2026年11月4日水曜日

授業紹介「地域社会論」バリウォーターを視察(10月27日)

 10月27日(火曜)の「地域社会論」(大成経凡先生)は、18名の学生をともない、短大から車で10分弱の距離にある今治市高橋浄水場〝バリウォーター〟を訪ねました。令和4年(2022)年3月に供用開始した同施設に、本学では同5年から授業で毎年視察に訪れています。本科目では、身近な地域社会に関心を持ち、地域課題の探究に結びつけることをテーマにおいていますが、留学生が多いことから、今治市の社会インフラや自然景観の良さを知る中で地域への関心を深めるよう努めています。この日の学生の内訳は、日本3・中国1・ミャンマー14となり、このうちミャンマー11名は今秋入学したばかりです。身近な上水道の仕組みやゴミ処理について学ぶことで、日本生活に馴染む足がかりにして欲しいとの願いを込めてコース設定をしました。



 本学の学内寮に住む女子留学生の中には、最寄りのスーパーの〝無料の水〟をボトルで給水し、自転車で寮まで持ち帰る姿をよく見かけます。この理由について訊ねると、どうも塩素臭い寮の水がお口に合わないようです。日本では、一般家庭で水道水はふつうに飲むことができますが、ミャンマーなどではそうもいかないようです。そのため、ミネラルウォーターを購入するという習慣があり、スーパーで無料の水があるのは大変ありがたいようです。


原水が沸き上がる着水井


 バリウォーターでは、最初にVTRなどを使って全体の概要について説明があり、その後で施設見学となりました。今治市では、1日に上水道は約4万㌧が使われるようで、その同数をバリウォーターでは浄水して生み出すことができるとのことでした。水源は玉川ダム(東京ドーム6杯分の容積)で、これが蒼社川に流れ、途中の取水堰で取り込んだ原水が地中に埋設した管を伝って本施設の着水井に到達します。ちょうど前夜まで降った雨の影響で、勢いよく原水が沸きあがっていました。これを前処理施設で薬品を使って殺菌し、汚泥と分離させます。そして、膜ろ過装置という、本施設の心臓部ともいえる特殊なフィルターを介して小さな汚泥をシャットアウトし、塩素できれいにしてから配水池のタンクへ導かれるというものでした。


膜ろ過装置の実験

膜ろ過フィルターは、髪の毛の800分の1の細い管とのことで、この仕組みを学ぶミニチュアの実験もさせていただきました。これに納得したのか、後で施設内のウォーターサーバーで学生・引率教員全員が本施設の水をいただきましたが、実においしく感じられました。また、過去の視察との違いは、防災機能ももたせているということから、同施設の車庫にある給水車2台を見せていただきました。今夏の熊本地震にも出動したそうで、有事の際は今治市民の生活支援で重要な役割を果たすことでしょう。今後は、節水にも心がけながら、水に関心を持って生活して欲しいと思います。


防災用給水車


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