5月25日(月)と27日(水)
2年生の『障害の理解Ⅰ』の時間にゲスト講師にお越しいただきました。
今回講師にお越しいただいたのは、今治難聴者協会 代表の渡部優子さんと、今治難聴者協会 事務長村上公宣さんのおふたりです。渡部さんは難聴者で人工内耳を装着されており、口話でコミュニケーションをとりながら生活されています。
口話とは、聴覚障害のある方が、相手の口の動きや表情から言葉を読み取り理解し、自らも声を出して意思を伝えることをいいます。聴覚障害のある方とのコミュニケーションをとる方法、というと、手話が思い浮かぶ方も多いと思います。実際には手話を使っておられる方は聴覚障害者の約2割で、8割が口話で生活をされているとのお話でした。
まず、渡部さんのお話を聞かせていただきました。
最初は原稿が写し出されるモニターばかりを見ていた学生たち。
村上さんから「時々、原稿を確認しないで耳だけで聞いてみてください」と声をかけられ、
渡部さんの言葉に熱心に耳を傾けます。
続いて、補聴器をつける体験、伝言ゲーム形式での口話体験。
「伝えたい!」「理解したい!」気持ちは溢れんばかりにあるのに…悪戦苦闘………。
「伝えたい!」「理解したい!」気持ちは溢れんばかりにあるのに…悪戦苦闘………。
車いす利用者への着物や浴衣の着付け体験もさせていただきました。
渡部さんは講師として講演をされているだけでなく『福祉美容士』としてもご活躍なんですよ♪
渡部さん、村上さん、ありがとうございました。
「口話」に少し慣れた2日目は、渡部さんの話された短い文章を目で、耳で、聞いて、文字にしたり、代表者が渡部さんとの会話を楽しんだりさせていただきました。
また、要約筆記の必要性についてもお話していただきました。要約筆記とは、聴覚障害のある方への情報伝達手段のひとつで、話されている内容を要約して文字として伝えることです。
「口話」や「要約筆記」、今回初めて耳にした学生も多かったようですが、渡部さん、村上さんのお話、そして渡部さんとの出会いは、これから介護福祉現場に出ていく2年生にとって、とても実りのある時間になりました。
渡部さん、村上さん、ありがとうございました。