2025年2月28日金曜日

FC今治高校里山校で出張講義(2月21日・22日)

 高大連携事業の一環で、2月21日と22日、隣接するFC今治高校里山校1期生の地歴科の授業で出張講義を行いました。講師は、いまばり博士検定の監修者でもある、本学地域連携センター長の大成経凡先生が務めました。大成先生が同校で出張講義を行うのは、今回が4回・5回目となります。テーマは、生徒たちの要望に応じて〝今治城の魅力を知ろう〟ということに決まり、21日は教室で近世城郭のイロハや現存12天守のお話、今治城を築かせた藤堂高虎にまつわるお話など、翌22日の学外授業に興味関心が向かう内容を心がけました。生徒の多くが今治市以外出身のため、滋賀県出身の生徒には「高虎が近江国(滋賀県)出身ってことは知ってるよね?」の質問。兵庫県出身の生徒には「今治城の縄張(なわばり)プランをそのまま兵庫県の盆地に移したのが丹波篠山城なんだよ!」といった話題提起を行いました。生徒に一番受けた話は、最近、ホテルルートイン今治店に宿泊した観光客が、チェックインに際してホテル職員に訊ねた質問「ちょうど今、ホテルに到着する前に車窓から見えた城は今治城ですよね。ここから歩いてすぐの距離だから、散策マップがあればちょうだい!」というものでした。残念ながら、それは高井さんが経営する高井城というお城のマンションというのがオチで、今治城は海岸にあって、かつて三重のお堀には海水が導かれていたという話をさせてもらいました。中堀は昭和20年代に埋め立てられて消滅し、外堀は幅をせばめて今治銀座商店街に沿って金星川として現存しています。ドンドビ交差点は、その外堀の西側の角に位置します。かつては、海水と淡水とが干満に応じて出入りする場所で、水量調整を目的に樋門が設けられていました。その出入りの様子が〝吞んだり、吐いたり〟ということで、吞吐樋(どんどび)の地名が生まれたのです。そんなトリビアを織り交ぜながら、21日は言いたいことの6〜7割程度で終了。


座学の様子

 22日は、冷え冷えする8時50分から藤堂高虎像前で今治城ガイドをスタートしました。「天守閣が本当に建っていたのかどうかは分かりません。仮に建っていたにしても、建っている場所が違うし、外観のデザインも違います」「現在の鉄筋コンクリート造6階建ての模擬天守は、昭和55(1980)年に市制60周年記念でつくられました」など、前日の振り返りをしながら、平成19(2007)年に再建された鉄御門(くろがねごもん)へ移動。大手門に位置する鉄御門では、高虎の城郭に特長的な〝桝形虎口(ますがたこぐち)〟という、クランクした城門の構造を解説し、攻め入る敵兵の気持ちになるよう伝えました。また、石垣に使用されている岩石に石灰岩が多いことにも注目。そのことが、築城に際して石不足に悩まされたことを物語っているのです。石灰岩の石垣の表面には、貝類が体液で開けた穴のある点に注目し、本来は城の石垣に用いるような石ではない点を知ってもらいました。花崗岩(かこうがん)についても、品質が劣る脆(もろ)いものを用いていることから、ひび割れが散見できました。

藤堂高虎像と模擬天守

一方、桝形虎口の空間には、一つだけ特別に大きい〝勘兵衛石〟(かんべえいし)という石垣あります。これは見付石(みつけいし)や鏡石とも呼ばれ、攻め入る敵兵を威圧する効果があったようです。他の近世城郭でも、大手門の桝形虎口でよく見受けられます。想像力をたくましくすると、「俺が手がけた城を落とせるものなら落としてみろ!」という、築城奉行の気概をくみ取ることができます。今治城の場合は、渡辺勘兵衛がその地位にあって、陣頭指揮をとっていました。また、土木作業の現場にも、木山六之丞という監督がいて、肉体労働の慰安で誕生した労働歌が、やがて木山音頭という民謡になります。木山音頭は、今治市の夏の祭典「おんまく」の踊り連の課題曲にもなっています。


