け答えでした。お大師様の与えた試練に感謝です。

テレビ局のインタビュー

インタビュー後に本学チームは団体を離れ、午後は乗車して福蔵寺(吉海町福田)・海南寺(宮窪町宮窪)・高龍寺(吉海町名)を参詣しました。福蔵寺では本学OB・OGからお接待を受け、甘酒をいただきました。海南寺では神野住職とお接待の変容についてレクチャーを受け、キュウリと豚汁のお接待を受けるなど、懇談を楽しみました。O157やコロナ禍をへて、おにぎりやうどんのお接待が姿を消していったようです。高龍寺では、カップ麺のお接待が常連のお遍路さんの間では有名で、本学チームも胃袋が満たされました。高龍寺はお庭も美しく、ボタンの花が見ごろを迎えていました。札所それぞれに個性があって、温かいおもてなしに疲れも癒されるようでした。


48番札所を参拝

最後は、強い日差しの中、亀老山展望台を訪ねました。県外ナンバーの車が多く、駐車場はいっぱいでした。インバウンドのサイクリストたちにも、上り下りでよくすれ違いました。隈研吾氏設計の展望台については、改めて地域活性化論の授業で訪ねる予定ですが、2名の学生は初訪問となり、興奮を抑えきれないほど感動した様子でした。そうして、歩き遍路体験と島内散策などをへて、本学の帰着は16:00となりました。


亀老山展望台


2026年4月28日火曜日

地域未来創生コース 今治市中心市街地を歩く(4月17日)

 今年度から、新たに地域未来創生コースが誕生しました。同コースの主要な必修科目が「地域創生探求Ⅰ」(大成経凡・小林裕一郎)で、地域課題をふまえた探究活動を通じて、個々の社会性や人間力の鍛錬を目標としています。同コースには現在4名の学生(男女2名ずつ)が所属し、最初の学外授業は今治市中心市街地を選びました。コース長の大成先生が今治市中心市街地再生の審議委員を務めていることもあり、同市が昨年度策定した〝今治市中心市街地グランドデザイン〟(まちづくり基本計画)を念頭に、学生たちはこの日、今治市役所本庁周辺を巡検しました。


海事モニュメントとメガバンク

そもそも、今治市の広小路はいつできたのか? 中心市街地に集中する丹下建築のつくられた背景は? などの疑問から解説していくことになりますが、広小路は大正9(1920)年に市制施行した今治市の近代都市計画にもとづき、陸の玄関口〝国鉄今治駅〟と築港整備を進める海の玄関口〝今治港〟を結ぶ幹線道路として、大正13(1923)年から昭和6(1931)年頃にかけてつくられました。今治駅の開業が大正13年2月となりますが、その時点では予定計画の半分ほどしか広小路は開通しませんでした。これは、海岸線に平行な町割であった今治城下町を広小路が直交するためで、立ち退き問題が工事の進捗を遅らせました。当初は約18㍍の道幅で市民に大きなインパクトを与えましたが、昭和20年代の戦災復興都市計画ではその2倍となる約36㍍に拡幅され、飛行場を整備しているのかと市民が錯覚するほどだったといいます。そして、時代を先取りした広い街路がさみしいからと、篤志家によって街路樹にクスノキが植えられ、広小路は市街地のシンボルとなって現在にいたります。


市庁舎そばの駅前広小路

それが現在では、中心市街地のにぎわいが薄れる中で、広小路の有効活用策がグランドデザインの中に盛りこまれています。「広小路の中央に広場のような緑地帯を設け、市民憩いのスペースにできないか」という実証実験が今年度中に予定されています。大きく変わろうとする今後の再生計画の中で、今治市出身の世界的建築家・丹下健三氏(1913~2005)が設計にかかわった今治市庁舎・公会堂(ともに1958年竣工)などの丹下建築群のもつ意味は大きくなっています。いずれも昭和30年代以降に竣工した鉄筋コンクリート造の建物ですが、老朽化しているから取り壊すのではなく、それらを有効活用することをビジョンとして示しています。〝世界の丹下〟の建築がこれほど集中する街は、世界中探しても今治市だけなのです。学生たちは、現地現場を巡検する中で、変わろうとする中心市街地の未来像に思いを馳せました。

