2022年9月26日月曜日

大学公開講座2022 9/17 戦争で花咲いた音楽分野「左手のピアノ音楽」の希望を未来に繋ぐ活動

  9月17日(土曜)10:00~12;00、本学3号館大講義室に〝左手のピアニスト〟で著名な智内威雄氏を講師にお招きし、公開講座を実施いたしました(約30名受講)。

 威雄氏は埼玉県蕨市の出身ですが、父が今治市波方町出身の洋画家・智内兄助氏ということで、幼少期は父の帰郷に合わせて今治市へ何度も立ち寄っております。今夏も、今治市中央公民館で開催された今治市主催のワークショップに、父子そろって参加し、ピアノ演奏とトークがとても好評でした。

 本講座では、なぜ自身が左手のピアニストになったのかを、その生い立ちからドイツ・ハノーファー音楽大学留学中のエピソードを、ユーモアを交えてお話されました。ドイツ留学中に右手に局所性ジストニアを発症し、音楽家として違う方向性を見出す中で恩師に勧められて左手の楽曲に出会ったようです。そして、左手の楽曲が生まれた歴史的背景やかかわった音楽家たちを紹介し、左手のピアノ演奏を時折ご披露くださいました。

 威雄氏の音楽活動の原点には、聴き手に喜んでもらえる演奏があり、上手な演奏を追求することではありません。そのため、左手のピアノ演奏が教育福祉事業にも活かせるとして、わが国におけるその普及活動にも尽力されております。〝左手のピアノ〟の芸術性を高め、世界無形文化遺産を目標とする夢も語ってくださいました。

 早速、本講座の模様は、愛媛新聞オンライン記事に同日夕方に掲載されました。







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