鉄御門(桝形虎口)の勘兵衛石

 この日のガイドのメインディッシュは、ふだん観光客が進入できない〝犬走り〟に立ち入ることでした。それは内堀の水際から立ち上がる高石垣の裾にあって、土木造成で脆弱な地盤を克服するなど、当時の築城技術の粋が詰まっているのです。見えないその地下には、生松丸太が梯子胴木(はしごどうぎ)で眠っていると考えられ、その上に砂利や土、根石などを敷くことで強度な地盤が形成されています。今治城が立地する場所は、かつて海からの砂が吹き上げた海浜で、そのことから同城を〝吹揚城〟や〝美須賀(みすか)城〟と称することもあります(須賀は砂地や砂丘を意味する)。築城の名手は、石不足や脆弱な地盤を克服する中で、この城を築き上げたという点を生徒たちには理解してもらいました。

本丸隅櫓台すその犬走り

内堀には、何やら魚が泳いでいたようですが、どんな生物が棲息しているのでしょう。廃城後の明治期から昭和初期にかけて、ここでは牡蠣(かき)の養殖がおこなわれていたことがあります(〝堀牡蠣〟で有名だった)。内港から海水が流入する一方で、地下から蒼社川伏流水が沸き、汽水が形成されていることを生徒たちには伝えました。そのため、クロダイやボラ、フグなどをよく見かけますが、メダカやクサガメも確認されています。興ざめだったのは、犬走りでペットボトルや空き缶をよく見かけたことです。沿道や城跡から投げ棄てたものか、それとも内港から流入したものか。それを見つけてゴミ拾いする生徒もいました。

 最後は、今治市開市記念で大正9(1920)年に竣工した本丸隅櫓台(すみやぐらだい)の時報塔へ。この日は6階建ての今治城天守(博物館)は見学しなかったため、本丸隅櫓台から市街の景観を眺めました。そこは、大正11(1922)年に皇太子殿下(後の昭和天皇)が今治市を行啓した際にお立ち寄り(御野立)になった場所で、その記念碑が昭和になって建てられています。時報塔は廃墟となっていますが、かつて市街にモーターサイレンが鳴り響いたことを想像しますと(太平洋戦争末期は空襲警報)、歴史を物語る貴重な近代化遺産といえます。今治市にとって、そこは特別な場所なのです。そうこうして、10時20分に授業は終了となりましたが、いつも大成先生が本学で実施している学外授業の醍醐味が詰まっていたように思います。令和8年度新設の「地域未来創生コース」では、地域探究を授業の柱にすえ、現地現場で得た知見を個々の成長につなげたいと思います。

 

時報塔と皇太子殿下御野立之所記念碑



2025年2月25日火曜日

近見地区の住民交流会に参加(1月27日)

 今治市近見地区では、「しまなみ海道周辺を守り育てる会」(村越定信会長)というまちづくりグループを中心に、地元の歴史文化遺産を生かしたユニークな活動が展開されています。きっかけは、15年前の平成22(2010)年6月に近見公民館であった同会主催の勉強会でした。その時、講師を務めたのが大成経凡先生で、「まちづくりに生かそう近見地区の歴史文化遺産」のテーマで講演を行っています。講演では、地区内にある県下最大の前方後円墳の相の谷古墳(1号墳)や大浜八幡神社の所蔵絵馬・船模型・板図などの価値を解説しましたが、住民が強い関心を示したのが相の谷古墳でした。まず取り組んだのが遊歩道の整備で、地権者の了解を得て草刈り・雑木刈りを行ったことで、古墳のフォルムがよみがえりました。以後、近見小学校6年生の遠足コースとなり(大成先生がガイド役)、今治市教委の事業で近見中学校生徒がドローンを使った教材動画の制作を昨年実施しました。


相の谷1号墳と近見小遠足(2022年4月撮影) 

 その古墳の麓にある城慶寺そばの丘陵〝小湊城〟は、村上海賊ゆかりの海城跡として、日本遺産にもなりました。遠足コースは、古墳・城跡以外に、海上保安庁施設の来島海峡海上交通センター(来島マーチス)や大浜灯台跡地、伊豫水軍そばの湊石風呂跡や日本遺産の大浜八幡神社に及んでいます。しまなみ海道周辺を守り育てる会が近見小学校と連携し、海上保安庁関係機関や寺社らに協力を呼びかけることで、児童が散策をしながら郷土の歴史文化を学ぶ先進的な取り組みが行えているのです。来島海峡に臨むそのエリアは、海事遺産の宝庫であり、〝日本最大の海事都市〟を標榜する今治市にとっては、地域活性化を考える際に戦略的なテコ入れをしやすい場所ともいえます。相の谷1号墳は、県教委が将来的な国指定史跡候補にランクづけしており、期待はふくらみます。


