後期初の授業レポートは2年生の『救急処置法』。 救命処置や応急手当に関する基本的な知識と技術を実践的に学習する授業です。
学校や福祉施設など、人がたくさん集まる場所で働こうと考えている人は、応急処置の方法を身につけていることが望まれます。特に介護や福祉の現場を目指すめいたん☆かいごの学生にとって、不慮の事故や急病に対応できるよう、適切な応急処置の方法を身につけていることはとても大切なことです。
11月15日(火)は今治消防署の方々にお越し頂き、心肺機能蘇生術を学びました。
まずは胸骨圧迫(心臓マッサージ)の方法から。
傷病者の反応を確認し、呼吸なしと判断したら、周囲の人に119番への通報やAEDの手配の協力を求め、直ちに胸骨圧迫を開始します。大事なことやポイントの説明とお手本を見せていただいた後、訓練用のダミー人形を使って学生達も実践開始。
「もっと力強く!」「真上から!」「腕を曲げないで肩から押すかんじで!」など細やかな指導を頂き、意欲的に取り組みました。
更に、位置や深さ、テンポなどを目視できる機材をつけて、上手に圧迫ができているかの確認もしてみました。
続いて、人工呼吸の方法を学びました。
気道を確保し、息を吹き込みます。肺が膨らんでいれば、正しく息を吹き込めている証拠。でも、想像以上に難しく、悪戦苦闘する学生もチラホラいたようです。
人工呼吸の方法をひととおり学んだ後は、胸骨圧迫と人工呼吸を組み合わて実践しました。胸骨圧迫から人工呼吸、そして再度胸骨圧迫、人工呼吸………ひとりで何度も繰り返し実践していると「疲れるー!」の雄叫び。かなりの体力を使うようです。そこで、数人で交代しながら実施する方法も教えていただきました。
次はAEDの使い方です。
胸骨圧迫と人工呼吸をしながら、AEDを交互に使用して心肺蘇生を行うのがAEDの正しい使い方だそうです。最近は街中の色々な所で目にするようになりましたよね。もちろん、本学にも完備していますよ。
簡単に、誰でも扱える機械だとは知っていても、実際に触ってみたことがないといざという時、やっぱり躊躇してしまいますよね。 こちらも訓練用なので、本当に電気は流れませんが、実際に触れながら学習でき、とてもいい経験になったようです。
最後は傷病者を発見してから救急車が到着するまでの一連の流れを通しで繰り返し実践しました。
また、練習する中で疑問に感じたことや心配なことを質問し、具体的な方法を教えていただいたり、またそれを実際にやってみたりと、真剣に取り組んでいる様子が見られました。
また、練習する中で疑問に感じたことや心配なことを質問し、具体的な方法を教えていただいたり、またそれを実際にやってみたりと、真剣に取り組んでいる様子が見られました。
救急車が到着するまで適切な救命処置を行えるかどうかが、傷病者の救命の可能性に大きく左右されるそうです。とはいえ、実際の場面では躊躇ってしまうことや、不安に思うことの方が多いと思います。でも「慌てず、自分にできる限りの救命をしてあげてください」との消防士さんの言葉に勇気を頂きました。
介護の現場ではたくさんの命と向きあいます。そんな現場で働く人だからこそ、もしもの時に慌てず、積極的に救命に関われる介護福祉士になってほしいな♪