新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。本学の授業は1月6日より始動しました。1月7日(火曜)の「地域社会論」(大成経凡先生)は、強風で時折雪がちらつく荒天となりましたが、寒さにも負けず学外授業を実施しました。
参加した学生は35名で、国別内訳は日本1・ベトナム1・中国13・ミャンマー20となります。事前に初詣に行くことは伝えていましたが、留学生たちは〝ただ単に神社へ行く〟という認識だったようです。そのため、「新年になって神社へお参りに行きましたか?」の質問に対しては、「いいえ」がほとんどでした。初詣は、日本の民族宗教・神道の行事であるとともに、日本人の大切な年中行事の一つに位置づけられています。その行為を知るという意味において、あえて極寒の中を凍えながら参拝することになりました。
訪ねた先は、本学がある乃万(のま)地域で最も由緒ある氏神さんの「野間神社」です。社格は県社であり、かつて式内社でもあったことから、永く地域住民から崇敬されている神社だと分かります。5月の春祭りでは、同社に乃万地域各地区の獅子舞が集結し、境内の石段をステージにして「継ぎ獅子」などの芸能が披露されます。学生たちには、5月のお祭りをPRしつつ、ふだん人気(ひとけ)のない境内の様子も知ってもらいました。
初詣(ミャンマー) |
大成先生の授業では、市内観光名所の神社へ参詣する機会が多く、改めて学生たちには〝二礼・二拍手・一礼〟の作法を指導しました。参拝は任意としましたが、ミャンマー人たちが積極的にお参りをし、おみくじを4名が引きました。昨年は、大山祇神社で〝凶〟を引き当てた学生がいましたが、今回は全員〝吉〟(大吉・吉・中吉・末吉)でした。授業を通じて、日本文化を少しずつ身につけていって欲しいものです。
野間神社の石段(全員) |
初詣の後は、しまなみアースランドへ向かいました。一度、本授業で訪ねる予定でしたが、雨天によりコース変更を迫られたことがあります。今回は雪雲が空をうごめき、寒さが半端ありませんでした。訊いたところでは、留学生の多くがここを訪れるのは初めてで、まさに〝灯台下暗し〟です。ふわふわドームに興じていたミャンマー女子は、今後機会があれば、寮からお散歩がてら訪ねて欲しいものです。ミャンマー男子は、フットサルのボールでサッカーのパス回しに興じて、熱気に満ちあふれていました。〝こどもは風の子〟ということわざもありますが、寒い日だからこそ、屋外ではしゃぐ学生たちの光景が微笑ましく感じられました。これでまた一つ、留学生たちには今治のいい場所を知ってもらえたことでしょうか。
次回の授業は、これまでの振り返りを行って、後期テストに備えたいと思います。
しまなみアースランド(ミャンマー) |
ふわふわドーム(中国) |