2025年1月6日月曜日

授業紹介 地域社会論  湊海岸の清掃活動(12月24日)

 12月24日(火曜)の「地域社会論」(大成経凡先生)は、33名の学生が近見地区の湊海岸(城慶寺前)を訪ねました。国別内訳はミャンマー20・中国13・日本1・ベトナム1で、ほとんどが留学生です。前々回の授業でバリクリーを訪ねたことで、留学生たちに清掃活動への意識が高まりました。ミャンマー人留学生に訊くと、これまで清掃ボランティアの経験はないようです。そこで、今治市といえば白砂の美しい海岸が多いことから、海岸清掃を今回の授業のミッションとしました。


ところが、前日に下見を行った大成先生によると、織田が浜も鴨池海岸も大角海浜公園も、ポイ捨てゴミや漂着ゴミが少なく、清掃場所として断念せざるを得ませんでした。これは、地区住民が自主的に清掃活動を行うことで、美観が保たれているからです。織田が浜と湊・大新田海岸には専用のゴミ箱があり、集められたゴミ袋はシルバー人材センターが定期的に回収していることを知りました。そんな中、下見で湊地区の海岸を訪ねた際、高齢女性が一人で清掃作業をしていました。漂着した葦(アシ)を剪定バサミで小さく切断していました。どこの海岸にも共通するのが、豪雨などで河口から流出した葦の残骸が多く見られたことです。これは、先日の「日本を学ぶⅡ」(大成経凡先生)で訪ねた唐子浜や桜井海岸も同様で、厄介な漂着ゴミと言えそうです。


こうして、当日を迎えることとなりました。肌寒い中、9時10分頃から30分ほど作業をしました。軟プラスチックゴミやペットボトルも拾いましたが、それは1袋程度に過ぎず、ほか20袋は漂着した葦の残骸を回収することとなりました。印象的だったことは、作業を嫌がるのではなく、楽しそうに励んでくれたことです。今年秋入学の1年生が大半を占めていましたが、清掃活動のボランティアを日本文化と認識してくれたのでしょうか。サッカー男子日本代表が海外で試合を行う際、サポーターが試合後に観客席を掃除することがよく話題にあがります。〝立つ鳥跡を濁さず〟という諺(ことわざ)もありますが、日本人の誇るべき文化として認識してくれたなら幸いです。

大成先生によると、今回の成果を糧に、今後も授業でこうした取り組みを行っていきたいとのことでした。作業終了後は20分弱の自由時間となり、多くの学生が寒さを忘れて湊漁港突堤などで来島海峡の景観と戯れていました。




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