 今、同会が目標とする課題は、大浜灯台跡地の払い下げを今治市に受けてもらい、その場所を今治市海事都市公園第1号とすることです。灯台跡地は国有財産であるため、不要となれば払い下げが行われます。その際の原則が更地にすることですが、同会は明治30年代に築いた敷地を取り囲む煉瓦壁や基礎石垣を残したままでの払い下げを要望しており、そのためには市の買い取りがベストのようです。購入費用は、同会で捻出することもやぶさかではなく、この活動に大成先生もアドバイザーで関係しています。昨年11月下旬に同会が実施した研修旅行(男木島灯台・屋嶋城跡・四国村視察)は、会員以外の参加も呼びかけましたが、そのことがこの日の交流会につながったようです。


ありし日の大浜灯台(絵葉書より)

大浜灯台跡地(2021年11月撮影)


 交流会には、しまなみ海道周辺を守り育てる会以外に、区長・婦人会・保護司・民生委員・老人会・幼稚園長・児童支援員・保健師・社会福祉士などが集まりました。各種世話役の方が意見交換する中で、地域の課題が見えたように思います。この日は極寒でありましたが、公民館の調理室で地元農家の提供を受けた野菜・米で芋煮をつくり、婦人会が腕をふるいました。そして隣室の研修室で昼食会を兼ねた交流会となり、大浜灯台跡地の払い下げの問題も、地域住民の中で共有されました。コロナ禍以降、調理室の稼働率が下がっていたようですが、今回の交流会のために調理の予行演習も行いました。楽しんで取り組めたことで、互助の力で再び地域を見つめ直すきっかけにもなったようです。


意見交換会(近見公民館) 

本学では令和8年度に「地域未来創生コース」を新設しますが、担い手不足に悩む地域には、調理や介護、まちづくりの現場へ、学生たちをボランティア派遣することが求められます。新コースに関係する大成先生によると、近見地区もその候補地の一つであり、ほかに宮窪地域・関前地域・三津浜地区なども念頭にあるようです。そのことが学生たちにとって将来の糧となり、身近な地域の活動を通じて広い視野の醸成につながれば幸いです。3月23日(日曜)の来学型オープンキャンパスから、本格的に新コースの学生募集を始めたいと思います。


将来ビジョンを述べる大成先生






2025年2月18日火曜日

食物栄養コース  栄養College Life Vol.15 1・2年生 コースセミナー「和食マナー講習会」

 

和食マナー講習会

1月31日(金)

四季の味 はな亭で和食のマナー講習会がありました。


マナーを教えてくださる講師は、菅波料理長。

 箸の持ち方、器の扱い方、美しい食べ方を実践し、さらに、お抹茶の作法も体験させていただきました。

綺麗な作法を身につけておく事は、これから社会人になる私たちに、とても大切なことだと思います。和食の美しいマナーを身につけて、日本人として恥ずかしくない振る舞いを心掛けていきたいです。



◆◇◆学生感想◆◇◆

・はな亭での和食作法の学習では日本の歴史で培われてきた美しい作法を学び、その一つ一つの意味を知りました。作法以外にも出されるお料理にはすべてに意味があり、それに加えて旬・味・色といった細かな美しさが散りばめられた作品でした。食べながら学ぶといった新鮮な学習により、日本料理をこれまで以上に深く学べました。

