2024年2月2日金曜日

授業紹介 「日本を学ぶⅡ」1/26  円光寺で座禅体験

 1月26日(金曜)の「日本を学ぶⅡ」は、昨年につづいて座禅(坐禅)体験を授業の中に取り入れることにしました。履修生が20名を超えたこともあり、曹洞宗寺院の円光寺(今治市米屋町)に今年はお願いすることにしました〈昨年・一昨年は湊町の城慶寺で実施〉。同寺では、ふだんから市民向けの座禅講座「まどか塾」に取り組まれております。

 前回の授業で、おおまかな日本の仏教史について学びました。この日、参加した履修生は22名いて、日本人5名とミャンマー人(2)&スリランカ人(1)留学生の計8名は仏教徒ですが、座禅の経験者は半分もいませんでした。その他、中国人(9)&ネパール人(4)&インドネシア人(1)留学生の計14名は座禅そのものが初体験となります。正座ではありませんが、長時間座ると足はシビレます。態勢がくずれると警策(きょうさく)で叩かれるという点は、事前学習を済ませていました。

 円光寺に到着するやいなや、学生たちは本堂へと導かれ、お尻の下に敷く丸形クッションの座蒲(ざふ)を受け取り、着座。そして、座禅の仕方をご住職の宮崎俊輝さんより英語を交えてレクチャーされ、宝泉寺(玉川町葛谷)ご住職・里野和敬さんがお手本を示してくれました。お手本の最後には、なんと警策もありました。その実演で〝パチンッ!〟と本堂内に心地よい音が響きわたると、ほぼすべての学生が大成先生をにらみつけ、ダチョウ倶楽部のコント《聞いてないよ~》の反応を示しました。あくまで、これは宮崎さんの芝居で、緊張感をもってのぞむにはちょうどいい教育的指導といえました。

そうこうして、宮崎さんの分かりやすい解説のもと、座禅の意味を学んだ学生たちは、早速15分×2回の体験にのぞむことになりましたが、最終的には10分×2回となりました(本来は40分)。大成先生も、東北福祉大学在学中に座禅体験の授業があったようで、その経験から自身の授業にも取り入れたようです。ふだん、授業中に私語したり、よそ見したり、睡魔と格闘する学生にとっては、背筋をのばして、無の境地のもと、静寂の時間を過ごすことはとてもつらかったかも知れません。座禅中は、大成先生の撮影音と警策音とがよく響きわたりました。

次回の授業は、いよいよ後期テストとなります。座禅の感想も設問の一つに取り入れたいと思います。それぞれの感じ方に違いはあったかと思いますが、得られたものは大きかったことでしょう。座禅体験のご縁をいただきました、宮崎様、里野様、本当にありがとうございました。

座禅の様子(本堂)

座禅前の合掌

警策を受ける学生



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