私たち「はだか麦同好会」では、はだか麦を若い世代に継承するための活動をしています。
これまで「はだか麦おにぎり」、「みそ汁」、「カップケーキ」の普及に取り組んできました。
今回は、白米ではなく「はだか麦100%のぽん菓子づくり」に挑戦しましたので、その実施状況について報告します。
みなさん、お米を原料としたぽん菓子を知っていますか? どこかで「ドン」とか「ボン」という音を耳にすると、どこか懐かしさを感じる人もいると思います。
実施日 2025.8.28 本学の演習室・実習室
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はだか麦100%の「ぽん菓子」を市販の家庭用ぽん菓子機器(釜)を使ってつくりました。
下の写真のとおり、はだか麦450g(3合)を釜に入れ、釜を熱し気圧を上げて行きます。
12から13分後、気圧を一気に下げると、ポンという爆発音とともに「ぽん菓子」ができあがりました。
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できた「ぽん菓子」に味を付け(調理)しました。
味の素材として、ホワイトチョコ、ココア、きな粉、練乳、レモンを使いました。
味付けの手順は下の写真のとおりです。なかなか思うような仕上がりにはならなかったので、学内の教員にも調理のコツを教えてもらいながら進めました。
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2でできた試作品を本学の教職員17人に評価をしていただきました。
◎・〇・△・×の4段階評価で、結果は下のグラフのとおりでした。
厳しい評価や感想をたくさんいただきました。
・ホワイトチョコ:固まっても手に付くのが嫌、塩のアクセントよい、味は良いが見栄えは☓ 、ホワイトチョコと言われると違う気がするがパリパリ感はいい、 硬い
・ココア:苦い、もっと甘みのある方がよい、硬いがココア味はしっかりしている、一工夫必要、 サクサク感が欲しい、焦げている感じ、ビター感あり美味しい
・きな粉:きな粉の付きにむらがある、きな粉味がもう少し強い方がよい、はだか麦にあう、香ばしくてよい、きな粉の味があまりしない、ぽん菓子のパフ感が無い
・練乳:焦げた部分がキャラメル風味、歯にひっつく、ねっちり感、練乳の味はしない、飽きのこない優しい味
・レモン:酸味はあるがレモン感は無い、ふわっと感あるいはカリッと感があると良いと思う、意外性ナンバーワン、レモンの酸味が良い、カリッと感があると良いと思う
・水あめ:シンプルな味 固まっても手に付くのは嫌 出来立ては美味しかったがすぐ湿気で歯にひっつく、よくわからない、特徴無し、歯に付き食べにくい、これなら素の方がよい
・素のぽん菓子:膨らみが足りない、硬さにムラがある、硬いあっさりした感じ、個人的に無味が好き、素朴な味プチプチ感もよかったがサクサクさせてほしい
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今後の取り組みについて
・素のぽん菓子の改良
膨らみが足りなかったり、焦げ付いたり、硬かったり「均一な素のぽん菓子」づくりを完成させたいです。釜に入れるはだか麦の量、釜の温度、圧力、加熱時間など工夫する必要性を感じました。
・対象者に提供できる試作品の完成
教職員の評価や感想を基に試作品の改良を目指します。アイスクリームやヨーグルトなどとはだか麦の相性を調査してみたいと思います。
・イベント会場での試作品の提供
FC今治高校文化祭や越智今治農業まつりなどのイベント会場において、はだか麦を使った料理の提供を計画中です。
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はだか麦の摂取を勧める主な理由は以下のとおりです。
①愛媛県ははだか麦の産地で、38年間日本一の生産高です。また、品質の高いはだか麦が収穫されています。
②はだか麦の活用法や栄養価値について知らない人が多く、多くの方にはだか麦の良さを知って欲しいです。若い世代の人たちにも継承したいと思います。
③はだか麦には水溶性の食物繊維β―グルカンやビタミン、ミネラルが多く含まれ、私たちの健康維持や生活習慣病の予防に役立ちます。
次回は、はだか麦とアイスクリーム(ヨーグルト)のコラボを・・・