2023年8月3日木曜日

第28回水軍レース大会に出場

 4年ぶりの開催となった水軍レース大会を盛り上げようと、本学では学生有志でチームを編成し、 「めいたんプロモーションクルー」の名で出場することになりました。初出場のため、漕力がワンランク下の〝一般の部B〟のカテゴリーにエントリーし、優勝賞金20万円の獲得を目指すことになります(一般の部Aは優勝賞金50万円)。

We are めいたんプロモーションクルー!

49チームが集う開会式

 しかし、勝負の世界はそんなに甘くはありません。使用される船は和船(木造)で、村上海賊が使用した小型快速船「小早船」(こばやぶね)を復元したものとなります。1艇に12名が乗り込み、2人が竿持ち&舵持ちで、10人で5本の櫓(ろ)を操るのです(1本を2人で漕ぐ)。櫓は、櫂(かい)やローイングのオールとは違った構造をしているため、若い力自慢であれば速く漕げるかというと、必ずしもそうではありません。勝つためには、櫓にしっかりと推進力を伝え、まっすぐ進むことが大前提なのです。5本の動きがバラバラだと船体がローリングして減速の要因ともなります。

舵を装備しない船の一部は、コースから逸脱して棄権となったものも見られました。たかが200メール、されど200メートルなのです。そのため、今年の一般の部A優勝は、70歳以上の漕ぎ手が半数を占める「鵜島奉行隊」が獲得しています。老練な櫓さばきは、あなどれません。

 本学学生は、地域活性化論の授業とオープンキャンパスのオプショナルツアーで、2回だけ練習の機会がありました。しかし、本番の漕ぎ手が全員そろって練習したことは一度もなく、初心者集団でいきなりぶっつけ本番という不利な条件下にありました。田所君だけが、中学生の時に1度だけ漕いだ経験があり、留学生2人のうち、内陸部出身のシン君は海そのものが未経験の文化でした。スタート直前になって、メンバーの配置が決まり、舵も装備することになりました。

いざ出陣!

 舵をつけたことは正解でした。5艇で争う第6レースにめいたんクルーは出場し、1位だけが決勝進出となります。スタートで出遅れためいたんクルーでしたが、先をゆく2艇がコースからそれて棄権。亀さんペースながら着実に最短コースを進み、終わってみれば2位争いの2分26秒でゴール。結果は5艇中3位でしたが、2位との差は2秒。1位は2分02秒ですから、まだまだ力の差があるものの、戦える手応えは感じたことでしょう。くすのき会役員の矢野さん(宮窪在住)も応援に駆けつけ、差し入れのドリンクをいただき、クルーの健闘を称えてくださいました。


ヨーソロー!

 水軍レースの良さは、職場や趣味、出身地など、何かの縁で結ばれた仲間同士が絆を深め、チームワークを高めることにあります。メンバーの一部は1年生のため、この経験を生かして来年は今年以上の成績をおさめて欲しいですね。卒業後の2年生の参加にも期待です。今大会のめいたんクルーの奮闘ぶりは、もう一つのめいたんクルーである撮影隊が、作品にして「ふるさとCM大賞2024」に応募する予定です。熱き戦いは、まだまだつづきます。


炎天下での撮影


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