2024年度後期の「地域交流演習」(大成経凡先生)は、秋入学で増えた留学生の履修の関係で、2つの班に分けて授業を実施することとなりました。国別の内訳は、A班がミャンマー・中国・日本・ベトナム人で、B班がネパール人となります。10月10日(木曜)はB班がバスに乗って学外授業に出かけることになりましたが、秋入学の学生に配慮して、今治市内の海に臨む公園をコース設定。ネパールには海がないため、風光明媚な海浜を観光することとしました。参加した学生はネパール人34名と日本人2名でした。
まずは、来島海峡大橋と大三島橋が遠望でき、芸予諸島の多島美が楽しめる大角海浜公園(波方町波方)です。今春入学のネパール人留学生の一部は、5月に「地域活性化論」の授業でここを訪問しています。その時は干潮でしたが、この日は満潮…。砂浜の面積が少なく、半島先端の岩礁も多くが海面下に隠れていました。それでも学生たちは十分楽しめたようで、撮影に興じていました。同所は日本人にも居心地がいいようで、コロナ禍以降、人気のキャンプ場となっています。
|
大角海浜公園(大角鼻) |
|
大角海浜公園(波止) |
つづいて、糸山公園(砂場町)へ移動する途中に波止浜港の観光桟橋で休憩。湾内の造船所群や係留中の大型船、建造中の鉄鋼船の様子を視察しました。糸山公園では、来島海峡展望館前から来島海峡大橋と海峡を行き交う船を鑑賞。小高い場所から俯瞰するため、大角海浜公園とは違った視線で多島美などの景観を楽しめたことでしょう。
|
波止浜湾 |
|
来島海峡展望館前 |
最後は、夕陽の時間帯をねらって鴨池海岸公園(大西町九王)へ。箱庭のような海浜と芝生広場があり、学生たちは砂浜に降りて夕陽を鑑賞したり、広場でサッカーに興じたりと、限られた15分をそれぞれが満喫している様子でした。たまたま同行した大洲市長浜町出身の男子学生も、「ここは初めてです。こんないい所が今治にあったんや!」と、ここをとても気に入った様子でした。満潮のため、砂浜の大部分は隠れていましたが、夕陽の空に飛行機雲が映え、とても幻想的な景観を生み出していました。
|
鴨池海岸 |
|
鴨池海岸の夕陽 |
「船に乗りたい!」という留学生のために、次回(再来週)のB班の授業では小島(おしま)行きを計画中です。そして次週は、A班が年中行事「お供馬の走り込み」(菊間町)の練習を視察予定です。