コーチ講話「子どもの主体性を育む運動指導と大人の関わり方」&
学生による身体を使ったあそび「オセロゲーム」
幼児教育学科では、FC今治ホームグロウンコーチと共に学び合うことを通して子どもたちが主体的に身体を動かすことを楽しめるようなかかわりができる保育者になることを目指し、「FC今治コラボ授業」を実施しています。
今回は、第2回目のFC今治コラボ授業の報告です。
第1回目は、本学1年生がFC今治ホームグロウンコーチによる幼稚園でのサッカー教室に参加し、子どもたちへの言葉がけやかかわり、活動の進め方を見て学びました。
第2回目の目標は、サッカー教室の見学体験をもとに、子どもの主体的な活動を促すかかわりのポイントを学ぶこと、そして、学生が考えた幼児向けの身体を使ったあそびをコーチに紹介することです。
7月14日、幼児教育学科1年生は、FC今治ホームグロウンの土橋功コーチから「子どもの主体性を育む運動指導と大人の関わり方」についての講話を聴きました。
学生からは、自分達でルールを考えた身体を使ったあそびとして「オセロゲーム」を実践してコーチに紹介しました。
その後、学生、コーチ、教員からそれぞれ感想を述べ、意見交換を行いました。
以下に、学生一人一人の振り返り内容の一部を抜粋し、FC今治コラボ授業での学生の気付きや学びを記します。
コーチの講話から感じたこと・学んだこと
・コーチの講話や実践している動画を見ることで、子どもに対する具体的な接し方や大人の子どもに対する深い考えなどが伝わりました。
・5月に見学したサッカー教室もいろいろなことを考えて決めた内容だからこそ、子どもたちが楽しく、安全に安心して活動できているのだと思いました。
・子どもを褒めること、励ますこと、情熱を伝えることが大切だとわかりました。
・子どものココロをつかむこと、楽しいと思える雰囲気づくり、子どもとかかわるときは目線を合わせて身振り手振りでわかりやすい表現を使うことが大切だと改めてわかりました。
・コーチの話はすごく学べました。(動画で外国でのサッカー教室の実践を見て)言葉は通じなくても、ハイタッチをしてほめるなど、子どもたちが安心してプレーできるのがいいなと思いました。
・子どもは楽しいと感じることで自然と身体を動かす、ポジティブな声掛けや安心、安全な環境づくりを準備することなど、参考になる話がたくさんありました。
・「したい!」と思えるように楽しめるものを用意すること、そう思える雰囲気を作ること、頭と体を使うこと、ワクワクさせること、大人も子どもと一緒に楽しむことで楽しい雰囲気づくりにつながることがわかりました。
・5つの夢中になる共通点(①子どものココロをつかめ、②カラダとアタマを使う、③大人の関わり、④言葉の力、⑤個人差への配慮)を聞いて、納得することばかりでした。
・保育にもたくさん生かせそうな要素がありました。特に個人差への配慮という点が一番の学びでした。スランティライン(斜線)理論はわかりやすく、実践に行かせる知識だと思いました。
・一番印象に残ったのは、「子どもたちの未来に触れている責任がある」ということです。責任を伴っているからこそ、一つ一つの行動に意味、意図や配慮があり、目標や目的を設定し、教える側が話し合い、環境を安全、安心なものにしていかねばならないことがわかりました。
自分たちが考えたオセロゲームの実践後の振り返り
・皆でルールを作れて、やってみたオセロゲームも楽しかったです。
・ぐるぐるバットで10回回るのは想像していた以上に目が回ることがわかりました。
・子どもたちが安全に楽しむことができる工夫が大切だと思いました。
・自分たちで考えたオセロゲームを実践してみて、もっとゲームについて詳しく練っていく必要があると思いました。
・様々な視点から計画した遊びでしたが、実際に遊んでみると様々な課題が出てきました。いろいろな観点から考えつつ、子どもたちが楽しめ、協力できる遊びを考えようと思いました。
・楽しい遊びを考えたが実践してみると危ない箇所が多くて、やってみないとわからないと思いました。実践して試してみることが大切だと思いました。
意見交換からの気付き
・ぐるぐるバットの棒、人と接触してしまう、目が回るなどの危険性に気付きました。
・シンプルでわかりやすく安全なルールづくり、見ている人たちも一緒に応援しやすい雰囲気、勝ち負けを決めるだけでなくみんなに勝った喜び、負けた悔しさを感じられるようにすること、知識を実践に生かしていくこと、目的やゴールを設定して内容を考えること、失敗したことは次に生かすこと等々が大切であることに気付きました。
今後に向けて
・運動が苦手な子どもでもできる遊びを考えていきたいと思いました。
・実習などに行ったとき、子どもたちができたことに対して褒めることをしていこうと思いました。
・今回気付いた改善点を次に生かせるようにしたいです。
・みんなで意見を出し合って、よいところや改善点などをこれからにつなげたいと思いました。
・子どもたちとかかわる中で、「できた喜びを導き出す」ということは、全体が見えていいないとできないことなので、たくさんの経験を積んで学んでいきたいです。
土橋コーチによる講話の様子
学生による身体を使ったあそび「オセロゲーム」の紹介(実践)の様子
土橋コーチ、学生への講話やアドバイス、多くの学びをありがとうございました!今後もどうぞよろしくお願いいたします。
12月に予定している第3回FC今治コラボ授業では、これまで、そしてこれからの学びを生かし、今年度の集大成として年長児向けの「身体を使った遊び」を学生間で考え、実践します。今から楽しみです。
5月のFC今治コラボ授業(第1回)の様子はこちらから↓
https://meitan-webnews.blogspot.com/2025/05/1fc.html