2025年6月16日月曜日

出張講義 今治西高校2年生ZEST (6/11)

 6月11日、今治西高校2年生のZEST「グローカル講座」で、本学地域連携センター長の大成経凡先生が出張講義の講師を務めました。グローカルとは、「グローバル」×「ローカル」の造語で、身近な地域の素材を使って国際的な視座を培うというものです。わざわざ海外旅行をしなくても、世界を知ることができるのです。今治の中に世界があり、今治を学びのフィールドとすることで、世界を知ることができます。来年度、本学で開設予定の地域未来創生コースが、まさにそうした視点に立った人財育成を目指そうとしています。

前回のZESTは4月23日にありました。5つの班(4人×5)のテーマ設定に対して、大成先生は意見や助言を述べました。その後、各班はテーマや中身を修正・進化させ、今回は今後の研究の進め方について発表しました。各班のテーマは以下の通りです。

1班「今治サイクリングの未来」

2班「多文化共生でよりよい今治市にしよう」

3班「今治と世界を紡ぐwith今治タオル」

4班「今治の姉妹都市パナマを知る旅に出よう」

5班「今治の食を世界に」

パワポのスライドを使って各班は発表しましたが、まだ材料不足・調査不足もあって、抽象的な事柄の説明が多かったように思います。例えば、しまなみ海道とサイクリングについて紹介するのであれば、しまなみ海道がどのエリアを指すのかという地理的な解説が必要です。パナマについても同様で、発表する自分たちは所在地を分かっていても、聴き手がどこにあるのか分からなければ、理解度は低いものとなります。パナマは中南米の国で、パナマといえば何と言ってもパナマ運河でしょう。聴き手の立場になった表現方法について、もう少し工夫するよう大成先生は促していました。



 また、パナマの首都パナマシティがどうして今治市の姉妹都市になったのかは、今治船主の便宜置籍船(べんぎちせきせん)という、ビジネス上の理由が背景にあることも大成先生は解説しました。今治船主の特徴は、外国航路を運航する外航船主が多いことです。しかし、それらの多くの船籍は日本にあらず。これは、日本よりもパナマやシンガポールに船籍を置いた方が、格段に税金が安いという利点があるからです。いわゆる〝TAX HAVEN(タックス・ヘイブン)〟です。パナマでは、外航船主に対して税制優遇措置をとることで税収の確保を図っており、それが国の振興につながっているのです。今治船主の船にはパナマ船籍が多く、これに配慮してパナマ海事庁の事務所が今治市内に開設されています。今後は、そういう材料集めに努めるよう、生徒たちにアドバイスしていました


 3班の内容には、大成先生も特に関心を示していました。高品質の今治タオルですが、国内でこそ無双の存在感を放つも、世界シェアではどうでしょう。そもそもタオルに世界シェアはあるのか? そんな問答で発表者に詰め寄ります。この班の良かった点は、硬水・軟水の問題に着目し、硬水の地域で今治タオルは売れないのでは?という仮説を立てたことです。では、どうすれば海外の販路開拓につながるのか。そこには、地場産業の振興に貢献したいという高校生なりの愛郷心が感じられました。業界がその問題にどう対処しているのかを知るだけでも、探究の成果としてとらえることができます。



今後どの班も、アンケートやヒアリングを計画中で、夏休み期間中にそうした動きが出てくるものと思われます。学業と部活の合間で大変だとは思いますが、準備過程で大成先生は問い合わせに応じるようです。グローカル班の20名のみなさん、頑張ってください。





2025年6月13日金曜日

食物栄養コース  栄養College Life Vol.6 栄養指導論実習Ⅰ 園児との交流会

 栄養指導論実習Ⅰの授業で『食育体験交流会』として、白鳩保育園の園児たちが本学に来てくださいました。 

 今回は野菜をテーマに「季節ごとに食材を分けるゲーム」や「野菜の成長ならべゲーム」 など学生が考えた企画で交流しました。初めての園児との交流で緊張していましたがすぐに距離も近づき、にぎやかで楽しそうな会場となっていました。

 






2025年6月12日木曜日

幼児教育学科 令和7年度 第1回めいたん広場

 2年生が初めて企画・運営した『第一回めいたん広場』でした。3名の学生がリーダーとなり、全員が役割分担して進行。10組の親子と学生達の笑い声でにぎわいました。






2025年6月10日火曜日

国際観光ビジネスコース 高知研修に行きました

国際観光ビジネスコースの学生は、高知研修に桂浜とひろめ市場に行きました。170人あまりの学生が在籍しているため三十数名ずつに分かれて、5月10日~25日の5日間に分かれて行きました。

