10月15日(火)夕方、四国環境パートナーシップオフィス主催のセミナー「身近な自然を観る×守る×活かす」のプログラム「織田ヶ浜視察」に地域連携センター長の大成経凡先生と調理ビジネスコース1年生の猿谷めぐみさんが参加しました。
今治市富田地区の織田ヶ浜には、希少な海浜植物のウンランの自生地があり、地元住民らの保護活動もあって、愛媛県の条例にもとづく保護区にもなっています。この日は、今治市環境パートナーシップの小澤潤氏による観察会があると聞き、そのライブ解説を楽しみました。参加者のほとんどは、これより先にバリクリーンで開催された事例報告会・意見交換会に参加していて、観察会はオプションのプログラムでした。小澤氏によれば、ウンランは6~9月頃に花を咲かせるようですが、今年は猛暑の影響で咲き具合がよくなかったとか。かろうじて2か所で咲いているのを発見。とても愛らしく感じました。他にもハマゴウの花や希少な昆虫のヤマトマダラバッタを観察することができました。
一方、海岸に打ち上げられたプラスチックゴミがとても気になりました。自然観察会のはずが、実際はゴミ拾いに費やした時間の方が長くなり、今治東中等教育学校の生徒さんも数名励んでいました(意外にも、蚊の襲撃に参加者困惑)。織田ヶ浜は、砂浜に立ち尽くすだけでも、燧灘から寄せる穏やかな波の音や遠望できる多島美と四国山地の景観にとても癒されます。宇和島市三間出身の猿谷さんも、散歩でここを時々訪れるようで、宇和島にはこのような長い砂浜海岸はないようです。今回、海浜植物の魅力を知ったことで、今後の訪問の楽しみが増えたとのことでした。
地域の魅力を知ることはとても大切で、そのことが愛郷心や地方定住につながるのかも知れません。地域の魅力を磨き、発信することが大切で、ウンラン保護区のように守り育てることも大切ですね。
ゴミ拾いに励む猿谷さん |