本学では、昨年12月の「地域交流演習」と今年7月の「日本を学ぶⅠ」の授業に、ゲスト講師で小川典子さん(今治市在住)をお迎えしました。典子さんにご登壇いただいたのは、両科目の履修生にミャンマー人が多かったことに関係します。典子さんの兄は、2007年にミャンマーであった軍事政権に対する反政府デモを取材中に銃弾にたおれた映像ジャーナリスト・長井健司さんです(当時50歳)。今治市出身のジャーナリストが、死をもってミャンマーの惨状を世界に訴えたことは、あれから19年の歳月がたった今でも記憶にとどめている方も多いと思います。しかし授業をやってみて分かったことは、長井さんのことを知るミャンマー人留学生は一人もおらず、初めてその事実を知って驚きに満ちた表情を見せたことが強く印象に残っています。
19年という歳月はとても長いように感じられますが、現地を訪ねると報道陣(テレビ局3社・新聞社2社・研究者1名)が多く詰めかけていました。早速、当日・翌日には、学生が典子さんと一緒に手を合わせる姿が報道されました。3名を代表して男子学生が、「長井さんのお陰で、母国のことが広く世界に知れ渡ったことに感謝している」とコメントしました。
今後、本学のミャンマー人留学生の多くは、進学や就職で日本での生活を続けていくことになりますが、両国の平和の架け橋となれるような人財に育ってくれることを願っております。

