◆◇◆学生の感想◆◇◆
・一番目の発表ということもあり、報告会が始まる前からとても緊張していました。そのため、ミスや不備がないように、資料は友人や先生に見てもらい、多くのアドバイスをいただきました。画像の選び方やスライドの順序、文字や図の構成については、自分以外の視点から評価してもらうことで、大きな助けになりました。また、発表練習を重ねる中で、自分は話すスピードが速すぎることや、原稿を見すぎてしまい聞いている人の方をしっかり向けていないこと、指し棒やスライドの使い方が不十分であることなど、多くの課題に気づくことができました。さらに、時間を計ってもらったことで、予想よりも発表時間が短くなってしまうことにも気づき、前日の段階ではありましたが、スライドを追加したり、話すスピードを落とす意識を持つことができたのは、練習の成果だと感じました。
発表当日はクラスの誰よりも早く教室に行き、精神的な準備と発表練習を行うことで、少し余裕を持って本番に臨むことができました。本番中は、前を向いて話すことと、焦る気持ちを抑えてゆっくり話すことを意識しました。時々聞いている人の表情を見ることで、自分の話すスピードや言葉の正確さ、スライドの内容が合っているかなどを確認することができ、自分にとってそれは大きな発見となりました。その結果、ただ淡々と話すのではなく、自分のリズムで自然に話すことができるようになったと感じました。
改善点として、他の方の発表を見る中で、色使いやアニメーション、見やすさへの工夫が多く見られ、自分にはまだ足りない点が多くあると感じました。作成段階で少し試してみたものの、うまくいかず諦めてしまったところがありましたが、たとえ一枚でも工夫を取り入れて自分の経験にするべきだったと反省しています。また、発表とは別に、当日司会を任されるという場面もありましたが、最低限の役割を果たすことができ、自分の対応力や人間性が少しは成長したのではないかと思いました。そのことが、自分自身への小さな自信や期待にもつながりました。
まだまだ改善点が多すぎるくらいですが、少しの成長が大きなものにつながるようにこの経験を大切にして社会でも自信をもって頑張ろうと思います
・発表に関しては、学内実習報告会の時より緊張はなく、ゆっくり喋れました。ですが、ただ原稿を読むだけとなっており、聞いている人の興味をもたせることはできていなかったと思います。
また、資料は見づらかったです。スライドは、文字を大きくしたり、簡潔にまとめていたりすることで、遠くの人が見てもわかりやすく印象的なスライドを作成できると思います。写真についても、一つ一つ大きくしたのはよいが、写真がぶれており、読めませんでした。そして、食数やなぜこのテーマを選んだのかなどの必要な情報がない状態であり、聞いている人の想像がつかなかったと改めて思いました。何かを報告するときは、実習内容を整理しながら、基本的な情報も取り入れておくことが大事だと学びました。他の人の報告を聞いていて、話す人が感情をこめて話すと、聞き手にも感情が伝わり、強く印象に残りました。準備は、スライドばかりに注目するのではなく、発表の仕方も気を付けたいと思います。
報告会を通して、自分の施設だけではく、他の施設の様子もよく知ることができました。私の実習先とは異なった取り組みや衛生、食事提供の仕方が学べ、新たな知識を得ることができました。
高齢者施設では、ミールラウンドやカンファレンスといった多職種との連携がされており、災害の時の食料もきちんと確保されていることに驚きました。また、食事では、保育所とは違い、利用者の一人ひとりに食札があり、個別の対応を大切にしていました。また、施設が広いため、食事スペースが多くあります。職員の方全員で食事のサポートを行うことが重要だと思いました。
保育園では、同じ保育園でも取り組み方が違う個所があり、感心しました。お子さんの弁当箱に給食を入れるというのは、手間になりますが、子どもたちが食事を楽しんでもらうための工夫だと思います。保育園では、このような取り組みやバイキング給食といった取り組みがあり、子どものことを第一に考えていることが分かりました。また、年齢に合わせて切り方や味を変え、食べやすくすることで、保護者の方も安心して子どもを預けられると思います。利用者だけではなく、周りの大人の人とも信頼が築けると思いました。
病院では、使う食材にこだわっており、利用者の病気に対して、食事も大事な治療法だと感じることができました。これまでの施設とは違い、使用しない食材もあり、機械も見たことがないものだったので大きな学びになりました。ここでもカンファレンスがあり、多職種の連携を行い、利用者の状態を認知し、安全を守っていました。
栄養士は、利用者によって業務内容が変わり、支援の仕方も大きく異なることが分かり、就職した時、大切にするべきことを理解することができました。しかし、どの施設も「利用者のことを第一に考える。食事を楽しませる。」ということは同じなので、心に刻んでおきます。実際に栄養士の業務をしてみて、責任ややりがいを実感し、どの現場も臨機応変な対応が求められていると感じました。今回、報告会で学んだことを、今後の授業や就職に活かしたいと思います。