9月27日(土曜)、今治市関前地域の岡村島・姫子島神社で開催された秋祭りに、本学の学生10名が参加しました(男子は担ぎ手、女子は撮影部隊)。少子高齢化の進展で、これは岡村島だけに限ったことではありませんが、市内には氏神様の神輿渡御(みこしとぎょ)の困難な地区を多く見かけるようになりました。若者がいなくなり、担ぎ手そのものが不足する事態に陥っているのです。昨年、本学介護福祉コースの非常勤講師・島崎義弘先生のお誘いで、その神輿渡御のお手伝いを本学学生と吹揚神社神輿会「今壱会」とが岡村島で行いました。岡村島は島崎先生の故郷でもあり、先生は現在、関前地区の社会福祉協議会にご勤務されています。
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お神輿運行 |
神輿の担ぎ手を経験して分かることは、担がれた神様を氏子である地区住民がどのようにお迎えしているのかということです。高齢者が多いこともあって、神輿の到着を、福の神の到来のように心待ちにしているのです。このため、担ぎ手に感謝の気持ちを込めて、御旅所では飲食のお接待があり、休憩時間に住民との会話を楽しんだりすることもできます。御旅所の数は全部で10箇所くらいあったでしょうか。昼食が必要ないほど、少し進めば御旅所に到着し、お腹を満たすことができます。蒲鉾・ゆで卵・果物・お菓子・ビール・清涼飲料など、食べきれないほどのおもてなしに心も満たされました。
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御旅所でくつろぐ学生たち |
岡村港とは山をはさんで反対側の白潟港まで神輿は渡御しました。対岸は、広島県呉市の御手洗港や大長港となります。関前地域は県境に位置し、とびしま海道を経由して本州ともつながっています。学生たちは、地域ボランティアに励みながら、小旅行の気分も味わうことができました。さらに、島はじまって依頼の快挙として、本学女子学生らによる女性神輿の運行もあり、貴重な経験をさせていただきました。ある女子学生は、獅子舞の太鼓をたたかせていただきました。早朝7:20に今治港を出港し、同港へ帰港したのは18:33。終わってみれば、あっという間の一日でした。来年も参加したいと思います。