4月に来日したばかりの留学生にとっては、県外に出るのは初めての学生もいて、今治とは違う地域を知ることができました。桂浜では海辺から太平洋の眺めながら散策したり、水族館に行く人もいました。今治の海とは異なり広い海をみて感動していました。海のない地域からの留学生にとっては貴重な経験になったと思います。ひろめ市場では高知の食べ物を食べたり、商店街で買い物をしたりして楽しみました。






2025年6月9日月曜日

授業紹介 「地域活性化論」伯方塩業㈱大三島工場を視察(6月5日)

 6月5日(木曜)午後の「地域活性化論」(大成経凡先生)は、テレビCM〝は・か・た・の・し・お♪〟のサウンドでもお馴染みの伯方塩業㈱の大三島工場を視察しました。同工場は開設から今年で25周年を迎え、先月17日に開設25周年記念イベントがあったばかりです。工場見学の展示もリニューアルされ、ショップの品ぞろえも充実したものに進化しています。この日は聴講生を含め42名の学生の参加がありました(日本9・中国4・ミャンマー29)。

 同社工場は、発祥の地・伯方島にもあり、そちらで全体の1割、主力となる大三島工場で9割の商品が製造されています。入場者には、その中から粗塩・焼塩など3種類のサンプルの塩がプレゼントされ、これらはメキシコの天日海塩を原料とし、瀬戸内海の海水で溶解して煎熬(せんごう)したものとなります。一方、工場裏の屋外では枝条架流下式塩田が復元されていて、こちらは100%地元の海水から採鹹(さいかん)・煎熬(せんごう)したものです。多くの観光客は屋外製塩場を見学しませんが、見学者には同塩田で製造された〝されど塩〟のサンプルがプレゼントされます。〝されど塩〟については、大三島工場だけでしか販売されておらず、これに付加価値をつけたのが、一般のスーパーでも販売されている〝されど藻塩〟となります。


伯方塩業(株)大三島工場


 同社は誕生してから52年を迎えようとしていますが、大成先生と同年齢になります。そんなご縁もあって、大成先生は瀬戸内海塩業史に詳しく、同社とも親交があるようです。本学オープンキャンパスに対して、同社から塩のサンプルをご提供いただいております。同社は、昭和46(1971)年に国策で廃止が決まった塩田をめぐり、消費者運動によって誕生した会社となります。その運動は愛媛県で起こり、瞬く間に全国に波及しました。当時、塩は専売制をとっていましたので、生産・流通・販売は国によって管理されていました。誰でも自由に塩を作って売ることのできる時代ではなかったのです。国の方針としては、塩田を廃止して、イオン交換膜製塩場で食塩すべてを供給する体制となるはずでした。が、消費者運動によって、特例として海外の天日海塩を輸入し、これをもとに食塩をつくることが認められたのです。その第1号が伯方塩業でした。商標の〝伯方の塩〟には、伯方島でつくられた塩という意味ではなく、「伯方島の塩田塩を残して欲しい」という願いが込められているのです。


枝条架流下式塩田


 そうした塩田の歴史については、6月2日の「日本を学ぶⅠ」(大成経凡先生)で学習し、この日の学外授業にのぞみました。わが国の塩専売制は平成9(1997)年に廃止されたことで、現在では塩田塩から食塩をつくって販売することは届け出制で行うことができます。伯方塩業の念願は塩田塩を残すことでしたので、創業時の思いを叶えるため、枝条架流下式塩田を平成22(2010)年に復元しました。かつて大成先生が、丸本執正社長(故人)から訊いた話では、同社が大三島工場を開設した背景には、大山祇神社を参拝する観光客をとりこむという産業観光の視点と、雇用の確保という地域振興の視点があったようです。大山祇神社がなければ、同島に工場はつくらなかっただろうとのことでした。同社の視察には、地域活性化の視点が多く含まれていて、専売制の塩に対抗して自社の塩を売るために〝は・か・た・の・し・お♪〟のサウンドは誕生したのです。わが国の製塩メーカーで、最初にテレビCMを使ったのが伯方塩業であることを、発祥の地の今治市民や愛媛県民には知っておいて欲しいですね。

リニューアルされた館内展示




2025年6月5日木曜日

国際観光ビジネスコース  5月19日 留学生の交通安全・防犯教室を開催

 国際観光ビジネスコースでは、中国やミャンマー、ネパール、スリランカから新たに49人の留学生を迎え、在校生と合わせると170人余りの留学生が一緒に学んでいます。多くの外国人留学生が日本に来て、困惑することのひとつが「交通ルール」です。