・後期最後の授業は、はな亭で行われたコースセミナーのマナー講習だった。最初に料理長さんからの話の後、実際の食事をいただいたのだが、お料理はどれも美味しく、見た目も鮮やかで身も心も満たされるとはこういうことなんだろうと、とても気分のいい時間であった。 一口に和食といっても、会席料理や懐石料理など色々あるが、違いを知った上での向き合い方は食事のおいしさよりも意味や役割などを知ると、料理だけではない日本人の誇りやおもてなしの心を改めて知り、日本人って素晴らしいなと思う。お店に入る前からの、門構え、のれん、お床の軸や活けられた花など、あらゆるとこまで目と手が行き届いてお料理はもとより、空間を彩っていたのがよくわかる。どのお料理もおいしかったが、私の一番は煮物椀。おだしも、お魚もおいしかったし、何より一つのお椀に色んな食材が入っているのにすごく自然にまとまっている。料理長さんは冒頭に、マナーは人に不快感を与えないようにするもの、とおっしゃったが、まさにその通りだと思う。それだけ食事に限らずマナーというのは、身についているべきものであり、それが自然にできて当たり前だということ。この年になると経験もあるのでそんなに自分が知らないことというのがなくなってくるが、普段から行っていないと忘れてしまうもの。だから、その所作やマナーは、いかに自分の日常として落とし込めているか身についているか、だと思う。素敵な場所で素敵な料理を、リラックスして楽しめるように、品のある人であれるよう、日々気持ちも心がけたい。



・食事のマナーについて学ぶためにはな亭に行きました。お箸の持ち方などの基本的なマナーについては知っていることはありましたが、薄茶の飲み方やお箸のスマートな持ち上げ方など知らないこともたくさんありました。日常生活では相手に不快な印象を与えないように食べ方については気を付けるように心がけていました。ですが、食べ物を口に運ぶとき、お箸を持っていない手は食べ物の下に添えることはしても良いと思っていました。その行為がマナー違反というのを知らなかったので今後は気を付けようと思いました。はな亭でいただいた食事はどれも美味しかったです。一つ一つ味が違っていて、甘い味付けやさっぱりとした味付けなど飽きのこない味付けでした。きぬさやでうぐいすを表現していたり、食器にもこだわっていたり、盛り付けもとてもきれいでした。私は食器が変わってしまうとどのように盛り付けたら良いのか分からなくなってしまうので、今日いただいたものどれも盛り付けまできれいで感動しました。まながつおの焼きものと一緒に盛り付けられていた貝の見た目がとても上品で良かったです。そしていちじくの甘露煮がとても美味しかったです。砂糖のシャリシャリした食感や重たくない甘い味で良かったです。最後に薄茶を飲みましたが、すっきりとした味でとても良かったです。周りとマナーを確認し合いながら、楽しく食事をすることができました。今日覚えたマナーはこれから家族や友人と食事をする際にスマートに使えるように普段の食事で気にしてみようと思いました。

2025年2月17日月曜日

調理ビジネスコース 卒業作品展

 2年間の集大成、卒業作品展

金賞🥇・銀賞🥈・銅賞🥉をご紹介します😃

見に来てくれた他コースの学生や卒業生、地域の方、教職員に、作品に対するこだわりや、苦労など、それぞれが伝えてました。


審査にご協力いただきましたみなさま、ありがとうございました🙏

前日は遅くまで、当日も朝早くから来て頑張っていましたね。


またひとつ、大きく成長できた一日。







2025年2月14日金曜日

食物栄養コース  栄養College Life Vol.14 1年生『令和6年度 給食実務学内実習報告会』


 令和7年1月29日(水)

 令和6年度 給食実務学内実習報告会が行われました。

 1年生にとっては初めての報告会です。

緊張しながらも、きちんと発表することができました!

2年生は自分たちの頃を思い出しながら発表を聞き、感想を伝えてくれたり、質問をしてくれました。



◆◇◆1年生の感想◆◇◆

・今日の報告会で、私は衛生について報告しました。テスト期間と重なっていたこともあり、全体的に練習不足だったなと感じ、反省しています。先生に指摘を受けた点としては、スライドには書かれていない言葉を口頭で話しすぎたことと、もう少し、目立たせたいことを拡大したり、色を変えたりしたほうがよかったというところです。私のスライドは、すべてがオレンジ色の文字だったので、そこも変えたほうがよかったという指摘も受けました。自分のスライドを、パソコンの画面からしか確認していなかったので、実際に見てくださる方の視点から確認するべきだったなと思います。また、ほかの人の発表を聞いて、アニメーションの使用しているスライドはとても分かりやすく、見ていても飽きなかったので、次このような機会があれば、アニメーションを使用したり、文字に色を付けたりして、見ている人が飽きないようなスライドを作ろうと思いました。私が1番よかったなと思う発表は、〇〇さんの発表です。アニメーションが使われていて、わかりやすかったのと、グラフも分かりやすくまとめられていて、色の使い方もきれいで見やすかったです。また、話す声の大きさも聞き取りやすく、よかったなと思いました。献立の中での人気調査というものがあり、面白いなと思いました。アンケートの作り方が上手だなと思いました。発表では、自分の番が回ってきた際、前に出ると一気に緊張がほぐれ、堂々と話すことができました。自分的には、声は出ていましたが、話すスピードが速すぎたかなと思いました。また、滑舌がよくなかったとも思いました。発表を見てくださった方々の自分に対する評価を見て、自分はどのような印象だったのかを知りたいなと思いました。
次は、2年生になってから、学外実習での報告会があります。今日の反省点を踏まえて、成長した自分をお見せできるように、資料作りをしていきたいなと思いました。




