2024年10月23日水曜日

今治西高校での探究授業(10月17日)

 10月17日午後、今治西高等学校で同校2年生の総合的な探究の時間「ZEST」の中間発表会があり、グローカル分野の指導助言で本学地域連携センター長の大成経凡先生が出張しました。今回は、5つの班それぞれが春から進めてきた研究テーマについてプレゼンをしました。持ち時間は10分でしたが、どの班も時間オーバーするほど、研究に費やした苦労がしのばれました。

 各班のテーマは、グローバル×ローカルの観点から以下の通りとなりました。「今治を大島石で地域おこし ~今治から世界へ~」(2名)・「今治を盛り上げよう!~しまなみ海道を通して~」(4名)・「方言から見えるその地の魅力」(4名)・「外国人が暮らしやすい今治にするために」(4名)・「外国人にやさしい今治に」(3名)

 この中から、最優秀の班には、東京で開催されるプレゼン大会への出場権が用意されていました。そのため、参加を希望する3つの班のプレゼンにかけるモチベーションは高かったように思いました。互いの班へ質問する際は、俳句甲子園のようなディベートが展開される場面もあって、まさに熱き戦いでした。青春時代に熱中できるものがあることはとてもうらやましくもあり、まぶしく感じたしだいです。


生徒の発表➀

生徒の発表②

 全員が発表後に審査シートに評価を記入し、質問の後に大成先生が講評を述べました。時間オーバーの要因の一つが、あれもこれもと欲張り過ぎて、データや事例を多く提示したことです。多すぎると、逆に焦点がぼやけてしまいます。精選してテーマにフォーカスし、一貫性をもって動機からまとめへの展開が見られると、聞いている側にはわかりやすく、共感を得ることができます。最終的に、発表は英語で行うことになっているため、今後自ずと精選されていくと思います。

 大成先生が審査のポイントにあげたのは、自分の言葉で自信をもって発表できているのかということです。画面に投影された文をそのまま読み上げるのではなく、かみ砕いて要点をしっかり聞き手に伝えることができているのか。目線が聞き手に対して向いているのか。現地調査に出向いて、聞き取り調査やアンケートを行った班については、大いに褒め称えました。文献調査や行政の統計データももちろん大切ですが、実際に自分の目と耳で当事者に確認をとる作業は、とても原始的なようで想定以上の成果を得ることができます。本学の留学生に聴き取り調査をした班は、商店街のイベントに出向いて市民にもアンケートをとっていました。方言を地域振興や愛郷心の醸成ととらえる班やご当地おにぎりを考案してインバウンド対応を図りたいとする班はとてもユニークな発想で好感がもてました。


講評を述べる大成先生


 次回は、12月11日の英語スピーチによる最終発表会に、大成先生と留学生が出席する予定です。

 


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