次回の学外授業では、「はーばりー周辺」や「今治駅界隈」を巡検予定です。


丹下建築をバックに撮影


2026年4月27日月曜日

授業紹介「地域活性化論」今治市オススメの臨海公園へゆく(4月16日)

 4月16日(木曜)午後の共通教育科目「地域活性化論」(大成経凡先生)は、前週にオリエンテーションを行い、この日は今年度最初の学外授業となりました。参加した学生は31名いて、国別内訳は日本9・中国1・ミャンマー21となります。同科目は、今年度からスタートした地域未来創生コースの必修科目になっています。

 例年、地域活性化論の最初の学外授業では、今治市人気の臨海公園を観光するよう心がけています。瀬戸内海のマイナスイオンを浴びて、今治市の新生活でリフレッシュをはかって欲しい! 前週の授業で確認したところ、日本人学生で鴨池海岸・大角海岸公園を訪ねたことのある学生は1名しかいませんでした。今治市出身者でも、訪ねたことのない学生が意外と多いのです。そこで、「なおさら行こう!」ということになりました。この春入国したミャンマー留学生数名については、先週末に自転車で鴨池海岸公園を訪ねたようで、どうやら(大成先生から授業を受けた)先輩たちから勧められたようです。


鴨池海岸

 高縄半島の先端部に位置する今治市陸地部は、沿岸部が斎灘・来島海峡・燧灘に面し、行き交う船や沖の多島美、潮流や潮汐、白砂の海浜など海の楽しみに事欠きません。それを当たり前と思うのではなく、改めて見つめ直すことで、地域活性化の要素を理解してもらうのがこの日のミッションでした。夕陽で有名な鴨池海岸ですが、この日は真昼。ただ、干潮時に訪ねたことで砂浜の面積が広く、沖の海が太陽光に照らされて輝いていました。芝生広場では、平日にもかかわらずキャンパーたちがテントを張ってくつろいでおり、ここが人気のキャンプ場であることは一目瞭然でした。強い日差しの対処法をミャンマー留学生たちは心得ていて、サングラスを持参し、木陰にたたずむなど、国民性がよく表れていました。


高縄半島最北端の岩礁

 大角海浜公園では、来島海峡大橋をバックに砂浜で集合写真を撮りました。夏なら迷わず泳ぐところですが、そこはグッと我慢。高縄半島最北端の岩礁に降り立つ学生もいて、海峡航路を行き交う大型船や沖の多島美に魅せられていました。すぐ沖には大三島・関前諸島・広島県呉市の島々(斎島・大崎下島)が横たわり、やはりそこもまたキャンパー数組が陣取り、癒しのひとときを送っていました。


大角海浜公園

 最後は糸山公園を訪ねましたが、途中で波止浜湾を通過し、5社の造船所群を車窓から眺めました。車窓からとはいえ、今治造船㈱今治工場で建造された全長170~180mの貨物船を目の当たりとし、学生たちは驚いた様子でした。6月頃には、その工場見学を予定しており、その時はさらに驚いてもらおうと思います。本授業では、今治市の地場産業にも関心をもってもらい、職業観の醸成につなげたいと考えています。糸山公園では、来島海峡展望館を訪ね、お土産売場での買い物や海峡大橋の撮影を楽しんでもらいました。アイス・レモンスカッシュ・タルトが人気でした。観光客気分を味わいながら、同所の魅力を感じとってもらい、次回の授業で振り返りを行いたいと考えています。一方、一行は17時には糸山公園を退散。その理由は、仕事を終えた造船労働者が家路に向かうラッシュを避けるためで、それもまた今治らしい光景ではありますが、授業時間内に帰校できないと判断し、視察は見送らせていただきました。その光景を、大成先生は〝今治名物・F1レース〟と称しているようです。


糸山公園

 


