2023年8月2日水曜日

幼児教育学科 FC今治コラボ授業 Vol.3

「子どもが自然と身体を動かしたくなるかかわり&年中・年長向け運動遊び企画」


 今年度、幼児教育学科1年生は、学生同士で協力しながら子どもが惹かれる運動遊びを実践できるようになることを目標にし、FC今治ホームグロウングループのコーチとともに学んでいます。

 今回は、本学大講義室で実施した、今年度3回目となる幼児教育学科とFC今治のコラボ授業の様子を報告します。

 7月25日、安倍亮太コーチと土橋功コーチ、そして、ホームグロウングループのコーチ2名とFC今治のスタッフ1名が来校されました。

 学生にとって、この日のねらいは「子どもたちを惹きつける大人のかかわりや環境づくりを学ぶ」ことです。「子どもが自然と身体を動かしたくなるかかわり」について安倍コーチからレクチャーを受けた後、学生主体で「年中・年長さん向け運動遊び企画」をグループで行いました。


安倍コーチによるレクチャー 「子どもが動きたくなる!!5つのオキテ」




 まず、安倍コーチから「動きたくなる!5つのオキテ」が説明されました。

 1回目、2回目のコラボ授業における学生自身の運動遊び体験、保育園児を招いたプロコーチによるサッカー教室での実践を思い返しながら、学生たちは真剣に耳を傾けました。

 ①動くことが好きな子どもたちをサポート、②子どもたちに興味を抱いてもらう、③子どもたちと一緒に動きながら大人も楽しむ、④言葉を上手く使う、⑤上手くいかない子どもにも配慮・・・学生たちは、熱心にメモを取りながら学んでいました。


グループワーク 「4・5歳児10名を対象とした10分程度の遊びを創る!」

 次に、年中・年長児向けの運動遊びを創るミッションがコーチから示されました。

 学生たちは「風船」「タオル」「新聞紙」「ボール」を使う遊びと「道具無し」で遊びを創るグループに分かれ、様々なアイデアを出し合いながら、実際に試しながら取り組みました。コーチから、まわる、はしる、ける、わたす、ひく、なげる等の「36の動きの要素」を参考資料として提示していただき、動きのバリエーションが豊かになるよう遊びを考えていきました。




意見交換 グループで考えた遊びの発表!!

 最後に、各グループで考えた遊びを発表し、学生、コーチ、教員による意見交換を行いました。

 何も道具を使わずに遊びを考えたグループは「どこにはる?」「数字ヒーロー」という、わくわくするネーミングのゲームを説明しました。


 タオルを使ったグループは、タオルを複数枚組み合わせた「大縄跳び」と「綱引き」を実演しました。


 風船グループは、子どもたちを2グループに分けて行うことを想定し、床に置かれた風船の位置により動きを変化させる「風船リレー遊び」を披露しました。


 新聞紙を使ったグループは、6月のおでかけ児童館で経験した「パラレルバルーン」をイメージした運動遊びを試し、最後は使用した新聞紙の片付けまで考えました。



 ボールグループは、一人から二人、二列(2グループ)、円(全員)で行う様々な動きのある遊びを考え、歌でリズムをとりながら、息を合わせてボールを動かす工夫をしました。


~学生の感想や学び(抜粋)~


子どもたちが自ら動きたくなるには! コーチのレクチャーから


・5つのオキテを学び、言葉はやっぱり重要なのだと感じました。うまくいかない子にも配慮しなければならないことがわかりました。


・コーチの話を聞いていると、勝ち負けよりも、ゲームを通して子どもたちに自信を与えることが大切だと思いました。


・一人ひとりのことを考えることが必要だと思いました。体を動かすのが苦手な子と好きな子、いろいろな子がいるので、いろいろな面を考えたいと思います。


・スランティライン(斜線)理論では、全員が平等に楽しめるよう、成功できるように工夫していました。


運動遊びを考える!! グループワークを通して


・タオルでも大繩や綱引きができると知り、タオルの無限大の可能性を見つけた気がしました。


・子どもたちのことをイメージして遊びを考えて、安全に配慮することが大事だと思いました。


・ルール、安全性、先生の数や協力がとても重要であり、私たちが考えることはたくさんあります。遊びを展開する際に今日の授業を役立てていきたいと思いました。


・自分たちで決められた道具を使って遊びを考えるのは、簡単なようで難しかったです。子どもにわかりやすく説明したり、安全面に気を付けたりなど、考えることがたくさんあると思いました。


今回のFC今治コラボ授業の感想


・私たちが前に出て発表した後に必ず、コーチの皆さんがよい点と改善点を言ってくださり、どの部分ができていてどの部分はまだ不十分だということがわかったのでよかったです。


・子どもの発達について学び、知っていますが、実際にその年齢の子どもが何に興味を持っているか、どんな遊びをしているのかわからないので、子どもと触れ合う機会が必要だと感じました。


・いつもコーチの一つ一つの言葉には、子どもだけではなく、私たち学生に向けても、よい保育者に育ってほしいという気持ちが伝わってきます。感謝して言葉を大切に受け取りたいと思います。


 今年度3回目のコラボ授業でしたが、学生とコーチがすっかり馴染み、学生たちがのびのびと、生き生きと、楽しみながら学んでいる姿が印象的でした。そして、これまでのコラボ授業、地域での活動、前期での学びが、今回、学生たちが創った遊びにつながっており、嬉しく感じています。今後、後期に予定している「運動遊びイベント」の実践に向けて、安全安心を基盤に子ども一人一人に配慮し、全員が夢中になって遊べる内容を考えていきたいと思います。

 安倍コーチ、土橋コーチ、お越しいただいた皆様、有意義な時間と学びをありがとうございました!後期もどうぞよろしくお願いいたします。


 第1回の様子はこちらから→https://meitan-webnews.blogspot.com/2023/05/5-fc.html

 第2回の様子はこちらから→https://meitan-webnews.blogspot.com/2023/07/fc-fc.html


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