4月11日(土曜)、今治市波方町宮崎地区で開催されたアシさとクラブ〝みちくさんぽ〟に、地域未来創生コースの大成経凡先生と1年生・齋藤友亮さんが参加しました。アシックスとFC今治がコラボした「アシさとクラブ」では、社会貢献事業の一環でランニング教室など様々な取り組みを行っており、その一つが大成先生をガイドに地域の歴史スポットを歩いて巡る〝みちくさんぽ〟です。これまで、今治市玉川町鈍川・長谷地区、市中心市街地、小島の芸予要塞(げいよようさい)、朝倉古墳群と笠松山登山、西条市中心市街地などをコースに開催され、この日は16名の参加となりました。
小部(おべ)湾に臨む宮崎地区は、高縄半島の臨海部でも秘境とされるところで、波方国家石油ガス備蓄基地や波方ターミナルなどのエネルギー施設にでも用がなければ、まず訪れることはないでしょう。歴史を紐解けば、同地区は平安時代の史料『三代実録』では海賊が根拠地とした場所として記されています。村上海賊よりも古い、ご当地の海賊のルーツです。今回は、同地区の氏神である御崎神社の一の鳥居をスタート地点に、神社経由で七五三ヶ浦(しめがうら)を折り返す、往復約3.5㎞コースでした。距離だけだと楽に感じられますが、アップダウンがあって、意外と足腰にきて、齋藤さんもしんどそうでした。
| 御崎神社一の鳥居 |
| 参道をウォーキング |
御崎神社の「一の鳥居」は海中鳥居で知られ、大正14(1925)年にハワイ在住の丹下岩吉が帰朝記念で建立したものです。同神社の参道約300mは〝ヤマモモのこみち〟とも称され、ヤマモモの叢林をくぐって丘陵先端にある社殿を目指します。舗装された県道は昭和時代につくられたもので、一行は落ち葉が堆積してフカフカした土の参道を歩きました。そこはジブリ映画〝トトロの森〟に出てきそうな幻想的な光景が見られ、大成先生以外はみんな初めて歩くコースでした。少し汗をかきましたが、転ぶこともなく社殿に到着すると、同社が〝牛馬の神様〟ということで、奉納された瓦製・石製・銅製の牛のモニュメントが出迎えてくれました。古くは各家庭で牛や馬は飼っていましたので、参詣者も多かったようです。近年は、ヤマモモのこみちを神輿が渡御することもなく、現地は静けさに包まれております。梅雨時期に訪ねると、参道に落ちたヤマモモの実を拾うことができるようです。
| ヤマモモのこみち(参道入口) |
七五三ヶ浦では、里山サロンのアイスコーヒー・オレンジジュース・スコーンが、アシックスのスタッフから参加者に振る舞われました。疲れた後に食べるスコーンはおいしく、白砂の景観にひたりながら、しばし休憩&歓談。こどもたちは、足だけ海につかったり、砂の城をつくったりと、楽しい遊び場になったようです。大人たちは、シーグラス収集や牡蠣パイプのゴミを拾いなど、個々で楽しいひとときを過ごせたようです。「こんなところ、あったんやー」と、感動にひたっている様子でした。
難読地名の七五三ヶ浦は、キャンプ場の穴場でも知られ、この日も3組のキャンパーがランチに合わせてテント設営とBBQの準備をしていました。釣りや海水浴もでき、狭い県道を伝って自家用車で現地へアクセスすることができます。NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」のロケ地でも知られ、主人公の秋山兄弟(あべちゃん&もっくん)が小舟に乗って、釣りをしながら語り合うラストシーンが撮影されました。つまりは、ロケーションが抜群に良く、来島海峡を航行する船舶や広島県呉市の島々(斎島・大崎下島など)を間近に望むことができます。
| 七五三ヶ浦で休憩 |
この日の齋藤さんは、企業の地域貢献の姿を学ぶとともに、今治市の魅力スポットを知って、視野が広がった様子でした。地域未来創生コースでは、このように授業以外でも自主的に地域へ出向き、社会性を磨く機会を増やして参りたいと思います。