2026年4月21日火曜日

地域未来創生コース アシさとクラブ〝みちくさんぽ〟に参加(4月11日)

4月11日(土曜)、今治市波方町宮崎地区で開催されたアシさとクラブ〝みちくさんぽ〟に、地域未来創生コースの大成経凡先生と1年生・齋藤友亮さんが参加しました。アシックスとFC今治がコラボした「アシさとクラブ」では、社会貢献事業の一環でランニング教室など様々な取り組みを行っており、その一つが大成先生をガイドに地域の歴史スポットを歩いて巡る〝みちくさんぽ〟です。これまで、今治市玉川町鈍川・長谷地区、市中心市街地、小島の芸予要塞(げいよようさい)、朝倉古墳群と笠松山登山、西条市中心市街地などをコースに開催され、この日は16名の参加となりました。

 小部(おべ)湾に臨む宮崎地区は、高縄半島の臨海部でも秘境とされるところで、波方国家石油ガス備蓄基地や波方ターミナルなどのエネルギー施設にでも用がなければ、まず訪れることはないでしょう。歴史を紐解けば、同地区は平安時代の史料『三代実録』では海賊が根拠地とした場所として記されています。村上海賊よりも古い、ご当地の海賊のルーツです。今回は、同地区の氏神である御崎神社の一の鳥居をスタート地点に、神社経由で七五三ヶ浦(しめがうら)を折り返す、往復約3.5㎞コースでした。距離だけだと楽に感じられますが、アップダウンがあって、意外と足腰にきて、齋藤さんもしんどそうでした。


御崎神社一の鳥居

参道をウォーキング

御崎神社の「一の鳥居」は海中鳥居で知られ、大正14(1925)年にハワイ在住の丹下岩吉が帰朝記念で建立したものです。同神社の参道約300mは〝ヤマモモのこみち〟とも称され、ヤマモモの叢林をくぐって丘陵先端にある社殿を目指します。舗装された県道は昭和時代につくられたもので、一行は落ち葉が堆積してフカフカした土の参道を歩きました。そこはジブリ映画〝トトロの森〟に出てきそうな幻想的な光景が見られ、大成先生以外はみんな初めて歩くコースでした。少し汗をかきましたが、転ぶこともなく社殿に到着すると、同社が〝牛馬の神様〟ということで、奉納された瓦製・石製・銅製の牛のモニュメントが出迎えてくれました。古くは各家庭で牛や馬は飼っていましたので、参詣者も多かったようです。近年は、ヤマモモのこみちを神輿が渡御することもなく、現地は静けさに包まれております。梅雨時期に訪ねると、参道に落ちたヤマモモの実を拾うことができるようです。


ヤマモモのこみち(参道入口)

七五三ヶ浦では、里山サロンのアイスコーヒー・オレンジジュース・スコーンが、アシックスのスタッフから参加者に振る舞われました。疲れた後に食べるスコーンはおいしく、白砂の景観にひたりながら、しばし休憩&歓談。こどもたちは、足だけ海につかったり、砂の城をつくったりと、楽しい遊び場になったようです。大人たちは、シーグラス収集や牡蠣パイプのゴミを拾いなど、個々で楽しいひとときを過ごせたようです。「こんなところ、あったんやー」と、感動にひたっている様子でした。

 難読地名の七五三ヶ浦は、キャンプ場の穴場でも知られ、この日も3組のキャンパーがランチに合わせてテント設営とBBQの準備をしていました。釣りや海水浴もでき、狭い県道を伝って自家用車で現地へアクセスすることができます。NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」のロケ地でも知られ、主人公の秋山兄弟(あべちゃん&もっくん)が小舟に乗って、釣りをしながら語り合うラストシーンが撮影されました。つまりは、ロケーションが抜群に良く、来島海峡を航行する船舶や広島県呉市の島々(斎島・大崎下島など)を間近に望むことができます。


七五三ヶ浦で休憩

この日の齋藤さんは、企業の地域貢献の姿を学ぶとともに、今治市の魅力スポットを知って、視野が広がった様子でした。地域未来創生コースでは、このように授業以外でも自主的に地域へ出向き、社会性を磨く機会を増やして参りたいと思います。