 今年も今治警察署交通課と警備課の警察官の方に来ていただき、交通安全や防犯についてお話していただきました。

 日本は治安のいい国ですが、それでも事件や事故は毎日のように発生しています。交通ルールや万一事故等に巻き込まれた場合の通報のしかたなどについて学びました。留学生のみなさん、今日学んだことをしっかり理解してくれぐれも事故に遭わないように十分に注意して楽しい学生生活を送ってくださいね。







2025年6月4日水曜日

GO-MIX!in今治市大角海浜公園に参加(5/31)

 5月31日(土曜)午後、太陽石油presents「GO-MIX!in今治市大角海浜公園」に、本学から地域連携センター長の大成経凡先生と介護福祉コース1年生の学生3名が参加しました(藤岡美智子先生はプライベートで参加)。同イベントは、県内の海岸清掃を行うイベントですが、南海放送ラジオとタイアップすることで、スタジオと現地が中継で結ばれ、生放送でその臨場感をリスナーのもとへ届けることができます。

ちょうどこの時間帯は、「井坂彰のサタデーライブ」を生放送中で、現地はGO-MIX隊長のやのひろみさんがリポーター役を務めました。番組冒頭で、大成先生がひろみさんからインタビューをされ、今治市波方町にある大角(おおすみ)海浜公園の魅力をPR。参加者100名ほどに対しても、インタビューの後に大角海浜公園の歴史地理を5分余り解説し、「そこが高縄半島先端にあって、来島海峡の航路沿いにあること」や「潮流信号所のS(南流/北流はN)や数字(流速ノット/1〜10)、矢印(流速が今後速くなる↑か遅くなる↓か)が意味するもの」、「昭和10〜20年代にここで砂鉄(漂砂鉱)が採取されていて(昭和戦前は海軍に納入)、今でも黒い砂が多く見られる」などのミニ勉強会を実施しました。


岩礁部のゴミ拾い


 本学から参加したのは4月入学のインドネシア人留学生で、〝きれいな海を見てみたい〟〝ゴミ拾いのボランティアに興味がある〟という思いからの志願でした。3名は大成先生の授業「日本を学ぶⅠ」を履修していますが、「地域活性化論」は履修していないため、学外授業で今治市内の観光名所を訪ねる機会があまりありません。当日は、晴天にも恵まれ、3名が期待した以上の白砂の美しい海岸と、眼前に広がる多島美、視認できる四国山地の稜線など、ゴミ拾い以前からテンションは上がりました。裸足になって海に入るあたりは、4月訪問時のミャンマー人留学生と同じですね(笑)。


大角海浜公園

4月の「地域活性化論」でここを訪れた際は、多くの漂着ゴミに目を覆いたくもなりましたが、その後は有志の方々がコツコツと回収してくれたようです。そんなに多くなかったので、大成先生と3名の学生は、砂浜ではなく岩礁部分に漂着したペットボトルや発泡スチロールの残骸、カキ養殖用プラスチックパイプを回収。作業は1時間ほどでしたが、予想以上のゴミを拾うことになり、他の参加者も精力的に作業に励んでいました。作業を終えて休憩していると、やのひろみさんから学生たちはインタビューを受けました。貴重な体験ができてうれしくもあり、楽しくもあったようです。そこでイベント終了後に、大成先生から波止浜湾と糸山公園を観光ガイドしてもらうサプライズがあり、今治の魅力を満喫することができました。今後、3名は日本人の学生たちと一緒に介護福祉士取得に向けた勉強に励み、日本(今治)で数年間働くことになります。将来的に母国へ帰るかどうかは分かりませんが、今治を学びのフィールドとし、今治を好きになってもらえたなら幸いです。


作業終了後の集合写真


南海放送ラジオのインタビュー



2025年6月3日火曜日

介護福祉コース 第17回愛媛県障がい者スポーツ大会でのボランティア

 令和7年5月25日(日曜日)に第17回愛媛県障がい者スポーツ大会ボランティアに介護福祉コース15名(2年生4名,1年生11名)が参加しました。

今年度の介護福祉コースは,日本人学生の他,中国,インドネシアからの留学生がいます。


私たちは,フライングディスク会場の担当でした。

フライディングディスク会場では,午前中に約420名,午後は約40名の競技者の方々の参加がありました。




学生は,副審判,記録係,選手誘導係,表彰補助を行いました。

笑顔を大切に選手の方々への声掛けを積極的に行いました。



競技終了後,指導者の方々から「また来年も来てね。」「声掛けがすごく良かったよ」との声を頂きました。

来年も参加したいと思います。

ご指導者,競技者の皆様,大変お世話になりました。




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