・12 月にあった学内実習での経験や学んだことをそれぞれ報告していきました。一年生それぞれの報告はとても分かりやすい部分もありましたが、写真やアニメーションを追加したり、もう少し説明を増やしたりした方が良いと思った部分もありました。喫食アンケートは答えていただいた方からの感想や意見などをどのように改善した方が良かったのかしっかりとまとめられていて分かりやすかったと思います。他にも衛生のことついてどのように気をつけたのか、大量調理の際に気をつけなければならないことなど分かりやすくまとめられていてとても良かったです。私は、献立についての報告をしました。自分の報告を行っての反省点があります。一つ目は、全体を見ながら話せていなかったことです。緊張すると人の目を見られなくなったり周りを見ながら進めることができないので、早口になってしまったり、スライドを動かすのが早くなったりしてしまいました。二つ目は、自分のスライドが見づらかったことです。質疑応答の際に「出来上がった分量からどのような変更点を行って分量が変わったのかの記載が欲しかった」とご指摘をいただきました。私は、学内実習を行っていたからこそ変更点を行った後の分量が分かりますが、初めて聞く人にとっては変更を行って良くなったのか、どのように変化したのかが分からないと思います。そのような点も含めてスライドに変更前と変更後の記載が必要だったと思いました。まだたくさんの反省点がありますが、次に学外実習の報告会があるので、その時の報告会ではこの反省点を生かして周りを見ながら早口にならないよう気を付けたり、誰が見ても分かりやすいようなスライドを作りたいと思いました。学外実習は今回行った学内実習とはまた違うことを体験することができると思うので、そのことにについてしっかりとまとめて報告したいと思いました。




・今回の学内実習報告会は、2年生の報告会と比べると流れがスムーズにいかなかったと思います。この日はずっと緊張しており、初めの司会から噛む回数が多かったです。私の報告の反省は、練習よりもグダグダになってしまったところです。まず、話すスピードはもう少しゆっくり話そうと思っていたのに前に立った途端、報告をする際の注意する点を思い出せなくなり、ただ喋るだけとなってしまいました。また、途中でタイマーを見たとき早いと気づいたので急にゆっくり話してしまいました。学内実習を終え、報告会の準備をする時間は少ないと分かっていたのに、前日まで発表の練習が出来ていなかったのでもう少し練習しておけばよかったなと思います。また、パワーポイントを作成するときには自分が書きたいように資料を作るのではなく、相手に何を伝えたいのか。どうやったら興味を持つのか。相手が遠くから見てもわかりやすいのか。など相手のことを考えて作り、自分優先に作るのはいけないことだと思いました。アニメーションをつけたり、拡大や文字の強弱をつけたりするだけでも相手に印象を与えることができることを学びました。注意するところは、言っていることと写真が矛盾しないようにすることや白黒・縮小した時にも伝わるような資料作りにしなくてはならないなと思いました。そして私は、他の人の報告を聞いて参考にしたい箇所が多くありました。それは、結論を先に言うことです。説明を言ってから結論を出すより、結論を先に言っておくと話に興味を持ちやすいと思いました。他にも、聞いている人に問いかけるような話し方をすることです。ただ話しているのを聞くだけよりも問いかけがあったほうが集中して聞けていたと思います。内容については、2班の活動を初めてしっかりと聞いて試作の改善点やアンケート調査など詳しく知ることが出来ました。どちらの班もたくさん改善をしてよりよい献立に仕上げることができたので良かったと思います。私は今回の学内実習報告会を行ってみて、いろいろな反省点と他の人のまねをしたい箇所が多くあったので、来年の学外実習報告会では今回よりもいい報告ができるようにします。資料作りでも見る人のことを第一優先に考えます。そして、報告の際重要な点がまとまりやすいように学外実習でも、常に頭を使い、毎日学んだことの整理をしておきます。




