8月10日(土曜)午前中、本学本館123教室で「いまばり博士対策講座」を開催したところ、老若男女21名(15歳~80歳代)の参加がありました。受講者のほとんどが8月18日実施の第15回いまばり博士検定(今治商工会議所主催)の受検を予定されている方で、受検コースは初級・中級・上級・プレミアムと多岐に渡ります。講師を務めたのは本学地域連携センター長の大成経凡先生で、先生は同検定の監修者として公式ガイドブックの制作や検定問題作成にたずさわっております。
本学で対策講座を実施するのは今回で3回目となります。包括連携協定を結ぶ今治商工会議所とタッグを組み、その普及とPRに努めているところです。ご当地検定の〝いまばり博士〟は、生涯学習としての楽しみやボランティアガイドの技量向上など、人それぞれで取り組み方や目標のすえ方も様々です。例えば今年の受講者の顔ぶれを見ますと、今治市役所に就職したばかりの学芸員さんや地域おこし協力隊員の方の受講があり、キャリア向上を目指したその姿勢はとても素晴らしいと感じました。ボケ防止と言いながら、何度もプレミアム編に挑戦する高齢者の方は、生きがいとして取り組んでくれているようでした。中学3年生の男子は、お母さんと一緒に上級編合格を目指して頑張るとのことでした。タクシーの運転士さんもお二人お見かけしました。
残念ながら、今年も小学生を対象にしたジュニア編の受検申込みはなかったようです。乃万小と吹揚小で、6年生を対象に「いまばり博士」の授業を実施しましたが、受検には結びつきませんでした。こちらの対策は、改めて今治商工会議所ととともに考えて参りたいと思います。愛郷心を育む教材としてご当地検定は有効であるはずなのに、まだまだ学校・家庭にその思いは通じていないようです。一方、今年は百十四銀行今治支店の行員さんが職場をあげて20名ほど受検して下さるようです。〝今治を知る〟ということは、きっと業務の幅をもたせるプラス材料にもなるはずです。
本学では、令和8年度から新コース「地域未来創生コース」を創設すべく準備中で、そのカリキュラムの中にも〝いまばり博士検定〟合格は達成すべきミッションとして掲げられることでしょう。今治商工会議所と連携をとり、地元企業へのインターンシップもはかりながら、〝地域を見る目〟を養い、地域で活躍できる人財を育てたいと考えております。