2018年5月20日日曜日

介護福祉コース 授業レポート☆その①『生活支援技術Ⅶ』




 今年度はじめての授業レポートは、2年生の『生活支援技術Ⅶ』です。

今回は、白杖の使い方や介助の方法を学びました。

 町の中を歩いていると、白い杖を持っていたり、盲導犬を連れた目の不自由な方を見かけたことがありませんか?盲導犬がどんな役割を持った犬なのかは、なんとなく知っている人も多いと思いますが、白い杖がどんな役割を持っているのか、みなさん知っていますか?

 目の不自由な方が持っている白い杖は、視覚障害者が歩くために欠かせないもので、正しくは白杖(はくじょう)といいます。
  一般的な杖が主に体を支える『足』の働きを補う役目を持つのに対し、視覚障害者が使用している白杖(はくじょう)は『目』の働きを補う役割をします。白杖には主に3つの役割があり、ひとつは自分のまわりの状態や障害物や溝、段差など路面の変化など「まわりの様子や情報を知る役割」、ふたつめは、何かにぶつかった時に衝撃を和らげたり身体を支える「安全を確保する役割」、そして自分が視覚障害者であることをまわりの人に知らせる「シンボルとしての役割」があります。
  白杖は、視覚障害者の方の命を守る、大切な道具なのです。

  今回は白杖の操作方法や歩行技術、そして介助の方法を学んだ後、アイマスクで目隠しをした人と誘導する人の2人1組となり、学内の様々な場所で実習をしました。視覚障害者を介助するために最も大事なことはコミュニケーション。声をかけあい、お互いの状況を共有しながら、実践練習を繰り返しました。






 こういった疑似体験は、視覚に障害がある方に対する理解を深めると共に、生活を知るきっかけになります。また、実際にアイマスクをつけて視覚を奪って歩いてみて初めて気づくことも多く、その気づきがよりよい介助方法や声掛けにもつながっていきます。両方を体験することがよりよい学びをうみ、そして、その学びをクラスメイトと共有することで更なる気づきを発見することもできます。

 よく知った学内でも、ちょっとした段差でつまずいたり、恐る恐る階段の上り下りをしている学生たちを見ていると、実際に体験することの大切さを実感しました。福祉とは人を幸せにする仕事。めいたん☆かいごふくしの学生たちには、町で困っている人を見かけたら勇気をもって手を差し伸べられる人になってほしいな♪


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