◆◇◆2年生の感想◆◇◆

・学内実習報告会を聞いて、懐かしく思いました。自分たちも経験したことなので振り返りができてとても良かったです。資料が全体的に見やすかったと思いました。少し文字が小さいものもあったが資料の文字の大きさは比較的見やすかったです。でも写真やネットから引っ張ってきたものなどに含まれている文字は小さいものが多くかなり見にくいと思った。対策として線を引いたり、伝えたいところを拡大したりすると良いと思いました。これは自分が資料を作る時でも当てはまると思いました。言葉だけでは伝えるのが難しいと思うので、資料を上手く活用して相手に伝える必要があると思います。そのために資料の見やすさなどの工夫が大事だと感じました。声の大きさや話すスピードが全体的に良かったと思いました。資料に目がいっている人が多かったと思ったけど全員しっかりと声がでていたと思いました。資料にないことを付け加えて話す時や重要なところを話す時には話し方に抑揚をつける必要があると思うし、資料の棒読みにならないように気を付ける必要があると思いました。話す時には相手の顔を見ながら話すことで理解しているのかどうか分かると思うので資料に目が行き過ぎずにしっかりと聞き手の顔を見ながら話すことも重要だと思いました。相手の顔を見ながら話をすることはとても難しいと思うので、かなり練習する必要があると思いまいた。プレゼンをする機会が増えることによっても上手くなっていくと思いました。焦って発表するのではなく落ち着いて発表することも大切だと思いました。報告会を聞いて資料だけでなく声の大きさなど聞き手に伝えるための工夫をすることがとても大切だと思いました。より良い発表にするには自分だけでなく他の人の意見を聞くことも必要だと思いました。
 自分自身の振り返りもできて、良い報告会だと思いました。学内実習で、検収、下処理は経験してないのでプラスの知識などを知ることができたと思いました。また自分たちは一つの班で行っていたが、一年生は二つの班に分かれて実習を行っていたなど自分達とは少し違っているところもあって聞いていてなるほどと思いました。プレゼンなどは社会人になってからもすることがあるかもしれないので、今回思った点などを自分自身でも気を付けられるようにしたいと思いました。

・今回、1年生たちの学内実習の報告会を聞いてとても懐かしい気持ちになったと同時に自分がもつ衛生面の知識などを再確認できるいい機会となりました。1年前には、自分も資料作りや原稿作りなどの準備をたくさん行い、本番の当日に向けて頑張ってきたことを思い出します。今の1年生たちも本番に向けていろいろな準備を行って、緊張しながらも頑張って発表していることが伝わってきました。12月に実際に1年生が作ってくれた食事を食べて、とてもおいしく、栄養バランスの良いメニューだなと感じました。献立についての報告を聞いて最初に決まった献立と、最終的に決まった献立が全く異なっていたことを知り、喫食者が食べやすいようにみんなで話し合い様々な工夫をし、いろいろな改善を行ったうえでの献立なのだなと感じました。献立を考えるうえで大切なことは喫食者に喜んでもらえるようにすること、栄養バランスがよく食べやすい献立にすることなのだと改めて思いました。アレルギー対応食の説明もあってレシピも載せてくれていたので私も自分で作ってみたいなと思います。アレルギーがある人のためにも喜んでもらえるようにレシピを考えていてすごいなと思いました。