2026年4月10日金曜日

オリエンテーション(4月6日、7日)

 緊張で迎えた4月3日(金)の入学式を終え、4月6日(月)から新入生は始動です。

まず、全体オリエンテーション(大講義室)で事務部・学生委員会・共通教育委員会などから、生活面の指導やカリキュラム等の説明を受けました。入学式とは違うカジュアルな衣装で、同じ学科コースの学生と、少しずつ打ち解けていく様子がうかがえました。めいたん名物〝プロモクルー〟の勧誘もあり、いきなり90分のオリエンテーションで大学生活の時間間隔をつかんでもらいました。つづいて、コース別に分かれて学科・コースの説明や履修方法の説明を受け、コースによっては、図書館などの校舎内の施設見学を行うところもあったようです。今年度から新たに開設された地域未来創生コースは、国際観光ビジネスコースの日本人と合同でのコースセミナーとなりました。どのコースでも、めいたんの推し!でもある、担当教員との距離を身近に感じることができたようす。



2日目の4月7日(火)は、晴れたことで、屋外のベンチに腰掛けて仲間との親睦を深める光景が見られました。この日、新入生は身体測定と履修票の提出、日本学生支援機構奨学金の説明等が大切な行事となりました。2年生も身体測定を行い、午後から日本人学生は今治警察署による交通安全講習会があり、今年度から新たに適用される自転車の交通違反などの説明がありました。留学生については、日を改めて実施予定です。また、寮生活を送る留学生については、全員を大講義室に集めて、部屋の掃除・ゴミ出しの仕方・備品の取り扱い方・近所迷惑への配慮など、入念な説明がありました。



寮生オリエンテーションの後は、楽天モバイルの社員をお招きし、簡単な企業セミナーとモバイル契約の手続きなどについて説明がありました。本学の留学生の多くが楽天モバイルを契約していることもあり、関心も高かったようです。同グループの公用語が英語ということで、英語で質問をするネパール男子留学生もいました。その彼を見て、羨望の眼差しで見つめる学生たちが多くいましたが、教員からは「日本語だけでなく、英会話の能力も鍛えて欲しい」との指導もありました。



さて、4月8日(水)からは前期授業がスタートしました。新入生については、各自の目標や将来像に合った最適な履修を行い、徐々に〝めいたん&いまばりライフ〟に慣れていって欲しいですね。


2026年4月9日木曜日

令和8年度 第61回入学式(4月3日)

  4月3日(金)、本学3号館大講義室で、132名の新入生出席のもと、今治市長・徳永繁樹様をはじめとする多くの来賓の方々がご臨席し、本学の入学式が開催されました(13名欠席/1年生145名)。3月末以降に入国したばかりの留学生と昨年秋入学の留学生も含まれるため、ミャンマー・インドネシアの民族衣装が式場内に華やかな彩りを添えてくれました。入学者宣誓は、幼児教育学科の井原獅悠さんが行いました。



 今年度の1年生は、日本人学生の数が久しぶりに50名を上回り、幼児教育学科24名と調理ビジネスコース18名が賑やかになりそうです。介護福祉コース17名は、国際観光ビジネスコースから転コースした中国人留学生が加わることで、日本人5名・インドネシア人6名・中国人6名のバランスのとれた構成となります。最も多い国際観光ビジネスコースは85名となり、国別内訳はミャンマーが最も多く53名・中国20名・インドネシア8名・スリランカ2名・日本2名となります。そして今年度から新たにスタートする地域未来創生コースは、国際観光ビジネスコースから転コースした1名を加えて4名となります。リカレント訓練対象の社会人学生は、幼児教育学科3名・調理ビジネスコース2名・介護福祉コース2名となります。年齢や国籍の垣根なく、地域との結びつきを大切にしながら、充実した2年間にして欲しいですね。




