2024年8月19日月曜日

今治西高生が留学生にインタビュー

7月31日(水曜)午後、今治西高校2年生3名が本学を訪問し、留学生16名にインタビューをしました。同校では、令和6年度から総合的な探究の時間「ZEST」の中に、国際と地域を融合させたグローカル分野の講座を設けております。そのオブザーバーに本学地域連携センター長の大成経凡先生が就任している関係で、今回のインタビューが実現しました。

来校した生徒3名は「外国人にやさしい今治に」をテーマに探究を進めていて、実際に今治市在住の外国人にインタビューを実施する計画です。今回は、本学留学生が対象となり、ネパール人5名・ミャンマー人5名・中国人3名・ベトナム人1名・スリランカ人1名・インドネシア人1名が質問に対して回答しました。

いざ外国人を目の前にすると、最初は高校生も緊張した面持ちでした。あらかじめ質問を考えていても、想定外の回答に驚いたり、新たな質問が生じたりする場面もありました。留学生の多くは都市部への憧れが強く、本学卒業後は都市部の4年制大学編入や就職を考えているようです。たまたま日本生活を送る出発点が今治市だったに過ぎず、そこで日本の生活習慣や文化に驚きと発見があるようです。

ユニークな回答の一つに、ネパール人やミャンマー人は、コミュニケーション以外では、交通マナー(左側通行)に最初戸惑ったようです。また、ミャンマー人たちは、水道水の水に驚いたようで、塩素の味がする水道水は飲むことを避けているとか。その他、方言で話されるとよく分からないという回答もあり、確かにバイト先で従業員は伊予弁を話すだろうと納得したしだいです。

ネパール人の休日の過ごし方にも注目しました。よく行く場所は?と訊かれて、ワールドプラザの〝ドンキホーテ〟を答えました。何を買うのかというと、ネパール人の口に合う調味料だとか。日本食の味になじめていないようで、お刺身なども食べたりはしないようです(牛丼店は宗教的にダメ)。

ベトナム人留学生は広島市に住んでいたことがあるため、交通の不便さを語っていました。スリランカ人留学生は、ネパール人との間では、ヒンドゥー語でお互い会話を理解できることがあるとか。将来は、今治市で就職したいようです。インドネシア人留学生は、今治国際ホテルで就職することを望んでいます。以上から、都会志向の留学生ばかりではなく、今治市を住みやすいまちとしてとらえている留学生もいるということが分かりました。

この夏休みを通じて、高校生たちは探究を深めていくようで、その成果発表は10月16日を予定しております。他のグルーカル班の成果発表にも期待いたしております。

ネパール人へのインタビュー

ミャンマー人、中国人へのインタビュー


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