2025年2月13日木曜日

調理ビジネスコース 授業紹介 専門別調理Ⅱ あんこう料理

 【和食の伝道師によるアンコウ料理の授業】

サンフランシスコ日本国総領事館公邸料理人の経験や「どっちの料理ショー」等のメディア出演経験もある「和食の伝道師」近藤一樹先生によるアンコウ料理の授業🔪


バターの風味でコクあるアンコウ鍋は

「おいしぃ〜」と口にした学生から思わず声が…

鍋のあとは、雑炊にして2度美味しくいただきました😋


南海放送さんも取材にきてくださって、1月22日(水)南海放送 NNNストレイトニュースで放送されました。



2025年2月12日水曜日

第8回地域教育実践東予ブロック集会に参加して

 2月2日(日曜)午後、四国中央市中之庄公民館において、第8回地域教育実践東予ブロック集会(地域教育実践ネットワークえひめ主催)が開催され、昨年度につづいて本学からは大成経凡先生が参加しました。本集会は、東予地域で地域活動に取り組む高校生の実践を知ることができ、地域の教育活動にかかわる人々との交流の場にもなっています。大成先生によれば、各高校の生徒の特性を知るうえで、とても参考になることが多いようです。どの高校にどういう生徒たちがいて、どういう活動を行っているのか。昨年度はその経験をもとに、本学公開講座「第2回いまばり若者カイギ」に丹原高校と西条農業高校の発表者を招待した経緯があります。

西条農業高校の発表

 今年度の集会は、オープニングで三島高校書道部が書道パフォーマンスを披露しました。ライブを見るのは初めてでしたので、高校生らしいハツラツとした演技にとても感動しました。全体の司会進行は四国中央市の高校生「ボラ7」のみなさんが務め、会場の受付・設営も高校生たちが担当しました。本集会が同市で開催されるのは初めてのようで、認知度を上げて人的交流を広めるうえでも、意義深い機会となりました。


三島高校の書道パフォーマンス


完成に歓声!

 シンポジウムでは、土居高校地域デザイン部と西条農業高校チームパパイヤが登壇しました。デザイン部は、令和6年5月の道路交通法の改正にともない、16歳以上の高校生にも罰則が科せられるようになったことが活動のきっかけでした。校内の交通安全教室にとどまらず、地域を巻き込んで、楽しみながら学べる取り組みへと発展させていきました。また、東予歴史文化協議会と連携し、サイクリングを通じた歴史観光ガイド(東予歴史トリップ)にも挑戦し、その経験から愛郷心の醸成や地域活性化への意識の高まりが芽生えたようです。サイクリングの聖地〝しまなみ海道〟でも、その経験を生かせないものか、令和8年度新設の本学「地域未来創生コース」への勧誘をしないといけませんね。

 チームパパイヤは、青パパイヤと太陽光発電をかけ合わせた新たな農業経営の実践活動を発表しました。始めるきっかけは、「耕作放棄地の増加」「地球温暖化による気候変動」「鳥獣被害の増加」という農業をめぐる地域課題がありました。青パパイヤは温暖化でも栽培可能な果実で、そのにおいを鳥獣が嫌うため、課題解決に適した農作物となります。その耕作地にソーラーパネルを設置し、パパイヤをパネル下で栽培することで、脱酸素など一石三鳥、四鳥の効果が生まれたようです。生産したパパイヤを地域イベントで販売し、食品会社と連携して新たな商品を開発するなど、6次産業化にも取り組みました。今後は、パパイヤを活用した商品開発に精力的に取り組んでいきたいとのことでした。

 ワークショップでは、6人グループに分かれて、”小学校を貸し切ってユニークな授業をするとしたら、どんなことをしたいか” というテーマで意見を出し合いました。大成先生のグループには土居高校の生徒2人(男女)がいて、1年生ながらしっかり自分の考えを発表できていました。ちなみに大成先生のグループは1泊2日の学外授業〝しこちゅ~満喫 大遠足〟を提案し、移動には大型バスを用いるということで(2班に分かれる)、先生がいつも授業でやっているスタイルそのものでした。初日は、海外輸出するほど希少価値の高い五葉松(盆栽)の栽培センターや、紙業界のリーディングカンパニーの大王製紙・ユニチャームの工場見学でものづくりの現場を視察。それを終えると、伝統工芸の水引の製作や紙すきの体験もします。昼食はしこちゅー丼、おやつはシバタの最中・午後のチーズケーキ・新宮茶といったローカルな食材が登場します。夜は、地元出身の書家・紫舟さんを招いた親睦交流会を宿泊先の新宮少年自然の家で行います。児童の楽器演奏に合わせて紫舟さんに書道パフォーマンスを披露してもらい、あとでふるさとの魅力を語ってもらいます。2日目は、初日の振り返りを兼ねた「しこちゅ~ご当地検定」をして、霧の森大福の調理体験。昼食は新宮茶そばを食べて、午後は道の駅「霧の森」を貸し切ってリアル〝逃走中〟で存分に遊んでもらいます。そして最後は、具定(ぐじょう)展望台へ移動して、ふるさとの景色を俯瞰しながら2日間のまとめを行うというものです。もし良かったら、四国中央市内の小学校で採用いただけたらと思います。


