4回目の授業レポートは、1年生の『生活支援技術Ⅳ』をお届けします。
入学から2ヵ月半、少しずつ学びを積み重ね、授業以外の自主練も怠らず、車いす介助の技術を磨いてきた1年生のみんな。6月20日(火)は、ついに学外での実習に出かけてきました。学校の周りを中心に、レジャー施設や商業施設、公共施設など身近な場所に車いすに出かけていき、より実践的に学ぶ機会です。
安全な車いすの操作や介助方法を実践するのも大切なことですが、市内のバリアフリーの利便性や課題を実感することも、この実習の大事な目的のひとつ。自分たちが普段何気なく歩いている道や買い物している場所ですが、車いすに「乗って」車いすを「介助して」歩いてみることで、たくさんの『気づき』に出会いました。また、車いすを利用している方々にとって優しい施設や設備が、学校の周辺にも増えてきていることも発見しました。
利用者の目線や介助者の目線で実際に町に出てみることで、学内の練習だけでは気づけなかったことに気づき、感じる、有意義な学びの時間になったようです。この体験で得たもの、そして自分の課題を、後期から始まる学外実習に活かしていけるように残りの授業もがんばっていきましょう!
《感想》
○車いすに乗ると、目線が変わって、道路では車との距離が近くなるのでとても怖かったです。お店では高い位置の物が取れなかったり、商品棚と商品棚の幅が狭いところなど不便な点もありましたが、お客さんが位置をあけてくれたり親切にしてくれました。
○大型ショッピングセンターや観光施設などはたくさんの人が来店されるのでバリアフリーにしてあったり、車いすで通りやすい工夫がされていると感じました。
○多目的トイレの場所や道路状況などを事前に把握しておくとスムーズに安全に介助ができると思いました。
○横断歩道を横断していた時に気づいたことは、歩いて渡る時は感じなかった青信号の長さが、車いすではとても短かったことです。
○一般道路は予想以上に進みにくかったのが印象に残りました。
○障害者、高齢者とそうでない人の意識の違い、認識に大きな壁があると思い知らされる体験になりました。
○エレベーターのボタンの位置や広さなど、普段の生活では気にならない所が、車いすに乗ってみると気になるなど、普段味わえない経験ができました。
○高い位置に配置されている商品が欲しくても取れない為、どうしても人の助けが必要になります。車いすに乗っている人の目線や気持ちになって改善してほしいと思う点に気づきました。
○利用者に安心して外出を楽しんでもうらうためにも、十分コミュニケーションが取れるようしたいと思いました。