今年もいよいよこの季節を迎えました。3回目の授業レポートは1年生の『生活支援技術Ⅲ』。入浴介助の実習です。
これまで、衣類や寝具の衛生管理やベットメイキング、清拭や洗髪について学んできた1年生。今回はいよいよ入浴介助の実践編です。
体の不自由な方やお年寄りにとって入浴は、身体を清潔にするだけでなく、末梢神経を刺激して血行を良くしたり、硬くなった関節や筋肉をほぐしたり、安眠や食欲増進をもたらしたり、褥瘡(床ずれ)や感染症予防など様々な効果が期待されています。身体を清潔にするだけなら清拭やシャワーだけでも済みますが、全身をあたためて気持ちをほぐし、リラックスしていただく目的でも大切な生活支援のひとつです。そのため、入浴介助は、利用者さんとスタッフとの間に親密なコミュニケーションが生まれるきっかけになることもあります。
でも入浴中は、血圧の変化などで身体に大きな負担がかかることもあります。入浴前、入浴中、そして入浴後の身体の状態に充分気を配りながら、それぞれの身体の状態に応じた介助をしなければなりません。もちろん、お風呂に浸かって気持ち良くなっていただく為には、プライバシーや安全にも配慮が必要です。
安心で安全に、そして何より心地よい入浴をしていただけるよう、みんな真剣に取り組みました。