 入学式当日は、吹揚神社の神輿連「今壱会」ら有志が、新入生を歓迎すべく獅子頭持参で本館前に駆けつけ、その太鼓・笛の音がキャンパス内に響き渡りました。正門前のソメイヨシノも8分咲で、これをバックに記念撮影に興じる留学生の喜びに満ちた表情が印象的でした。今治CATV(当日放送)・愛媛新聞(4/6掲載)・FMラヂオバリバリの取材以外にも、今治市大島出身の映画監督・小田大河さんの撮影もありました。小田さんの収録映像には、学生たちへのインタビューも含まれ、新入生を追跡調査していく中でショートムービーを制作するとのことでした。地域未来創生コースでは、2年生の科目で小田さんによる映像基礎演習Ⅰ・Ⅱを予定いたしております。







2026年3月31日火曜日

介護福祉コース 介護福祉研究集会




2月27日  2年間の学びの集大成。 介護福祉研究集会が行われました。


実習で学んだ「その人らしさ」を大切にしたケアをもとに、学生が自分の介護観を発表しました✨


発表中は少し緊張した様子も…💦

でも終わると自然と笑顔に😊


実習先の施設の担当の方からも

「ここで頑張っていたね、成長したね」

と声をかけていただき、学生たちの頑張りを温かく見守ってくださっていることを実感しました🥺


長い歴史のある明短の介護福祉コースでは、地域のたくさんの施設で卒業生が活躍しています。


今回発表を聞きに来てくださった施設の方の中にも卒業生の姿があり、

「私も研究集会のときはすごく緊張しました」と話しながら、学生の成長を喜んでくださいました🙏




地域で支えてくれる卒業生や先輩たちの存在を身近に感じ、

応援してもらえる心強さを感じながら、今年も無事に発表を終えました👏



地域の中で育ち、地域で支えられる。

そんな温かな時間となりました。

2026年3月30日月曜日

食物栄養コース  栄養College Life Vol.LAST 食物栄養コース最後の卒業生





贈る言葉

2年生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。


  入学してみると、高校の頃より座学時間は長く、実習ではマナーや衛生を厳しく指摘され、課題は多い。社会活動では、1年生の時は上級生がいて分担ができたけれど、自分たちが上級生になった時には下級生がおらず、一気に負担が増えてた、などなど、「こんなに大変だとは思わなかった」「こんなに怒られるなんて・・・」そう言いながら乗り越えた皆さんの頑張りに拍手です。

 皆さんが入学をする直前に、皆さんが最後の食物栄養コースの学生になることが決まりました。入学時から、最後の学生と言われ戸惑うこともあったと思います。食物栄養コースは、明徳短期大学開学当初から60年間栄養士を養成してきた、最も古く歴史あるコースです。本学は、設立当初、家政科のみの女子短期大学で、愛媛県東予地域唯一の大学でした。その後、社会のニーズに応えるべく男女共学制の導入や学科・コースの増設を図るなど、栄養の分野だけでなく福祉や教育の分野を充実・発展させてきました。「食」は生きることの根源であり、食と生命をとりまく学問の知識は、健康な暮らしの基本とも言えます。

 2年間で専門知識はもちろん、グループワークや実験・実習を通して技術や実践力を身につけられるように、また、地域の期待に応えられるように、より就職に繋げられるように、さらに、専門職業人としてだけではなく、豊かな人間形成を目標に様々な教養科目を設けるなどカリキュラムの充実を計ってきました。時代によって食に係る問題点やニーズは異なりますが、それらに応えるべく食育や「個」への対応等求められる人材育成に務めてきました。

 様々な要因が重なり、残念ながら、今年度(令和7年度)をもって栄養士養成課程の食物栄養コースは廃止されます。これからも「どうして?」「なんで?」と納得いかないことがたくさんあると思います。ですが、本当に自分に原因は全くないのか振り返り、人を批判することのないように謙虚な気持ちで物事に取り組んでください。皆さんが2年間学んだことや友人とのつながりを大切にしてください。皆さんのご健勝とご活躍を心より願っております。


食物栄養コース 教職員一同


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