ワークショップの様子


ワークショップ(プレゼンなう)


 来年度は、本学教職員と学生を数名ずつ参加させ、将来的には本学学生がこの場で活動事例を発表できるようにしたいものです。

 


2025年2月3日月曜日

授業紹介 『日本を学ぶ 菊間「かわら館」と藤山健康文化公園へ

 41名の履修生(40名が留学生)を擁する共通教育科目「日本を学ぶⅡ」(大成経凡先生)の授業も、1月28日(火曜)で最終回を迎えました。2コマ連続講義の時間を確保し、今治市菊間町の「かわら館」を訪ねることにしました。本来なら同館に加えて製瓦工場を訪ねたかったのですが、履修生が大所帯の科目になったことで、今年度は断念することになりました。昨年度まで見学していた錦松工房が廃業したことも大きな要因でありますが、そもそも菊間瓦の業者は家内工業の形態をとっているため、大勢で押しかけるとご迷惑となるのです。そうはいいながらも、見学先の交渉は、令和8年度新設の「地域未来創生コース」をにらんで水面下で進めているところです。


菊間「かわら館」

 さて、かわら館では、事前に菊間瓦の大まかな歴史を伝えていたことで、学生たちには自由に見学してもらうことにしました。鬼瓦や飾瓦はアート作品のように感じたことでしょう。ロビーの鬼瓦は、今月放送のサザエさんのオープニング映像にも登場しています。注目して欲しかったのは、菊間瓦の認知度を高めた「皇居御造営瓦」のサンプルです。これは明治中期に献納された皇居屋根瓦と同じもので、全国三産地(菊間・三州・泉州)がご用命を授かり、その一つが菊間でした。もともと、菊間では藩政時代から瓦づくりが盛んでしたが、このプロジェクトを成功させるため互助組合が誕生し、瓦職人たちがワンチームとなって、品質の向上につとめるきっかけにもなりました。


サザエさんのオープニング映像に登場した鬼瓦


皇居御造営瓦のサンプルを見学

 もう一つは被爆瓦です。菊間瓦は、かつて瀬戸内海沿岸で需要が高く、被爆地の広島市でも被災した木造建物の多くに菊間瓦が使用されていました。瓦礫(がれき)の瓦の多くが平和資料館に収蔵されているようですが、その一部をレンタルして同館で常設展示しているのです。瓦の表面が火ぶくれしている点に注目です。これは、菊間瓦が約1,000度で焼成されていることを考えると、それ以上の熱をともなった爆風が市街を襲ったことが想像できます。地味な展示ですが、大成先生は一部の学生たちに力説していました。


被爆瓦を見学

 かわら館の次は、国指定史跡の妙見山古墳がある今治市大西町の藤山健康文化公園を訪ねました。前期の「日本を学ぶⅠ」でも4月に訪ねましたが、一部の学生はそのことを覚えていたようです。しかし、訪ねる時季が違うと周辺の景観も違ってくるため、変化を楽しむことができたように思います。何より、この日は極寒で、展望所になっている古墳には強風が吹きつけるため、早々に退散しました。最終授業ということもあって、芝生の多目的広場や親子広場の遊具で寒さを吹き飛ばしてもらうことにしました。


展望所の妙見山古墳


妙見山古墳からの眺め

遊具で戯れる留学生


 事前に、ミャンマー人とネパール人がサッカー好きとの情報を得ていたことで、大成先生がサッカーボールとカラーコーンを用意したところ、国別対抗のフレンドリーマッチが始まりました。結果は6-3でミャンマーチームの勝利でしたが、まさにタイムアップ後はノーサイドで、国の垣根を越えた親交を微笑ましく感じました。留学生が増えた本学にあって、留学生の満足度を高める授業のあり方もしっかり考えなくてはなりません。その糸口をつかめたような最終授業となりました。


藤山健康文化公園の多目的広場(サッカーなう)

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